音動楽人(みゅーたんと)

意外とクラシック音楽に向くJBL 《 長期使用レポート》 JBL A520 vs ONKYO D202

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<本記事は11/14/2014'タヌキがゆく'に初稿公開した記事のお引っ越し記事です>

エンジョイ古民家オーディオライフ!シリーズ

意外とクラシック音楽に向く JBL A520

第1章 JBL A520 とのなれそめ。

改めて狸穴ホールの主役 「スピーカー」をご紹介すると。

どちらも今は亡きJBL A520 と オンキヨーD202。

JBL A520

A520は当時の定番商品、JBLということもあってジャズ愛好家からは厚い支持を得ていた様である。

何故クラシック愛好家のタヌキが?
と思われる方もいらしゃるかもしれないが。

15年程昔2000年の頃、贔屓(ひいき)に預かっていた「とあるお金持ちの知人」から突然電話があり、

『タヌちゃんさ...、俺 新しいスピーカー買ったからさ、古いのいる?』

とまあこんな具合に、ごくさりげなくプレゼントの申し入れ?があり、

元よりいただけるモノなら何でも頂く主義のは小生2つ返事で

『ありがとうございます、頂きマース!』

てなわけで、手に入った次第。

ところがその頃小生は「1ルーム」の安アパート暮らしの「どん底生活の真っ最中」、とてもオーディオがどうのこうのとか言える状態では無く、そのままお蔵入りと相成ったわけ。

D-202

D-202は元々四半世紀以上前(1991年頃)にホームシィアター用として2set4台購入したうちの1set、

ブックシェルフタイプではあるが、豊かな低音域とよく伸びた高音域を持つオールマイティーな定番スピーカー。

クラシック音楽試聴にぴったりのスピーカーとして愛用していた。

それから10数年の時が流れ...

パソコンに繋いだ小型アクティブSPの音にどうにも我慢ができなくなり、
物置に「大事に?放置!」してあったオーディオ機器を引っ張り出し、ついでに「そういえば、昔ウダちゃんにどこかのブックシェルフSP頂いたの、そのまんまにしておいてあったっけ?」てなわけで、物置きを家捜し「有りました有りました」てな訳で梱包をほどいてびっくり、

『ア...!JBLが入ってた!』

どうせ気軽にクレタもの、まさかJBL様が入っているとは思いもよらなかった次第であった。

丁寧に梱包してあったので状態(外見)はGoo!恐る恐るAMPとつないで「音出し」してみて、2度びっくり!

表示されていた「公称spec」だけでは読み取れないすばらしい音色!

WEBで調べて納得、中古が今でも高価で取引されている!

さすがに、D-202と比べて豊かな低音とはいかないが、室内楽や器楽アンサンブルにはピッタリ!

客席の最前列に座っているような錯覚に陥るぐらい、「音の粒建ち」が良く「臨場感あふれる音」で、ひとりひとりの奏者の音が明瞭に聞き取れる

マミニャンは猫にマタタビ状態

さすがジャズファン御用達だけ有って、声楽(ボーカル)にも相性が良く、マミニャンは猫にマタタビ状態、

おひいきのパバロッティー様のCDに大満足!

タダ、どうも分厚い低音が要求されるピアノには今ひとつ向かない様で、これについてはD202に軍配が上がるようである。

スケール感ではDー202にかなわない様であるが、不思議に長時間の聴取にも耐えられる心地よい音色である。

秘密は高剛性に裏打ちされたチタンのドームツイーターにあるようで、粒建ちが良く、しかも歪み感の少ない柔らかくて、美しい よく伸びた透明感あふれる高音域にあるように感じている。

てな訳で、D-202からメインスピーカーの座を奪ってしまった。

<本記事は11/14/2014'タヌキがゆく'に初稿公開した記事のお引っ越し記事です>

エンジョイ古民家オーディオライフ!シリーズ

第2章 良くできた"フルレンジSP"に秘密が...

