音楽・演劇・便利帳 音楽好きのためのおぼえがき

松竹株式会社 のガイド記事。

,

日本のプロモーター・芸能プロダクションシリーズ。

第1回 松竹株式会社

江戸時代の歌舞伎興行に始まる伝統的「エンタテイメントショウビジネス」歌舞伎芝居や、「外来の「レビュー・.ショー」、大衆演劇から発展してきた伝統的「興行主」を原点にしている「芸能プロダクション」の数々をシリーズで紹介。

日本の「ショウビジネス界」の二重構造について。

まずはじめに、「ショウビジネス界」の二重構造を説明しておく。

一事で行ってしまえば「上下分離方式」そう地方鉄道でお馴染みの「あの方式」である。

土地・建物(場合によっては土地は借地で建物のみ)劇場を所有している劇場すなわち小屋主は「貸し館業」を本業として運営されている(興行権を取得し自主運営を行っている場合もある。)

演じられる「出し物・ショー」の主催は興行権(※1)を持つ「興業主=プロモーター=主催者=印税負担者」

東京の「歌舞伎座」のばあいは...。

東京の先代「歌舞伎座」を具体的にすると、土地は松竹(株)、建物は(株)歌舞伎座、歌舞伎興行権は松竹(株)と三重構造になっていた。

更に2013年2月28日「歌舞伎座」リニューアルオープン以降は土地は松竹(株)、建物の1~4階部分は(株)歌舞伎座、地下4~1階までと5階~29階のオフィス部分は松竹(株)が所有している2重家主で歌舞伎興行は「芸能プロダクション」である松竹(株)が直営で行っている!!!???

従って、以下の説明で「1931年、歌舞伎座(株)、明治座が出資し、新富座・松竹キネマと合併、松竹(まつたけ)興行(株)を設立した」としている部分はそういう意味で有り、戦後の1950年(昭和25年)5月(株)明治座(※2)発足と同時に松竹の劇場運営から離れ自主運営へと成ったのは、1931年設立当時、明治座の興行権のみ引き継いだ松竹(株)が(株)明治座に出資はしたが「興行権」は手放した為であろう。

松竹株式会社のあらまし。

https://www.shochiku.co.jp/

映画・演劇公演の制作・興行・配給を一手に手がける総合プロダクション。

歌舞伎興行の大元締めで、現在ほぼ独占的に歌舞伎興行を牛耳っている。

創業以来、歌舞伎興行に留まらず広く、文楽興行や浅草松竹演芸場・道頓堀角座・神戸松竹座等の演芸場、 松竹歌劇団(SKD)、大阪松竹歌劇団(OSK ) などのレビュー劇団の運営、創業者大谷竹次郎・白井松次郎兄弟の実父白井栄吉が「相撲の興行師」であったことから相撲の地方興行にも手を染め、プロ野球球団「松竹ロビンス」を設立しプロ野球界にも進出していた.

テレビ業界にもいち早く参入、

1959年にライバル阪急・東宝グループや当時の「大映」等と共に「フジテレビ」の会社設立・開局時に資本参加し、現在は現「フジ・メディア・ホールディングス」の持ち株を殆どを手放し、競合する「東京放送ホールディングス(TBSHD)」から資本参加を得ている。

現在は通信衛星TVチャンネル「衛星劇場」「ホームドラマチャンネル」を運営し、過去の松竹「自社映画作品」・「テレビドラマ」・「現直営劇場の中継番組」などのコンテンツを有料配信する通信衛星放送事業にも参入している。

松竹株式会社グループの劇場がお得意のジャンル。

歌舞伎座

1889年に初代が開場した国内唯一の歌舞伎の常設小屋として知られている。

1993年(平成5年)以降は松竹の方針により「歌舞伎の本拠地」として原則通年で歌舞伎を興行することとなり、現在に至っている。

歌舞伎座の公式Webサイト&公演チケット情報。

https://www.shochiku.co.jp/play/theater/kabukiza/

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら

ローチケHMV該当ページへのリンクはこちら。

新橋演舞場

1940年(昭和15年)には帝国劇場を焼失した松竹が代替劇場として使用開始。以後は松竹の主要劇場として歌舞伎新派松竹新喜劇新国劇前進座公演・歌手による芝居公演などを上演している。歌舞伎公演、新劇、松竹ミュージカル、歌謡歌手の歌謡ショー等の他、一般貸し出しのアマチュア団体の公演もある。

新橋演舞場の公式Webサイト&公演チケット情報。

https://www.shochiku.co.jp/play/theater/enbujyo/

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

ローチケHMV該当ページへのリンクはこちら。

大阪松竹座

1997年2月のリニューアルオープン以来、松竹制作の歌舞伎・新劇・松竹新喜劇を中心に、歌劇、ミュージカル、コンサート等の自主公演を中心に運営。幅広いジャンルの興行を行っている。

