音楽・演劇・便利帳

ピエール・ブーレーズ  -マエストロ・シリーズー

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ピエール・ブーレーズ(指揮者)さんは,小生の尊敬する指揮者10傑のひとりである。

バーンスタインのように感情をむき出しにしない、音楽学者らしい抑制のきいた彼の演奏スタイルはコラボ相手のオーケストラが変わっても同じ芸術性を保っている、と言っていつでも何処でも同じ解釈でクローン演奏をオーケストラに押しつけているのではなく、各オーケストラの持ち味を活かしながら、オーケストラの団員自身が思っていた実力以上のレベルまで引き出しているように感じる。いつでも何時でも1つ1つの音を大事にし細部までよく目の届いた精緻な演奏は、それでいて人工味を感じさせず聴衆を虜にする魅力に満ちたすばらしい演奏をオーケストラから引き出す指揮者であった。彼もまた数多くの録音を残しているが、バーンスタインの後を継いで面倒を見たN.P.O.との共演はもちろんその録音の全てが新鮮で、緻密ですばらしい名盤ばかりである。もちろん手慣れたフランス物に限らず,古典か現代音楽まで不得意なジャンルはなく、マーラーもよく取りあげていた。彼の指揮した第3シンフォニーのCDは小生を桃源郷へと誘ってくれる。

彼は全世界で沢山の逸話を残した人でもあるが、特別の逸話はN響を振ったある演目で、最初のリハーサルで全曲を通し演奏した後で、どのパートの誰が、第何小節の何拍目で奏したフレーズは譜面のミスではないか、訂正しておいてくださいと言い放ったという。この調子で細部にわたる指摘を団員に伝えたという。もちろん暗譜で指揮した後での出来事である。

何という超人ぶり!その場に居合わせた団員はみな顔を見合わせたという。細かい指示で有名な全盛期のトスカニーニ並み、イヤはるかにスゴイ指揮者!だと感じ入った。


マーラー交響曲第5番  ピエール・ブーレーズ  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

公開:2017年5月 5日
更新:2018年4月11日

投稿者:デジタヌ

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