まず、冒頭の訂正とお詫びを申しあげます

A520の音の秘密は、チタンツイーターにある風な表現をしてしまいましたがこれは間違いでした!

間違ったレポートをしたことを深くお詫び申し上げます。

良くできた"フルレンジSP"に秘密が...

実はミッドレンジウーファーに使用している12.5㎝のコーンSP、この良くできた"フルレンジSP"に秘密があるようである!

A520は

この12.5㎝フルレンジユニットと、2㎝チタンドームをスーパーツイーター風におそらく十数KHzぐらいのかなり高いカットオフ周波数のLowパスフィルターで組み合わせていると推察している。

対するD202は

ウーファー+ミッドレンジ・ツイーターという構成、16㎝ウーファーと2.5㎝ソフトドーム・スコーカー・ツイーターをA520と比べると低めのクロスオーバー周波数(2.5KHz)で組み合わせている

A520の醸し出す音場

A520は有る程度左右の距離(逆に最低2m以上)を開けても、定位がピタリと決まりしかも、楽器が"太りも痩せもしない!

"クラはクラ、TpはTp、ボーンはボーン、ボーカルはボーカルの"音像"を保つ!

A520で音楽ソースを聴くと

客席最前列の舞台のかぶりつき?で聴いているような錯覚に陥る。

録音によっては聞き分けにくくなりがちな、トロンボーン、ホルン、ファゴットがスコアを見なくても定位と分解能の良さで、明瞭に聞き分けできる

これは後述する、周波数特性による位相の回転や特性の乱れ、左右の特性の不揃いが少ないからであろう。

後継機種

オーディオ逸品館 産が取り扱っています。

ドライブ・ユニット 165mm PolyPlasウーファー
25 HDIホーン搭載コンプレッションドライバー
  キャビネット形式 リアポート・バスレフ式
  周波数特性 45Hz~40kHz
  感度 85dB @ 1M, 2.83V
  公称インピーダンス 6Ω
  クロスオーバー周波数 1.9 kHz

釣書(仕様書)では表しきれない彼女達の個性

飾り気が無く清楚で多少ひ弱なA520

釣書(仕様書)の記載からは、気の強そうなイメージを受けるが、実は飾り気が無く清楚で多少ひ弱なA520と。

"アラブの肝っ玉母さん"みたいなD202

低音(皮下脂肪)のたっぷり(ふっくら)とした人当たりの良い、優しそうでスケール感の大きな第一印象を受けるD202、

しかし置き方次第ではご機嫌を損ね"ヴェール"の裏に隠れた荒々しい素顔をのぞかせる"アラブの肝っ玉母さん"みたいなD202。(いや失礼あなたの奥様のことではありません!?)

あなたならどちらを生涯の伴侶"にしたいですか?

<本記事は11/14/2014'タヌキがゆく'に初稿公開した記事のお引っ越し記事です>

第3章 スピーカーは置き方次第でご機嫌を損ねる?!

高さの調整でさらにご機嫌な音に

A520は

A520は寛容ではあるが、前々回にも記したとおりA520は最低2m以上左右の距離を開けた方が各楽器の解像度が良くなる。

ただしここでも高さは重要なポイントの一つで、

フルレンジコーンが耳の高さになるように比較的高くセットした方が、より一層 各楽器の"定位"がよくなる

D202

前回の最後の部分で"アラブの肝っ玉母さん"と称したD202だが置き方さえ注意すれば、

1枚のヴェール越しに聴く音も、悪くは無いというより小生はそれなりに気に入っている。

置き方で注意を要するのは、2Wayマルチ故のクロスオーバー周波数近辺の音の乱れをいかに避けるか!

解決法は意外に簡単で。

置き台の高さに注意すればよいだけ。

ソファー、やリスニングチャアーに腰掛ける前提でずばり50cmより高くならない事!

