旅するタヌキ

【ホール 音響 ナビ】フェスティバルホール  ー かつて日本一の響きを持つ芸術ホールとして国外にまでその名を知られたホール ー

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フェスティバルホール

Official Website http://www.festivalhall.jp/index.html:

フェスティバルホールのあらまし

今や、懐かしのアイドル歌手の「ワンマンショー」の舞台となり「大阪の叔母ちゃま方」の「第二の新歌舞伎座」となったフェスティバルホール。

かつてはバイロイトお引っ越し公演やH・V・カラヤン&B.P.Oコンサートなど日本国中から「羨望の眼差し」で見詰められ、日本のクラシック界に一時期「燦然たる金字塔」を打ち立てた大阪「フェスティバルホール」は今...。

2008年末に初代が閉館し4年の歳月をかけて2012年12月に2代目が開館した。

初代フェスティバルホールが築いた栄光の時代

現在もパイプオルガンを持たない音の良い音楽・演劇用多目的ホールとして、国内有数の収容人員と共に有名。

かつて、バイロイト歌劇場のお引っ越し公演を行ったり、ザシンフォニーホール(※紹介記事はこちら)が誕生するまでは在阪オーケストラ、外来オーケストラの近畿における殿堂でもあった。

フェスティバルホールのロケーション

所在地  大阪府大阪市北区中之島2丁目3番18号

大阪の「へそ」中之島には、高等裁判所、日本銀行大阪支店、大阪市役所、、大阪市公会堂、大阪市役所、大阪府立中之島図書館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪市立科学館、グランキューブ大阪、朝日新聞社、関西電力大阪本店、リーガロイヤルホテルなどの公共施設・文化施設・高級ホテル、マスコミなどがひしめく。

中之島の一角にあるフェスティバルタワーの1階から7階を占めているホール。

フェスティバルホールへのアクセス

● 京阪中之島線「渡辺橋」駅下車12番出口直結
● 地下鉄四つ橋線「肥後橋」駅下車4番出口直結

フェスティバルホールが得意のジャンル

大阪フィルハーモニー交響楽団

現在、創設以来朝日新聞グループと深い関係にある、大阪フィルハーモニー交響楽団がフランチャイズに使用している。

  • 主にポップス関係のコンサートが年間を通じて数多く開催されており、一寸前までの元アイドル達の「ワンマンショー」を多く興行している。

フェスティバルホールの公演チケット情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら

フェスティバルホール以外の大阪府の劇場

『大阪府下にある公共ホールのまとめ』ページはこちら。

フェスティバルホールの周辺観光スポット&イベント情報

『大阪カテドラル聖マリア大聖堂』などの『近畿の観光スポットまとめ』記事リンク集はこちら。

『岸和田だんじり祭り』や鉄道イベントなどの『近畿の観光イベント情報』はこちら

『ベルギービールウィークエンド大阪』などの『近畿のお酒イベント情報』はこちら

『大阪クラシック~街にあふれる音楽~』や音楽コンクールなどの『近畿の音楽イベント情報』はこちら

全国芸術祭情報はこちら。 

トリップアドバイザーの周辺口コミガイドはこちら。

大阪府の特産品&名物

『粟おこし』など大阪府の名産品 ナビはこちら、『秋鹿』など大阪府の銘酒 ナビはこちら、『箕面ビール』など近畿の地ビール ナビはこちら

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

施設面から見たホールの特色

詳しくはこちら公式ページ

初代以来、収容人員2700名の大型ホールである。

扇形プロセニアム型多目的ホール。

変形扇形フロアーは2階以上がわずかに広がっていく扇形のフロアー構成であるがメインフロアー平面反響板から続く台形部分に長型を継ぎ足したようなデザインで、フロアー後半は完全並行している。

縦桟を配したグルービング材で表装されている。

2階バルコニー席もメインフロアーよりは広がっているが、やはりメインフロアー同様の設えでこちらも完全並行壁面!

最上層階3会バルコニー部はハノ字広がった台形フロアーで定在波の懸念はない、壁際に通路は設けられていないが、1席分の空隙が開けられているが一部5・7・8番列は壁際ぎちぎちである。

4階吹き抜け20mのとてつも無く高い天井

4階から7階までの4階吹き抜け相当の天井は最高高さが20mも有り「パイプオルガンを装備していないホール」なので定在波による共振の恐れもない、

フェスティバルホールの「証し」大型木質天井反響板

更には初代から引き継いだデザインの大型天井反響板を使用し、フロアーとの平行面を無くすように配慮し、初期反射を抑制して有る、

中高層部に散りばめられた音響拡散体

基本垂直の側壁には永田音響設計お得意の帷子(かたびら)風のサイズの異なった大型異形木質ブロックを音響拡散体として配置、

可動プロセニアムと重量級大型反響板

ステージ反響板はホール内と同意匠の大型重量反響板で可動プロセニアムと連携し、ホールと一体化しオープンステージコンサートホールと同様の音響効果が得られる流行の手法。

