旅するタヌキ 

松原スポーツ公園・王滝森林鉄道復元軌道 のガイド

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松原スポーツ公園

Official Website http://www.ontake.jp/places/%E6%9D%BE%E5%8E%9F%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84%E5%85%AC%E5%9C%92

王滝森林鉄道復元軌道(松原スポーツ公園保存軌道せせらぎ線)のあらまし

(公式施設ガイドはこちら)

長野県の王滝村にある『松原スポーツ公園』(村営)に敷設された施設。

王滝村が『りんてつ倶楽部』(※1)という同好会(任意団体)と協調して、路線と付帯設備(車庫、本線軌道設備、プラットホームなど)を王滝村が、機関車、客車、貨車、レールカーなどの車両設備と設備保全機関庫周辺の構内軌道を「りんてつ倶楽部」が担当し保存鉄道として軽便鉄道を敷設した。

同団体によると『松原スポーツ公園保存軌道せせらぎ線』というのが正式施設名称らしい。

松原スポーツ公園の外周約1.1kmにU字状に軌道が敷設されており、途中松原停車上跡を通過するようにコースが組まれている。

カントも緩和曲線もある本格的な軽便鉄道施設である。

コース両端に停車場と入れ替え設備が有り、機関車の付け替えを行える様にしてある。

保存鉄道であるため、普段は一般には公開されていない。

松原スポーツ公園保存軌道せせらぎ線の歩み

2005年9月上旬から機関庫(作業所)の建設が始まり、12月下旬に建屋が竣工、車両保管庫として使用開始した。

軌道敷設工事(第1期)は同年11月下旬から開始され翌2006年4月15日から機関庫構内整備開始を行い同年11月3・4日の同村公民館祭り開催に合わせ公開運転および「一般人対象試乗会」が開催された。(詳しくは同好会公式サイトで

松原スポーツ公園保存軌道せせらぎ線の保存車両

1960年酒井工作所製DLーA型、1950年酒井工作所製モーターカー、以上王滝村所属。

1979年北陸重機製(DL)、1950年酒井工作所製DLーA型、1952年酒井工作所製モーターカーM型、1963年岩崎レール製モーターカーLM-6A、1975年岩崎レール製モーターカーHM-10、以上りんてつ倶楽部所属。

その他、客車、貨車、など動態、静態車両多数。

詳しくはこちらりんてつクラブWEBサイトで

森林鉄道フェスティバル

2005年に『りんてつ倶楽部』が王滝村から貸与された旧田島停車場跡地に地元村民有志による「王滝森林鉄道の会」のメンバー(元森林鉄道関係者)の実地指導・作業協力を得て約110mの「田島作業所」構内軌道が完成し2005年5月3・4日に第一回『森林鉄道フェスティバル』が同地で開催された。

以後会場を新たに敷設された松原スポーツ公園・王滝森林鉄道復元軌道で2007年、2010年、2013年、2016年と不定期ではあるが『森林鉄道フェスティバル』が開催され、サブイベントとして『試乗会』を併催し一般人にも公開している。

お隣上松町の赤沢森林鉄道(※ガイド記事はこちら)は夏期シーズン中毎日運行を行っており、同村も定期運航を目指しているが同村は予算規模が小さく、人材確保(季節採用)も困難な状況で、現在夏季シーズン復活運行のための支援を呼びかけているところである。(担当部署;王滝村教育委員会

その他の松原スポーツ公園の施設

(公式ガイドはこちら) ※以下の施設はすべて有料施設です。

多目的グランド、多目的屋内施設(屋根付き広場)、多目的グランド、多目的ホール2室(有料シャワー施設付き)

松原スポーツ公園のロケーション

ところ  木曽郡王滝村2758-1

王滝村へ入ることができる道路は、木曽町から通じる県道256号および牧尾ダム右岸道路のみとなっている。

松原スポーツ公園へのアクセス

鉄道・バスなどの公共交通

木曽福島駅からバス40分木曽町生活交通システム三岳・王滝線(おんたけ交通)と王滝村営バス田の原線王滝村乗り継ぎ40分

マイカー利用の場合

(※無料駐車設備 あり)

中津川、伊那、塩尻、各インターチェンジより一般道。

松原スポーツ公園の観光ガイド

じゃらんの周辺観光ガイドはこちら。

松原スポーツ公園保存軌道せせらぎ線の施設データ

  • 常設規模;延べ面積; 路線全長約1.1km 、カント付・緩和曲線採用、往復コース
  • ゲージ;2 ft6in(762mm)軽便鉄道、本線使用レール15kg/m 
  • 所有車両(動態保存車両) 
  • 運転日;数年に一度公開運転(通常は非公開保線のための非公開運転のみ)、
  • 所属施設/所有者 松原スポーツ公園/王滝村。
  • 指定管理者/運営団体  りんてつ倶楽部。
  • 開園(完成)   2006年11月3・4日第一期工事完成一般公開実施、2007年第2期工事完成
  • 施設主要目的 非公開保存鉄道・(鉄道事業法による軽便鉄道)、
  • 付帯設備  車両格納庫、駅舎、など。
  • 付属施設その他の設備 多目的グランド、多目的屋内施設(屋根付き広場)、多目的グランド、多目的ホール2室

王滝森林鉄道復元軌道のある王滝村のあらまし

推計人口、776人/2017年10月1日。

御嶽山のふもと長野県の南西部にある村。

西側は岐阜県と接し、北側には御嶽山(おんたけさん)がある、かつては、林業が盛んで「木曽ヒノキ」として全国に知られていた。

王滝森林鉄道が廃止された1975年の国勢調査では林業従事者を主に2,037人いた人口が、前回の国勢調査(2015年)では839人と1/3近くまで減少(村外転出)している。

