狸穴ジャーナル別冊『音楽便利帳』

J.N.Hummel《マミニャンのお気楽クラシック》フンメル

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Johan Nepomuk Hummel

作品は多数のジャンルにわたり、数も非常に多いが、フンメルは不思議なことに交響曲は一曲も書いていない。

よく演奏されるフンメルの作品としてトランペット協奏曲ホ長調があるが、実際の演奏会では(B♭トランペットで)「運指」が楽な「変ホ長調」に移調して演奏される機会が多く、格式高い?「全日本音楽コンクール」(※関連記事はこちら)でさえ移調版が自由課題曲に選択されている! 

この半音の違いはお聞きになれば、一目瞭然!(一聴瞭然?かな)何となく陰のある暗かった雰囲気が、モーツアルトの曲のように、ノー天気?で明るい、景気の良いさわやかな曲に一変する。

少なくとも日本国内のリサイタルや、コンサートでは、本来のホ長調の形で、演奏されるのが日常になってほしいと願っている。

そんなトランペット協奏曲ホ長調の中唯一、本物のホ長調で演奏されている盤がW・マルサリスの

ザ・ロンドン・コンサートである。

 


ザ・ロンドン・コンサート ウィントン・マルサリス SACD

 

狸穴猫の音楽雑記帳コーナーにも、この「ザ・ロンドン・コンサート」に関する記事を掲載してあります。

 

【2018追記】

原調での演奏の録音、2010年以降、いくつか発売されているようです。


ハイドン、フンメル、タルティーニ~トランペット協奏曲集 ルベン・シメオ 2012

 

公開:2020年12月 9日
更新:2020年12月 9日

投稿者:デジタヌ


TOPL.H.Berlioz《コンポーザー列伝》ベルリオーズ


 

 

 



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