『音動楽人(みゅーたんと)』狸穴オーディオ機器調査室報

《速報!》PAC 2019年シーズン開幕コンサート『 A・ブルックナー交響曲第8番ハ短調 』を聞いて...

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《デジタヌの拘りコンサート情報》2019コンサートシーズン開幕情報

兵庫県芸術文化センター管弦楽団 2019年シーズン開幕コンサート ブルックナー交響曲第8番ハ短調(ハース版)9月13(金)・14(土)・15日(日)各日15;00開演

13日初日の演奏を聴いて!

本年7月の「オンザタウン」講演以来ひさびさのPACのコンサート感激!であった。

前回は、オペラハウスとしての兵庫芸文コベルコ大ホール体験であったが、今回はコンサートホールとしての「コベルコ大ホール体験」ホールについての感想は旅するタヌキ、建築音響学から眺めた『KOBELCO大ホール』 にまとめて寄稿してあるが、今回は「コンサートの感想分?」

まずは、今回の「ハース版」について、一般的によく演奏されているのが「ノヴァーク版」と「原典版」と言われている版で、「ハース版」も聴き所の一つではあった。

終楽章が、聞きなれた!「ノヴァーク版」と「原典版」と聞きだって(目立って)違うところはブルックナーの諄さ?が際立つ版でもある!

「スコアを見ていないのでごめんなさい」ではあるが、金管・木管3管、Hr8管(うち4本ワグナーチューバ持ち替え)などは同じようである。

今回は第一Tp、第一Hrにはアシスタントが付き4人・9人の豪華軍楽隊?であった。

そのた目立ったのは第1Vn8プルト、現バス6プルトVnc、6プルトと正規メンバー以外にも大勢の加勢(エキストラ)が加わっていた点!

それで演奏の感想はというと...

素晴らしいの一言!

シーズン最初のコンサートということもあり、演奏前にマエストロ佐渡の「長いトーク」を生で聞くことが出来たが...PACの成り立ち「日本における初めての常設ユースオーケストラ(とはおっしゃらなかったが)で卒団生は日本の主要オーケストラや海外オケでプロ楽師として活躍している...、今回は世界のメジャーオケから、教授陣も招聘し教育プログラムも充実させている...、そして交響曲8番とカラヤンの思い出話...等々」なかなか面白い内容で有った!

デジタヌ的誉め言葉「涙が止まらずに苦労した!」

ブルックナーの音楽と巡り合い半世紀以上のめり込んでいる!小生は、原典版、ノヴァーク版については「夢の中でコンサート体験」できるほどの「暗音(譜)」している自負がある!

但しお恥ずかしながら、生演奏を体験するのは今回が初めて"初体験"である!

これは、この一曲で(今回で)約1時間40分、の大曲でしかも100名以上の名手を揃えないと真面に聞ける代物ではなくなってしまい、1夜だけのコンサートでは興行的に成立しにくい!難局で有る点!

だから「嘗てのチェルビダッケ・ミュンヘン来日公演」とか、現在では東京の読響のように第9演奏会並みに複数回のコンサートをこなさないと、興行的に真っ赤っかの大赤字コンサートとなってしまうこともあり、大阪ではなかなか聞けるチャンスがなかったわけである。

でどうだったの...

で、とりあえず、初日ということもあり、加勢の多い現セクについては、多少アンサンブルの乱れる個所もあったが、それ以外は、初日ということもあり緊張感に満ちた熱気の籠った良い演奏で有った!

個人的好みでは、もう少しダイナミックレンジ「もっと極端なpppp」が欲しかった気もするが、頑張りすぎない抑制の効いたffffで、素晴らしい音色・響きを聞かせてくれていた!

目から鱗のお恥ずかしいお話「ワグナーチューバの音色」について!

