狸穴ジャーナル・別冊『旅するタヌキ』

あましんアルカイックホール/尼崎市総合文化センター 《ホール音響Navi》

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阪神間エリア「アマチュア音楽団体」のメッカ。

美術・音楽・演劇等芸術文化の拠点となる施設として、1982年にグランドオープンした。

声楽家集団関西二期会の活動拠点でもある。

エリア切っての収容人員1,820席を誇るホールとして、兵庫県立芸術劇場が出来るまでは、阪神間のコンサートの中心となっていた。

現在もこのエリアの数多くのアマチュ音楽団体の御用達ホールと成っている。

施設面から見たホールの特色

(公式施設ガイドはこちら)

大ホール、中ホール、小ホール、リハーサル室、練習室を持つホール棟と美術ホールを持つ、文化棟と22階建てのホテル棟から成る尼崎市の誇る総合文化施設の中にある。

エリア切っての収容人員と規模を誇るホール群.。

新耐震基準に適合したホールは1995年の阪神大震災にも耐え、その強度を実証した!

Official Website http://www.archaic.or.jp/

あましんアルカイックホールのロケーション

ところ 尼崎市昭和通2-7-16

あましんアルカイックホールへのアクセス

最寄りの駅  阪神尼崎駅

施設データ

  1. 所属施設/所有者 尼崎市総合文化センター。/尼崎市。
  2. 指定管理者/運営団体 (公財)尼崎市総合文化センター/尼崎市。
  3. 開館   1982年7月10日
  4. 設計  
  5. ゼネコン 
  6. 内装(音響マジック) 

付属施設・その他

  • 付属施設 リハーサル室x、練習室x2、美術ホール、展示室、会議室x4、多目的室、カフェレストラン、

大ホールの音響

公式施設ガイドはこちら

エリア切っての規模を誇る大ホールは、兵庫県立芸術劇場が完成するまでは、兵庫、西宮尼崎エリアのクラシックの殿堂の役目を果たしていて、プロアマ問はづ多くの老舗オーケストラや、外来オーケストラのコンサート会場としての役割を果たしてきた。

所見

但し、設計が古く、今どきの多目的ホールに比べ、可動音響板も軽量で固定プロセニアム、ホールとの音響的連続性は考慮されていない、更に反響板エリアが小さく、フル編成のオーケストラの演奏会では、オーケストラピット部分の客席が、舞台に削られ、収容人員が1820席と少なく成る為、収益を重視する呼び屋(weblio辞書)がプロモートする外来オケの地方巡業先からは外れることが多くなってきた。

但しコスパは良いので、アマオケの聖地の座は確保している。

デジタヌの独り言

開館間もない頃、先輩がいた西響の演奏会で同ホールを尋ねたことがあったが、

、当時流行した陶器製のタイルで被われた壁面のホールは、オフィス用テキスタイルマットを敷き詰めて要るにもかかわらず、はっきり言ってワンワン、ワンワン反響が渦巻くウルサイホールで、まるで巨大ローマ風呂的音響特性であったように記憶している。

当時は「耳障りな反響」と「心地良い残響」(※10)の違いが認識されていなくて、オリックス劇場同様のこう言ったワンワン型の騒々しいホールとなってしまったのであろう。

参※10)当サイト関連記事 第1章 「エコー」と「後期残響」は別物はこちら。

いかにも古めかしい

いかにも古めかしい、音響で演劇・公演、コンサート利用共に急激に魅力を失ってしまったこの施設。

早急に、内壁を木質の大型異形ブロックに改装して、重量級反響板に換装し、天井の構造体を補強し、プロセニアムの大改造、天井反響板の構造強化重量化などの大改装を行い、クリアーな肉声と適度な響きが両立する今風のホールに改装しないと今後ますます客離れを起こすだろう。

大ホールの施設データ

  1. ホール様式 、プロセニアム型式多目的ホール。
  2. 客席   2フロアー 固定席 1,820席(1F : 1,352席 / 2F : 468席)
  3. 舞台設備 、幅54m疑似3面舞台、プロセニアムアーチ:間口:14~20m 奥行:18m 高さ:5.5~10m、ブドウ棚(すのこ)高さ22.5m、脇花道、大・小迫り、迫り)可動プロセニアム、可動反響版、オーケストラピット(可動床)、
  4. その他の設備 楽屋x7、控室、リハーサルルーム、
  5. 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら。

アルカイックホール(大ホール)がお得意のジャンル

オーケストラコンサート以外にもオペラ・バレエ、ミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、有名タレントの座長ショー、現代演劇、伝統芸能、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショー等ジャンルに拘らない幅広い演目でこのエリアの多くの人達に受けいれられている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。

あましんアルカイックホールで催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら

小ホール「アルカイックホール・オクト」の音響デザイン

公式施設ガイドはこちら)

正8角形の小ホールは特異な形状(※21)で、可動席を収納することで、平土間のイベントホールとしても利用できる多目的スペースである。

参※21)当サイト関連記事 第10章 多角堂の持つ魔性! はこちら。

所見

横幅に対して、高さが足らないので、コンサート使用には向かないが、公演、会議などの講堂ホールとしてよく利用されている。

中ホールの施設データ

  1. ホール様式 プロセニアム型式平土間・多目的ホール。
  2. 客席   1フロアー 基本パターン 650席(可動席最大 804席)段床迫りタイプ
  3. 舞台設備 プロセニアムアーチ:間口:18m 奥行:10.9m 高さ:7m、ブドウ棚(すのこ)、、可動反響版、
  4. その他の設備 、控え室x3、練習室2、会議室(応接室x2)
  5. 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら。

★アルカイックホール・ミニ(玉翔の間)

詳公式施設ガイドはこちら)

はサロン様式のいわゆる天井の高いホテルの宴会場様式の空間で、250席の仮設椅子を並べる事が可能でバトン(紀国屋書店Web解説)も装備され、簡易的にプロセニアム形式の舞台も構築できる。

チョットしたリサイタルの公演などにも利用されている。

小ホールの施設データ

  1. ホール様式 平土間型式多目的イベントホール。
  2. 客席   1フロアー 収容人員 移動席 250席、
  3. 舞台設備 オープンステージ形式 幅:12.8m 奥行:3m 天井高さ:6.2m、
  4. その他の設備 、
  5. 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら

★リハーサル室

(公式施設ガイドはこちら)

20.1m×10.9m( 219㎡:約132畳)天井高さ4.2mの使える立派な リハーサル室を備える。 (※別料金)

 

公開:2017年9月30日
更新:2022年9月30日

投稿者:デジタヌ


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