『音動楽人(みゅーたんと)』狸穴オーディオ機器調査室報

リスニングルームの音響問題!《 最高の ソノリティー を求めて》第3回 グラフィックイコライザーでは解決できない

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リスニングレポート系Youtuberが公開している"空気再生"系コンテンツではスピーカーの実力は判断できません!

前書き "お部屋の音響改善"無くして、スピーカーの実力は発揮できない!

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日本国内のオーディオショップ、や自称オーディオ評論家?がYoutubeに投稿している、スピーカー聴き比べ"空気再生レポート"ではショールーム、試聴室の"音響が劣悪"な場合がほとんどで、いくら高級なマイクロフォンで収録しても、"とても何千万円もするスピーカーシステムの実力"を発揮しているとは...

音の違いは「設置場所」の違いによる周波数特性の変化にしかすぎず、あとは高額プライスの『プラシーボ効果』と言い切って差し支えないでしょう!

海外のバックヤードビルダーは

海外の"スピーカーシステム工房"特に東南アジアのバックヤードビルダー達は、そのことを承知していて?屋外(庭先)で辺り構わず大音響を出して「空気再生レポート」を収録しているます、少々みすぼらしい工房がほとんどですが、収録機材(マイクロフォン、デジタル機材)は立派なものを使用しているので、聴取側も「高級ヘッドフォン」で聴けば「マア実態にかなり近い」とは思います...

更にトーンコントロールなどを用いても

再生側のイコライゼーションでは"空気再生"(スピーカー再生)で重要な「リスニングルームの音響問題」は補償(compensation)できません!

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《 最高の ソノリティー を求めて》の総合目次

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第1回 真面目なパロディー・アフェリエイト記事

令和元年7月1日未明に公共・衛星放送NHKプレミアムで、日曜日の深夜帯(月曜未明)に『最高の音響を求めて』という"提灯持ち(PR)番組"が放映されました!...

第2回 リスニングルーム設計の落とし穴!...方形ルームで起こる釣鐘現象とは?

「防音や防振」に目を向ける以前に「方形ルーム」にスピーカーシステムを設置して真正面でリスニングすると...

第3回 グラフィックイコライザーでは解決できないリスニングルームの音響問題! のTop

第3回 グラフィックイコライザーでは解決できないリスニングルームの音響問題!

リスニングレポート系Youtuberが公開している"空気再生"系コンテンツではスピーカーの実力は判断できません!

第4回 お手軽リスニングルーム改装法 6~10畳間編 

本編は 実際のマイ・リスニングルーム改装法を 提案したコラムです。

第5回 YouTubeスピーカーテスト用コンテンツの問題点、周波数特性と"低域ノイズ"

YouTubeでは16KHz以上の音は「デジタルフィルタリング」されて配信されていないことは読者各位周知の事実...

第6回 フルレンジスピーカーシステム伝説 

ハイレゾ時代でこそ生きる故長岡鉄男さんが愛したフルレンジスピーカーの魅力についてデジタヌが語る。

第7回 我が庵のエントランスホール 自慢

当狸穴音響研究所が狸穴ホールで目指しているのは、「マスタリングルーム」でマスタリングエンジニアが「耳にしていた」モニター音の再現です!

第8回 我がオーディオ道楽の回顧録...重低音との出会い編

自民党市会議員の先生方は、どうして返せる目途も無い借金(市債)をしてまで"1線?(千)億円!"以上も投棄して地下鉄を引きたがるのですか?...

第9回 JBL A520 vs ONKYO D202 長期使用レポート

意外とクラシック音楽に向くJBL ! ひょんなきっかけで手に入った、"永遠の名機JBL A520!"スピーカーシステムはSpecや音響計測データが全てではないし最新型には限らない!...という典型例!

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プロローグ、最近のYoutube 投稿に多く見かける「空気録音」について一言!

最近、Youtube 動画の自作スピーカー投稿やピュアオーディオスピーカー比較投稿で「空気録音」と称して、作者の通常「リスニングポイント」にマイクロフォンを設置して「デジタルレコーダー」で収録したレポートの投稿を見かけますが

この測定方法では、「リスニングルームの音響測定」(※9)行っているのと変わらず、スピーカーの音響測定とはいいがたいものがほとんどです!

音響メーカーのように「本格的な無響室」でJEITA規格に基づいて測定シロ!」などという無体なことは言いませんが。

どうしても空気録音したいのなら...

前途したようにスピーカー工房のように屋外(庭)に設置して、壁の影響を無くしてからご自慢の高性能マイクロフォンで集音するか...

「マイクロフォン」の特性試験で用いられている「カプラ(音響結合器=密閉された筒!)を用いたカプラ法」を参考に、吸音材で十分に内面を無響状態にした両端開放「音道(トンネル)」の片側の入り口にスピーカーユニットを置き、対抗側の出口に近い部分に単一指向性の「マイクロフォン」を設置して「側壁」「背後壁」「天井」「床」の音響条件をできるだけ排除したうえで「空気録音?」を行うべきでしょう!