但し収容人員2700席に拘ったために、問題を残すこととなった部分も数多く見受けられる。(※関連記事はこちら

ポップス系のミュージシャンからは、音が良く通るホールとして評判が良い。

ホール音響評価点:65点

§1,「定在波」対策評価点:22点/50点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で 「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=25点をベースに算出。
  • ※被害エリア客席数/収容人員 の比率で持ち点から算出する。

§2、残響その1 「初期反射」軽減対策評価点:23点/25点満点

  • ※壁面の素材毎に持ち点を評価し、客席配置で持ち点減点。
  • 木質パネル等持ち点25点から硬質壁在持ち点12点の間5段階持ち点評価。
  • ※被害(音響障害)想定席数と収容人員の比率で採点評価

§3,「客席配置」評価点:15点/20点満点

  • ※客席メインフロア周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。
  • ※壁際通路、大向こうつうろの有無、天井高さ、バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で持ち点減算。
  • ※前項同様に想定被害者数を引いた有効座席数の割合で評価する。

§4,残響その2「後期残響」への配慮評価点:5点/上限5

  • 上限10点の範囲内で音響拡散体が付加されていれば1点/1アイテムで加算評価。
  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。

※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。

総評

算出に用いた値;

●定在波対策持ち点;23点

想定・定在波被害席数;84席(73席/1F、11席/2F)

●初期反射持ち点 23点

想定・初期反射被害席数;6席/3Fバルコニー、

●客席配置持ち点 16点

眺望不良席数;0席/1F平土間中央部座席

音響不良席その1;定在波被害席数;84席(73席/1F、11席/2F)

音響不良席その2 ;初期反射被害席数;6席/3Fバルコニー、

重複カウント ;ー4席

音響不良席総計;86席

この天井高さで3層はちときつく、各フロアー共に天井高さが不足しているが、オーケストラコンサートはめったに開かれないので、まあいいか...大目に見ておきます。

※旧ホールもメインフロアーに対する上層部バルコニー席のオーバーラップが大きく、かつかなり天井(バルコニーに軒下)が迫っていたように記憶している。

リハーサル室

無いので採点できません!

詳細データ

  1. 所属施設/所有者 中之島フェスティバルタワー/朝日ビルディング
  2. 指定管理者/運営団体 朝日ビルディング
  3. 開館   2012年
  4. ホール様式 『扇形タイプ』プロセニアム型式多目的ホール。

    客席天井高 20m(最高部)
    客席幅 31m(1階席最大)、38.8m(2階席最大)、42.5m(3階席最大)

  5. 客席  3フロアー、2階バルコニー、3・4階テラス席有り。

    2,700席
    *オーケストラビット内176席含む(ピット使用時:2,524席)
    *車椅子 30席
    1階:1,544席(BOX席81席含む)
    2階: 564席
    3階: 560席
    バルコニーBOX:32席

  6. 舞台設備 、可動プロセニアム、プロセニアムアーチ;間口:30m  高さ:12.6m (反響板設置時間口:24.5m(可変)  高さ:12.6m)

    奥行き(主舞台先~柱)24.3m、(主舞台先~ホリ幕) 19.4m
    道具迫り

    上手袖舞台 

    幅:19.4m 奥行:18.8m(最小部)、25.3m(最大部)
    有効面積:455㎡

    下手袖舞台 幅:14.8m 奥行:19.6m(最小部)、21.4m(最大部)
    有効面積:305㎡

    幅:9m 高さ:3m
    幅:9m 奥行:3m 高さ:3m(かご内寸法)

    両翼脇花道、スライディングステージ、反響版、

    オーケストラビット迫り 上・中・下3分割 
    客席ワゴン 上・中・下3分割

  7. その他の設備 
  8. 付属施設 楽屋x19、ホワイエ、エントランスロビー、ビュッフェ、リハーサル室、多目的室x3、ホワイエ、
  9. 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら
  10. 内装(音響マジック) 永田音響

デジタヌの独り言

リハーサル室が無い!

全国吹奏楽連盟主宰コンクール、全国合奏連盟主宰コンクール、など文化事業に傾注している朝日新聞社ご自慢のホールにしてはお粗末!

2700席の収容人員は昔ほど「プロモーター・出演者」「観客」にとっても有りがたい数字では無く成ってきた

2700席もあるのにどの団体・個人のコンサートもべらぼうに高い値段なのは、ホール使用料が高額な為であろう。

フランチャイズにしている「大フィル」でさえ一般席も相当なお値段、但しシーズン席はパトロン(後援企業)が買い占めて?くれるので、一般入場者が少なくても採算は取れているのであろう。

プロ野球同様、大事な勝負興業(コンサート)でも、シーズン席はポッカリなんてことはしょっちゅう有る見たい?