つまりソフトドームが、耳の高さより高くならないように注意をすればよい。

D202ユーザーの方のうち純正スタンドAS-200Hをお使いの方で、

D202の音が耳障りで何か気になるという方は、

椅子を上質のピアノ椅子にするか、

何らかの方法で着座位置を少し高くして耳の位置をソフトドームより高くすることをおすすめする。

後継機種


ONKYO スピーカーシステム (2台1組) D-412EX

<本記事は11/14/2014'タヌキがゆく'に初稿公開した記事のお引っ越し記事です>

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第4章 何故フルレンジスピーカー・ベースのSPシステムが良いのか?

明瞭な「音像と定位」の良さ

フルレンジスピーカー・ベースのSPシステムの強みは "ずばり明瞭な音像と定位の良さ"にある!

BTS(放送技術規格)との関係

かつてのBTS(放送技術規格※Wikipediaの解説はこちら)の意味を考えてみると、

現在、所轄官庁総務省によるAM放送の伝送帯域は公称値で100 Hz~7,500 Hzと定められている。

しかし条件が良ければ80Hz.~13KHzぐらいは伝送可能(AM変調送信・復調受信可能)であり、現実の運用ではこの範囲で放送(送信)されている。

そう、嘗て日本の一部地域の民放が実施していたAMステレオ放送では25Hzのパイロット信号を用いていた、つまり実はAM放送は以外とハイファイなのである!

(※FM放送はもう少しだけハイファイで公称値50 Hz~15,000 Hz、19Khzのステレオパイロット信号を利用した方式なので高域の周波数はそれ以下となるが実質運用約30Hz~17KHz程度は確保されているよう?)

実際のクラシック音楽の周波数帯域をほぼカバーできる帯域でもある

またこのAM放送の周波数帯域の値;80Hz.~13KHz、は音声帯域とも呼ばれ、肉声やオーケストラの主要楽器、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、トランペット、弦楽4部、ティンパニーの占有帯域とも重なり、実際のクラシック音楽の周波数帯域をほぼカバーできる帯域でもある。

この音声帯域の キモ(基音)の部分はせいぜい数百~13kzぐらい。

ピアノはオーディオマニアには手強い

ただしピアノについては"基音"だけでも約25Hz~約3.6KHzあり、

倍音(響き)を考えると20KHz可聴帯域約20Hz~20KHz一杯を占有しているのでAM・FMを通じてラジオ放送(現状のサイマル放送含む)では完全にはカバーできない!(但し16kHz以上の超高音域は人は反応しにくいので、すtれレオパイロット信号を19KHzに設定して実質運用約20Hz~17KHの帯域が音声放送に利用されている。GoogleのYouTubeなどの一般加入者向けのWEB配信が通常16KHz迄でハイパスフィルターがかかって帯域規制しているのも同じ理由!)

マルチスピーカシステムの"ウィークポイント"クロスオーバー周波数(と帯域)

話をスピーカーに戻すと、この部分;音声帯域(80Hz.~13KHz)ではスピーカー特性の悪影響は避けたい!

すなわち位相差のある2つのスピーカーの干渉による合成歪みや、合成された音圧変化による周波数特性の凸凹は好ましくなく"避けたい訳"である。

すなわち音声帯域の"キモ"とも呼べる"基音" および"化粧部分"すなわち楽器や肉声の音質を決定づける"倍音"部分が占める80Hz~13KH程度の帯域を2つのスピーカーでリレーすることはなるべく避けたいし、繋がりが悪いと歪んだ音に聞こえてしまったり、ステレオ再生音場で左右の特性がそろっていないSPでは音像がぼやけたり楽器が左右にうろついたりする!

これらの現象を"スケール感"と勘違いしている人もいるようだが、全くの別のものだと考えるべきである!