大阪松竹座の公式Webサイト&公演チケット情報。https://www.shochiku.co.jp/play/theater/shochikuza/

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

ローチケHMV該当ページへのリンクはこちら。

京都四條南座

並松恒例顔見世興行等の歌舞伎公演は勿論、松竹映画のリバイバル上映など幅広い興行を行っていたが、2017年12月現在改装のため休館中。

京都四條南座の公式Webサイト&公演チケット情報。https://www.shochiku.co.jp/play/theater/minamiza/

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

ローチケHMV該当ページへのリンクはこちら。

松竹株式会社の会社概要

社名 松竹株式会社

設立 1937年

従資本金 330億18百万円/2017年現在。

売上高 連結:889億円
単独:532億円(2014年2月期)

業員数グループ全体 連結:1,227人 (単独:535人)

松竹株式会社のこれまでの歩み。

(詳しくはこちら公式サイトで)

1873年(明治6年) に後に松竹興行(株)に資本参加する明治座喜昇座(きしょうざ)として創建された。

1893年 初代市川左團次が当時幾度の改名で「千歳座」と成っていた芝居小屋を買収して座元となり、これを明治座と改称した。

1895年 松竹創業者の一人大谷竹次郎の父親・白井栄吉が「京都阪井座(※3)」を買収し松次郎を「興行主」として興行界にデビューさせた。

1902年  大谷竹次郎が京都新京極通に京都「明治座」(のちの京都松竹座2001年11月閉館)を開設。

  • 兄・白井松次郎と共に、松竹(まつたけ)合名会社を設立する。

1906年 京都四條南座を買収し松竹合名会社の直営館とする。

1910年 東京・新富座を買収、以降大谷竹次郎が関東兄・白井松次郎が関西を受け持った

1913年 京都四條南座を、定員1436人の木造大劇場に大改築。

1920年2月 松竹キネマ合名会社を設立。映画製作を開始。
1920年11月 別組織として帝国活動写真株式会社(現松竹)を設立する。

1921年  松竹キネマ合名会社と帝国活動写真株式会社を合併し松竹キネマ株式会社と改称した。

1921年7月 - 白井松次郎が南海鉄道系列の1913年4月創業の 千日土地建物(株)の大株主となり事実上松竹グループ傘下に納め千日土地が所有していた「千日前楽天地」を改修して同年10月より松竹の直営施設とした。

1923年5月17日大阪初の洋式劇場として道頓堀に大阪松竹座を開館

  • 9月1日関東大震災で「新富座」焼失廃館。

1925年 新橋芸妓協会が中心となり、新橋演舞場(株)(現松竹直営館)を設立。

1929年1月 「京都四條南座」建替えに着手、同年11月に竣工、25日に開場式が行われた。

1930年3月 「東京劇場」(現東銀座東劇ビル)が演劇場としてが開場。当初歌舞伎や軽演劇が上演されていた。東京大空襲で焼亡した歌舞伎座に代わり、1951年の歌舞伎座再建まで東京歌舞伎の中心だった。

1930年 帝国劇場を取得し「松竹洋画系封切館」として使用。

  • 11月 - 千日土地建物(株)が千日前楽天地を閉鎖・取り壊し。跡地に大阪歌舞伎座を建設開始。

1931年、歌舞伎座(株)、明治座、が出資し新富座・松竹キネマ株式会社が松竹(まつたけ)興行(株)となる。

1932年10月 - 大阪歌舞伎座開場。
1934年8月 - 千日土地建物(株)が大阪劇場(大劇)の興行権も取得、新たに設立した大阪松竹少女歌劇団(OSSK)の本拠地とした。

1937年 映画製作の松竹キネマ(株)と松竹興行(株)を統合し、松竹(しょうちく)株式会社を設立。

1937年9月 - 千日土地建物(株)が(株)大阪劇場を吸収合併

1939年(昭和14年)、帝国劇場の運営会社を東宝に売却。

1940年 帝国劇場の興行権(使用権)契約切れに伴い同劇場を明け渡す。

  • 新たに新橋演舞場(株) の株式を取得し傘下に納める。

1945年(昭和20年)の東京大空襲で歌舞伎座、新橋演舞場、明治座共に消失。

1946年2月 - 白井松次郎は千日土地建物(株)の会長となり、末弟の白井信太郎が社長に就任。

1947年(昭和22年)3月に明治座復興期成会が発足。

  • 12月 - 白井信太郎が公職追放に指定され、千日土地建物(株)の社長を辞職し白井松次郎会長が陣頭指揮を執る。

1948年 新橋演舞場 復興・再開。

1949年 松竹(株)が東京証券取引所、大阪証券取引所、名古屋証券取引所、福岡証券取引所上場。

  • (株)歌舞伎座が設立され、松竹から建物を譲り受けて復興工事を行った(土地及び歌舞伎興行権は松竹が継続して所有。)
  • 11月 明治座設立発起人準備委員会(※2)が開かれる。

