タヌキがゆく《狸穴総研機関誌・狸穴ジャーナル》

大阪環状線 は「シカゴ・ L」を商都 なにわ に移植して大成功を!

シカゴのループ高架線"L"を思わせる大阪環状線

お気楽・能天気な鉄道系Youtuberが"初見殺し"などと野次る大阪環状線は、JR西日本の総意の賜物といえるでしょう!

今もシカゴ の都市圏高速電気軌道網として大活躍しているCTA(Chicago Transit Authority)と並ぶ"商都大阪"の世界に誇れる"交通システム"です!

大阪環状線は正に日本の「シカゴ・ L」といえるでしょう!

(※直接リンクは事業者公式Website、Wikipedia該当項にリンクしてあります。)

《 都市交通 Watch》第10回

嘗てシカゴ都市圏では、ループ線「シカゴ・ L」から郊外の各路線に通じるインターアーバンノースショアラインが大活躍していました!

そして、現在もCTA(Chicago Transit Authority)として、近郊路線が引き継がれた公害路線を結節するシカゴ都市圏鉄道網の要・リングハブとしての重要な役割を果たしています。

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《 都市交通 Watch》の総合目次

※以下のタイトルをクリックするとシリーズ記事全てにワープできます!

プロローグ ヨーロッパ各地で トラム が復興した背景...

ヨーロッパの中核都市圏では モーダルシフト を計るため、郊外の住宅地から都心部に座ったまま"シームレス"にたどり着ける様に、既存の鉄道路線や私鉄路線などへ乗り入れをするLRT網が広がっています!

第1回 "street running"から始まった 日本の大手私鉄

近年にわかに注目を集めだした、LRTブーム以前から郊外路線と市内軌道線の乗り入れ(street running)は存在していた!

第2回  京都市 と 京阪電車 だからなしえた『 LRT の 地下鉄 乗り入れ!』

これからの21世紀の都市圏交通網のあり方を日本国内に問うた偉業としてテッチャンだけでなく、自称都市交通専門家?達の間でも今後長らく称えられるであろう!

第3回  東山線 は銀座線と並ぶハイテク・ミニ地下鉄!

名古屋市で最初に開通した地下鉄 東山線は国内初の地下鉄東京メトロ銀座線と同様に『見かけは小さいけど中身は詰まってハル』ハイテク地下鉄です!

第4回 ピーチライナー が『ピンチライナー?』になって消えた訳

1㎞当たり42億、総工費313億円も掛けて建設した ピーチライナー がたったの15年でお払い箱となった....利便性の殆ど無かった「粗悪交通効カン」建設の茶番劇の顛末記。

第5回 大阪メトロ迷走の歴史!市民生活の「日頃の足」となる地下鉄建設のはずが....

大阪地下鉄の歴史は長く、東京の私鉄!銀座線に続いて1933年に日本最初の公営地下鉄として1号線・御堂筋線が梅田⇔心斎橋間を開業したことで始まりました。

第6回 大阪メトロ迷走の歴史 続編

よく言われる地下鉄建設の経済波及効果とは?「地下鉄を建設すると巨額の資金がギョ~カイに流れ出!」して町に土建屋の親方が乗りまわす"ベンツ"が溢れる?ということを表しています。

第7回 近未来の大阪は市内各所にトンネル廃墟が眠るSF映画さながらのゴーストタウンに...

大阪地下鉄の歴史は長く、東京の私鉄!銀座線に続いて1933年に日本最初の公営地下鉄として1号線・御堂筋線が梅田⇔心斎橋間を開業したことで始まりました。

第8回 なにわ筋線 の復活劇を推理する

日常の足として期待をかけていた、西区区民の願いを見事に打ち砕いた「地底鉄道」なにわ筋線の復活劇の裏にある駆け引きを史実・事例に(橋)下ずいて推理してみました...

第9回 準定期臨時特急" まほろば "も駆け抜ける準幹線! おおさか東線

れっきとした期間「臨時特急」で「自由席64席」も連結しており、グリーンの窓口で発券される「準定期運用」

第11回 "mini リニア地下鉄 " は"金食い虫"の厄介者!お荷物"公共交通効カン!"

東京やロンドンのようなメガロポリス以外の田舎町?では"人"どころか"水"も流せないような「地底土管」「Tube」鉄道。地方のリニアミニ地下鉄は通行の「ネック」、財政の「ネック」...と「ネックレス」どころか「ネックフル」状態に...

エピローグ 地下鉄 や 新都市交通システム が 整備新幹線 建設より割高になる理由は...

新幹線が1kmあたり152億円(※1)で建設できるのに、何故?地下鉄が433億円(※2)と3倍近く跳ね上がるのか!

Annex1 大阪市における" 市営モンロー主義 "の起源と変遷 

"公営交通事業者の思想論"として語られることの多い『市営モンロー主義』について、その"真実の姿"を大阪市を例にとって"生い立ち"、"歩み"、を綴った「歴史ファンタジー」です。

Annex2 市営モンロー主義は21世紀令和の御代でも生き続けている!