現状のオーディオ関連の公開映像を見る限り、リスニングルームの影響が大きく、しかもテスト音源がかなり「個人的趣味」に偏ったコンテンツと増幅器(チープな真空管アンプ)で、もともとの周波数特性がめちゃくちゃな駆動出力で「ご自慢の自作スピーカー」を鳴らされて、

『どうです低音がよく出るでしょう?』とか、『音の粒立ちが...』『真空管アンプは...』などと「動画作者」の感覚・嗜好の世界で全てが片付けられており、しかもそれはYoutubeの向こう側の話で...。

こちら側は大概の場合は「スマホ+チープなヘッドホン」か「パソコン+チープなアクティブスピーカー」なので違いが判るはずもなく...「作者の誘導暗示によるプラシーボ効果」以外の何物でもないケースがすべて!と言い切ってよいでしょう。

「高級オーディオショップ」のショールーム公開PR動画もしかり

これは自作マニアに限ったことではなく「自称オーディオ評論家」や「高級オーディオショップ」のYoutube 投稿でも同じで、チープな収録機材を用いて「こんなひどい環境で、"意味のないコンテンツ"を使って試聴していただいています!?」と宣伝しているようなものです!

つまり新たにスピーカーシステムの更新を考えている一般人には何の参考にもならない!と思うのですが...。

そういうてんでは、庭先で辺り構わず大音量を出して、最新録音機材で音源収録して投稿している海外のバックヤードビルダーのほうがまだ良心的です!

第1節 グラフィックイコライザーとは

一般的なピュア・オーディオアンプと言われる範疇の製品では、RIAAイコライザ補償曲線上乗せ過補償?を見越して、ターンオフ周波数1kHzの前後で、Bass、treble調整ができるように、トーン(Bass、treble)コントロール回路が備わっています。

以下はアナログLP全盛当時のプリメインアンプ中級機 TRIO(現Kenwood)の KA-4000 の例

ka4000tooncont.JPG

ka4000.JPG

日本最古?の一般オーディオマニア用グラフィックイコライザ JVC(旧日本ビクター)SEAシステム

トーンコントロールを更に進化させたのがグラフィックイコライザで主に録音現場のマスタリングスタジヲで使用されている可変型イコライザーです。

jvc_seasys.jpg

PDFファイルはこちら。jcc_seasys.pdf

長岡鉄男先生のレビュー記事などの評判で当時一世を風靡した!普及価格帯の王者JA-S5 では、LPレコード制作現場を知り抜いている「オーディオメーカー」らしく、上記のPDFの説明にもあるように、

  • 250Hzピーキングマスタリングを補償
  • カットされた「重低音」を蘇生させるための40Hz補償
  • キンキラキンのピアノ音補償のための5KHz補償

などに使用できるとしたSEAコントロール(グラフィックコントローラー)を備えていて自社のJVC(RCAレーベル))も含む「LP盤マスタリング」を補償できるようになっていました!

更に、当時のLP盤では避けて通れない「波状曲がり・反り」による「20Hz」以下の可聴帯域外のフラッター成分を回避するためにロールオフ周波数18Hz(-20dB/oct)の本格的サブソニック・フィルターも装備していましたが...

jvcsubsonicfilter.jpg

但し、当時レコード業界の一員であったJVCでは、業界内で行われていた「LPマスタリング」について"暴露(内部告発)?"などできるわけもなく、「リスニングルームでのトータルな「(定在波などの影響による)周波数特性の改善効果」を強調していましたが...

実際には次項で述べるように「安定していない定在波!の影響」はグラフィックイコライザーで補償(compensation)出来るものではなくて、アナログレコード文化の衰退とともに「各社間のイコライゼーションの違い」を補償する必要もなくなり、市場から消えていきました。

小生も、山水 SE-SE88(生産終了品)(※11) を所有していますが、嘗てのアナログ時代の記録音源の補償と、視角モニター、トーンコントロールに使用しているだけで、「リスニングルームの音響改善」目的では使用していません(役には立ちません)。

参※11)当サイト関連記事 SUPER-X PRO CX2310 V2 を用いたマルチアンプ構築方はこちら。

第2節 "グラフィックイコライザー"では補償(compensation)出来ない定在波障害!

一般家庭でみられるリスニング環境は"リビングルーム・書斎・応接室?"等の方形ルームが主体ですが...

方形ルームで生じる定在波の悪影響

前回述べた、リスニングルームの落とし穴「釣鐘現象」と共に「方形リスニングルーム」で生じる「定在波」の悪影響(※31)があげられます!

別項で詳述した通り、方形ルームはBad modification(改悪)!を行う「Amplitude modulator (振幅変調装置)」といってもよく。

部屋中全体、あらゆる場所で周波数特性が乱れています!

さらに、このモジュレーターの特性は周期的に時々刻々と部屋中を駆け巡る(変化する)ために、発生を許すと電気的には対処できません!

※クリックすると拡大できます。

standing_wave.jpgのサムネイル画像

参※31)当サイト関連記事 定在波で起こる音響障害『ミステリーゾーン』とははこちら。

改築・改修以外に根本解決は出来ない

根本的には部屋の改築(リニューアル)しかありません!

そこで、最も手っ取り早いのがお部屋の影響を受けない「ヘッドフォン聴取」(※32)となるわけです!

参※32)当サイト関連記事 一般家庭では ヘッドフォン再生が現実的!はこちら。

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公開:2020年12月23日
更新:2021年10月 7日

投稿者:デジタヌ


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