スピーカー製造技術面から考えると

ハード系の振動板は、共振さえうまく押さえ込めれば安定した特性(そろった特性)のSPが作りやすい。

ソフトドームは、不確定要素が多すぎて なかなか特性のそろったモノが量産しづらい

結果として近年はソフトドーム採用例が少なくなってきている訳である。

と、いうわけでフルレンジコーン+チタンドームのJBL A520と、コーンウーファー+ソフトドームのオンキヨーD202の対決では、A520の方が音像のクリアーな定位の良い音になっている。

エンジョイ古民家オーディオライフ!シリーズ

<本記事は11/14/2014'タヌキがゆく'に初稿公開した記事のお引っ越し記事です>

最終章、YAMAHAのスーパーウーファーでブックシェルフspが、大型のフロアータイプに変身!

ノーメイクで多少ひ弱なJBL A520をスーパーウーファーで支えてみるとどうなるか?

さてオーディオマニア垂涎の的といえばなんと言っても、タンノイのオートグラフと相場が決まっている。


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シマムセン楽天市場店 さんが輸入してくれます!

38cmの大口径スピーカーと複雑で長大なバックロードホーンのおかげで、
18Hz-27kHz /(-6dB)(※1)という驚異的な低音再生能力を誇りピアノを含むほとんどのクラシック音楽ソースをカバーしている。(いわゆるハイレゾ音源でも、低域はデジタル処理で20Hzでスパっと切り落とされていることになっているが、実際には可聴帯域外の重低音も若干含まれてはいる!)

居住環境さえ整っていれば(※0)最高のSPシステム、マニア垂涎のシステムではある。

一般的なクラシック音楽ソースは

ここで一般的なクラシック音楽ソース(音源)の収録低域はどのぐらいかというと、

せいぜい40~50Hz/-0dB、バスドラムが盛大に入った曲や 和太鼓演奏でも聴かない限り、大レベルの20Hzなどという可聴音ぎりぎりの重低音はあまり含まれていない。(但し、レベルは小さいが最近のディジタル録音盤では重低音もばっちり!)

※重低音記録レベルに関しては小生手持ちの山水の14分割グラフィックスイコライザーRS-880の付属機能の一つ「ピークレベル・スペアナ・LEDモニター」で目視確認したいっぱん的なCD音源の値。

JBL A520では明らかに低域不足

ただし80Hz/-6dB(実数比1/2)の公称周波数特性のJBL A520では明らかに低域不足、室内楽でも雰囲気は伝わるが迫力にとぼしい。

(※但し周波数スィープテストをすると40Hz(-20dB)程度から音は出ている!、このバスレフポートからの逆相音が、後述するヤマハのサブウーファーとリレーする際に問題となる)

そこで前々回の釣書(仕様書)の記載からは、気の強そうなイメージを受ける彼女?だが、実は飾り気が無く「清楚」で「多少ひ弱」といったところがJBL A520嬢の真の姿!

この繊細な彼女でも何とか大オーケストラやグランドピアノをこなせるようにしようと考え、電子ピアノに接続していた手持ちのYAMAHA AST-SW100を接続してみたら...。

大編成オーケストラやピアノ録音もじゅうぶんに楽しめるようになった!

YAMAHA AST-SW100を接続した結果、大型フロアースピーカーシステムにも匹敵する「豊かで重厚な低域」になり、

大編成オーケストラやピアノ音楽もじゅうぶんに楽しめるようになったことをご報告申し上げる。

ただし、彼女(JBL A520)とは元来「上品で内気で繊細」なので、小生同様に重低音バリバリの今時の"訳のわからないポップス音楽"は、オキライである?

そういうソウルフルな女性(音楽)が好きな人は、どうぞご自慢の"重低音カーステレオ"か"重低音再生専用ヘッドホーン"で低周波振動騒音?に酔い取れてクダを巻いて頂きたい?

(...と言いながら、小生すこぶる付きの「重低音マニアです」...ハイ。)

参照覧

※0、関連記事 ファンタジー『 最高の音響を求めて 』はこちら

※1、ー6dbとは音圧(音の強さ・大きさ)が半分になる値、ー10dbとは同じく1/3になる値。


 

公開:2014年11月14日
更新:2020年3月20日

投稿者:デジタヌ

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