連載『 ハイレゾオーディオ High resolution とは...』ー第5回ー
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★第2節 環境騒音問題と環境騒音測定
初めに環境指標と「日本建築学会編 / 建築物の遮音性能基準と設計指針」を紹介しますと。
環境庁による騒音レベル指針[dB](※12)より
極めてうるさい 音
聴覚機能に異常をきたす 範疇
140㏈; ジェットエンジンの近く(空港の地上スタッフ等)
130㏈; 肉体的(聴覚的)な苦痛を感じる限界
120㏈; 飛行機のプロペラエンジンの直前・近くの雷鳴(イヤーマフ、耳栓無しの裸耳で耐えられる限界)
110㏈;ヘリコプターの近く・自動車のクラクションの直前・右翼の街宣カーもこれに相当!
100㏈; 電車が通る時のガード下・自動車のクラクション極めてうるさい 範疇
90㏈; 大声・犬の鳴き声・大声による独唱・騒々しい工場内 極めてうるさい
80㏈; 聴力障害の限界、ピアノの音、地下鉄の車内(窓を開けたとき※これはうそで実際は窓を閉めていてもポイント通過時などは床下からガンガン騒音が入り容易に超えてしまう粗悪車両が大半!)うるさい(環境騒音)の範疇
70㏈; 掃除機・騒々しい街頭・
60㏈; 普通の会話・チャイム・時速40キロ程度で走る軽自動車の内部(高級車はもっと静か!)普通(日常生活で望ましい範囲)の範疇
50㏈; エアコンの室外機・静かな事務所 (※ウソ~人によってはうるさく感じるぞ!)
40㏈; 静かな住宅地の裏庭?・深夜の市内・(話し声がない)図書館静か(やすらかに過ごせる)の範疇
30㏈; ささやき声・深夜の郊外
20㏈; ささやき・木の葉のふれあう音
注※ここで大事なのはデシベルとは本来は「比率・倍数」を表す表記で、"絶対値"ではない点です!
つまり騒音測定では前途したように「健常者の認知限度」とされる極限の極小レベルの音を0dBとしていて、0dBは無音状態ではありません!
騒音レベルはこの極限微小音からの倍率(デシベル)で表し、過去においてはさらに「聴感補正カーブ(低域と高域は聞こえずらい特性)」を加えたフォン(Ph)という単位が用いられていましたが、極低周波振動(可聴帯域外の20Hz以下振動)公害がクローズアップされて以来Aスケール・Bスケールと呼ばれる聴感補正カーブは使われなくなり今のデシベル表記に代わりました。
また、健常者の聴覚限界能力(ダイナミックレンジ)は120dB(実数比1,000,000)あり、実効でも100dB(実数比100,000倍)は音の強弱が聞き分けられることを表しています!
参※一般サイトの ㏈と"騒音" に関する記述 はこちら。
室内騒音と住宅における生活実感との対比例(日本建築学会編 / 建築物の遮音性能基準と設計指針)に基づく分類
うるさくて我慢できない状態(幹線道路に面した住宅など)
- 70㏈以上の"騒音"はうるさくて我慢できないとされています。特に75㏈以上は「 非常にうるさい道路(ランダム)騒音」とされています。
非常に大きく聞こえ「通常騒音」と感じる状態(昼間の生活道路上、および面した家屋など)
- 65㏈;、かなり大きな声を出さないと会話ができない
- 60㏈; 声を大きくすれば会話ができる
ややうるさい環境;昼間の通行量の少ない人通りのない幹線道路から離れた住宅地の屋外など
- 55㏈; 多少注意すれば通常の会話は可能 だが騒々しい(アーケード街など)
- 50㏈; 通常の会話は可能 だが騒々しい
- 45㏈;ほとんど気にならないレベル の車両通行音、通常の会話は十分に可能 で通行人の会話が大きく聞こえる程度。
- 40㏈; 小さく聞こえる 聞こえる会話には支障なし 多少大きく聞こえる
静かな環境、深夜の幹線道路から離れた郊外住宅街
- 35㏈; 騒音とは言えない(虫の音、風の音)環境ノイズ、隣で寝ているひとのいびき?
- 30㏈; かすかに聞こえる(人里離れた山間部の集落で遠くから聞こえる汽車の警笛、ねずみの走る音?、柱時計のかち秒針音?))
- 25㏈; ほとんど聞こえない (隣の人の寝息や吐息)
公開:2020年2月 9日
更新:2024年3月 5日
投稿者:デジタヌ
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