1950年 松竹(株)札幌証券取引所上場。

  • 1950年(昭和25年)5月(株)明治座発足、同時に松竹の劇場運営から離れ自主運営へ。
  • 1950年(昭和25年)11月30日に明治座開場。

1951年 歌舞伎座が復興再開館

1951年1月 -千日土地建物(株) 会長・白井松次郎死去 

  • 12月 - 千土地興行株式会社と改称

1954年8月 千土地興行(株)の経営不振の責任を取り 白井信太郎以下役員が総辞職。松竹創業者大谷竹次郎の要請で雅叙園観光式会社社長・松尾國三が代表取締役に就任し以後松竹(株)本社とは疎遠になる。

1956年8月 - 白井信太郎が千土地興行(株)代表取締役会長、松尾國三が代表取締役社長に就任

  • 9月15日 東京都中央区築地に松竹(株)本社ビル・松竹会館完成。館内に映画館『松竹セントラル』開場。

1958年4月大阪歌舞伎座を閉鎖、

  • 10月 - 千土地興行(株)大阪新歌舞伎座を開場
  • 12月 初代大阪歌舞伎座内部を改装し商業ビル「千日デパート」として開業。

1962年 創業者大谷竹次郎が松竹社長に就任。

1963年8月 -千土地興行(株)は 松竹グループから離れ(株)ドリームランドと合併、日本ドリーム観光(株)となる。

1966年6月 -日本ドリーム観光(株)は (株)新歌舞伎座、(株)奈良ドリームランド、(株)横浜ドリームランド、千日興行(株)、(株)神戸ニューポートホテル、千日ツーリスト(株)の現業会社を分離独立させ、事業運営を分割譲渡する。

1967年6月 - 日本ドリーム観光(株)は大阪劇場(大劇)を閉鎖、改装して「大劇レジャービル」とする。
1969年4月 - 千日デパート開業後も地下にあった千日劇場を閉場。これにより日本ドリーム観光は演芸興行から撤退。

  • 6月 - (株)新歌舞伎座会長に就任していた末弟白井信太郎死去
  • 12月 創業者大谷 竹次郎死去享年92

1972年5月 - 初代大阪歌舞伎座「千日デパートが火災の為閉鎖」

1975年11月1日 京都撮影所分離独立「(株)東映京都スタジオ」設立。同時に東映太秦映画村を開場。

1979年 新橋演舞場 - 改築のため閉館。

1982年 - 日産自動車本社新館と一体化した新・新橋演舞場が開館(劇場部分を区分所有)

1984年1月 日本ドリーム観光(株)社長・松尾國三死去

1987年 2月 - 日本ドリーム観光グループが雅叙園観光(株)との提携を解消。

1988年 7月 -日本ドリーム観光グループが 株式会社ダイエーの傘下に入る。

1991年 京都四條南座・改修工事実施。

  • 10月28日に最新設備を備えた劇場として新装開場した。

1993年3月 - 日本ドリーム観光(株)が株式会社ダイエーに吸収合併され、(株)新歌舞伎座などグループ各社はダイエー直属の子会社となる。

1997年2月、大阪松竹座が最新設備を備えた直営劇場としてリニューアルオープン。

1999年  松竹会館の閉鎖・解体に伴い、本社機能を東劇ビル内に移転する。

2000年6月 大船撮影所を閉鎖し敷地を鎌倉女子大学に売却。本社直営事業としての映画製作を停止した。

2005年12月 - ダイエーが(株)新歌舞伎座を有限会社新宿オーフォー((株)リサ・パートナーズSPC)に売却譲渡。

2010年(平成22年) - 歌舞伎座が改築工事に入ったため、2013年まで新橋演舞場が再び「大歌舞伎興行」の常設小屋として使われた。

2011年 3月1日に - 京都撮影所を「株式会社松竹撮影所」として分離独立。同時に松竹本社が映画興行部門を松竹マルチプレックスシアターズに譲渡。直営映画館事業からも完全撤退した。

2013年4月2日 歌舞伎座新開場

2016年1月19日から再度の改修のため京都四條南座は休館となっている

※1、興行権についての説明はこちら

※2、発起人総代に三輪善兵衛(ミツワ石鹸社長)、副総代に新田新作(新田建設社長)、準備委員に松坂屋の伊藤鈴三郎、松竹の大谷竹次郎などが名を連ね、料亭「玄冶店 濱田家」を営む三田政吉も参加し建設は新田建設が請け負った。

※3、1895年に松竹・創業者大谷竹次郎が興行主となって以来、「歌舞伎座」として運営されたが、1936年に映画館「京極映画劇場」となった。その後1970年に建て替えられ、映画館「SY松竹京映」として親しまれてきたが2001年に閉館し、賃貸商業(雑居)ビルとして運営されていたが2015年8月に閉館され建物閉鎖。2016年末に解体され遊休地になっていた。2018年秋に「京都松竹阪井座ビル」として地上9階、地下1階の複合ビルとして生まれ変わり1階は飲食店などが入る商業施設として、2階以上が東急グループのホテル「東急ステイ」に賃貸される。

公開:2017年12月21日
更新:2018年1月 2日

投稿者:デジタヌ

このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP劇団四季 (四季株式会社) のガイド記事。




▲このページのトップに戻る
▲芸能・プロダクションへ戻る