タヌキがゆく(狸穴総合研究所)

道州制を考える...道州制議論がアベノミクスで吹っ飛んだ!《 天声狸語?2019 》

シリーズ《 コラム2006令和元年改訂版 》

<本記事は03/04/2006年3月4日に初稿公開した記事を再構築したものです。>

プロローグ 昨今(2006年当時)にわかに道州制の議論が取り上げられる機会が多くなった

先見性を自慢するわけではないが、小生は十年以上前(1995年当時)から、新聞などにこの"アイデア?"を投稿していた。

小生は常日頃 諸外国特に戦後日本と同じ敗戦国として共に復興の道を歩んできた旧西ドイツ http://www.geocities.jp/tanaka_kunitaka/gov/germany.html  に憧れ、ああ言う国にならないものか?と羨やんでいた!

東西統合前の旧西ドイツ時代 首都は"ボン"であり、商都ベルリンとははっきりと性格分けされていた。 もちろん現在に於いても各州は独自性を発揮しつつも、協調して連邦政府を支えている。

特に東西統合前のドイツは有名なアウトバーンと、良く整備された航空網と鉄道網の抜群の連携で、当時「陸の孤島」であった西ベルリンに一極集中する必要性を無くしていた様に記憶している。

第1節 古来より国家の箍(たが)Accessにある!

  • ●シルクロード、ローマの街道、
  • ●大航海時代の2大国、
  • ●19世紀後半~20世紀初頭にかけての米国の鉄道網、
  • ●現代における米国航空網とインターシティーハイウエー網

等、20世紀前半にまでは「Access の主役」は"物の流れ"と"人の流れ"であった!

"情報の流れ"は"人の流れ"の陰に隠れていた。

"情報ハイウェー"が主役の現在

21世紀にかかる頃から、"情報の流れ"がAccess の本質にまで成長してきた。

"情報ハイウェー"が主役に躍り出てきたのである!

インターネットのおかげで、居ながらにして国中、世界中の情報が集められる世の中になった。

現代は「物の流れが情報・文化を運ぶのではなく、情報や文化が物、人の流れを促す時代」となった!

第2節 明治以来の官僚による中央集権体制堅持が"壁"!

前置きが長くなったが、この「(国家の箍(たが)はAccessにある」観点から眺めると"お偉いさん方"の今どきの論議は「ピントがはずれている」としか思いようがない。

いかにして明治以来の官僚による"中央集権体制"を守ろうか?と躍起になっているように感じてしまう。

所詮、有識者の"お偉いさん方"もお抱え蘭学者の"体制側"であり、"現状維持安定路線"に執着するのも無理はないのか?

東西ドイツ統合以来のベルリンへの一極集中

東西統合以来最近はドイツでもベルリンへの一極集中、各州間の温度差、特に旧東ドイツ圏の経済の低迷に頭を抱えているように聞いている。

しかし、日本ほどひどくは成っていないと思う。

関八州(首都圏)への一極集中化!

日本の場合、総人口の5割近くが関八州?に集中しておりその重みに耐えかねてプレートが移動して関東大震災を引き起こすのではないか?、と危ぶまれている状況にある位だ!(もちろんジョーク)

第4節 地方の"悲痛な叫び"!

小生は仕事柄か昔から全国各地を訪れる機会が多く、地方に行くと地方の"悲痛な叫び"が直接体に伝わってくるように感じていた。

『自由裁量権』があれば地方にだって...

税収も含めた『自由裁量権』があれば地方にだって、いや地方にこそアイデアはいくつでもある。

前出の様に「情報ハイウエーがaccessの主役」に躍り出た時代、大企業だって東京に決して固執はしていないと思う。

見栄がきっかけで作った地方空港でも...

地方の"旦那衆"も、"新幹線"に固執してばかりいず、"航空機"の利用を促進すべきではなかろうか?

見栄がきっかけで作った地方空港でも、旨く利用すれば負の遺産から子孫に感謝される存在になるはず。

個人的な体験で恐縮だが、例を上げさせていただけばトップ(ボトム?)セールスマンをしていた頃の小生は文字通り飛行機で全国を飛び回っていた、そして大阪に帰って来た今よりも東京にいたときの方が富山や金沢を身近に感じていた

※2019年現在「北陸新幹線金沢延伸開業」については一応の成功を収め、観光客の落とす観光収入?を主体に石川・富山両県への堅調な経済波及効果を与えた、しかし同時にストロー効果で若者が流出する新たな問題(人口減少・少子高齢化)も生じている!

第5節 より実際の"生活感"に即した州割を検討すべき

今回提言された"お偉いさん方"の3案は地域分け一つ採ってみても現状も将来も見据えていないように感じた。

この際、県境を見直してでも、より実際の"生活感"に即した州割を検討すべきだと思う。

中国地方を一括りにすると山陰側の過疎化は進む

中国地方を一括りにすると、間違いなく山陰側の過疎化は進むであろうし、

山梨県と東京州?の県境も見直した方がよいだろう。

"お偉いさん方"は机上で数字だけを頼りに線を引きたがるが、そこに住んでいる人々の"生活感"は全く無視されているように感ずる。

どうしても、"首都東京"を別格視したければ、23区だけをひと括りにして、後は関東州に編入してしまえば良いではないか?

金の流れ(税制)に手を付けずに道州制議論は成立しない!

"金の流れ"に手を付けるのを"タブー視"していれば、これらの"構想"は単なる"妄想"で終わってしまう。

"交付金"を基本にする現状の税制を抜本的に見直し、"分担金"言い換えれば"上納金"に頼る政府に生まれ変わらねばならないと思う。

金の流れ(税制)に手を付けずにこの議論は成立しない!と考えるのは筆者だけではないはずである。

<本記事は03/04/2006に初稿公開した記事です>

 

公開:2006年3月 4日
更新:2019年9月 7日

投稿者:狸穴猫

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