狸穴ジャーナル・別冊『旅するタヌキ』

村国座/各務原市  《 多目的芝居小屋音響Navi 》

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Official Website http://www.city.kakamigahara.lg.jp/murakuniza/index.html

村国座のあらまし

壬申の乱の英雄「村国男依」を祭神に祀った村国神社の境内にある。

年に一度行われる村国神社の祭礼で、氏子が奉納する地芝居を上演するために建設された。

明治10年頃に創建。

1974年 国指定重要有形民俗文化財。

大衆の娯楽としても芝居がさかんであった江戸時代末期の慶応2年(1866年)に各務村の大庄屋長縄八左衛門が発起し、江戸から明治への混乱期を経て、木材などの寄進や労働奉仕など各務村村民が一丸となって取り組み、明治10年ごろに完成しました。<公式サイトより引用

平成の大修理

平成18(2006)年から3年を掛けて改修を行い、本格的な照明や音響設備、グランドピアノが完備、歌舞伎以外の公演にも幅広く活用されている。

毎年10月第2土・日曜日に子供歌舞伎を上演している。

村国座のロケーション

ところ  各務原市各務おがせ町3-46-1 村国神社境内

村国座へのアクセス

名鉄苧ヶ瀬駅から徒歩30分
名鉄三柿野駅下車 徒歩20分

ふれあいバス稲羽線に乗り換え、各務小西バス停下車(約30分)。

施設面から見た村国座の特徴

(公式施設ガイドはこちら)

1・2階桟敷席、本花道を備えた造り、但し2階正面桟敷(大向こう桟敷)はない。

板張りの平土間席と東西に設けられた2階造りの桟敷席からなり、平土間には、舞台が見えやすい様に後方に向かって緩やかな傾斜を設けている。

伝統的梁工法の屋根

客席上部に天井が張られておらず 、松の大梁のその上に、二重、三重に梁を掛け渡し、貫や小梁を組んで大屋根を支える伝統的小屋組構造を取っている。

本格的ブドウ棚

舞台上部には、竹を組んだブドウ棚を吊り上げあり、さらに本花道と仮花道を設置するなど、迫り以外の歌舞伎公演に必要な諸設備を完備している。

太夫座

舞台設備として常設の2層構造の太夫座があり、上段を太夫座、下段を囃子場(はやしば)」に使用する。

奈落(旧楽屋跡)

天井高さ2.247メートル(7.35尺)の奈落が設置されている。

南側には、明りとりの無双窓(むそうまど)を10面並べ、窓下に7畳程度の板張りの床が設けられている。

かつては、ここを楽屋として使用していた。

活きた税金の使い方の好例

(公式施設ガイドはこちら)

村国座は、築140年の長い年月を経過し、全体的に捩れて傾き、建物の表面だけでなく柱や土台など骨組みにまで傷みが及んでいました。そのため貴重な文化財である村国座を維持していくためには、大掛かりな修理が必要な状況となっていました。加えて、耐震診断を行ったところ、震度5強の地震で建物が倒壊する恐れがでてきたため、緊急に耐震補強を施す必要があることがわかりました。<各務原市公式Webページより引用>

総事業費 191,100千円

内訳

国庫補助金 95,550千円
県補助金 8,833千円
市費 86,717千円
工期 平成18年10月~平成21年1月(3カ年)

新しい箱物投資だけが文化事業では無い好例。

公演カレンダー はこちら

  1. 所属施設(所有者) 岐阜県
  2. 運営団体(指定管理者) 各務原市教育委員会文化財課。
  3. 開館   1877年頃、2009年修復工事完工
  4. ホール様式 プロセニアム型式平土間・伝統的梁構造屋根芝居小屋』。
  5. 収容人員 -名
  6. 舞台設備 回り舞台(直径7.54m)、ブドウ棚、上手組み込み型太夫座(たゆうざ)、
  7. その他の設備 本花道、1・2階桟敷席、

 

公開:2017年10月 9日
更新:2022年9月30日

投稿者:デジタヌ


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