狸穴ジャーナル別冊『音楽便利帳』

大阪国際フェスティバル 《 音楽イベント ナビ 》 1年間みっちり掛けて開催される「年間コンサート・シリーズ」

       

このイベントはすでに終了しています。

2019大阪国際フェスティバル

開催期間 2019年4月20日(土)~6月8日(土)

大阪国際フェスティバルのあらまし

発足当初は、毎年春の数週間にわたって、海外から演奏家・演奏団体を招聘し、国内メジャーオケのNHK交響楽団などを添え物に?一応「音楽祭」の体裁は保っていた。

今は年間コンサート戦チャンピオンシップシリーズ?

かつての「富士グランドチャンピオンシップレース」の様に「フェスティバルホール」を舞台に年間を通じて「時々思いだした様に」開かれている「音楽・イベント」。

今年の「シリーズチャンピオンはどのチームの頭上」に輝くか?

毎度変わるオーガニゼーションもレースと同じ!?

大阪国際フェスティバルと銘打ってはいるが、運営主体が公益財団法人朝日新聞文化財団に移ってからは、朝日新聞文化財団が随時主宰するオーガニゼーションの年間を通じてのコンサートシリーズの総称となっている、いわば「F1・シリーズ」のクラシックコンサートバージョン?の様な感じ?。

各大会?開催概要

大阪4オケ・スペシャル ラウンド

オーガニゼーション(興行主)/ 朝日新聞文化財団、朝日新聞社、大阪国際フェスティバル協会?、フェスティバルホール、大阪交響楽団、大阪フィルハーモニー協会、関西フィルハーモニー管弦楽団、日本センチュリー交響楽団

(協賛)アシスト団体/ 朝日放送グループホールディングス、京阪ホールディングスス、サントリーホールディングス高砂熱学工業、竹中工務店、日本取引所グループ(JPX)

東京都交響楽団 特別参戦ラウンド

オーガニゼーション(興行主)/ (公財)東京都交響楽団、フェスティバルホール、

(共催)共同興行団体/朝日新聞文化財団、大阪国際フェスティバル協会?、朝日新聞社

エストニアフェスティバル管弦楽団 ラウンド

オーガニゼーション(興行主)/ 朝日新聞文化財団、朝日新聞社、大阪国際フェスティバル協会?、関西テレビ放送、フェスティバルホール、

(協賛)アシスト団体/高松建設

最終ラウンド 楽劇「サロメ」

オーガニゼーション(興行主)/ 朝日新聞文化財団、朝日新聞社、大阪国際フェスティバル協会?、フェスティバルホール、

(協賛)アシスト団体/朝日放送グループホールディングス、関電工、竹中工務店、豊田自動織機、西原衛生工業所

制作・協力/大阪芸術大学

名義人となり果てた幽霊団体大阪国際フェスティバル協会

つまり大阪国際フェスティバルシップ・チャンピオンシリーズのメインオーガニゼーションは幽霊団体大阪国際フェスティバル協会;実は朝日新聞文化財団、大阪朝日新聞社、連合とサーキットオーナーの「フェスティバルホール」ということになり、その都度パトロン(協賛)に声をかけてラウンドをおこなっているわけである。

かつて金字塔を打ち立てた「真の大阪国際フェスティバル」であった頃

1967年バイロイト・ワーグナー・フェスティバルお引っ越し公演!

1967年第10回記念大阪国際フェスティバルではピエール・ブーレーズ、トーマス・シッパース、ウォルフガング・レンネルトの指揮、ビルギット・ニルソン、ハンス・ホッター、テオ・アダム 等の豪華出演者による「トリスタンとイゾルデ」「ワルキューレ」を4月7、8、10、11、13、14、16、17日 各4公演都合8日間にわたって上演したのは同音楽祭の金字塔の1つとされている。

バイロイト公演のためのホール改装も

この公演の為にホールのオーケストラピット(奈落)を改装し、舞台下の奈落に続く奥深くから響き渡るオーケストラの響きは正に「バイロイト祝祭劇場を彷彿とさせる」と当時の批評家から大絶賛を浴びた。

2019大阪国際フェスティバルのチケット情報

Official Website http://www.blog-osakafes.com/

開催期間 2019年4月20日(土)~6月8日(土)

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

(※2018年11月25日AM10:00より一般発売開始されています)   

コンサート情報(リンク)

