合奏練習 の便利ツール《 練習ツール Navi 》
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西洋音楽はアーティキュレーションとハーモニーが重要
日本の古典芸能・民謡などいわゆる邦楽ではほぼアーティキュレーションはなく旋律のみの平坦な表現が多い。
西洋音楽合奏と言うジャンルは邦楽合奏とは事なりアーティキュレーションとハーモニーとを重要視するジャンルである。
両者とも練習用ツールとして練習前のピッチあわせ重要で、昔は音叉が今はチューナーが活用されている。
近年はインテンポ'(正確な一定のテンポ)の獲得に欠かせない、メトロノーム機能も併せ持った、チューナー・メトロノームも普及している。
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1人ではハモれないという器楽奏者の宿命
とはいえ、単音旋律楽器の場合、特殊奏法でもないかぎり1人ではハモレない。
そのため管楽器奏者は、1人で練習すればするほどハーモニー無視の自己流音律・旋法のまま演奏するクセがつきやすい。
耳と音楽教育
そして、音程については、鍵盤楽器以外の器楽奏者は「耳を鍛える」意外乗り越える手はないのだが、いかんせん現状の知識優先型の教育制度では学校で和声を伴った合唱などはろくに習っていない。
というわけで、自分流に走りがちな西欧渡来楽器奏者、特に管楽器奏者の「耳の鍛え方」が問題を抱えやすい。
詳しくは【書籍紹介記事】音律論/東川 清一 著/春秋社刊を.参照願いたい。
ハモリの練習はとかくむずかしい、自己流を脱するためのツール
本論の合奏練習に話を戻すとこの日本人が不得手なハーモニーの練習に役立つツールがチューナー以外にもいくつかあるのだが、意外に知られていないので紹介しておきたい。
ハーモニーディレクター(YAMAHA)
チューナーだけではちと足らない
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このハーモニーディレクターはもちろん合奏指導だけではなく、管楽器奏者の和声感覚の鍛錬?にも役立つ。
特に最新型ではメモリー容量・使い勝手ともにかなり改善されており、オーケストラ・吹奏楽・コーラス等の多声部の合同練習では効率のよいハーモニーづくりの練習を可能にする。
どうにもこうにもアマチュアが難儀する3和音の中間声部の「音程の会得」などに特に威力を発揮する。
ただし、ハンマーアクションもペダルも持たない単なるキーボードであるため、アーティキュレーション(抑揚)ではピアノにかなわない。
そこを差し引いてもハーモニーづくりということを考えると非常に便利なツールであるし、軽四にサックリ積めるサイズのため、メンテナンスされたピアノのない練習会場などでは特にありがたい。
デジタルシンセサイザー
合奏練習時のもうひとつの問題;欠員(欠席パート)をどうするか?
アマオケの合同練習、全員揃うとは限らない。
(全員そろうことのほうがめずらしい...かもしれない)
欠席?欠音?のピンチヒッターとしてエレクトーン奏者がいてくれたらな......と何度思ったことか!
エレクトーンまで常設しているホール・音楽練習場はYAMAHA音楽教室ぐらいであり、結局ピアノで間に合わせるはめになる?
プロ・アマ問わずバンド界ではデジタルシンセがしっかり定着しているが、アマオケ界?では前世紀型指揮者や堅物トレーナーがそれを阻んでいる!?
そろそろアマオケ界でもハイテク器機?を活用すべきではないか!
ジャズ・フュージョンの世界でソロ楽器としてすっかり定着しているウィンドシンセサイザーが欠員穴埋めに丁度良いように思う。
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一般的には、デジタルシンセはキーボード奏者が担当するが、管楽器奏者が比較的容易にこなせるシンセサイザーがウィンドシンセサイザーでもある。いぜんはヤマハでも販売していたが、現在はAKAIブランドのみである。
もちろんピッチ設定とは別の音程調節用のイントネーションキーも装備している。
さらに最新の製品は音源も装備しており、一般的なコントローラキーボードとは事なり、PAを接続すれば楽器として機能するがこの場合音色は限られる。
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また音源ソフト付きのシンセサイザーソフトを組み込んだ通常のディジタルシンセサイザーの入力器機としても機能する。
ディジタルシンセの導入
には通常コンソールとしてノートパソコンとシセサイザーソフト(音源)が必要だが、最近の製品には音源付きのモデルが数多く登場し、持ち運びが楽でも有りアマチュアバンドのコンサートでは大活躍しているのは皆さんご存じの通り。(小生の愚息もニワカ楽士として活躍?している)
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ノートパソコン
は日常の個人練習でも便利の良いマルチツールである。
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WEBから簡単に入手できるフリーソフトでメトロノームやチューナーになり専用の機材を引っ張り出さなくても間に合う。ただしほとんどのフリーソフトはピッチコントロール不可(A=440Hz固定)である。
もちろんシンセサイザーソフトとコントローラーキーボードがあれば、ハーモニーディレクターの代用にもなるし、ヘッドホンとサイレントブラスがあれば、デジタヌのDTMカラオケも騒音問題!を気にせずに楽しめる!?
旧タイプではあるが、デジタヌの「パーソナル練習スタジオ?」ではウィンドシンセ意外は全て設備している!
ちょっとやりすぎたかな ┐(´ー`)┌ やれやれ?
公開:2017年5月 4日
更新:2022年9月29日
投稿者:デジタヌ