前回解き明かした正統派「市営モンロー主義者」旧4大阪3郷"大坂町衆"の復権が進んでいるようです...

Top Index

プロローグ 大阪環状線の成り立ち

  • ●グリーンラインは旧状東線線・関西線区間
  • ●ライトグリーンは旧西成線区間
  • ●レッドラインが 大阪環状親切区間
  • ♥ピンクラインが、貨物線旅客化復活区間

1895年に(初代)大阪鉄道 が東半分に当たる天王寺⇔玉造⇔梅田(現大阪駅)間を開業して、1898年には:西成鉄道 が大阪駅⇔ 安治川口駅間開業を開業して、1909年の国有鉄道線路名称制定で大阪駅 ⇔ 天保山駅(旧桜島駅)間が国鉄西成線。天王寺野次折るし大阪駅間が状東線となりましたが状東線が

状東線は戦前の1933年に天王寺駅 ⇔大阪駅間が電化されましたが、西成線の電化は遅れて1941年にやっと大阪駅⇔桜島駅間が電化されて、...天王寺⇔桜島間の直通運行は戦時中の1943年10月1日までお預けとなっていました。

1961年両線共通連絡駅"西九条駅"で繋がるが...

1961年4月に新線建設により西九条駅⇔ 大正駅 ⇔天王寺駅間 (7.4km) が新たに開業しましたが...

環状運転ではなくて西九条駅での乗り換えが必要で、西九条→大阪→天王寺→西九条間の(現在の大江戸線と同じ)ラケット型往復運転でした。

(※開業直後のこの時期に物珍しさで、父親に連れられて西九条駅乗り換えで、天王寺⇔西九条⇔大阪間の片道乗り継ぎを経験したことがあります!)

1964年東京オリンピックの年に環状運転開始!

そして3年後の1964年3月22日に西成線西九条駅も高架化されて、同時に大阪駅 ⇔福島駅間も複線化されて全線複線化が完成して環状運転が開始されました。(つまりそれまで西成線は単線でした!)

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参考データ 年表

天王寺⇔今宮間

関西本線(関西鉄道)

1889年5月14日:(初代)大阪鉄道 柏原駅 ⇔天王寺駅 ⇔湊町駅(現在のJR難波駅)間開業。

1899年3月1日:今宮駅開業。

1900年6月6日:関西(かんせい)鉄道に合併。

1907年10月1日:関西鉄道が国有化

城東線

1895年10月17日:(初代)大阪鉄道 :玉造駅 ⇔ 梅田駅間 (4M29C≒7.02km) を延伸開業して天王寺⇔梅田駅間全通。

1909年10月12日:国有鉄道線路名称制定により、天王寺駅 ⇔大阪駅間が城東線と改称。

1933年2月16日:天王寺駅⇔大阪駅間電化完成!

西成線

1898年4月5日:西成鉄道 大阪駅⇔ 安治川口駅間開業。
同年10月1日:西九条駅が開業。

1899年4月1日 大阪⇔福島間の旅客営業を開始。

1906年12月1日 鉄道国有法によりに国有化

1909年(明治42年)10月12日:国有鉄道線路名称制定、大阪駅 ⇔ 天保山駅間が西成線になる。

1941年(昭和16年)5月1日:大阪駅⇔桜島駅間が電化(直流1500V)

※これまで非電化、ガソリンカーが走っていた!

1943年(昭和18年)10月1日:城東線への直通運転開始

国鉄関西本線 貨物支線

1928年(昭和3年)12月1日:関西本線貨物支線(大阪臨港線) 今宮駅⇔ 浪速駅 ⇔大阪港駅間 (5.2M≒8.37km) が開業。浪速駅・大阪港駅が開業。
1956年(昭和31年)3月15日:貨物支線 浪速駅 ⇔大阪東港駅間 (3.0km) が開業。

大阪環状線(大正⇔西九条間)

1961年4月25日:西九条駅⇔ 大正駅 ⇔天王寺駅間 (7.4km) が開業。

西九条乗り換えで、西九条→大阪→天王寺→西九条間のラケット型往復運転となる(現在の大江戸線と同じ)

1964年3月22日:西九条駅高架化。大阪駅 ⇔福島駅間の複線化により全線複線化完成。環状運転開始。(つまり西成線は単線だった!)

貨物支線の廃止

1984年2月1日:貨物支線 野田駅 ⇔大阪市場駅間 (1.5km)、浪速駅⇔大阪港駅間 (3.4km)、浪速駅⇔大阪東港駅間 (3.0km) が廃止。大阪市場駅・大阪港駅・大阪東港駅が廃止される。

※小生が若かりし頃、立売堀のポンプ屋で丁稚奉公?をしていた時、港区市岡の下請け工場のすぐ傍の関西線貨物支線をDLに曳かれた貨物列車が往来しているのをよく見かけました!

第1節 インターアーバンへの直通開始!

