狸穴ジャーナル・別冊『音楽便利帳』

【コラム2017】瀬戸内・クラシック合戦、岡山城VS高松城 

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瀬戸大橋の乱?今、瀬戸内海、瀬戸大橋を挟んで海峡を越えた「クラシック音楽合戦」が巻き起こっている。領土ならぬ、領民(聴衆・観光客)を奪い合う合戦である。今後ますます縮まる時間距離で両者は目と鼻の先程度の隣町、そろそろ停戦して共存・共栄を図るときでは?

瀬戸大橋の乱?

今、瀬戸内海、瀬戸大橋を挟んでクラシック合戦が巻き起こっている。

領土ならぬ、領民(聴衆・観光客)を奪い合う合戦である。

ますます近くなる両居城?

長年、両者を隔ててきたのは、天然のい要堺「瀬戸内海」、今を遡ること29年前、1988年4月時は太平天国・昭和バブルの真っ只中、瀬戸大橋(本州四国連絡橋)が開通、同時に瀬戸大橋線が前年発足したばかりのJR四国によって児島ー宇多津間で開業され、岡山-高松間が快速マリンライナーで結ばれることとなった。

当初所要時間は1時間をはるかに超えていた!

瀬戸大橋線のJR四国が担当する児島ー高松間は全線複線で開業したが...、問題はJR西日本の担当する旧宇野線(宇高連絡線)部分つまり茶屋町ー岡山駅間は単線のまま営業開始された。

つまりこの間の対抗列車待ちや速度規制等で現在よりも15分程度所要時間が長かった。

この時期小生も何度も使用したが、本州に入り茶屋町駅を出てからはかなりノンビリ走行し、「周り稲らいな~?」であった。

その後30年の歳月をかけ徐々にではあるが、この部分の路線改良(高架、複線、高規格化)が進み、ダイヤ改正毎に高速化(現在最高速度130Km/H!)し、現在両駅間71.8kmを最高速度130Km/h(表定速度82.8Km/h)で所要時間52分~63分迄に短縮できたわけである。

現在もこの区間の線路改良工事は続けられており、改良工事が全線完成すれば、更なる「時短」も期待できる。

※1、京都ー大阪ー三宮間73.4㎞ を走る元祖新快速・最高運転速度130㎞、表定速度84.7㎞/hまであげれれば、50分までは短縮可能である。

更に「敦賀ー京都間」の最速特急サンダーバード並みの表定速度111㎞/h!で特急いしづちがノンストップ運転出来ればなんと39分!

時短が「戦」を招く?

距離的にも時間的にも、加古川駅-大阪駅間(72.2Km)とほぼ同じであり、人の流れが変わってしまう可能性があり、別項で取りあげる予定だが、現在加古川駅周辺の地盤沈下は甚だしく、高松駅も他人事では無い!

魅力ある町作りとは?

岡山駅は新幹線で大阪・東京と繋がっており、多少有利ではあるが、航空機を利用すれば大差無くなる。

そこで、今回の取りあげたテーマ、瀬戸内クラシック合戦となるわけである。

ことクラシック音楽文化については両者互角、どちらの都市も、日本オーケストラ連盟に加盟しているプロオーケストラ、岡山フィルハーモニック管弦楽団瀬戸フィルハーモニー交響楽団をもっている文化都市である。

更に、岡山には岡山シンフォニーホール、高松にはサンポートホール高松&レグザムホールがあり両者とも一歩も引かない構え。

両者とも互角の戦い?

今のところ国際音楽コンクール開催で知名度では高松が一歩リードしているが、音楽祭開催では岡山国際音楽祭が一歩リードと言ったところ。

両者とも互角のい戦いである。

今後の行方や如何に!

お互いに領民(聴衆)を奪い合うのでは無く、「友情の架け橋瀬戸大橋」で結ばれた瀬戸内兄弟都市として強い友情?で団結して国内・世界に瀬戸内の音楽文化を発信して頂きたい物である。

公開:2017年9月 9日
更新:2020年12月 6日

投稿者:デジタヌ


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