旅するタヌキ

豊田市コンサートホール 《 ホール 音響 ナビ 》豊田参合館  

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豊田参合館のあらまし

豊田市の表玄関「豊田市駅」前にそびえる10階建ての複合施設。

豊田市民センター地区市街地再開発事業として、豊田市駅前に商業施設「コスモ・スクエア」とともにオープンした複合施設で、3階以上が豊田市中央図書館、豊田市能楽堂、豊田市コンサートホールなどを備えた文化施設になっている。

豊田市には同じ公益財団法人豊田市文化振興財団が運営する、1708席の大ホールを有する豊田市民文化会館が1981年に先にオープンしており、豊田参合館は豊田市にとっての2つ目の「複合文化施設」となり、名古屋市内から地下鉄直結というアクセスの良さで、豊田市観光の目玉施設の一つともなっている。

施設面から見た豊田参合館の特色

Official Website  http://www.sangohkan.co.jp/hall.html

(公式ガイドはこちら)

最上層部10階から13階が「豊田コンサートホール」となっており、中層部の3階から7階の5フロアーが豊田市中央図書館、8・9階が本格的な能狂言小屋「豊田市能楽堂」で、1・2階がイーオン等が入居する商業施設となっている複合施設いわゆる「下駄ばき施設」地下1・2階には有料駐車施設を備えている。

コンサートホール

(公式施設ガイドはこちら)

「立派なパイプオルガン」を備えた、最上層部10階から13階を占める4層吹き抜けの1,004席の中規模コンサートホール。

1スロープ2層構成のシューボックスホール

最前列から4列までが完全平土間で5列目から緩やかなスロープのホール前半と、16列以降の比較的急峻な階段スロープの後半部から構成されたメインフロアーと、側壁両サイド2階部分に2列のサイドテラスを配置したデザインとなっている。

パイプオルガンを備えた無宗派の大聖堂!

聖堂様式にも通ずる「石質パネルをふんだんに用いた?」内装のホールである。

木と石で創られた柔らかく暖かい自然空間。音響の良さを追求したシューボックス型のこのホールは、演奏する者、聴く者の両者の立場に立って創られた、クラシックを中心とした音楽専用ホールです。...<公式サイトより引用>

木と石????

石壁だらけ!でどこに"木"があるの?

唯一のご自慢パイプオルガン

開館に送れること5年の2003年(平成15年)8月 -アジアで初めてとなるジョン・ブランボー社(米国・オレゴン州)製のパイプオルガンが設置された。

全周に渡ってプレーンな垂直壁!

大聖堂様式?でメインフロアーも2階テラス席周辺も大部分の壁面がプレーン(つんツルテン)な軽量発砲コンクリートの垂直壁で表装された所謂「物流倉庫仕様」の壁面。

特徴ある(アッと驚く大仕掛け)カラクリ壁!

更にビルの上層階(10階~13階)にあることからビル低層階への「低周波振動対策」に主眼が置かれ、手の込んだ壁面構造で、低層階への低周波振動対策が行われている。

但し後述するが階下への低周波振動公害?の元凶である「定在波」(※1)の、「抑止・駆逐策」(※2)」にはならず、ホール内は「定在波の嵐」となっており至る所に音響障害(※3)が生じている!

特徴ある「2重壁共鳴チャンバー」構造と定在波回避策

2重構造のホール内壁

1・2階(10・11・13階)共に全面2重壁になっている。

1階メインフロア側壁

メインフロア側壁は「音響スリット(スピーカーシステムでいうバスレフポート?)」が設置され、前方から後方に向かって、次第に段階的にホール巾が狭く成り、側壁内に仕掛けられた「チャンバー容積」を4段階に変化させ共鳴周波数(吸音周波数)を変化させている。

2階テラス側壁

2階は同じく2重壁で囲まれた「5室の共鳴チャンバー?」と装飾窓を兼ねた「開口部」で繋がっている。

ステージ背後壁面オルガン両側壁

こちらも左右2つのチャンバーとサイドテラス同様にスリット&装飾窓を開口部とした構造。

ホール後方大向う背後壁面

こちらは低層部大向う背後と上層部左右が2重内壁となっており低層部の2重壁内は通路になっており、左右で2階テラスと繋がる狭い通路(階段)が設けられている。

たぶん、併設された「能楽堂」の"橋掛かり"でよく用いられる「床下の吸音壺」にヒントを得た設備ではないか?

見事な?ホール後部大向こう背後の吸音壁!