関西線(大和路線)への直通

1973年10月7日:関西本線快速が日曜・祝日のみ大阪環状線への直通運転開始。
1974年7月20日:平日の関西本線快速は大阪環状線から直通に変更。

阪和線(紀州路・関空ライン)への直通

1989年7月22日 - 大和路線⇔阪和線間の短絡線供用開始。

新大阪駅・京都駅始発特急「くろしお」「スーパーくろしお」直通運転を開始。

1990年(平成2年)
3月10日:関西本線直通の区間快速を朝方にも拡大。朝と夜に新大阪駅発着の阪和線直通列車を設定。

関西国際空港開港と関空快速の登場

1994年9月4日:関西国際空港開港で、特急「はるか」および、大阪環状線から関空快速直通運転開始。

2008年(平成20年)3月15日 - 大和路線⇔阪和線間の上り短絡線完成で複線化。

平日ラッシュ時の環状線内発着に阪和線へ直通する直通快速が運転開始

2008年3月14日でJR難波駅発着の関空快速は全廃、全て大阪環状線からの発車となる。

2010年12月1日:組織改正により、大阪支社の管轄から近畿統括本部の管轄に変更。

第2節 大阪環状線発着快速2系統運行完全実施!

2011年3月12日:ダイヤ改正で日中の快速列車8本(いずれも最大本数)は全て環状線内発着となりました!

2018年3月17日のダイヤ改正で1990年3月10日以来(朝と夜)運行されていた新大阪発着快速が全廃されました。

エピローグ 将来展望 なにわ筋線開業と共に...

なにわ筋線が開業する2032年以降は、大和路快速、関空・紀州路快速は大阪梅田総合駅(※91)発着となって、大阪環状線名物の系統別快速は無くなるでしょう!

参※91)当サイト関連記事 大阪・梅田総合駅 発着が北陸新幹線 大阪延伸 の成否の鍵を握っている! はこちら。

西回りが全便普通運行に

代わりに、天王寺発着だった関西線・阪和線の"普通"電車が乗り入れることに事になるでしょう!

つまりは、...天王寺⇔JR難波間は、快速のみの運行になり、天王寺⇔大阪駅⇔天王寺間の環状運行は、すべて各駅停車に戻り、天王寺⇔西九条⇔大阪間の西回り線が以前のように利便性が向上して、沿線駅周辺の"都市型タワーマンション"開発が進むことでしょう!

阪和線各停は現行通り天王寺始発、大和路線は昼間 王寺⇔JR難波間の各停は全便、王寺⇔天王寺⇔西九条⇔大阪(天王寺)のρ型運行となり、環状運行便(本数)は現行維持といったところでしょう。

つまり、なにわ筋線が出来ても"不便"な西区(※92)に比べて、大阪環状線西回り沿線の利便性が回復して"市民回帰"が一層進む事でしょう!

参※92)当サイト関連記事 なにわ筋線開業 では解決できない西区・都島区の公共交通不毛地帯... はこちら。

ゆめさき線(桜島線)直通便が復活!

2012年3月17日のダイヤ改正いらい廃止されていた昼間の"ゆめさき線(桜島線)"直通便が"快速"として復活するでしょう!

利用者が多い旧城東線区間と合わせて、天王寺⇔大阪⇔ユニバーサルスタジヲ⇔桜島間の往復便として、大阪駅⇔西九条間の快速運行便として復活するでしょう!

関西線浪速貨物駅支線の旅客化復活!

更に、大阪市民の市内回帰が進めば、現在陸の孤島状態の福崎あたりが注目されて、流通倉庫街がフェリー埠頭に近い、沖合3島(舞洲・夢洲・ポートタウン)に移転して、大阪市・JR西日本・URと民間デベロッパーで再開発を行えば、新しい都市型住宅エリアが出現するかもしれません。

(※大阪梅田新都心計画もこのコンビネーションで進行しています!)

そうなれば、通勤通学アクセス路線として、旧関西線貨物支線が復活できる可能性も残されています!

現在、京阪中之島線延伸計画(※93)などの再開発が期待されている、此花区の"此花通"沿道の酉島エリアと比べて、ほとんどの事業用地が残されている大正駅⇔浪速駅(貨物ターミナル) ⇔大阪港駅間の関西線貨物支線を、旅客化して復活する方が安上がりで実現の可能性が高いからです!

参※93)当サイト内関連記事 京阪 中之島線 は"萱島駅"と"コスモスクエア"を結ぶ市内緩行線に?... はこちら。

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後書き《 都市交通 Watch》シリーズについて

都市交通の救世主?として日本全国の大都市で崇めたてられてきた"地下鉄建設"ですが...

"土一升金一升"のメガロポリス以外では、高額な建設費に見合う投資効果、すなわ都市全体の交通インフラ改善にはつながらないことが証明されてきています!

都市交通網の"今後のあるべき姿"を考えるために、各地の地下鉄網を考察してみました。

狸穴総研 都市交通研究室 出自多留狸

 

公開:2021年4月29日
更新:2021年5月16日

投稿者:デジタヌ

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