世界の大砲比べ!《重低音 コンテンツNavi 》
,
前書き(要約)
ロック・アメリカンポップスファンに限らずオーディオマニア的クラシック音楽ファンにとっても「重低音再生」は"抗しきれない魅力(魔力?)"を持った分野の一つです!
ただただ騒音?!としか言えないポップス系の"シンセバスドラム"のキック音とは異なり「オーケストラ」曲中で用いられるバスドラム、銅鑼(ドラ)などのパーカッション類には「そこはかとない上品さ?」があり、感動を盛り上げてくれるものです!
そんな「鳴り物パーカッション?」の中でも、極め付きは「大序曲1812年」に登場する「キャノン砲」ではないでしょうか!
各国の大砲威力比べ?
いずれもDDDプロセス録音ですが「ピックUP(マイクロフォン系)」系は、旧来のアナログ伝送コンデンサマイクロフォンのようで、レコーディング時はアナログミキシングコンソールでミキシングして「マルチチャネルデジタル(HD)レコーディング」されたようです。
オーディオファン向け「腹にズッシリ堪える」ド迫力系
※以下コメント欄の各項目については《オーディオ・マニア的クラシックコンテンツ・ナビ》その1 デジタヌ流着眼(聴)点とは.. をご覧ください。
オランダ王立海軍
オランダ王立海軍軍楽隊員 & キーロフ歌劇場管弦楽団 & ワレリー・ゲルギエフ
interestingness grade of the audio:Dレンジ、f特共にいう事無し。大砲の威力(重低音)はプレトニョフ盤と双璧!
Individuality(個性度合い):洗練された演奏、ロシア的脂っこさ?無し。
平均的(シスコン対応)グレード?
スウェーデン国軍
今を時めくパーボ・ヤルヴィの御父上、元祖?ネーメ・ヤルヴィが指揮したエーテボリ交響楽団(1990年新譜) エーテボリ交響合唱団の合唱付きで、Gothenburg 教会の本物の鐘楼の音も楽しめる。デジタル録音
interestingness grade of the audio:大砲の威力はデジタル録音の平均的レベルで、25Hz成分も含まれているがアナログ録音時代の以下の3点と同じく100Hzを中心にした重低音で、上記2点のように「腹(部屋)に堪える」系ではない!
アメリカ陸軍?
油の乗り切った頃のクラウディオ・アバド指揮、シカゴ交響楽団 アナログ録音 1991年SONYclassical 新譜
interestingness grade of the audio:大砲は100Hzピーク型で重低音(25Hz)もあり、アナログ録音にしてはご立派!。
イリノイ州立軍?
サー・ゲオルグ・ショルティ & シカゴ交響楽団 1987年DECCA新譜 アナログ録音
interestingness grade of the audio:アバド同様に100Hzピーク型の大砲でアナログ録音にしてはワンダフル!
バレンボイム,シカゴ交響楽団 1982年グラモフォン新譜 アナログ録音
- 収録:1981年3月
- ロケーション:シカゴ
- 録音方式:デジタル録音
イスラエル国防軍
レナード・バーンスタイン 指揮、イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団。
クラモフォン(アナログ録音)1994年再発
録音:1984年6月 テルアヴィヴ
ユダヤ教会に鐘楼がありましたっけ?、これはいったいどこの鐘楼?
Individuality(個性度合い):バーンスタインにしては意外と普通?...でもやはり随所にバーンスタイン節が!
interestingness grade of the audio:まあこんなもんでしょう。
ロシア軍
大序曲1812年の大砲といえばやはり本家ロシア軍?でないと...
別項で紹介したミハイル・プレトニョフ指揮、ロシア国立管弦楽団のチャイコフスキー 交響曲全集に含まれている、ロシア軍のキャノン砲が、最も威力がありそうです!