前途した後部大向う背後内壁面は低中層部がほぼ全面に渡り「音響ネットで表装された吸音壁」となっている。

低音域の定在波と並んで、物凄い「初期反響(エコー)」(※4)の嵐を少しでも緩和しようという狙いであろう。

※発生順としては、初期反響が「引き金」となり定在波が発生する。

小さなヴォールトを仕込んだセグメント天井

小さなヴォールト(※5)を仕込んだセグメント(分割)反響板を3段階に段差を付けて並べた反響板となっている。

大型のパイプオルガンを装備した"聖堂"なので定在波による共振で天井全面が共振し"天井崩落"を招きかねない想定で、分割振動に有利な強固な造りの手の込んだセグメント天井にしたのかもしれない?

てんこ盛りの音響拡散体

前項のセグメント天井はい言うに及ばず、シャンデリア、むき出しのステージ照明ブリッジ、ホール上層部の明かり窓風の切込み、テラス軒先、2階中上層部装飾梁、同じく装飾窓、ホール後方大向う背後壁面の装飾窓、パイプオルガン、等々...ありとあらゆる音響拡散体(※6)で残響の厚化粧をした「女装の無骨な三河武士」といったところ?

つまり、永田音響設計の最近の定番、残響には配慮するが定在波は無視?の典型的な音響デザインのホールといえる。

総評

いくら残響で厚化粧しても、お里が知れている、銭湯の洗い場的、物流倉庫紛いの空間。

はっきり言わせてもらって、エコールーム(※7)の方が定在波対策がしっかりしていて、よほど心地よい?音響であろう。

青少年少女たちの"部活の発表会"などにも使用されており、心苦しくもあるが、50点は妥当な評価であろう...。

このホールに拘らなくても、豊田市民文化会館《 ホール 音響 ナビ はこちら》もあることだし、「〷音響設計が設計したホールだから、間違いはありません...」などとプラシーボ効果?で誤魔化すより、「真のピアノの音色」とはこんな音だったのか!...」という実体験(※8)を持たせてあげて、将来音楽家を目指す青少年が増えること願う次第である。

ホールZ軸(床ー天井)以外の定在波は可聴帯域外に追いやる回避策

このホールの定在波に対する実障害回避策(※9)は「対抗壁面間隔20m超」のセオリー(※10)設定による可聴帯域(20~20kHz)外への追い出し策だけである!

ホール横断定在波

ステージかぶりつき部分(1列~6列)の間口が約20.5m定在波周波数に換算して約16Hz、

想定定在波

音速348.6m/28℃/1013H㎩の時

  • 1F最大間口約20m;約17.4Hz/1λ、約26.1Hz/1.5λ、約34.9Hz/2λ、約43.6Hz/2.5λ、約52.3Hz/3λ、
  • 1F中央間口約19.5m;約17.9Hz/1λ、約26.8Hz/1.5λ、約35.8Hz/2λ、約44.7Hz/2.5λ、約53.6Hz/3λ、
  • 1F後部間口約18.5m;約18.8Hz/1λ、約28.3Hz/1.5λ、約56.5Hz/2λ、約47.1Hz/2.5λ、約56.5Hz/3λ、
  • 2Fテラス間口22.5m)m;約15.5Hz/1λ、約23.2Hz/1.5λ、約31Hz/2λ、約28.7Hz/2.5λ、約46.5Hz/3λ、
  • 奥行き約43.5m;約8Hz/1λ、
  • 天井高さ約15.5m;約22.5Hz/1λ、約33.7Hz/1.5λ、約45Hz/2λ、約56.2Hz/2.5λ、約67.5Hz/3λ、約78.7Hz/3.5λ、約90Hz/4λ、

赤字は可聴音域内重低音。

1波長の基本定在波については可聴帯域外なので目に見えた(耳に聞こえる)実被害(※3)は生じない。

しかしこれらの周波数はオルガンのペダル音(重低音)にしっかりかぶさっており!、階下のテナント?では低周波振動公害を助長する結果となっている。

ステージ上周囲の木質反響板は、両側が「ハノ字」、背後が山形の凹面となっており聖堂らしく神の御加護?でステージ上の演奏者にはホール平面方向の災い(定在波)は降りかからない。

さらに2階オルガンテラスの奏者もオルガン自体が歪(いびつ)な形状なので前後軸の定在波も免れている。

オルガン両側の壁面はプレーンな垂直壁面なので、可聴帯域外ではあるがこの部分と大向こう背後壁間で「最悪の前後軸定在波(前後長約43.5m約8Hz)」が発生しており、大向こうの一部座席では長時間聴取はきついであろう。

サイドテラス前半部分1番から32番席は1段下がって配置されているので軸方向定在波からは逃れている。

実被害の出ている天井と平土間部分&ステージ上との間で発生するZ軸定在波(※11)

高さ方向(Z軸)(※11)については後半客席スロープ&ストレート段床部分は天井と並行ではないので定在波の心配はない!

