『音動楽人(みゅーたんと)』狸穴オーディオ機器調査室報

SONY WH-1000XM4 《 ノイズキャンセリグヘッドフォン 購入レポート》第4章 好みで別れるコンセプトの違い!

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たとえて言うならWH-1000XM4は「一糸まとわぬビーナス」の素肌美!

対してBOSE QUIETCOMFORT 35 は薄いベールをまとった「妖艶なサロメ」

前書き 透明感をとるか雰囲気をとるか...

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どちらに魅力を感じるかはあなた次第といったところでしょう!

更に言うなら、深い焦点深度の望遠レンズで離れた位置から細部までフォーカスされた高精細遠景写真と、広角レンズで適当な"ボケ"具合の背景の手前に焦点を合わせた人物を配置するポートレート写真とでも言いますか...

SONY WH-1000XM4 《 ノイズキャンセリグ・ヘッドフォン購入長期レポート》シリーズ第5回最終回

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《 ノイズキャンセリグヘッドフォン 購入レポート》の総合目次

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プロローグ ファーストインプレッション

クリスマスプレゼントとして、昨年に続き本年もヘッドホンをプレゼントしてもらった!本年はSONYの最新型ノイズキャンセリングヘッドホン WH-1000XM4 !

第1章 プレゼンテーション

小生の愛機MDR-Z1000が生産を終了して、栄光あるSONYヘッドフォンシリーズのTOPナンバー1000番をWH-1000XM4に明け渡した理由とは...

第2章 BOSEとの比較も交えた内蔵アンプの実力とは...

細部まで、より一層クリアーに聞こえる「研ぎ澄まされたサウンド」!波形シェーピング?された内蔵ノイズキャンセリング・アンプの音作りとは...

第3章 内蔵DACの実力は...

iPhoneにUSB外付けDACを付けて、ジャマっけな"ひも付き"でハイレゾヘッドフォンを使うのは時代遅れ!

第1節 「ビーナスとサロメ」どちらが好きかは個人の好みの問題?

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ご注意;※印は当サイト内の紹介記事リンクです。
但し、その他のリンクは当事者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

wh1000vsbose_2.JPG

どちらも、「フィロソフィーを持った音造り」には違いありませんが...

小生はもちろんSONYの目指す一糸まとわぬビーナスの「生の曲線美!」

これまで述べてきたたように、SONYは一貫した「高忠実度指向」でオーディオ製品の開発を続けてきたメーカーであり、一貫して製品のスペック・データを公表してきたメーカーです。

為に、「一部のデータ変態マニア?」からは絶賛されたり、時によっては公表データを逆手に取り揶揄されたりもしています!

しかし、前々回に取り上げたように、決して計測データ至上主義などではありません!

FFTアンプにしろ、世界初のD級増幅アンプにしろ、"結果としての再生音"のソノリティークォリティーを導き出すための1手段であり、それが"低歪率"という計測結果に繋がったにすぎません!

全ての計測データは「濁りの無い澄み切った楽音」実現の為の道しるべにすぎないのです!

第1項 SONY WH-1000XM4はピアニッシモが美しい!

G・マーラー 交響曲第3番ニ短調 P・ブーレーズ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団  アンネ・ゾフィー・フォン・オッター(Ms)

何といってもこの透明感と静寂感!

小生の愛聴盤の一つP・ブーレーズ&V.P.O. のマーラー交響曲第3番ニ短調 第3楽章: Comodo. Scherzando. Ohne Hast(※10) が何と美しい事!

「濁りの無いクリアーな楽器(音)」が、「くっきりとした音像」でパースペクティブを伴った「明確な定位」で仮想音響空間に配置されて、まるで録音現場にいるような錯覚に!

それでいて録音現場ゾフィエンザールの響きもたっぷりと、しかも「ゼネラルパウゼの静寂感」も!

これぞ日本の美学に通じる「冷厳の美」の極致といえるでしょう!

これはあたりが静まり返った深夜に一人で"狸穴ホール"に閉じこもり、自慢のTEAC USD301+SONY MDRZ1000のコンビネーションで耳を凝らして聴きいる時と同じソノリティ!

それが真昼間の"狸穴工房"で安直に実現するわけです!

参※10)当サイト関連記事 《オーディオ・マニア的CDナビ》G・マーラー交響曲全集 はこちら。

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第2節 西洋と日本の美学・居住空間の違いも...

