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アマオケ戦国時代到来!?《コラム2019》シリーズ首都圏のアマオケが抱える問題とは?

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狸穴総研・エンタメ研究工房・報告2018 デジタヌの音楽談義 「アマチュアオーケストラとは何なのだろうか?」 シリーズその5

「首都圏のアマチュアオーケストラ」(Naviはこちら)を改定する作業を行っていて、気になる事を発見したので書き記すことにした。

百花繚乱・群雄割拠・戦国時代に突入?

帝都東京のアマオケはアマオケタイプの実験場でもあり、「ありとあらゆる」タイプの楽団の「ショーケース」的なエリアでもあり、トラディッショナルな市民オケはもちろん、「NPO団体」、楽壇浪人?がオーガナイズした「スクーリング・セミナータイプ」や「一発イベントオケ」「セッションオケ」「ポップスオケ」「古楽器アンサンブル」「管桶?」...etc.ありとあらゆる活動形態の「アマオケ」が繁茂している!

少子高齢化の影響

大學公認サークルの動き

一方少子化の流れは首都圏でも明白な事実となっており、「大学オケ」では複数大学による「共同部活」下、「他大学学生の受け入れ」の動きが「国公立大学」を中心に定常化しつつあり、「純血」主義を唱え「サークル淘汰(経費節減)」をもくろむ大学も現れだしており、休団・解散に追い込まれた「公認サークル」も確実に増えている。

振興?ご隠居(シニア世代)の動き

一方21世紀に入り団塊の世代の「大量退職」時代を迎え、「首都東京に定住!」した中高年層を中心にした「シニア楽団」の台頭も目立つ点である。

「地元カルチャー教室」のアフターケアー的な「弦楽合奏団」、NPO全日本シニアアンサンブル連盟の振興活動で生まれた「シニアポップス合奏団」などがその例であろう、前者は「お稽古事の発表会」後者は福祉施設訪問や地域の「デイケア施設」でのミニコンサートなどの「ボランティア活動」など、地域に根差した活動で「アマオケの本道」を歩んでいる団体が多い。

...しかしこちらも高齢団体の宿命で自然消滅していっている団体がボチ墓地?現れだしている?

名門守護職(学生オケ)の流れをくむ広域活動型オケについて

半面、他府県と著しく異なっているのは、「学生オケから派生した団体」が多いことで、しかも彼らは良く言えば「広域活動型」、悪い表現では根無し草の「ジプシー放浪型」が多いことである。

もともと地方から「帝都」にある大学に上洛してきた彼らにとっては「居住エリア」も単なる「仮の住まい」でことさら執着がないのであろう。

また、公共交通網が発達した首都圏では、「仮住まい」のある「鉄道沿線」からさほど離れなければ毎度毎度練習場を渡り歩くことにもさほど不便を感じていないのかもしれない?

また、遠く離れた居城(故郷)を持つ彼らにとっては、地元密着・地元ファン・地元貢献などといわれても...。

というわけで2000年以降、狭いエリアとの絆を絶った「思い付き団体?」が急増している様にも感じられる。

消えて行く野武士集団も...

客観的に見た「打ち上げ花火団体」の共通点

一方「息の長い活動」という面からみれば団員離れ・資金難・観客(ファン・支援者)離れの3重苦で消滅した団体が殆ど!

居城(フランチャイズ)を持たない根無し草の「野武士団体」や城主(パトロン)を持たない無い浪人集団(広域自主運営団体)、血気盛んな若者の改革派(思い付き)集団、「大曲・難曲・珍曲」嗜好の藩制改革派の「企画イベント」失敗。旗本子息(セミプロ)が立ち上げたオーガニゼーションの運営失敗、大老(カリスマ指導者)の「この世からのリタイア?」による後継指導者(音楽監督)の消失。その他共和国型の「船頭多くして船が昇天した」オルフェウス型指揮者なし活動衆...等々。

村人(支援者・ファン)の目線

支援者や固定ファンである「観客」から見れば「フランチャイズホール」を設定している「ご当地アマオケ」の方が好ましいのは当たり前で、「拠りどころ」が無い根無しジプシー団体は「息の長い活動」を望むのは難しそうで、「メモリアルゾーン?」に掲載したように「夢のオーケストラ」に終り「墓標?」だけが残った団体が多い。

夢破れ、廃城を残し武蔵国一円に残党が四散した?団体とは...

入隊希望者(日曜楽師)の心情無視?

入団希望側の「日曜楽師」から見れば最低でも練習場は学生時代のクラブ活動のように「固定された練習場」がある方が望ましい。

ということで

Category class 2「準地元密着型」ぐらいまでが、働き盛り、および働き終了後?の世代の「日曜楽師」の行動限界?で、Category class 3「広域セッション型」 Category class 4「広域活動型」の団体は、「短命」に終わる可能性が高いようで淘汰?されていく運命にあるようである。(※タイプ分けはアマチュアオーケストラとは何なのだろうか?  入団ガイダンスNavi編を参照ください

実際に過去の団体の廃墟の数々がそのことをが物語っている。

心当たりのある団体は今のうちに「コンサート会場」と「セッション会場」共に「行動エリア」に関する「活動方針」を見直されたほうがよいであろう!

デジタヌのつぶやき

小生も嘗て2000年以前に在京の名門団体?2団体に掛け持ちで入団(どちらも正式メンバー!)していたことがあったが、当時は首都圏には今ほど多くの団体もなく、「超一流メジャーアマオケ」(※関連記事はこちら)以外は大曲・難曲病にも侵されておらず、「のんびり」していたものであった。

其の後どういう経緯があったのかは、定かではないが千葉県の「年季の入った使い込まれた市民桶?」に端を発した、大曲・難曲病が、首都圏全域の一般団体にも蔓延しだし今日に至っているようにも感じている。

当時参加していた団体の一つが前出の「シニアポップス楽団」活動の元祖的な団体で、ピアノ、ドラムセット、エレキギターを備え?30人程度のコアメンバーによる小編成で、首都圏の「福祉施設」慰問演奏などの活動を行っていて、小生も「会社を休んで」参加していたものであった...。

公開:2018年12月31日
更新:2019年2月20日

投稿者:デジタヌ

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