タヌキがゆく(狸穴総合研究所)

今更何故 整備新幹線建設推進・誘致なのか?...その1 お偉い先生方が新幹線に拘る訳は...

整備新幹線を諦めれば、県内の生活道路を全て大型車両が通行できる「高規格道」に改修出来るような県も多数あるはず...。

日本各地に未だに大型車両が入っていけないような「山間部」を放っておくから過疎化に拍車がかかるのでは...。

プロローグ 誰が乗るのか?故郷(ふるさと)超特急?

小生は、鉄チャンである、いや正確に言うと、乗り物フリークなのである。

だからこそ、闇雲で無作為な『整備新幹線建設推進』には賛成できない!

かつて小生が全国を飛び回る営業マンで有ったころ

小生は、十年ほど前(2000年)までは機械モノのセールスをしていた。

かつて、若かりし頃は「寅さんを気取って、毎日が行商・旅の日々を送っていた時期」でもあった。

東京-新大阪間の新幹線には数え切れないほど乗車したし、勿論新幹線が通っていない地方都市にも出向いていた。

鉄道が好きだから、時間の許す限り鉄道を利用したが、東京⇔富山などは近距離空路でも飛行機利用であった。

1978年当時の北陸3県出張の思い出

当初小生が大阪から北陸を担当しだした1978年頃は、まだ北陸本線にL特急・雷鳥が走っていた頃で、富山から大阪への帰りなどは、今は懐かしい食堂車でチョット一杯引っかけて、ほろ酔い気分で家路についたものであった。

確かに4時間半は長かったが、別段『新幹線が走っていたらなあ』とも思わなかった。

それより急ぐときは大阪-富山間の航空路が何故無いのか!と腹立(はらだ)たしかったぐらいで有る。

当時は、北陸道も建設途中で部分開通しかしておらず、クルマで出かけるときなど大阪を18時頃に出発し、高岡着が0時を回る...なんて事もしばしば。

携帯なぞ無い当時、22時頃になると急いでパーキングに駆け込み公衆電話でホテルにtelし、遅くなる旨を連絡したものであった。

北陸道が全通してからは、日帰り以外はクルマで出かけることが多くなった。

それから四半世紀(2007年現在)が過ぎ、当時とは「情報の流れ」も「物資の流れ」も比べようのないほどに変化した。

全国各地に、高速道路が延び、物流のメインは鉄道からトラック輸送に...。

また情報ハイウェー(光ファイバー)も張り巡らされ、全国何処でも居ながらにして、世界の最新情報が手にいる時代になった!

本節 空気と赤字を運ぶ整備新幹線を「誰が?」欲しがっているのか...

整備新幹線で運べるのは、今のところ一部の例外を除いて人だけ!

その旅客輸送でさえ、盆暮れを除けば、東海道新幹線以外は"全列車満席"にはほど遠い状況。

つまりは、利益どころか赤字に転落しないように運行するのがヤットの状況!それも建設費償還を棚上げし、設備、車両等の購入費や保守管理費のいわゆる一般歳出と営業利益(営業外利益含む)のプリマリーバランス上での話。

一体誰が整備新幹線建設を渇望しているのか?

新幹線を渇望しているはずの地元の一般の人たちも『そりゃーあれば乗ってみたいわさー』程度の冷め方。

なら、一体誰が渇望しているのか?...賢明な読者の方はもうおわかりの筈!

そう、それは貴方の地元選出国会議員の先生方と彼らが選挙キョーリョクをお願いしなければならない地元土建業界の面々であります!

新幹線は一声何兆円!これだけの金がジョイントベンチャーを通じて「痴呆?の地元」に流れるのです。

もうこれを見逃すわけには参りません、だから国会議員のお偉いセンセー方は目の色を変えて、走り回るのです、ハイ...。

センセー方に取っては作ってしまえばこっちの物、後は赤字になろうがお構いなし!

『赤字は運行を引き受けたJR各社の営業努力が足りないから?でワシらには関係無い?...』

とまあコンナ所でしょうか?。

整備新幹線建設で潤うのは土建業者だけ?

整備新幹線に限らず鉄道新線建設は総合土木・建設事業なので道路建設とは比べものにならないほどの金食い虫である。

整備新幹線を諦めれば、県内の生活道路を全て大型車両が通行できる「高規格道」に改修出来るような県も多数あるはず。

日本各地に未だ大型車両が入っていけないような、「山間部」をほっておくから過疎化に拍車がかかるのでは...。

道路と光ファイバーのおかげでいち早く「消費地の需要動向」を察知して、作付けを米から野菜に転換し成功している"田舎"も存在している。

空気を運ぶ新幹線より、生活物資を運ぶライフライン(高速道路)の整備を優先すべきではないだろうか?

ストロー現象という新語を生んだ整備新幹線?

整備新幹線は「東京から汚れた空気」を運んできて「痴呆?からは働き手(若者)」を連れて行く!

高速道路を造れば、都会から仕事と銭を運んできてくれ、代わりに産物を都会(消費地)に届けてくれる。

滋賀県では「もうこれ以上汚れた空気はお断り」と新駅建設を拒否して目の前を走っている新幹線に対して「改札口?を閉ざして」しまった!

エピローグ  情報は光、旅客は飛行機、物流は高速道路が担う時代...

同じ金を地方にばらまくのなら、空港整備と道路整備に回して欲しい...が大方の一般人の思いでは無かろうか?

道路公団の民営化のあおりで、高速道路網は寸断、国と高速道路各社の駆け引きの狭間で計画が頓挫した自動車専用道計画が全国で腐っている?

山陽道の長期間にわたる通行止めをフォローしたのは不要不急?と思われていた平行幹線「中国道」!

鉄道の場合は他路線への振り替え輸送はあっても迂回運行は滅多に起こらないし、またやりようもない。

しかし自動車の場合は違う、一見必要の無いような所にある自動車専用道も一度主要幹線が事故や自然災害でストップすれば迂回路として大いに役立ち、国民の生活を守る生活物資の輸送に大いに役立っている。

一昨年の山陽道の路床崩落による長期間にわたる一部区間の通行止めの時を思い出して欲しい。

冬期の除雪車、夏期の除草作業車等の管理車両しか走っていなかったような中国道がこのときばかりは大いに役立ち九州方面への物流を支えてくれた!

地方空港は世界に開かれている空の玄関口!

ついでに言えば、新幹線はせいぜい東京に通じているだけ?、空港や、光ファイバーのように世界に通じているわけではない!

空路は「point to point」の時代に...

巨大ハブ空港からローカル空路に乗り換えて都市間を移動する時代から、経済性を重視した中型航空機で、都市間を直接結ぶ「point to point」の時代に変化してきている!

地方空港でもLCCの台頭で国際チャーター便などで成功している空港がたくさん出現している!ご時世なのに、『なん妙新幹線経・何がなんでも新幹線...』とお題目を唱えている時代ではないのでは?...

※<本記事は11/17/2007に旧サイトで初稿公開したレビューのお引っ越し記事です>

「誰がために槌音は響く」シリーズ「今更何故新幹線誘致?」

※<本記事は11/18/2007に旧サイトで初稿公開したレビューのお引っ越し記事です>

「誰がために槌音は響く」-シリーズシリーズ「今更何故新幹線誘致?」-

ーおしまいー

 

公開:2007年11月16日
更新:2020年1月 2日

投稿者:デジタヌ

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