金管演奏の原理《 教本 Navi!》クラウド・ゴードンによる自然科学的解明-
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金管演奏の原理―クラウド・ゴードンによる自然科学的解明 (アマゾンへリンク)
H.L.クラークの直弟子のクラウド・ゴードンによる理論書。
この本はかなり現在の金管の常識をくつがえすか?
日本語表題はしゃっちょこばっているが、原題はとーんでもない!
「Brass Playing Is No Harder Than Deep Breathing」
というのだ。
直訳すれば...
「金管演奏は深呼吸より難しくはない」
となる。 ずいぶん思い切ったタイトルだ。
舌の位置と呼吸法(とそのコントロール)に着目した画期的な書籍だろう。
唇に焦点をあてて演奏を(特に高音域・ハイトーンの)考えている人が多い中、ウィンドコントロールの源として、舌に着目したというところが画期的な書籍である。
米国人らしくちょっと饒舌な感じの文章・構成であることは否めないが、読んでおいて損はないというところ。
特にクラークの教則本をやる上で、とても重要な示唆がたくさん入っている。
ちなみに、翻訳した杉山正氏はまたクラウドゴードンの弟子である。
杉山氏のホームページにはこの本の解説があり、そちらも一読の価値がある。
公開:2010年4月 5日
更新:2018年10月23日
投稿者:狸穴猫