狸穴ジャーナル・別冊『音動楽人(みゅーたんと)』

連載『 ハイレゾ基礎講座 High resolution とは...』ー第11回ー

,

第11回 LPレコード再生→ハイレゾ変換聴取崇拝は単なる「都市伝説」!

第0項 アナログLPからの「ハイレゾデジタル収録がよい音がする?」というのは「単なる都市伝説」の一つ!

アナログLPレコードにはたくさんの情報が入っていて、自宅でハイレゾデジタル化したほうが素晴らしい音が聞けるというのは「真っ赤なウソ...」とまでは言いませんが「都市伝説の一つ」ぐらいに考えておいたほうがよいでしょう!

前途したように、マスタリングの段階で「ある程度以上の高域と重低音」はフィルタリングされています!

第1項 1966年以降!の録音では、20kHz以上のハイレゾ域?は記録されていない!

米国ドルビー研究所が開発したドルビーAタイプノイズ・リダクション(NR)・システムでは周波数特性は20~20KHz±3dBで超高域は保証していません!(というよりはカットされています!)

つまり1966年 以降にドルー録音されたマスターテープではハイレゾにはなっていません!

第1目 ドンシャリマスタリングを勘違いしている場合が多い!

第7回で説明したように、アナログLP盤は「ドンシャリ」傾向の強いマスタリングがされています!

それで、このピーキングされた高音域を「ハイレゾ」と勘違いされている一般オーディオマニアが多い

ようです!

第2項 今の国内プレスでは超高域はカッティングできない!

それに今の(33r.p.m.等速)カッティングプロセスではノイマンのSX-68カッティングヘッドをもってしてもそんなに「超高域まで音(楽)溝を刻めません!」。

しかも、プレス用のスタンパーを作る途中のメッキ工程で更に...。

第1目 レコード再生でもっとも重要なパーツとなるフォノカートリッジは

さらに、マニア大人気の「shareV15シリーズ」やオルトフォンでは20KHz以上の超高音域の再生は全く考慮されておらず現在入手可能な「ハイレゾ領域」再生可能フォノカートリッジは放送用として細々と製造され続けているDENON 103の最新モデルに限られます!

しかしDENON 103はMC型なのでステップアップトランスで昇圧すると「トランスのインピーダンス(交流抵抗)」のためスペック通りの20KHz以上の超高域再生は難しくなります!

また、細々と生産が続けられている普及品のピックアップカートリッジでは20KHz以上の音を拾えません(前回参照)。

つまり上記2つの理由で「LP盤」からの個人ハイレゾ化?は「プラシーボ効果」以外は期待できません!

2-1-1 非接触のCDと違って「花(LP)の命は短くて」

レコード針、レコード盤も100時間ぐらいは持つ?といわれていますが...。

レコード盤の"音溝"は「ハイヒールのかかと」どころではない超高圧でレコード針に痛め続けられて、10回程度で...。

しかも大事に大事に保管してあるカートリッジも磁気回路のパーマロイ(純鉄)が着磁して...さらに冬季湿度の高いマンションなどの周囲豪住宅では保管状態が悪いと湿気で...。

大事な交換用のスペア針も何年も放置すると「経年変化」でカンチレバー付け根にあるゴムダンパーが劣化してダメに!...

2-2-3 メーカー純正指定の交換針も...

「嘗ての名機」でも製造メーカーが製造終了してから、10年以上、「いや半世紀近く経つ」とメーカー製の純正品は入手困難で...入手可能な交換針は何やら怪しげな「中華製」かもしれないし?

かといって現状、新品(新作)の交換針が入手可能な、カートリッジは限られているし...

YouTube動画でよく見かけるように「スピーカーユニット」の再生は割と容易くて熟達の職人がいる専門の「工房」は結構あるみたいでも...

機械時計のように精密加工技術がいる「ピックアップカートリッジ」は専用の「特殊治工具」と測定機器が無いとレストアはまず不可能!で町工場では...

第3目 LPレコード再生は自己満足とプラシーボ効果の世界では...

ここまで「苦労してたどりつくアナログLPの再生音」だから、「プラシーボ効果満点で、なんだか超素晴らしい音に聞こえて」も仕方ないでしょうが...?

実際は、Web配信の「同じコンテンツを」iPhone +BuruTouthヘッドフォン で聞いたほうがよほど...。

第3項 デジタルリマスターはメジャーレーベルに任せましょう!

現在多数所有している秘蔵LP(アナログ遺産)を何とか生かしたい!と思う気持ちはわからないではありませんが...。

メジャーレーベルが保有する良い状態で厳重に保管された「記録音源」から、これまた良い状態に補修・整備・保存されたアナログマルチトラックレコーダー&ノイズリダクション機器で直接32bitリニアデジタイジングして「最新のデジタルミキシングコンソール」でミキシングして、トラックダウン&ノンリニア編集するADD方式でリマスタリングされた「デジタルリマスター」原盤によるレプリカ(CD)音源のほうが、素晴らしい音質で嘗ての名盤を楽しむ事が出来ます!


 

公開:2020年2月 9日
更新:2024年12月10日

投稿者:デジタヌ


連載『 ハイレゾ基礎講座 High resolution とは...』ー第10回ーTOP連載『 ハイレゾ基礎講座 High resolution とは...』ー第12回ー


 



▲ハイレゾオーディオNaviへ戻る

 

ページ先頭に戻る