P. Boulez 《 Maestro Navi 》 ピエール・ブーレーズさん
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ピエール・ブーレーズ(指揮者)さんは,小生の尊敬する指揮者10傑のひとりである。彼の精緻で究極の様式美を追求した作品作りは、彼のずば抜けた知性によるものである。どのCDを聞いても、はずれクジ無し!しかも大当たりばかり!音楽を勉強して演奏家を目指している人ならいる方なら、全作品(録音)を聞いて頂きたい。
Pierre Boulez ピエール・ブーレーズ
ピエール・ブーレーズ(指揮者)さんは,小生の尊敬する指揮者10傑のひとりである。
バーンスタインのように感情をむき出しにしない、音楽学者らしい抑制のきいた彼の演奏スタイルはコラボ相手のオーケストラが変わっても同じ芸術性を保っている。
と言っていつでも何処でも同じ解釈でクローン演奏をオーケストラに押しつけているのではなく、各オーケストラの持ち味を活かしながら、オーケストラの団員自身が思っていた実力以上のレベルまで引き出しているように感じる。
いつでも何時でも1つ1つの音を大事にし細部までよく目の届いた精緻な演奏は、それでいて人工味を感じさせず聴衆を虜にする魅力に満ちたすばらしい演奏をオーケストラから引き出す指揮者であった。
彼もまた数多くの録音を残しているが、バーンスタインの後を継いで面倒を見たN.P.O.との共演はもちろん、その録音の全てが新鮮で緻密ですばらしい名盤ばかりである。
もちろん手慣れたフランス物に限らず,古典や現代音楽まで不得意なジャンルはなく、マーラーもよく取りあげていた。
彼の指揮した第3シンフォニーのCDは小生を桃源郷へと誘ってくれる。
彼は全世界で沢山の逸話を残した人でもあるが、特別の逸話はN響を振ったあるコンサートプログラムで、最初のリハーサルを全曲を通し演奏した後で、『XXパートのxxが、第何小節の何拍目で奏した音は譜面のミスではないか、訂正しておいてください』と言い放ったという。
この調子で細部にわたる指摘を団員に伝えたという。もちろん暗譜で指揮した後!での出来事である。
何という超人ぶり!その場に居合わせた団員はみな顔を見合わせたという。
細かい指示で有名な全盛期のトスカニーニ並み、イヤはるかにスゴイ指揮者!だと感じ入った。
マーラー交響曲第5番 ピエール・ブーレーズ ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
公開:2020年12月 9日
更新:2022年9月30日
投稿者:デジタヌ
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