20代から60才までの就労年齢比率が全国平均の1/4近く、逆に60才以上が「倍」近くと極端な少子高齢化に見舞われている閑村である。

王滝村と王滝森林鉄道のこれまでの歩み

かつて伐採したヒノキを筏にして木曽川を利用した筏(いかだ)で下流域まで運ばれていた。

1910年10月5日中央線須原駅 - 上松駅間(11.43km)が延伸開業し名古屋とつながり木材鉄道輸送のみちが開けた。

さらに1922年に大井ダムが着工され、天竜川による筏流しに頼れなくなったことにから、1923年(大正12年)から木曽森林鉄道の整備が始まった。(王滝村の公式サイトの解説は多少事実舌足らずのように感ずる。)

木曽森林鉄道は木材の運搬だけでなく、以後王滝川に建設されたダムの建設資材運搬や住民の足としても活躍した。

1939年に王滝川最初のダム常盤ダム(大島ダム)が着工しこの時はその後の佐久間ダム建設(1953年着工)などの例にみられるように、鉄道(王滝川本線)を高台に移設している。

1942年着工の王滝川ダム建設時、1943年 三浦ダム着工時も森林鉄道を移設し渓谷のアクセス確保としている。

1957年 牧尾ダム着工時に初めて県道256号線の移設拡充整備も行われた。

しかし牧尾ダム以東木曽福島側はその後も道路整備は進まず、高度成長期の旺盛な木材需要・輸送には対応できない状況が続いたと思われる。

1955年当時でさえ王滝線の上松~大鹿間を結ぶ営林署職員の通勤専用列車「おんたけ号」をはじめ、住民のための「みどり号」、上松~三浦~本谷間の「みやま号」、滝越地区の児童を王滝小・中学校に通学させるスクール列車「やまばと号」が運転されていたことがこのことを物語っている。

転機は1963年~1967年の木曽ダム工事期間中におとずれ、ボトルネックとなっていた王滝川流域渓谷出口の周辺道路事情が県道20号線の整備で解消し、牧尾ダム工事期間中に移設整備が完了していた256号線とともに木材搬出がトラック輸送に急激に切り替わったと考えられる。

但しその後も新王滝村小学校前から分岐している県道486号線の氷ケ瀬以西は道路整備が進まず(現在も良好とはいいがたい)氷ケ瀬以西の国有林から切り出される原木は氷ケ瀬まで木曽森林鉄道に頼らざるを得ない状況が続いたものと考えられる。

1970年代に入り安価な輸入木材が重宝されだすと、「木曽ヒノキ」の出荷量も年を追うごとに減少し、それにつれて林野行政も変化し山林保護に舵を取り、もはや無用の長物となった王滝森林鉄道は1975年(昭和50年)に廃線となったのであろう。

略年表

1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、西筑摩郡王滝村が単独で自治体を形成。

1910年10月5日:中央線須原駅 - 上松駅間(7.1M≒11.43km)が延伸開業し。中央線が名古屋とつながる。

1922年 大井ダム(現恵那市)着工

1923年(大正12年) 、鬼渕停車場(現上松町大字上松)「鬼渕橋上」バス停付近)から王滝川に沿って氷ケ瀬までの25.3km王滝森林鉄道開通。

1924年 大井ダム完成

1930年 三浦(現三浦ダムのあたり)までの王滝川幹線約16.7kmの延長、及び瀬戸川、うぐい川支流の各支線、滝越ら分岐する支線も合わせ、王滝、三岳、開田の3村にまたがる鉄道網が完成。

1939年 常盤ダム(大島ダム)建設開始

1941年 常盤ダム完成

1942年 王滝川ダム着工

1943年 三浦ダム着工

1945年 三浦ダム完成

1948年 王滝川ダム完成

1957年 牧尾ダム着工

1961年 牧尾ダム完成7500万t、着工1957年)、王滝村の農地の3割が水没、2割の住民が移住。

1963年 木曽ダム着工

1967年 木曽ダム竣工

1975年(昭和50年) 王滝森林鉄道廃止

1979年(昭和54年)10月28日 - 御嶽山が有史以来初めての爆発。(水蒸気爆発)

1984年(昭和59年)1月15日 -中央本線上松駅 貨物の取扱を廃止。1同年9月14日 - 長野県西部地震発生被災。

1993年(平成5年)スキー場入場客が、年間67万人になるがその後スキーブームは去り2011年時点で5万人まで利用者が低下。
2005年(平成17年)財政非常事態宣言。2005年5月第1回森林鉄道フェスティバル開催。

2007年 第2回森林鉄道フェスティバル開催。

2010年、第3回森林鉄道フェスティバル開催。
2014年(平成26年)9月27日 - 御嶽山が2度目の噴火。

2013年 第4回森林鉄道フェスティバル開催。

2016年 第5回森林鉄道フェスティバル開催。
2017年 (平成29年)6月25日 - 長野県南西部を震源とする地震(M5.7)が発生被災、王滝村・木曽町で震度5強を観測。

※1 、りんてつ倶楽部 の公式サイトはこちら。http://www.geocities.jp/rintetsu_club/

※2、 前回『王滝森林鉄道フェスティバル2016』の公式ガイドはこちら。

公開:2018年4月15日
更新:2018年6月17日

投稿者:デジタヌ

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