狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

未だ解決のめどが立たない耐震強度偽装問題《 天声狸語 》

(要約) 1981年改正の"ザル法"建築基準法適用以後も"野放し"状態!手抜き工事!

1981年に改正建築基準法が施行されて、建築物は大幅な耐震強度向上を果たしたハズなのですが...

1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災では、1981年以前の建物や建築基準法の適用を受けていなかった?インフラ建造物が大きな被害を受けました!

特に、山陽新幹線では、鉄筋の代わり?に木材!を使用した橋桁が損壊するなど、鉄筋コンクリート建造物に対する信頼性(手抜き工事疑惑)問題が露呈されました!

未だ解決のめどが立たない耐震強度偽装問題《 天声狸語 》 の目次

※<本記事は03/19/2006 に旧サイトで初稿公開したレビュー記事を加筆修正したお引っ越し記事です>

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(Version5,Revision2 ー2023年8月30日改訂版)

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プロローグ とても専門家の言葉とは思えない発言が 

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(2006年3月19当時の)昨夜、世間を賑わせているヒューザーの欠陥文分譲マンションを題材にした、あるテレビ番組を見ていて、ゲスト出演の建築家、安藤氏の発言に腰を抜かすほど驚かされました!

第1項 ヒューザーの欠陥文分譲マンション耐震強度偽装問題にかんして

『鉄筋を減らしても、建設コストには余り響かない。』???

『本体工事以外に内装、やその他の付帯設備工事に相当費用がかかるから...』

『コンピューターソフト万能に問題があるのでは?...』

『ユーザーはそこに気がつかなかったのでは?...』

というような内容の発言で、とてもスペシャリスト安藤氏の言葉とは思えないような発言でした。

安藤氏に建設費の積算(見積もり)や、"工法管理(現場仕事)"の知識があれば、こんな発言はしなかったと思うのですが...

安藤氏は机にしがみつくだけで、現場仕事をまったく知らない!?のではないか?とさえ思えました

ハーバード大学の客員教授になられたぐらいの、"高名"な建築家なのだから、モット慎重に発言して欲しかった。

※実際は現場経験豊富な大工さんからたたき上げた方です。それだけに怖いと感じたのです。

第1節 鉄筋とは異形丸棒を加工したもの

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"鉄筋屋"の仕事は工場での裁断・曲げ加工・現場での組み立てまでが含まれます。

現場では、鉄筋コンクリート製の柱や梁は例えば鉄筋16本が必要ならそれだけの鉄筋がバラバラにならないように、柱や梁一本毎に"口"型の鉄筋製の"枠金"で固定し"籠状"に仕上げます。

第1項 鉄筋組立は熟練を要する労働集約作業

この作業は熟練した"鉄筋職人"が柱・梁ごとにそれぞれの鉄筋を"枠金"一カ所毎に鉄筋との交点16カ所全部を"番線(鉄線)で結び"籠状"に仕上げます。

そして"型枠屋"の職人が型枠を設置し、その後コンクリートを打設します。

この作業を1フロアー毎に繰り返しすべての階を仕上げるのです。

鉄筋が少なければ"引っかかる?"物が少ないのでコンクリートの流し込みも楽に行え作業はドンドンはかどる?わけです!

つまり、配筋の間引き(手抜き)を行うと、作業がはかどり!結果として工期短縮(人工費削減!)!に繋がるのです。

第2項 工期短縮手抜きの決め手

小生は以前(2002年)ある全国チェーンの有名電気店の店舗建設に立ち会ったことがありますが、

このとき工期厳守(工期短縮?)のため鉄筋組み立ての際に、"所長判断"で鉄筋を間引き!して、残った大量の鉄筋を"地中に埋めた"のを目撃しました。

説明が長くなりましたが、鉄筋が少なくなればなるほど鉄筋設置に関する"工数"すなわち"工場加工"や"現場作業"が短縮されて、大幅な工賃・工賃圧縮!"が可能となり、従って"劇的なコストダウン"が可能!となるのです。

今回のインシデントは柱と梁に話題が集中していましたが...

実は"加重"(備品、家具、ピアノ、住人の体重?等)を直接支え梁→柱と加重を伝える"床"にも重大な手抜きがあるのでは?,,,と筆者は睨んでいます。

使用した"生コンも、"設計図"どおりの"強度"の生コンを使ってないのではないかと疑っています。

"シャブコン"との絡み

夏場などは生コンに、大量の水を添加し"流動性"を高めて作業性をよくする『業界用語でイワユル、"シャブコン"』というやつですが...

これが固まると必要以上に水分が添加された箇所は、"ジャンカー"すなわち"虫食い状態"となります。

強度は"軽石"並み!でフツーの家庭用ハンマーで何なく砕けてしまいます!

