狸穴ジャーナル・別冊『音動楽人(みゅーたんと)』

連載《ブリジストン・アルベルトe 電動アシスト自転車長期レポート》ー 第7回

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第7回 歩道橋では手押し補助モードが欲しい!

新木津川大橋、千歳橋、千本松大橋 3強(橋)Peak制覇!

当サイト旅するタヌキ 特別編2 大阪周辺の峠道2(※1)で紹介した、大阪の渡船場と、大橋チャレンジ続編として。

  • 新木津川大橋(桁下の最高部分が水面上50mで実際の歩道面は52m程度で大阪市内唯一のsummit!)
  • 千歳橋 (桁下28m 路面高さ30mで最も低い!)
  • 千本松大橋(桁下33mで実際の路面高は36m程度)

3強(橋)Peakを制覇?してきました。

いずれも前回Naviりましたように、袂に渡船があり何も好き好んで渡る必要はないのですが...

2020年7月20日(月)本日の走行距離67.70km/オドメーター(積算距離)1311㎞

参※1)当サイト関連記事 大阪周辺の峠道はこちら。

プロローグ 頭の痛い大阪市

現在木津川大橋のみ港湾局が、他は建設部が管理・運営している渡船事業ですが...

財政再建を目指す市当局の本音としては廃止したい!

天保山を除き乗船時間1分程度で、大幅減便の、木津川、天保山、を除き昼間でも4往復/時間、朝夕には2から3隻が引っ切り無しに運行されている各航路の年間経費、人権っ日、燃料代、桟橋の補修費用、使用船舶の補修・更新費用などなど、運行維持管理には年間膨大な費用が掛かっています。

おまけに荒天時には運休となります。(最も雨・風の強い日に自転車でお出かけするオバちゃんや高校生はいませんが!)

今後はバリアフリー化を

乗り物フリークの小生などの少数派?にとっては残念なことになるかもしれませんが、橋本体の取り付け部に「自転車も収容可能な」大型エレベーターを設置するなどして、バリアフリー化を実施すれば、年間を通じて、橋を自力で渡る人が増え、少なくとも今回の3強?袂の渡船は廃止できるでしょう!

観光資源としても役立っている渡船ではありますが、地元利用者は"日常の足(ハシ)"として利用しているだけで、バリアフリー化されれば文句は出ないはずです?むしろ時間待ちが必要なくなり大歓迎されるかも...

但し、エレベータータワー建設、補修管理などに莫大な費用が掛かるでしょうから、結局は金食い虫施設となり、現状と比べて経費節減にはならないでしょうから2の足を踏んでいるのかもしれません。

折衷案として、大阪シティーバスのチャーターで両岸をつなぐ無料シャトル便を走らせれば、渡船よりは経費節減になるのではないでしょうか。

但し自転車の搭載設備を持った特殊な車両?が必要にはなりますが...。

まずは新木津川大橋から

結論から言えば大阪市内唯一の峠にしては、別段取り上げるほどの景色でもないのですが。

徒歩や自転車で態々渡橋する必要場あるのか?

天保山渡船と並んで、昼間2往復/時間しかない渡船に頼らなくて渡るにはこれしかない訳で...

毎日利用されている?方々に成り代わって、渡ってみました。

この橋の問題点は、自転車・歩行者にやさしくない!点です。

この橋の場合は、後述する千本松大橋とは違い、最初から自転車・歩行者は袂の渡船を利用することを前提に造られているようで、回Naviりましたように住之江区側の歩道入り口が運河に架かる南港通りの橋上南側歩道部分に1か所しかなくて、判りづらい!

しかも、「自転車は押してわたってください」で住之江川の、南港通りの運河橋の当橋も、歩道の取り付け部迄は中央部に手押し用の細い通路がついた階段!で、またこの階段も決して緩やかではないので、橋の上に持って上がるだけで大変!

しかも大阪市内随一の標高であるにもかかわらず、西側(神戸側)は阪高港大橋と前回挑んだ「なみはやおおはし」に阻まれて眺望できない?東側は生駒山系が、市内の高層ビル群からチョコっと頭を出しているだけ!

「なみはやおおはし」のほうがずっと見事な眺望でした!

さらに、通行量も多い"鉄橋"なのでよく揺れる!

という事で高所恐怖症の小生は2分ととどまれませんでした!

但し、北側の多重ループ部は快適で、渡船を30分待ちきれない「せっかちな浪速っ子」は大正区側からご利用ください?

(帰りは30分間おとなしく次の渡船を待ちましょう!)

千歳橋

続いては千歳橋に挑みました、この橋は3強?の中でも最も不親切で、どちら側からも、階段スロープで橋本体に悪節句(アクセス)するデザイン!

