音楽便利帳

レジデントとフランチャイズ《コラム2018》 シリーズ・アマチュアオーケストラとは何なのだろうか?

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始めに「本拠地」とは?

オーケストラの世界では一般的には「コンサート会場」を差し、「フランチャイズホール」とか「XXホールのレジデント団体」とかいう表現を使う。

Franchiseとは

参政権、選挙権、(官庁が特定の会社などに与える)特権、許可、(特定地区の)一手販売権、フランチャイズ、本拠地占有権、球団所有権の意味で、音楽団体の場合は 球団同様に「本拠地占有権」が一番近い表現となる。

「XXホールをフランチャイズとする○○化オーケストラ」という風に使われる。

つまり本拠地とは「地域」を指す表現ではなく「施設」を指す表現である。!

residentとは

居住する、在住の、駐在の、住み込みの、専属の、(...に)居住して、季節的に移動しない、固有で等の意味で

「XXホールのレジデント団体」という風に使われる。

日本ではフランチャイズ契約が殆ど

実例を挙げれば、関東のプロ団体では、では「紀尾井ホール室内管弦楽団」「水戸室内管弦楽団」が、関西では「いずみシンフォニエッタ大阪」「兵庫芸術文化センター管弦楽団」がレジデント団体に当たる。

一方フランチャイズ契約・特約団体となると(日本オーケストラ連盟加盟の)殆どの在京メジャーオーケストラはこの方式でホールと特約・契約しており、例えばアマオケ御用達の「杉並公会堂」のフランチャイズ団体は日本フィルハーモニー交響楽団ということになる。

在京アマオケには「レジデント団体」はあっても「フランチャイズ」団体は無い!

例えばアマオケ御用足の「ティアラこうとう」は指定管理者である(公財)江東区文化コミュニティ財団が「ティアラこうとうジュニアオーケストラ」という可愛い「専属ジュニアオーケストラ」を抱えている。

この例以外にも、首都圏を含む関東一円には「レジデントアマオケ」は意外?とたくさん存在する。

アマオケの「プロフィール覧」でよく見かける「xxを本拠地として活動しています」という表現はそういう意味でおかしい!

本拠地=フランチャイズとは占有権を持った演奏会場

オーケストラの世界で「本拠地=フランチャイズ」とは「特約を交わした演奏会場」のことで、常時使用している「練習場所」のこと等ではなく、ましてや「該当地域」をさす表現でもない!

例えば公益財団法人日本センチュリー交響楽団は大阪府豊中市の服部緑地内の「野音」のすぐそばに立派な練習場を構えているが、豊中市をフランチャイズにしている団体とは言わない!

特定非営利活動法人関西フィルハーモニー管弦楽団と2015年08月26日に「文化芸術のまち推進協定」を締結したと発表し、2019年開館予定の「東大阪市文化創造館」の事実上のフランチャイズ協約が結ばれフランチャイズ団体となり「クラシックコンサート 東大阪」の開催や、市立中学校・高等学校音楽系クラブへの演奏指導、合同演奏など今後より一層の文化協力体制をとることになっている。

練馬区の「文化振興団体」登録制度など

つまり練馬区や文京区で練習場をほぼ固定している在京の自主運営アマオケが、練馬区、江東区、文京区などの区名を本拠地と表現しているのはおかしい訳である。

例えば練馬区には「文化振興団体」登録制度というものがあて、一定の条件を満たせば登録でき、「格安でしかも優先的に練習場を借りられる制度」がある。

文京区では、アカデミーXXという文化施設があり「ティンパニーset」「バスドラム」「コントラバス」まで備えた施設もあり練馬区・江東区、の特定施設も同様。

この3区に練習場所を設定している団体が多いのは、これら制度・施設をうまく利用しているにすぎず、地元区民にとっては「...?」であり「ご当地オケとは言い難い」団体が多い!

※関連記事 「首都圏 の 音楽練習場 小規模ホール ナビ」はこちら。

支援者・ファンの目から見た「ご当地アマオケ」とは?

支援者・地元ファンの目から見た「ご当地アマオケ」「フランチャイズ団体」とは、定期的に「区立・市立のホール」で「(無料)コンサート」を開催してくれて、更に市・区の「町興し行事」に積極的に参加し協力を惜しまない人達の団体である!

「区民・市民の税金で賄わえている練習施設」だけせっせと使ってくれて演奏会は「杉並公会堂」で開催してしまうような団体ではない!

入団希望者から見れば

停留型チュッティーセッション(全奏)団体

また適当な入団先を物色?している「入団希望者=日曜楽師」から見れば、年に2度ぐらいの演奏会本番ならば「はるばる都下の遠隔地」から都心のホールに出向いてもまあ仕方ないとして...せめて「普段の練習場所」位は同じ場所を確保してほしい!

回遊型チュッティーセッション(全奏)団体

「放浪団体」「ジプシー団体」と呼ばれても仕方ないいわば「根無し草の団体」で、毎回「東京都下をうろうろ」させられては、特に家庭(と&子持ち)を持った主婦等一般市民にとっては ハードルが高すぎる!

※東京都民であったころの小生の体験でも、23区内から東京のチベット?青梅市に転居してからは、都内の練習場所迄態々出かけるのがおっくうになり、退団してしまった経験がある。

入団希望者の目線で編集!

というわけで「アマチュアオーケストラNavi」では同一市区町村内については「基本カナ順」に団体を紹介しているが毎回決まったホール「フランチャイズホール」でコンサート活動を行っている団体を、「ご当地オケ」と認め、優先的に上流に配置している。

さらに「入団希望者の目線で編集」する方針に基づき、「一般公募型」の同好会を上流に配し、大学オケや企業オケのように「入団の資格」が問われる団体や、「団員の紹介」が必要でオーディションが伴うようなOB会や「同人オケ」は下流に配している。

当然「普段の練習場所」がほぼ固定できている「停留型団体」もコーナーの上流部で紹介している。

公開:2018年12月 4日
更新:2019年1月26日

投稿者:デジタヌ

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