ハンスホイヤー(太管)High Esフルトリプルホルンとは《 購入レポート 》 その1
,
本機(現在製造終了)の特徴はその優雅なアピアランスとHighE♭を持つフルトリプル管にある。
小生の尊敬するバンベルク響元主席ホルン奏者 水野 信行さんが主席当時使っていたのがシュミット?のHighE♭フルトリプル管。
ディスカント管と言えば、HighFが通り相場だが、HighE♭、B♭、Fと4度間隔の本機ではホルンに限らず金管楽器で問題となる第5(♭気味)、6倍音(♯気味)列、実音GLow~Cを回避できる(上昇キー付きB♭管も同じ)これは合奏(特にハ調のオケ&アンサンブル曲)で重宝する。
また1&3キーを極力使わなくて良いなどの優位がある
小生は合奏曲に於いて、"確実性"を主眼にHighE♭フルトリプルを使うことにしている。
また、多少疲れやすくはなるが、HighE♭をメインに第1倍音(実音F)と第2倍音(実音E)の間をB♭管、実音LowF以下をF管で補う方法をとっている。
とかくディスカント管は高音域が"出しやすい"様に勘違いされやすいが、ウィーンフィルの使用例を聞けばわかるが、"確実性"を求めて使用されるべきである。
後述する予定のヤマハシングルの特徴の1つ、高音域は"吹き込み管が長い"シングルの方が楽にふけるし疲れにくい。
但しディスカント管では、バルブトリルの可能域が拡がるので、小生の様にリップトリルの苦手な方にはおすすめである。
公開:2017年3月 8日
更新:2018年10月17日
投稿者:狸穴猫
Cello&Coo トランペット長期レポート第4回 Cello&Cooは買いか?< TOP >YHR-831-ND B♭シングル上昇キー付きホルン 《 購入レポート 》第1回