チャイコフスキー:交響曲全集
ロシア・ナショナル管弦楽団 & ミハイル・プレトニョフ 8枚組み
2010年09月03日発売 DG新譜
ゲルギエフ/マリインスキー劇場オーケストラ 新録音 キングレコードmarinskyレーベル
録音:2009年2月マリインスキー劇場コンサートホール
原盤:Mariinsky Ⓟ2009
ディジタルマイクロフォン・ディジタル現場ミキシング・ディジタルマスタリングによるピュアディジタルプロセスだが...、
Mariinskyレーベルで自主制作は結構だが、インディーズの域を脱していない!
ソノリティ、では断然philips盤のほうが優れている!この辺は「マスタリング」の妙で「やはり現フォノグラム系列のphilipsの録音エンジニア、マスタリングエンジニアのほうが上!
売り物の?大砲の音も低域はよく伸びているが「炸裂音」としてのソノリティにかけて、何だけ拍子抜け?、低弦の歯切れも悪い!
「音場の捉え方」もいまいち、いわゆる素人録音の域を出ていない!インディーズレーベル・レベル。
録音芸術は「畳と女房?」とは違い、新しいほうが良いとは限らない例!の典型かも。
嘗てのH・V・カラヤン/B.P.O.録音も1960年代の「イエスキリスト教会」の録音のほうが「70年代」以降の「カラヤンのサーカス小屋」の録音よりクリアーで「ソノリティー」もよいのと同じ!
レコード評論家は、本当のことは「書けない」ので、小生が変わって一言!
コンテンツは最終的には「他人の評判」よりご自分の耳で確かめ(試聴し)て購入しましょう!
などというと身もふたもなくなるが...。
そして2020年現在の決定盤は
サンクトペテルブルク室内合唱団 & Leningrad Military Orchestra & サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団 & ヴラディーミル・アシュケナージ 初回発売1997年12月Decca デジタル録音?
収録:1996年
録音方式:デジタル録音
interestingness grade of the audio:上記のグループ同様に100Hzピーク型の大砲でデジタル録音にしてはおとなしい(但し25Hz成分もたっぷりと)
音割れ度 ( サチュレーション(録音レベル飽和の有無)、衝撃音(パーカッションの)の再現性など :Berry Good!
Individuality(個性度合い):言っては失礼だがアシュケナージというよりは、さすがにムラヴィンスキーが鍛え上げた旧レニングラード交響楽団、洗練されていて上品でいて迫力もあり、合唱付きで現時点では決定打?これが一番Wellのように思う。 小生はこれが一番好き。
Dependence(繰り返し愛聴度:依存ド愛?): 感動の一辺で又聞いてみたい気持ちに...
以下は一般音楽ファン?向け
旧ソビエト陸軍?
H.V.カラヤン指揮、B.P.O クラモフォン1966年新譜(アナログ録音)ドンコサック合唱団の合唱付き。
interestingness grade of the audio評価:この手の際物?では一番有名な「記録音源」だが、今となっては...
Individuality(個性度合い)評価:エフェクトで勝負するのではなく、内容で勝負?一番エレガントで、上記アシュケナージ盤同様にこの曲の持つ音楽性も楽しませてくれる。
英国近衛歩兵グレナディア連隊
レオポルド・ストコフスキー & 英国近衛歩兵グレナディア連隊軍楽隊 & ジョン・オールディス合唱団 & ウェールズ・ナショナル・オペラ合唱団 & ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ウエストミンスター大寺院の鐘楼
DECCAアナログ録音1971年新譜
interestingness grade of the audio評価:Noise reduction無しのphase 4 アナログ録音なのでS/Nは今一。やはり多少サチり気味で騒々しい?
Individuality(個性度合い)評価:ストコフスキーファンにたまらないこの臭さ!面白すぎて最低?(小生はトスカニーニ波?)
Dependence(繰り返し愛聴度:依存ド愛?)評価:癖になりそうですが?聞くだけで疲れるので?...。
公開:2020年2月14日
更新:2022年9月30日
投稿者:デジタヌ
LPレコード " ハイレゾ 説"は"都市伝説"にすぎない!《 ハイレゾ オーディオNavi》< TOP >最新録音?盤対決《 G・マーラー 交響曲全集 Navi》第3章
▲オーディオ・ビジュアルNaviへ戻る