『音楽便利帳』狸穴ジャーナル別冊

(邦名) シンフォニア・ヴァルソヴィア《 海外の知られざるオーケストラ 》シリーズ2019

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故・ユーディ・メニューインが生前、民主化運動の最中に在ポーランドの演奏家に呼びかけ創設し音楽監督を務め育て上げた団体。

Official Website http://www.sinfoniavarsovia.org/pl/

Sinfonia Varsoviaのプロフィール

ポーランド・ワルシャワに本拠地があるオーケストラ。

故・ユーディ・メニューイン(1916年4月22日 - 1999年3月12日)の呼びかけでポーランド室内管弦楽団(Polskiej Orkiestry Kameralnej※1)の団員を中核としてポーランド国内からメンバーが集結し創設された。

生前故・メニューインが・音楽監督を務めていた。

現在は「シンフォニア・ヴァルソヴィア財団」の所属となっている。

Sinfonia Varsoviaの沿革

1984年 旧ソ連属国時代・旧共産党体制下の民主化運動中のころバイオリニストであったメニューインの呼びかけによって結成された。(ある種のパルチザン活動でもあった?)

1997年、長年オーケストラと親交のあった作曲家・指揮者のクシシュトフ・ペンデレツキを音楽監督に迎え、ペンデレツキ自身の作品を演奏・録音。

1998年 主権回復後 メニューインの跡を継いで高名な作曲家のクシシュトフ・ペンデレツキ(現代作曲家)が芸術監督を務ている。

2000年 「シンフォニア・ヴァルソヴィア財団」が設立され同事業の一環として活動している。

2001年から2004年には、世界的に有名なテノール歌手ホセ・カレーラスが首席客演指揮者を務めた。

2008年にはマルク・ミンコフスキを音楽監督に迎 え、ペンデレツキは芸術監督に就任した。

2010年、ショパンの生誕200年を記念し、ワルシャワで開催さた本家「ラ・フォル・ジュルネ」に 、ホスト・オーケストラ役として参加。

積極的に海外コンサートツアー活動を展開

設立当初からアメリカ、 カナダ、ヨーロッパはもとより、アルゼンチン、チリ、ブラジル、南アフリカ共和国、香港、台湾、韓国など世界中を周り、高い評価を得ている。

日本で行われるラ・フォル・ジュルネ・ 音楽祭にも毎年参加している。

世界の一流音楽家たちとの共演

これま で、クラウディオ・アバド、ミシェル・プラッソン、シャルル・デュトワ、ヴィトルド・ルトスワフスキ、マルタ・アルゲリッチ、アルフレッド・ブレンデル、 ラド・ルプー、アレクシス・ワイセンベルグ、ジェームズ・ゴールウェイ、ギドン・クレーメル、マレイ・ペライア、ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ、キ リ・テ・カナワ、フランク・ペーター・ツィンマーマン、ホセ・カレーラス、プラシド・ドミンゴ等、世界一流の音楽家と共演。

改めて見るポーランド共和国のヒストリア

ポーランド共和国(Rzeczpospolita Polska)、国連の区分では東欧、米CIAの区分では中央ヨーロッパに位置する共和制国家で現在 欧州連合 (EU)、北大西洋条約機構 (NATO) に加盟している加盟国。首都はワルシャワ。

10世紀に国家として認知され、16世紀から17世紀にかけヨーロッパで広大な国の1つであったポーランド・リトアニア共和国を形成。18世紀、4度にわたり国土が隣国によって分割され消滅。

1918年 第一次世界大戦後に一時独立を回復した。

第二次世界大戦中、ナチス・ドイツと旧ソビエト連邦の取引材料とされ2国に侵略され、再び国土が分割された。

1952年、第2次大戦後 ポーランド人民共和国として国家主権を復活させたが、実態はポーランド統一労働者党(共産党)による一党独裁体制下で「旧・鉄のカーテン」に閉ざされたソ連の属国であった。

東西冷戦時代は「東欧」に分類されていたが、現在は米CIAなど一部の機関は「中欧」または「中東欧」として分類している。

冷戦中、ワルシャワ条約機構や、1949年1月、西側のマーシャル=プランに対抗するものとして設立されたコメコン(経済協力機構)に参加していた。

1980年9月17日 独立自主管理労働組合「連帯」が結成され、民主化運動が始まる。

1989年に主権回復

1989年9月7日 非共産党政府の成立によって民主化が実現し、ポーランド人民共和国と統一労働者党は潰滅し、現在のポーランド共和国となったがすでに経済破綻していたポーランド政府は西側諸国や日本などの先進国に食糧や経済・技術支援を強く要請し国民の飢餓を逃れた。

1990年11月14日には統一ドイツとの間で国境線を最終確認する条約が交わされ、ドイツとの領土問題は終了した。

1993年、第二次世界大戦からポーランドに駐留していたロシア連邦軍(旧ソビエト連邦軍)が、ポーランドから全面撤退した。

1997年には憲法の大幅な改正が行われ、行政権が大統領から首相へ大幅に委譲され、首相が政治の実権を握ることとなった。

1999年、NATOに加盟した。

ヨーロッパ連合(EU)シェンゲン協定加盟国

2004年5月1日、ポーランドは欧州連合 (EU) に加盟した。

2007年12月21日 シェンゲン協定に加盟国境審査が完全に撤廃される。

2008年3月30日 空路での国境審査も撤廃。

現在では、ポーランド人ならばパスポートなしでシェンゲン協定加盟国同士の往来が可能であり、シェンゲン協定加盟国に一度入国した旅行客はどのシェンゲン協定加盟国からでも国境審査なしでポーランドに自由に出入国をすることができる。

ディスコグラフィ-

主なレコーディングは、メニューイン指揮でベートーヴェン・シューベルトの交響曲全集、クーラ指揮でラフマニノフの交響曲第2番、ペンデレツキの自作自演集などがある。

ドイツ・グラモフォン、EMI、ヴァージン・クラシックス、デッカ、ソニー、コロンビア、ミラーレ等のレーベルから多数のディスクをリ リースしており、フランス・ディスク大賞やディアパゾン金賞、フレデリック賞ポーランド音楽最優秀録音賞などを授与されている。1996年にはメニューイ ンの80歳の誕生日を記念して、彼自身の指揮によりベートーベンとシューベルトの交響曲全集をIMGレコードから発表した。

Menuhin Conducts Mozart: Symphonies 35-41 Box set, Import

お手軽ストリーミング有料試聴:Beethoven: Symphony No.9

※1 Polskiej Orkiestry Kameralnej

1972年 ポーランド室内管弦楽団がワルシャワ室内歌劇場のオーケストラとして設立。

2002年よりナイジェル・ケネディが芸術監督を務めており、現在もシンフォニア・ヴァルソヴィアとは別に独立した活動を行っている

こちらも故メニューインが生前音楽顧問を務めていた団体で、主なレコーディングは、ヤツェク・カスプシク指揮ケネディ独奏でポーランドの作曲家のヴァイオリン協奏曲集や、フー・ツォンの指揮と独奏でモーツァルトのピアノ協奏曲集などがある。

公開:2020年12月 7日
更新:2020年12月 7日

投稿者:デジタヌ


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