「一地方都市のホール」にしてはべらぼうなぼったくり料金!

2017年11月27日現在調べ

フェスティバルホール。2,700席

午前の部 (09:00-12:00)平日¥1,050,000-土日祝¥1,150,000-

夜間の部 (17:00-22:00)¥1,550,000-土日祝¥1,650,000-

午前・午後(09:00-16:00) ¥1,600,000-土日祝¥1,800,000-

午後・夜間(13:00-22:00) ¥1,700,000-土日祝¥1,900,000-

終日   (09:00-22:00) ¥1,800,000-土日祝¥2,000,000-!

  • サントリーホール。  2,006席

東京の一等地にある「サントリーホール」でも以下の通り...。

午前の部 (09:00-12:00)平日¥770,000-土日祝¥1,100,000-

午後の部 (13:00-16:30)¥1,10,000-土日祝¥1,320,000-

夜間の部(17:30-21:30) ¥1,320,000-土日祝¥1,320,000-

  • 兵庫県立芸術文化センター 大ホール 2,001席

兵庫県立芸術文化センターに至っては、梅田(大阪駅)から15分という至便でありながら以下の通り

入場料¥3,001-以上の有料公演の場合。

午前の部 (09:00-12:00)平日¥206,000-土日祝¥275,000-

午後の部 (13:00-17:00)¥329,000-土日祝¥411,000-

夜間の部(10:00-22:00) ¥411,000-土日祝¥514,000-

終日   (09:00-22:00) ¥823,000-土日祝¥1,029,000-

音の良いホール伝説?

さだまさし氏、山下達郎氏などが、「音が良い伝説・今だ健在」とマスコミや自信のラジオ番組で取りあげているようだが...。

所詮、大阪城ホールや、大阪ドームを満員に出来ない人達ではある。(ホントのこと言ってスミマセン。)

兵庫県立芸術劇場が梅田(大阪駅)から阪急速達電車で15分の今日、大阪駅前近辺でも「繁華街北新地の外れ」にある場末劇場はどこも、出し物、集客共に低迷しているようで、フェスティバルホール神話の崩壊も近いかもしれない...。

栄光に満ちていた「初代フェスティバルホール」の想い出で

小生が生まれて初めて、オーケストラの生演奏を耳にしたのがこのホールであった。

1967年の大阪国際フェスティバル でユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の5月6日公演,。

当時小生16歳高校2年生であった、6ッヶ月前に前売り券を買い、部活仲間と連れだって行った。

TP主席ギルバートジョンソン氏のソロやJ・ジャコペンスキー氏のバスチューバに絶句した想い出がある。

以来、故朝比奈隆指揮のG・マーラー千人の交響曲本邦初演、労音オペラ「魔笛」など、思い出すのに苦労するぐらいの数多くのコンサートに出かけたことを思い出す。

今や地方のプレミアムホールが脚光を浴びる時代に...

嘗て、1950年代、高度成長期にさしかかっていたとわいえ、東京、大阪、名古屋、福岡以外の地方空港の整備も行き渡らず、雨に成ると泥濘む(ぬかるむ)「極道」はあっても幹線国道の整備もまだ未発達ましてや「高速道路」「新幹線」などの近代的なアクセス?は未整備の時代。

娯楽も限られ、東京・大阪の当時の2大都市には収容人員4000人を越す大劇場が多数有り、「地方」からお上りさんが、夜行列車で大挙「舞台芸術の聖地大阪巡礼」に訪れ大商業ホール・大芝居小屋は「我が世の春を謳歌」していた。

ソンな1958年当時、帝都東京も含め日本各地には「クラシック音楽の殿堂」たり得る施設は今だなかった。

クラシック音楽に傾注していた「当時の朝日新聞オーナー」の令夫人がそんな実情を嘆き、「世界に誇れる」コンサートホールとして「規模より藝術」を優先し「当時としては極控えめな規模」収容人員2700人で初代フェスティバルホール開館した!

それから半世紀以上経ち、「世の中は一変」全国に「痴呆空港」「高速道路網」が整備され、「新幹線網」も遂に北海道の大地を踏み、「藝術巡礼者が聖地巡礼」する時代は昔話となり「藝術が地方巡業」する時代に成った。

時代に合わせ窮屈な大都市の「大掛かりな小屋」まで足を運ぶのでは無く、地方の「プレミアムホール」に世界各国からやってくる一流芸術団体を、身近で「ゆったり芸術鑑賞」する時代に成ったのである。

クラシックコンサートはすでに2700人の巨大ホールの時代では無くなってきている!

デジタヌの知っておきたい豆知識

フェスティバルホールこれまでの歩み

1958年4月初代フェスティバルホール開館

2008年12月閉館解体。

2013年4月2代目リニューアルオープン。

公開:2017年9月 3日
更新:2018年8月15日

投稿者:デジタヌ

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