貴方のお宅の「壁という壁」「柱という柱」床・天井、周囲すべてがこの状態だとしたらアアコワ~!

最悪『ピアノ等の重量物を運び入れると"床が抜ける"大事故が発生するかも知れません!

ちなみにご自宅・マンションに不安を感じておられる方は、全国にある総合建物診断コンクリート診断をしている専門の"検査会社"に管理組合などを通じて建物の健康診断"を依頼してみるとよいでしょう(!(例えばhttp://www.just-ltd.co.jp/

一連の報道では一方的に業者側に責任を押し付け住人側は"被害者"ということになっていますが、「安物買いの銭失い」の典型でもあるでしょう。

気に入らなければ買わなかったはずであり

『他の物件に比べて明らか"相場'より安いというのは、何か裏があるのでは?』と疑ってみる必要もあったのでは...

今後購入者の方々もある程度の防衛・予備知識を持つべきだし、また必要でしょう。

第2節 ヒューザーの小嶋社長、創建、木村建設3者の企みとは...

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『儲けるために、内装、外装には費用をかけ、中身はキャシャでもいいから、見栄えのする?"張りぼてマンション"を造りたかった。』

見栄えさえよければ...

要するに『見栄えさえよいければ、無知な客どもは面白いように引っ掛かる! だから、本体工事は徹底的に、手を抜いた!,,,,,』まあこんな所でしょう。

元建設関係にも携わった経験のある筆者は、

  • ●建設コストに関わる大きなファクターは人工(ニンク)費、
  • ●建設機械の賃料、電気代、いわゆる現場設営・運営の諸経費!

またこれらの費用は、値切り対象!となりやすく、「表(発注者)には出しにくく・出にくい」

為に、見積上は材料費・建設費に含めてしまっている場合が多い事を知っています。

つまり建設コスト削減の特効薬は"工期短縮"以外に考えられない!のです。

したがって、『コスト削減の要は工期短縮に尽きる』!

つまり工期短縮のために『名目上の材料費の圧縮、つまり鉄筋の本数減らし(間引き)となるのです。

★エピローグ まやかし物に引っ掛からないために 

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そこで一般の"消費者"として"映画のセット"みたいな"マヤカシ物"を買いたくなければ以下のことに留意すべきでしょう。

第1項 工期をよく調べてから契約すべし!

既存建物解体・整地して、"基礎工事"を始めてから、完成までどれ位の工期がかかったか?

3階立ての軽量鉄骨賃貸ならともかくも...

("ジョーシキ的"に)8階立て以上の鉄筋コンクリート分譲マンションが4,5ヶ月で完成する訳はありません!

一般的には8ヶ月以上かかり、大規模なマンションなら1年以上は必要です。

小生も関係した、大手H工務店が建設した戸田市の某分譲マンションは基礎工事から完成まで1年以上

を要しました。

第2項 戸建て住宅購入者に進言「建設中の現場見学」を... 

これから"一戸建てマイホーム"を購入しようと思っている貴方に元建築関係者として一言

"手抜き工事"が怖いなら建売でも建築途 中に一度ぐらいは見学に行くべきです!

建売以外の注文住宅ならなおさら!で、せめて"棟上"ぐらいは確認をかねてお祝いすべきでしょう!

そしてできれば毎日3時のお茶とおやつぐらいは届けに行きくべきです。

建築に携わった人間として、「完成まで一度も見に来ない客の家なんか......!」

ショージキ.ソー思いました!ハイ。

★後書き 《耐震強度偽装問題》について

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(Version1 Revision2 /3/18/2022改訂)

素人でも手抜き工事箇所を発見!通報できます

例えば東京23区内の赤羽駅周辺の新幹線・在来線連続高架化・立体交差工事事業区間などでは、

目地(コンクリート打ち継ぎ面)から泥水がにじみ出して流れた形跡が、肉眼でもはっきりと目視できます。

繋ぎ目からの雨水の滲み跡

コンクリートの目地から泥水がにじみ出している!ということは...

施工時に打ち継ぎ面の処理が不十分(未処理)で、完全に一体化していない!ことを示し、雨水がしみ込んで内部の"鉄筋が腐食して膨張!"していることを示す証拠!です。

この状態を放置すると、更に雨水が侵入して鉄筋腐食を進行させて、鉄筋の膨張で「いが栗」のように橋脚がひび割れを起こし、最終的には列車の通過振動程度で崩壊!してしまいます

JR各社の自主調査に任せるのでなく、我々一般利用者が疑わしい部分を発見したら、写真を撮り当事者であるJR各社やマスコミ市民団体通報!して「普段から監視を強める必要」があるでしょう。

狸穴総研 コンクリート構造物安全性調査室 出自多留狸

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公開:2006年3月19日
更新:2023年9月12日

投稿者:デジタヌ

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