ひこね市文化プラザ 《ホール音響Navi》
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ひこね市文化プラザのあらまし
Official Website https://www.bunpla.jp/
国宝彦根城のある彦根市にあるホール
グランドホール、エコーホール、メッセホールの3つのホールと会議室などを備えた複合文化施設。
先人から受け継がれてきた自然・歴史・文化が薫るまち――彦根。
その大きな流れを踏まえ、新しく復興・再生する「ひこね市文化プラザ」。
ルネッサンス彦根の3つのキーワード「文化」「学習」「交流」をもとに、1つのストーリーで結ばれ、新しい感性と文化を創造していきます<公式サイトより引用>
と言うことらしい?
ひこね市文化プラザのロケーション
ところ 彦根市野瀬町187
JR南彦根駅からくすのき通り(県道528号)沿いに琵琶湖方面(西)へ1.5km程辿ったところ
の戸賀町西交差点を左折し更に300m程行った野瀬町東交差点(スパーバロー南彦根店手前)を右に150m程入ったところに入り口がある。
周辺は静かな住宅地に囲まれた一角(つまり町外れ?)。
入り口側の県道2号線を北に辿ると国宝彦根城に至る。
ひこね市文化プラザへのアクセス
JR彦根駅
湖国バス 三津屋線 三津屋行き(開出今経由)「文化プラザ口」下車徒歩4分
および 湖国バス 三津屋線 市立病院経由三津屋行き「松田団地北」下車徒歩8分
JR南彦根駅
湖国バス 県立大学線 県立大学行き「ひこね市文化プラザ」下車
および「松田団地」下車徒歩12分
ひこね市文化プラザがお得意のジャンル
近江の春 びわ湖クラシック音楽祭(※ガイド記事はこちら)の併催イベント会場の一つ。
グランドホール
オーケストラコンサート以外にも演劇、伝統芸能、ミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡歌手の歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショーなどジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。
エコーホール
主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会、小編成の室内楽コンサートなども行われ、その他に落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショー等の演芸公演などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。
メッセホール
エコーホール同様に主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、その他に落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショー等の演芸公演などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。
ひこね市文化プラザの公演チケット情報
チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。
ひこね市文化プラザ以外の滋賀県のホール
施設面から見たひこね市文化プラザの特色
※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。
グランドホール
脇花道を備えプロセニアム形式のホールとしても利用出来るオープンステージ形式の中規模多目的ホール。
平土間部分とスロープからなるメインフロアーと両翼から前方にサイドテラスを設けた2階バルコニーからなる2層の中規模ホール。
天井反響板以外は全周に渡り木質パネルを採用した、丁寧な設えのホール。
1メインフロアー両側壁はプレーンな垂直壁、上層部側壁面は三種の異なったサイズの、凸形状の局部円パネルで表装されている。
1・2階大向こう背後壁は立て棧をあしらった吸音壁?
バルコニー&テラス前縁ガードは手摺り付きのアンキュレーションを持たせた木質山形パネルで表装されている。
天井はプラスターボード製の一体型の大型反響板。
コンサートホールとして使用する場合は、揺動タイプサイドプロセニアムが開き反響板の一部となり、ステージ上面反響板が天井反響板と繋がりオープンステージと同様の効果を狙ったデザイン。
露出タイプの照明ブリッジが客席上の天井反響板からぶら下がっている流行の手法を使用している。
金・銀屏風、仮設花道の設備が有り、伝統芸能にも一応は対応している?
ホール音響評価点:62点
§1,「定在波対」策評価点:20点/40点満点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
- ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。
§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:12点/20点満点
- ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
- ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。
§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:15点/20点満点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。
§4,客席配置への評価点:15点/20点満点
- ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
- ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。
※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ はこちら。
エコーホール
平土間と4段の段床スロープで構成されたメインフロアーと2階相当部分にステージサイドまで伸びたテラス席を設けたボックス型コンサートホール。
但し天井は折れ上がって、一段高くなった部分に反響板が設えて有る。
下層部メインフロアー周辺壁面はプレーンな面を持つタイル張り?の額縁に同じくタイルで表装した幅の異なった広い溝を設けている、
2階中層部の幅広テラス(幅0.85m)には1列の固定席が設けられ十分に間をとった背後壁は本体柱を塗装仕上げの石膏ボードで表装した作り、1階同様柱と梁の間にタイル仕上げの壁が落とし込まれている。
最上層部は客席部分に立て格子で表装した吸音壁となっている。
1・2階大向こう後方壁面は立て格子で表装した吸音壁。
ステージ背後もプレーンで垂直のタイル張り、中央部分にアンギュレーションを持った木質パネル反響板が設えて有る。
総評をも仕上げれば「エコーホール」とは、言い得て妙な迷称?では有る。
ギミックというか、...。
しかし実際のエコーチャンバー(※1)は定在波に対する配慮を最大限にしてある!
