狸穴ジャーナル・別冊『旅するタヌキ』

グランフロント大阪《ホール音響Navi》

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Official Website http://www.grandfront-osaka.jp/

グランフロント大阪(コングレ・コンベンション施設)のあらまし

公式施設ガイドはこちら

格差ホール群で知られるコンベンションセンター

ホール、会議場などを備えたコンベンションセンターを備えた複合商業施設。東京国際フォーラムに高層マンション・ホテル・ショッピングモールなどの商業施設を加えたような4つのビル群からなる壮大な複合商業施設。

2013年4月26日開業の「グランフロント大阪」(大阪駅前)は日建設計、三菱地所設計、NTTファシリティーズの共同デザインチームがデザインコンペに勝利し、4棟からなる巨大複合商業施設として建設された施設群であるが、同時に音響設計の経験が異なる3チームがそれぞれ各施設(ビル)を担当したこともあり、「音響コンセプト」が統一されてなく、施設ごとに差がある「格差ホール群」ともなっている。

グランフロント大阪のロケーション

ところ  大阪府大阪市北区大深町

広大なJR貨物旧・梅田貨物駅跡地にある、2023年春開業予定のJR・北梅田駅の正面に面しており、JR大阪駅北口中央にある「大阪ステーションシティ」と南館正面がペデストリアンデッキで直結している。

南館東となりには、一足先2001年に旧大阪鉄道管理局庁舎跡地に開業した「ヨドバシカメラマルチメディア梅田」があり同じくペデストリアンデッキで接続し阪急梅田駅とも繋がっている。

また1928年ごろ完成し完成当初全長約200m(グランフロント大阪完成に伴い現在は100m程度)あった「梅田駅地下トンネル」を通じて西側にあるスカイガーデンで有名な「梅田スカイビル」とも連絡している。

「大阪キタ」の新しい顔

2023年春開業予定「JR北梅田駅」開業時には駅の東西両側にグランフロント大阪、梅田スカイビルがそびえる新しい「大阪キタの顔」となり、さらに2025年の「大阪万博」開催に合わせ加速されるであろう「なにわ筋線」建設計画の部分開業(多分JR難波連絡線部分)で、「日本の空の裏玄関口?関空」とも直結され、新しい「大阪の顔」として、国内はもとより世界中の観光客を集める「大阪の超有名スポット」になることは、間違いなさそうである。

グランフロント大阪へのアクセス

鉄道・バスなどの公共交通
もよりの駅

北梅田駅(2023年春開業予定)、大阪駅、北新地駅/JR、梅田駅 (地下鉄御堂筋線・阪急電鉄・阪神本線)東梅田駅 (地下鉄谷町線)西梅田駅 (地下鉄四つ橋線)

マイカー利用の場合

近くの阪急梅田駅(阪急3番街)、大阪駅前第4ビル地下駐車場、などには大規模有料駐車施設もあるが、大阪の巨大「鉄道ハブエリア」でもあり、大阪北・西部をネットするJR、民鉄、そして大阪メトロ網のターミナル・ハブステーションが集中しているエリアなので鉄道利用のほうが断然至便である。

阪神高速11号池田線梅田ランプ西出入り口 2分/400m

グランフロント大阪の「格差施設」群

良好な環境のナレッジシアター&イベントラボ

同施設最大の、ナレッジシアター(シアター形式381席)では、「むき出し構造材&ガラリ」天井が採用され、小型の多目的平土間スペースとして好評を得ている。

天井の高いナレッジキャピタルコングレコンベンションセンター

北館にある同施設は、東京国際フォーラム同様に、駅に直結した、コンベンションセンターとして、計画された施設で、メインとなるホールA/B/Cは広さ1,700㎡で天井はヴォールト(※)風に段差のある大ピッチ格天井(※)で部分的に有効音響ボードで表装され、高さも7.4mと2階吹き抜け相当の高さがあり、壁面にも音響ネットで表装された吸音壁部分があり、セミナー、展示会共に低騒音の良好な環境が構築されている。

また小中多目的スペースのルーム1~9も十分な天井高さ(3~3.9m)を確保しており、一般建築用の石膏ボードろ用いた内装ではあるが、丁寧なヴォールト風仕上げの天井と相まって、声の通りの良い良好な音響を創出している。

タワーB、タワーCにあるカンファレンスルーム

カンファレンスルームは、ガラス窓&壁紙で表装した石膏ボードによる通常の宴会場スタイルの内装で、特に天井が低い(約約2.4m)にもかかわらず、「有孔音響ボード」すら用いず一般オフィス用の「天井用石膏ボード」で表装されている!