しかも、そんなに緩やかでもない!、

しかも"つり橋"なので?通行車両が少ない割にはよく揺れます!

為にほとんどの自転車利用者は15分待てば乗れる渡船をご利用なさっている。

というわけで、すれ違った自転車は1台だけ!歩行者は0でした!

渡河未遂?に終わった天保山渡船

千歳橋を自走で渡ってから、甚兵衛(じんべえ)渡船(公式ガイドはこちら)を使って港区に渡り天保山渡船に向かいました。

ところがこの渡船場の乗船場が判り辛いところに隠れており?海抜3mの日本一低い天保山のふもと?にある天保山公園内をうろうろしているうちに、発船時刻(昼間、時間当たり2往復)を過ぎてしまい乗船場についたその瞬間に"蛍の光"が...

無駄に30分過ごすと、あとの行程に響くので断念して同じ道筋を甚兵衛(じんべえ)渡船場へ...

千本松大橋

  • 桁下33m
  • 最高部の走路面高さ36m(ビル12階の高さに相当)
  • 両岸の取り付け道路を含む総延長1.2km

最後に千本松大橋を渡り帰路につきました。

この橋は、Wikipedia関連記事 でも紹介されているように、大正区・西成区間を結び、陸の孤島?だった大正区のアクセス改善のために 1973年に架橋された橋で当初は、千本松渡船を廃止するつもりで架橋されたので、トレードマークの両岸にある多重ループの取り付け道路部分の勾配はゆるく設計速度40㎞/hですが5%(2°51′)以下で大変緩やかで、自転車や歩行者でも楽に渡れるようにデザインされています。

ところが、開通前のウォーキングではたくさんの地元の人たちが大はしゃぎで徒歩で渡ったこの橋ですが、いざ渡船廃止の話が出ると大正区・西成区共に地元住人は大反対!

『有難い橋やけど、毎日自転車で7分以上もかけて渡るのは堪忍してヤ!』

となり、袂の渡船は存続することに!

そういうわけで、せっかちな大阪人は、渡船に乗り遅れると「自力で」渡ることに。

でもたいていの"大阪のオバちゃん達"はちゃっかり時間を見計らって渡船を利用!

というわけで、昼間4往復/時間の渡船はいつもママチャリでにぎわっています。

その後建設された"大橋"は最初から渡船が就航していなかった"なみはやおおはし"を除き、すべての大橋が"渡船併設"の前提で作られていて、前途のような歩行者・自転車拒否?のバリアフル!な歩道橋が併設されることとなりました!

参考までに、小生は2速ギヤパワーモードで約7分で渡橋!しかも下りは均衡走行(※3)の16km/h程度でゆっくりと!対岸の多重ループを下りました。

途中登りループでは下ってくる自転車と、対岸では登っている最中のおじさんが乗った軽快車と出くわしました。

参※3)ペダルも踏まずに、ブレーキもかけないで減速補助(発電回生ブレーキ)のみで坂道を下ること。

手押し補助モード"があれば横断歩道僑も

現在前輪電動アシスト自転車ブリジストン・ アルベルトeを愛用していますが...歩道橋、駐輪場などの階段附設スロープを手押しで登る場合に大変苦労しています!

ブリジストン・ アルベルトeなどの「ハブモーター」アシスト自転車に関する機能として"手押し補助モード"の増備を希望します。

ハブモーター駆動方式の電動アシスト自転車ならではの装備となるでしょう!

しかもソフト変更だけで済むはずです?

"手押し補助モード"の概要

"手押し補助モード"の概要は、走行中に間違ってSW・オンしないように、サドルのあたりに隠しボタンを設置して、

1)手押し状態では、前輪の回転を検出して、回転数に応じたサーボを働かせます。

自転車を手押し状態で坂道を登る際に、前輪の角速度Φに応じた補助を働かせて、アルベルトeの場合だと設計車両総重量116.5kgの内、想定体重55kgを引いた荷物35kg+車重26.5kg=61.5kgの押し上げ補助を行わせるわけです!

2)傾斜センサーで傾斜を感知した場合、ハンドルグリップに装備した圧力センサーが左右合計で2kg程度の荷重範囲内になるように「電流・電圧」を制御して登坂などでの、実質ロード(手押し負荷)の低減を図ります。

ハブモーター駆動方式での"手押し補助モード"のメリット

ペダル補助モーター方式と違い、ペダルは回転しないので、邪魔にならない!

お買い物荷物や、こぶ?(子供)でこれまで苦労していた、急坂でも楽に手押しできる!

等が考えられ、ハブ駆動アシスト方式ならではのメリットが生かせるでしょう!


 

公開:2020年4月17日
更新:2024年3月12日

投稿者:デジタヌ


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