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住宅事情の違いによるオーディオに対する開発コンセプトの違いが明確に表れているのではないでしょうか?

最近の、集合住宅(マンション・コンドミニアム)にお住まいの方ならご理解いただけるでしょうが、♥ホテルでもない限り、洋風マンションは、味気の無い、壁紙で表装された石膏ボードか、壁紙とウレタン系断熱材で"内断熱"したコンクリート壁で囲まれた、フローリングの洋間(リビングルーム)がメインの構成となっています。

畳敷きの和室擬きの部屋でも、壁、天井は同様です。

つまり床に毛足の長い絨毯を敷き詰めたとしても...かなり初期反響(※21)の強い設えになっていて、「定在波とエコー」に満ちた空間になっています。

参※21)当サイト関連記事 リスニングルーム 設計の落とし穴!...方形ルームで起こる釣鐘現象とは?はこちら。

嘗て駅のプラットフォームでよく見かけたBOSE101が

現在では駅構内でもめったに見かけることが無くなった101や他のSPシステムのように、うまく壁面反響(と定在波)を利用して、結果論としてリスニングポジションでラウドネス特性を補償した周波数特性の「心地よい響き」が得られるような"システム単体での周波数特性無視?の無指向性に近い高指向角(※22)のSPシステムを開発して市販してきたのでしょう!

デッドな日本家屋をベースにしたSONYでは、初期反射や定在波に頼らないというよりは、無響室に近いデッドな和風環境で「リスニングポイントの音響空間」デザインにフォーカスして、第3回で取り上げたような「トランジェントの良いクリアーなソノリティー」を訴求してきたのではないでしょうか?

参※22)当サイト関連記事 『建築音響工学総覧 』第2巻 音響工学の基礎知識(音の反射と指向角 )はこちら。

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第3節 ソニーグループのオーディオに対する姿勢とは...

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第1項 入り口・出口は忠実に

レコーディング時には出来るだけ収録環境(ホール・スタジオ)の音響に忠実に。

そして、CDなどのコンテンツ再生時も、忠実な記録データ(波形)の再現に努める!

第2項 仮想音響空間はマスタリング時に美容成型?する

CDなどのコンテンツ(市販データ)はマスタリングの段階でマスタリングエンジニアが描いた(仮想音響空間を目指した)"芸術的な音響にお化粧"して完成品のマスタリングデータとしてプレスに回す...

といったフィロソフィー(哲学)のようです。

この辺りが、終始、"ライブ音響"の忠実記録に注視してきた営DECAをはじめとするヨーロッパ系レーベルのハイファイ指向とは異なるようです。

いずれにせよ、最終的」には記録媒体(CD・SCAD)の記録データの忠実な波形再現につながるわけですが...

第3項 レーベルを選ばない波形シェープ(美容整形?)

今回聴取比較に用いた"エイ(良い)デッカ?盤"以外にも多くのコンテンツを聴き比べていますが...

勿論全てのレーベル(※31)で破綻しません!

本家筋のソニーエンタテイメント(旧CBS)はもちろんの事、最近心境著しい独グラモフォンや、ワーナー系など全てのレーベルの音源データに(当たり前に!)適合します。

参※31)当サイト関連記事 現在SONY傘下の義兄弟!となった嘗ての米2大レコードレーベルとヨーロッパ系レーベルの音の違いとは?はこちら。

奇跡が起こった!

別項で、マスタリングの失敗例として紹介した「へたくそな化粧で醜くなっていたラベック姉妹?」が何と「往年の美貌を取り戻した!」


ラベック・姉妹(カティア&マリエル) ピアノ連弾 PHLIPSレーベル 1992年8月新譜

TEAC USD301+山水 SE-SE88+SONY MDRZ1000の最強トリオ?(※31)でもなんとか聞ける程度だったのに...

アップライトのディキシーピアノがスタインウェイ・フルコンサートの響きを取り戻しました!

奇跡としか言いようがありません!

しかも1500円のチープなHommieの中華USB Bluetooth 5.0 Adapter(※32)!のノイジーなBluetooth電波で!

奇跡の種明かしは後述。

参※31)当サイト関連記事 聴感テスト環境はこちら。

参※32)当サイト関連記事 HommieのBT-06 USB Bluetooth 5.0 Adapter 購入レポートはこちら。

第4項 飛んでもない罰当たり?なDSEE Extremeテクノロジーとは...