4月20日(土)15:00~ 大阪4オケ・スペシャル (→チケットぴあ)

出演予定アーティスト

大阪4オケ

  • 演奏;大阪交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、関西フィルハーモニー管弦楽団、日本センチュリー交響楽団
  • 指揮;佐渡 裕(アーティストNavi はこちら)
  • 合唱(ボカリーズ)/「惑星」終曲・海王星;大阪府立夕陽丘高等学校音楽科「合唱団」※府立で音楽科があったのは知りませんでした。
予定プログラム
聴きどころ&豆知識

今や大阪国際フェスティバルの看板になった「4大(阪)オーケストラの饗宴」。

本年(2019年)はフェスティバルホール・フランチャイズ団体"大フィル"の伝統?でもある"一夜限りの選抜メンバーによる関西合同オーケストラ「大阪国際フェスティバル管弦楽団」による「スペクタル巨編?」2曲一挙公開!

嘗ての感動を再現!

かつて初代フェスティバルホールの輝かしい歴史を彩った、「大フィル・京響合同演奏会シリーズ」最初を飾ったのが「アルプス交響曲」!勿論小生デジタヌも聴きにまいりました!

そして今回は見送られた?がG・マーラー(作曲家・作品Navi はこちら)の「一千人の交響曲」本邦初演。

これも勿論聴きに行きました、ハイ!

もしかしたら来年は「マラ8」かも...?

4月21日(日)14:00開演 東京都交響楽団 (→チケットぴあ

出演予定アーティスト
  • 指揮;大野和士
  • ピアノ;ニコライ・ルガンスキー
予定プログラム
聴きどころ&豆知識

ロマン派の代表作「幻想交響曲」嘗て昔は「珍曲・大曲・難曲」の一つでもありましたが、今ではそこいらのローカル「アマオケ」でも演奏されるようになり、「定番名曲」の一つとなっています。

「断頭台への行進」で使われる「ベル」はその昔四半世紀前ごろまでは国内で簡単には手配できず、あのN響でさえ?チューブラーベル(のど自慢でおなじみのキンコンカンベル)で代用?していました。

今では、大都市にある「大手楽器レンタル店」では本物の「銅製大型ベル」を常備しているところが増えてきました。(※ワーグナーチューバ、ポストホルン、などはもはやポピュラーな楽器で、チンバッソ(※1)までレンタルできるようになりました

但しゲストにニコライ・ルガンスキーを迎えたグリーク作曲のピアノ協奏曲もそうですが、この「2大名曲」はプロにとっても難曲であり、名演が迷演となりやすいのは「ローカルアマオケ」同様。

今回はいかに...。

参※1、チンバッソ;バルブ式のバストロンボーンとチューバの合いの子?オーケストラピット内で使うのに大きすぎず手頃なサイズと音量?なので、イタリアのオペラ作家ヴェルディー(※作曲家・作品Navi )などが好んで用いました。

ヴェルディーの場合は同年代のライバル?R・ワーグナーが低音金管として大型チューバを多用した事に対する「当てこすり」もあったといわれています。(実際にワーグナーを批判した論評もかなりの数残っています。)

実際は、バイロイト祝祭劇場に比して「イタリア」に限らず宮廷オペラから発展した旧来のオペラハウスはどれもオケピが小ぶり狭く(35人ぐらいがやっと?)でチューバは使いづらく、ワグナーの「バイロイト祝祭劇場」を羨んで、嫉妬したのではないでしょうか?

4月28日 (日)15:00開演 エストニアフェスティバル管弦楽団(→チケットぴあ)

出演予定アーティスト
  • 指揮;パーヴォ・ヤルヴィ(アーティストNavi はこちら)
  • バイオリン独奏;五嶋みどり(アーティストNavi はこちら)
  • 演奏;エストニアフェスティバル管弦楽団(アーティストNavi はこちら)
予定プログラム
  • ベルト作曲;ベンジャミン・ブリテンへの追悼歌
  • シベリウス作曲;ヴァイオリン協奏曲(作曲家・作品Navi はこちら
  • トゥール作曲;テンペストの呪文
  • シベリウス作曲;交響曲第2番
聴きどころ&豆知識

可愛かった「みどりちゃん」もすっかり大人になって?今や押しも押されもしない世界的な「ヴィルトーゾ」の仲間入りを果たしています。

ご健在な御父上ネーメ・ヤルビさんを差し置いて?世界中から引っ張りだのクラシック界の超人気スター「パーヴォ・ヤルヴィ」率いる「エストニアフェスティバル管弦楽団」と全国巡業している彼女が、合間を縫って大阪に立ち寄ってくれます?