特に2室連結使用も可能なB01、B02(182㎡+156㎡/定員181名)は反響渦巻く劣悪な環境で、空調騒音だけで60dB近くあり、セミナーなどの講演会では、スピーカーを通じた「演者」の声が室内に響き渡り、簡単に80dBを超過してしまい、列席者は悲惨な状況となり、非常に不評な施設でもある。

構造的には改修可能?

ビル本体の基本構造的には、両タワー各フロアー共に共通なので、カンファレンスルームも「天井」を撤去し、空調配管、給排水配管、電気設備配管などをむき出しにし、ガラリー(格子)天井とすれば、騒音?問題は劇的に改善できると考えられる。

※北館4Fテナント「無印良品」は中央ホール・通路側パーティション・入口ドアーはなく"オープン構造"となっているが、中央ホール回廊部と、店内中央部では環境騒音で約ー10dB(3倍)の開きがある。

同店内は前途の天井構造・設備配管類むき出し(但し断熱材は巻いてある)状態の流行の内装を用いている。

グランフロント大阪のある大阪市・北区とは

(※タウンヒストリアはこちら

大阪市庁舎所在地

推計人口;133,702人/2019年1月1日

品川ー新大阪ー梅田(大阪駅)2時間42分/549.3Km/¥14,680/新幹線-地下鉄

グランフロント大阪 のこれまでの歩み

1874年(明治7年)5月11日 西成郡曽根崎村!に大阪駅 - 神戸駅間の鉄道開業と同時に旅客駅として開業。

同年12月1日 - 貨物の取扱いを開始。

当初は、堂島川から梅田入堀川(堂島堀割川)と呼ばれる掘割水路があり、現大阪駅南側に大きな「貯木場」も併設していた!※貯木場はその後も1980年代の大阪駅南側(西梅田)再開発まで存続。

1928年(昭和3年)12月1日 -梅田貨物線とともに大阪駅と同一駅の別ホーム「梅田駅」として梅田墓地のあった場所に移転開業。全長約200mの梅田駅地下トンネルも竣工。
1934年 - 大阪駅高架下に掘割水路・南北連絡線が完成「梅田南駅」として貨物駅が独立し「大阪駅」の貨物扱い廃止。1962年に使用停止した 「掘割水路」を通じて、陸路・海路の貨物積み替え駅として機能していた。
1959年11月5日 - 南構内にコンテナホームを整備し、汐留駅 - 梅田駅間に日本初のコンテナ輸送専用列車「たから号」が運転開始。
1961年4月6日 - 大阪駅と別の営業キロを設定。
1962年8月 阪神高速1号環状線「土佐堀ー梅田間」延伸工事に伴い- 掘割水路を閉鎖。
1965年12月12日現 阪神高速11号池田線(通称空港線)開通で使用不可となった掘割を埋め立ててコンテナホームを増強。

1969年10月 - 梅田貨物線電化完成。
1972年3月 - 西構内の小口混載ホームおよび荷物ホームを整理してコンテナホームを増設。
1982年11月 - 梅田貨物駅南コンテナホーム(貯木場)使用停止。梅田貨物駅に統合。

1985年3月 - 1986年4月、旧梅田貨物駅南コンテナホーム跡地に劇団四季が大阪四季劇場として仮設テント劇場を設置『キャッツ』の長期公演を行った。

1987年4月1日 - 国鉄分割民営化により、日本国有鉄道清算事業団が土地を承継、営業は日本貨物鉄道が承継し同年、移転・売却が決定した。

1990年(平成2年)2月 - 旧梅田駅南コンテナホーム跡地に阪神高速梅田ランプ開通。

1994年9月4日 - 梅田貨物線に関空特急「はるか」が運行開始。同月 旧梅田駅南コンテナホーム跡地東ブロック大和ハウス工業、大阪モード学園、清榮産業及び清水産業によるJVに売却決定。オオサカガーデンシティ(旧梅田駅南コンテナホーム跡地)再開発着工。