アナログ神崇拝のじい様方?(※33)から見ればとんでもない罰当たりな行為といえるのが?SONYが開発したDSEE Extremeでしょう。

少ない公開資料から類推しますと、この技術の味噌は「アップスケーリング」技術と、内蔵CPUによるAI学習そして「D級」オペアンプ、駆動にありそうです...

参※33)当サイト関連記事 LPレコード " ハイレゾ 説"は"都市伝説"にすぎない!はこちら。

1)D/A変換とアップスケーリング

個々が罰当たりなところで、SWオンすると「入力アナログ信号」をアップスケーリング、つまり「ハイレゾ20~40000hz対応LDAC 96kHzサンプリング、990kbps 」のBluetooth受信時同様に、内部発振器で作った3角波でPWMデジタル信号に変換して、再A/D変換!を行っている様です。

そのデータをアームストロング?の小型チップでAI学習させて作った逆相PWM信号と、逆位相ミキシング演算を行わせノイズキャンセリングをしたうえで「D級増幅」を行い、LPF(ローパスフィルタ)を介して「振動板を」を駆動しているのではないでしょうか?

つまり初めから一般的に言うDAC(デジタルアナログコンバーター)に相当する部分は無いようです?

こお解釈すると、初めて未知の「Bluetooth発振器」とペアリングを組んだ時に初めのうちはBOSE同様に"Bluetooth電波の品質"に左右されて「多少ノイジー」なのですが...、数分(十数分?)経過するとノイズが消えることが説明つくわけです!

参※54)SONYのDSEEに関する説明はこちら商品説明はこちら。 

参※55)当サイト関連記事 ハイレゾオーディオ はWEB配信音楽コンテンツに席巻された!レコード業界の生き残りをかけた敗者復活戦?はこちら

2)今後の更なるバージョンアップに向けて 大入力(大振幅)に耐える振動ユニットの開発も...

前途したように、生演奏のソノリティーに近づけるには、低域の再生能力が問題になってきます。

「progressive bass boost compensation technology」(可変低域補償)(※56)抜きでは実現できないでしょう!

現状の能率105dB/mWで耳元100dBの音圧を確保するには1,000mWつまり1Wの入力が必要で、やはりユニット単体ではMDR-Z1000程度の耐入力4,000mWは必要でしょう。

しかし「プログレッシブ・低域補償」を考えた場合は、連続耐入力性が必要となってくるわけで...

この数値はPeak値であって連続耐入力ではないので...

(常時30dB約30倍程度の低域補償が必要なため)ボイスコイルボビンの耐熱性はもちろん、"大振幅"に耐えられる"振動板の強度"と"エッジ構造"の開発が必要です!

WH-1000XM4はおそらく現時点ではハイレゾルーションオーディオに最も適したtoolの一つでしょうが、真のハイレゾ再生のためには前途した技術課題の克服が必要なのも事実です。

SONYの今後の技術開発に期待がかかる点でもあります。

参※56)当サイト関連記事 可変低域補償技術("progressive bass boost compensation technology")はこちら。

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エピローグ SONYが建築音響設計の分野に進出してくれたら...

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音の入り口(ピックアップ)を大事にするSONYさんなら、エコールーム擬きの現在の「カラオケ環境ホール音響」には強い拒否感を持っておられるのではないでしょうか?

エコーガンガンの現在流行りのカラオケ環境ホールでは、ソニーさんが訴求し続けてきた「トランジェントの良い」アコースティック楽器本来の音色の音源収録には...

ソニーさんが長年培った音響測定・データ解析技術を生かして技術建築音響デザインの分野に進出してくれたら...

今の嘆かわしい風潮(※90)がまともな方向に向かうようになるかもしれません!

狸穴総研・音響研究所・ホームオーディオ調査室  出自多留狸

参※90)当サイト関連記事 今どきの演奏家はエコーが無いと演奏できないのか?!はこちら。

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公開:2020年12月 5日
更新:2021年1月 4日

投稿者:デジタヌ


SONY WH-1000XM4 《 ノイズキャンセリグヘッドフォン 購入レポート》第3章 内蔵DACの実力は...TOP可変低域補償技術 " progressive bass boost compensation technology "の開発を!


 



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