狸穴ジャーナル・別冊『音楽便利帳』

OS・CPU・GPUはDTMマシンのかなめ《 DTM Navi 》DTM用のパソコン・ハード環境を極める(2)

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OS・CPU・GPUはDTMマシンのかなめだ

2.MacかWindowsか?

マルチメディアならMacという単純な図式はもはや成り立たない。なぜなら、Macの心臓部であり、特徴でもあったCPUが、RISC型のパワーPCからIntelのX86CP、つまり普通に使われているWindowsマシンと同じになったからである。(事実 MacにもWindowsを起動するモードがある!)

つまりX86CPUの性能が向上した現在、QSによる処理速度や使い勝手の差異はほとんどなくなり、Mac専用であった、音楽ソフトもMacとWindows両対応になってきた。

ほかのソフトの汎用性を考えたらやはりここはWindowsに軍配が上がる。

もちろん最新のWindowsだ。

ということで、これからあとの話はWindowsをベースに進めていくことにする。

Windowsは32ビット版か64ビット版か?

Windowsを選択するとなると、32ビットOSか64ビットOSかという問題が生じる。

しかしこれは判断が簡単だ。

ほとんどの有力ソフトが64ビット対応を歌っており、広大なアドレス空間(最大利用可能メモリー領域約4GB/32ビット、に対して4GB以上のメモリー搭載が可能)を持つ64ビットOSが断然有利。(詳細はこちら:参照サイト

詳細は後述するがDTMはメモリ食いである。そこで大容量メモリーの入手が容易になった現在、DTMを指向するなら迷わず64ビット版を選ぶべきであろう。

3.CPU選びは?インテルかAMDか?

概説記事でもちらりと触れたが、DTMソフトというのは楽譜作成ソフトにしろ、MIDIシーケンサにしろ、パソコンのパワーを相当食う。

その理由は、データ量の大きい画像と音声の両方を一挙に扱うからである。

で、あるからして、快適にサクサク作業をすすめるにはCPUはクワッドコア以上が望ましい。最新の6コアのものなら言うことなしだ。


では、インテルとAMDの2大メーカーのうち、どちらのCPUがいいか。

ずばりAMDの6コアCPU「Phenom II X6」がおすすめである。

理由は...抜群のコストパフォーマンス!

インテル「Core i7-980X」(単体で10万円ほどする)

AMDは安い(単体で30000円前後)

もうコレで決まりだね。

4.GPU(グラフィックス)はGforceかRADEONか?

一応念のため書いておくが、大きな画像データを扱うからには、グラフィックスは独立したGPU:グラフィックボード(カード)を入れておく方が良いのは言うまでもない。

ましてマルチスクリーン(多画面利用:後述)をしようとした場合、独立したGPUは必須である。


さて、NVIDIA GeForce GTX 400シリーズ を選ぶか、Radeon HD 5870 Eyefinity 6/6画面出力を選ぶか

どちらもDirectX 11対応、究極性能なら後発のGeForce GTX 400シリーズがRadeonを上回っている。

しかし、後述のマルチモニター機能や定評のある動画再生支援エンジンなどを考え、Radeon HDを選んでおこう。

<つづく>

公開:2010年5月14日
更新:2022年9月11日

投稿者:狸穴猫


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