1999年3月 - オオサカガーデンシティ;大和ハウス大阪ビル、大阪モード学園・コンピュータ総合学園HAL、ハートンホテル西梅田竣工。

2001年11月 - 構内にあった梅田貨車区を吹田機関区へ移転統合。
2005年1月 ハービスENT内(旧ホテル阪神跡地)に「大阪四季劇場」開場 同年7月 - 北側再開発先行区域の更地化着工。
2008年3月 - 北側再開発先行区域更地化完成。同年7月 - ブリーゼタワー竣工でオオサカガーデンシティ(旧梅田駅南コンテナホーム跡地)再開発完工。

2010年(平成22年)3月31日 先行区域にグランフロント大阪着工!

2013年(平成25年)3月16日 - 吹田貨物ターミナル駅、百済貨物ターミナル駅へ完全移転完了しし貨物列車を廃止。同年4月1日 - 梅田駅廃止。行き違い設備が梅田信号場となる。

同年4月18日 グランフロント大阪竣工

同年4月26日 グランフロント大阪開業!

2015年度3月梅田信号状以外の旧梅田貨物駅敷地、更地工事完了

同年4月梅田貨物線地下化及び北梅田駅着工!

2023年春北梅田駅開業予定?

グランフロント大阪の施設データ

  • 所属施設/所有者 グランフロント大阪/開発事業者:三菱地所、NTT都市開発、大阪駅北地区開発特定目的会社、積水ハウス、ノースアセット特定目的会社、阪急電鉄、メックデベロップメント。
  • 指定管理者/運営団体  /開発事業者:三菱地所、NTT都市開発、大阪駅北地区開発特定目的会社、積水ハウス、ノースアセット特定目的会社、阪急電鉄、メックデベロップメント。
  • 開館、開園(完成)   2013年)4月18日竣工/タワー館 
  • 施設主要目的 コンベンションセンター、複合商業施設
  • 付帯設備  
  • 付属施設その他の設備 
  • 設計 南館・北館タワーB・北館タワーC;日建設計、三菱地所設計、NTTファシリティーズ、 
  • ゼネコン 南館;大林組・竹中工務店JV、

デジタヌのやっかみ妄想「中央リニア」大阪駅は大阪ミナミに!

そこで、本年(2019年)で、開業10周年を迎えた阪神なんば線開業で、再び浮上しかけていた「大阪ミナミ」人気がまたまた失速し、ローカルな「浪花の下町歓楽街」に落ちぶれる?可能性も見えてきた?

大阪は、帝都・東京に比べ、後背人口が少なく、帝都のように繁華街が並立しにくい環境にある。

まるでシーソーのように、片方が浮上すると、もう片方の集客が悪くなる傾向にある。

そこで、大阪府庁舎のある中央区の威信?にかけ、「中央リニア」大阪延伸時には、「難波」近辺に誘致してみてはいかがであろうか?

大阪ミナミ道頓堀界隈「地下鉄・近鉄・阪神・JR(ナンバ・難波)駅」辺りであれば、大阪の丸の内「本町ビジネス街」にも至近で、ビジネスターミナルとしても十二分に機能できる!

さらに大阪以西の方々には申し訳ないが、「中央リニア」は「関空に延伸」することはあっても、山陽・九州方面には延伸はされないであろう!

再び桜川近辺に活気が呼び戻るかも?

「リニア大阪ナンバ駅」ができれば、ミナミ・道頓堀エリアが阪神桜川(南海汐見橋駅)近辺まで広がり、再びこのスポットに活気が蘇ることが期待できる!(※関連記事"南海汐見橋支線は生き続ける"はこちら)

 

公開:2019年3月19日
更新:2022年9月30日

投稿者:デジタヌ


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