連載『 SONY MDR-Z1000 モニターヘッドフォン 長期使用レポート』ー第4回ー
,
第0項 ヘッドフォンの公称音響スペック測定法は...
ヘッドフォンの公称音響スペック測定は、
スピーカーのように「無響室」である距離に置いた標準マイクロフォンで測定されたものではありません!
第1目 音響カプラ法で測定されている
「マイクロフォン」と同様な「カプラ(音響結合器=密閉された筒!)を用いたカプラ法」で測定されています。
試しに机の上に置いた場合は...
「音量が小さくなる」以上に「低域」が消えて!しまい、「甲高い音」になるのが実感できるはずです!
簡易型では更に...
さらに「耳殻(集音パラボラ部分?)」に乗せるタイプの「簡易密閉」タイプでは、
「耳をすっぽり覆う」モニターヘッドフォンと比べ、公称特性より重低音域が不足して聞こえるのはこのためです。
試しに「両手で抑えて」密閉度をより高めてやると「アーラ不思議?重低音が!...」となるわけで、
こちらが「メーカー公称値」どおりの音という事になります!
つまりチープな簡易密閉タイプよりも"しっかり耳穴に突っ込む"耳栓タイプの「インナー型のイヤホン」のほうが公称データ通りに重低音がしっかり聞こえる!のです。
但し、耳穴(外耳道の入り口開口部)を塞ぐだけの耳掛けタイプの「開放型イヤホン」では公称値を大幅に下回ってしまいます!
※後日みちゃぽん用に購入した WI-1000XM2 では同時に購入したWH-1000XM4(※31)と同様に重低音たっぶりのオルガン曲も難なくこなせました!
参※31)当サイト関連記事 SONY WH-1000XM4 ノイズキャンセリングヘッドフォン長期使用レポート はこちら。
|
背面開放型といわれる高級なヘッドフォンも同じ!
昔からお馴染みのマニア垂涎の"ゼンハイザー"や国産のスタックスのコンデンサー型ヘッドフォンは背面開放型といって「振動板」の裏側はバックキャビティではなく解放されています。
しかし音響特性は「カプラー」方式で測定されています!
したがって、耳側には「立派なイヤーパッド」が備えられていて外部音(というよりも外部空間)と完全に遮断されて、「耳穴(外耳道)」が"音響カプラー"となって"鼓膜と振動板の音響結合(同期)"を図っているわけです。
【ポイント10倍!】ゼンハイザー HD-800S オープン型ヘッドフォン |
ヤマダ電機 楽天市場店 なら安心して正規品が購入できます!
※スタックスヘッドフォンは、コンデンサー型なので30vバイアス電源が備わった専用の駆動アンプが必要です!
楽天ビック(ビックカメラ×楽天) でお取り寄せできます。
公開:2020年1月11日
更新:2024年3月 6日
投稿者:デジタヌ
連載『 SONY MDR-Z1000 モニターヘッドフォン 長期使用レポート』ー第3回ー< TOP >連載『 SONY MDR-Z1000 モニターヘッドフォン 長期使用レポート』ー第5回ー
▲ヘッドホンNaviへ戻る