エストニアフェスティバル管弦楽団とパーヴォ・ヤルビの祖国への思い...

シベリウスの生まれ故郷フィンランドとエストニアは長年ロシアの属国とされていた似通った境遇の国でもあります。

パーヴォとエスティー、彼らがこの作曲家を取り上げるのは偶然ではないでしょう。

「エストニアの若き獅子(楽師)」たちがどのような演奏を聞かせてくれるのか楽しみでもありまが...、最近「涙腺がやけに緩く?」なった小生はこの演奏会は避けることにしましょう。

6月8日(土) 15:00開演 「楽劇サロメ」(演奏会形式)(→チケットぴあ

於ける?ホール 

(ホールNaviはこちら)

出演予定アーティスト
  • 指揮;尾高忠明(アーティストNavi はこちら)
  • 演奏;大阪フィルハーモニー交響楽団
  • 主役サロメ;(ソプラノ)リカルダ・メルベート
  • 大阪2期会の銘歌手達
予定プログラム
  • R・シュトラウス作曲;楽劇サロメ(作曲家・作品Navi はこちら)
聴きどころ&豆知識

サロメといえば故マリア・カラスの名演が有名だが、ドイツの名ソプラノ「リカルダ・メルベート」がどんな「妖艶」さを演じて見せてくれるか楽しみでもある。

今や日本を代表する指揮者のひとりとなった「マエストロ尾高」の楽曲つくりも興味の的、イギリス物を得意とする彼だが、後期ロマン派と同年代のラフマニノフの交響曲も得意としている彼が、R・シュトラウスの「ロマンティシズムの極致」をどう表現するか興味の種は尽きない!

大阪国際フェスティバルが開かれる大阪市とは

(※タウンヒストリアはこちら)

東京都23区、横浜市に次いで自治体人口グランプリ第3位"銅メダル"に輝く街?

推計人口、2,727,255人/2019年1月1日

品川ー新大阪ー梅田(大阪駅)2時間42分/549.3Km/¥14,680/新幹線-地下鉄

大阪市と周辺にある観光スポットのトリップアドバイザー くちこみ情報 はこちら。

大阪国際フェスティバルのこれ迄の歩み

1958年の第1回目は梶本音楽事務所が主催朝日新聞社協賛で、第1回大阪国際芸術祭としてスタート。

1959年第2回からは梶本音楽事務所の呼びかけで「(財)大阪国際フェスティバル協会」が誕生し主催、 第2回大阪国際フェスティバルと改称。

1966年にはヨーロッパ・フェスティバル協会(EFA)に加盟した。

1992年梶本眞秀が梶本音楽事務所代表取締役社長に就任した当たりから両者の間に不協和音が流れ始め。

1998年からは運営が朝日新聞文化財団に移り「大阪国際フェスティバル協会」は(ヨーロッパ・フェスティバル協会(EFA)に体する)名義貸しの共催団体となり、梶本音楽事務所(現(株)KAJIMOTO)も、個別演奏会以外の総合プロデュースからは手を引いた。

以降、旧梶本音楽事務所と旧(株)神原音楽事務所(2003年12月1日設立の現(株)パシフィック・コンサート・マネジメント)で統一感の無い大阪国際フェスティバルを開催している。

2005年から旧梶本音楽事務所がプロデュースする「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン音楽祭」が東京でスタートした。

2008年いっぱいでフェスティバルホール建て替えのため同年開催の第50回フェスティバルを最後に一時休止となった。

翌2009年から2012年にかけては「特別公演」として兵庫県立芸術文化センターなどで分散開催された。

2013年4月3日の新ホール(2代目当ホール)の開館に伴い、こけら落とし公演として同年4月10日のフェニーチェ歌劇場大阪公演から第51回大阪国際フェスティバルとして再開した。 

デジタヌの想い出

ホール紹介記事でも記したように、小生もこの年の5月に行われたユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団 の4日目に当たる5月6日の公演を聞きに行っている。

公開:2017年9月 7日
更新:2022年9月11日

投稿者:デジタヌ


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