ホール音響評価点:63点
§1,「定在波対」策評価点:20点/40点満点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
- ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。
§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:10点/20点満点
- ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
- ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。
§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:15点/20点満点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。
§4,客席配置への評価点:18点/20点満点
- ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
- ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。
メッセホール
3階吹き抜け相当の高い天井を持つ「真円」のリノリウム床の多目的イベントルーム。
ホール周辺低層部壁面は逆鎧張り風に内傾させたプラスターボード製の湾曲パネルを用いた真円形。
中層部は凸面パネルを巡らせた波状壁。
上層部は折れ上がった内傾反響板。
そして天井はガ照明をぶら下げた建家本体天井をラリ(格子)で表装した流行のデザイン。
基本的に並行する等価対抗面は縦方向の一線だけなので、定在波は発生しづらそうではあるが、ホールの中心は釣鐘の中と同様「音の消える・ミステリースポット?!」となる。
天井を凸面反響板としなかったのは誠(虫の知らせ?)に賢明ではあった。
以上の点を考慮し配慮し客席配置さえ配慮すれば、京都コンサートホール小ホール(※ガイド記事はこちら)などよりは、数段まともな「音楽堂」であろう!
ホール音響評価点:65点
§1,「定在波対」策評価点:20点/40点満点
- ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
- ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。
§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:15点/20点満点
- ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
- ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。
§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:10点/20点満点
- ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。
§4,客席配置への評価点:20点/20点満点
- ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
- ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。
※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ はこちら。
リハーサル室
(公式ガイドはこちら)
ひこね市文化プラザの施設データ
- 所属施設/所有者 彦根市民プラザ/彦根市。
- 指定管理者/運営団体 (株)系ミックスパブリックビジネス/彦根市。
- 開館 1997年2月11日
- 設計
- ゼネコン
- 内装(音響マジック)
グランドホール
- ホール様式 、プロセニアム型式多目的ホール。プロセニアム型式モダン芝居小屋。
- 客席 2フロアー
1,480席
2階テラス席(桟敷席)、可動床、
1階席 1,014席(うち車椅子席6席 移動席12席)
2階席 466席(うち車椅子席4席) 別に親子室1室 - 舞台設備 オープンステージ形式 プロセニアムアーチ:間口:18(or24.5)m 奥行:17.2(or9)m ステージ面高さFl+90Cm、ブドウ棚(すのこ)高さ9(or14)m、バトン類、、脇花道、仮設花道、金・銀屏風、松羽目、バタフライタイプサイド可動プロセニアム、反響板、オーケストラピット&エプロンステージ迫り(可動床客席収納)、
- その他の設備 パイプオルガン、楽屋x5、
エコーホール
- ホール様式 、多目的イベントスペース、
- 客席 2フロアー 収容人員 346名、1階264席2階テラス席84席(桟敷席)、親子席、可動床、
- 舞台設備 オープンステージ形式、間口:13.7m 奥行:10.7m 天井高さ10.7m、バトン類、本花道(すっぽん迫り付き)、
- その他の設備 、楽屋x3、
メッセホール
- ホール様式 平土間多目的イベントスペース、床面積257.3㎡(約155畳)直径約18mの円形ルーム
- 客席 1フロアー 収容人員 消防届け出定員 最大270名
- 舞台設備 オープンステージ形式間口:9.6m 奥行:2.4~3.8m 高さ:5.6m、ブドウ棚(すのこ)、バトン類、
- その他の設備 パイプオルガン、楽屋x、浴室、主催者控室、リハーサルルーム、
付属施設・その他
- 付属施設 共用楽屋x2、主催者控室、リハーサル室x2、視聴覚室x、展示ロビー、特別会議室x、研修室x3、和室研修室
- 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら公式ガイドへ。
参照覧
※1エコールームに関する「音工房Z」さんの解説記事はこちら。
公開:2018年3月15日
更新:2022年9月30日
投稿者:デジタヌ
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