ブルックナー教の信者で有り?、ホルン吹きの端くれ?として「目から鱗のお恥ずかしいお話」1題。

前途のとおり、ブルックナーコンサート初体験であった小生は、NHKFMは「ベストオブクラシック」は「海外の音楽」の時代から、そして「クラシックカフェ」は「午後のクラシック」の時代から、そしてN響アワー、は勿論、現プレミアムシアターになる前のBSアナログの時代から、海外の名門オケの「ライブ音源」や「LP・CD盤」で数多くの名演奏と接してきたわけであるが、「ホルン・トロンボーン・ワグナーチューバ」の音色の違いが判りづらく、「スコア」を眺めて、「ナ~ンだワグナーチューバだったのか?...」てな具合で「どうしてブルックナー先生が、ワグナー帝王がこの楽器に拘るのか、よく理解できなかった!」

本日3階バルコニー席の2列目で聞いて始めて、生のワグナーチューバの音色に接して、ブルックナー先生が態々持ち替えをさせて迄この楽器に拘った理由がはっきりした!

ブルックナーはプレミアムホールのバルコニー先端中央席で聞け!

ブルックナーの勧めとして結論から先に言うと、ブルックナーは上質のプレミアムホールの上層階バルコニーの先端席で聞け!となる。

少々専門的(マニアック)なので、興味のない方は、次項にスキップしていただいて結構だが...。

ホルンは本来「狩りのラッパ」で西洋画によく登場するように、首にかけてラッパを後方に向けて景気よく鳴らす楽器であった!

現在のように、右手をベルに右手を突っ込んだような持ち方の「ストップ奏法」はモーツアルトの時代に考案された奏法で、これにより半音階が演奏できるようになり、同時に多少「ダーク」な音色になった。

一般的には現在A=440がモダンピッチとされているが、実際のコンサートではA=442~443Hzぐらいが普通で、ベルリンフィルなどはA=445Hzとかなり高いピッチで有名である!

そこで、ベルリンフィルのホルンセクションは、昔から指でベルを支える程度のオープンベルに近い支え方をしている。

一つにはそうしないと、A=445hzまでピッチが上がらないという理由があり、結果的には「狩りのラッパ」やマーチングバンドの「持ち方?」に近い派手な音になっている。(※小生は、このド派手なベルリンフィル・ホルンパートの音にどうしても馴染めなかったのが、ボヘミアンホルン特有の比較的ダークでメロウな音色をアイデンティティとするR・バボラークさんがBPOを早期退団したほんとの理由ではなかったかと"憶測"している)

説明が長くなったが、この音の違い特にpぐらいの音量では真正面の1階席や「レコーディング時のマイクセッティング位置フロアー+3m」ぐらいでは、どちらも反響板に反響した音を聞いている訳で、なかなか違いが実感できない!(マウスピースと管の広がり方が同じなので当たり前!)

ところが、2・3階バルコニー席だと「ベル」の開口部が覗ける...ということは「手の平」に遮られない「生音」が聞こえてくるわけで、この位置で聞くと「トロンボーン」「ストップ奏法」の「ホルンの音」でもない「狩りのラッパ」に近い「独特の音色」が聞ける訳でブルックナー先生が意図した「ワグナーチューバ」でないと「出せない音色!」が明確に解る!

ひょっとすると奏者自身も「態々面倒な持ち替えを指示して...」ぐらいにしか感じていないだろうし下手をすると「指揮者」も気付いていないかも知れない?(...なことないか?)

思わずスタンディングオーベーションとブラーボーを連発!

小生は、演奏の終わっていないうちに「拍手とブラボー」を連呼する「ブラボー族」は嫌いで有るが...、今回はマエストロが余韻を楽しんでいる?時に立ち上がって・拍手を始めてしまい、無理やり?振り向かせ後は「普段鍛えた大声?」でブラボーを連呼してしまった!

そうです、本日コンサートに行かれた方、最後の1音が終わるや否や真っ先に「拍手」をしホール中に響き渡る大声でブラボーを連呼していた「3階バルコニー」の「タコ入道」が小生です!

PACはコアメンバーと呼ばれる指導者?と数年ごとで入れ替わるプロの卵の「研修生」からなる「ユースシンフォニーオーケストラ」で、いわばPMF(※1)の常設版、海外で言えば「毎年ラフォルジュルネin TOKYO(※★)」でやってくる「ウラルシンフォニーユース交響楽団(※3)」のような存在で、前途のマエストロのスピーチとなる訳である。

※参1 、当サイト関連記事 PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル) ー全世界の音楽ファンを魅了した故レニーの意思を受け継ぐ教育音楽祭ーはこちら

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公開:2019年9月13日
更新:2019年9月21日

投稿者:デジタヌ


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