しかし平土間部分(最前列から4列目迄)&ステージ上の天井と床面とのあいだで定在波が生じている。

この部分の天井は、平土間(&ステージ)と平天井の最悪の組み合わせでセグメントを凹凸配置でセットし中央部に向かって高くなるように段差を設けてあるが、各面は床面と平行しておりあまり効果は無いであろう。

しかも天井高さが4次定在波の腹に当たる16mに嵌っており、ステージは辛うじてセーフ域だが、平土間被り付き席の4列までの殆どの席で(4波長)高次の定在波に襲われていると推察できる。

具体的には、ステージ上も含め、耳の位置は床面より最低1mは離れているので、ミステリースポットにはならないが、「サプライズゾーン」に入っているので、可成りブーミーな重低音が強調された周波数特性になっている。

長時間では最悪吐き気が...?

平土間部分の高さ方向定在波を除きいずれも可聴帯域外ではあるが「恐ろしいい低周波振動」ではあり、長時間の聴取では「目まい・吐き気」などの低周波振動障害が生ずる可能性もある。

ブーミーな(盛り上がった)低音域への消極的な対策
スリット部を設けたサイドパネルの効果は?

一般的に、音波は1/2波長以上の(直径)対角線をもつ反射面からは反射することになっている(※12)。

見かけ狭いスリットでも音は通過出来る!

あなたの耳を思い出せばよいが、反射には大きな面が必要でも、通過には微小な空隙(スリット)があれば部分を通過できる。

この現象を利用し、客席サイド壁のスリットを持つ2重内壁構造では、前途したように「内壁同士でできたバックチャンバー空間」に低音を導きヘルムホルツの原理による"共鳴"を利用して振動エネルギーを熱エネルギーに変換し吸収している。

つまり特定の周波数で周波数特性が変化する定在波障害とは似て非なる現象である。

つまり諸悪の根源「完全平行対抗面」を駆逐しないと定在波障害解決にはならない!

1000人程度の収容人員ならホール全体をフローティング支持することも...
階下への低周波振動公害対策とトレードしたエコールーム擬き音響?

複合ビルの最上階で「大型パイプオルガン」を設置した施設なので、階下への低周波振動(重低音)公害を懸念したのかもしれない。

ホール全体のフローティングでも可能だった「低周波振動公害対策」

この程度の小規模ホールならばこれだけ「手の込んだ設え」をするよりも、側壁全周に渡り、重量級木質グルービングパネルをアンギュレーション&外反スラント設置し、引金となる定在波を根絶(※9)したうえで、石橋メモリアルホール(※ホール音響ナビはこちら)やで嘗ての京葉銀行文化プラザ(※ホール 残凶 ナビはこちら)のようにホール全体を「フローティング」させるなど他の方法もあったのではなかろうか?

高層ビル内部に「大型パイプオルガン」を設置するのは厄介で、中層部にある「オルガン付きホール」は重低音(低周波振動)公害対策で手こずる一つの例でもある。

今後の改修に期待

バブル経済が終息してからの建設なので、オルガン設置が5年遅れたり、景気低迷の影響を受け、「絢爛豪華」とはいえないが、公会堂風に回り込んだサイドテラス、セグメント反響体を用いた天井等、丁寧な設えの中型コンサートホールなのだが...

平土間中央部分座席を千鳥配列に

平土間中央部分の奇数列1・3列~1席づつ都合2席を撤去しこの部分を千鳥配列座席とするべきである。

天井に可変反響板を

ホール前半部分のステージ及び平戸土間客席部の上下定在波を阻止する目的でシャンデリア2器を撤去し、

ステージ及び4列目迄の平土間上空に上下高さ・前後角度可変可能な発砲コンクリート製の6分割ていどの分割反響板を設置することをお勧めする。

上下定在波阻止が目的なので、軽量のプラスターボード製でも構わないが、パイプオルガンを控えているので、出来れば東京芸大新奏楽堂(※ホールNaviはこちら)のようなイメージで重量級の発砲コンクリートパネルが望ましい。

壁面はスラント設置に

当初パイプオルガンが設置されていなかったので、完工検査の音響測定では問題が露呈しなかったのであろうが...。

ホールサイズ幅20m(2階22.5m)×奥行き43.5m×高さ15.5m(最高)から考えて、当館のようにパイプオルガンを設置した場合はオルガンのペダル音(最低音域)に一致する17Hz,(15Hz),約7.8Hz,約22Hzの定在波(1波長基本周波数)が発生し易い環境で有る。

壁面は上方に拡がる僅かなスラント傾斜の壁面に改修をした方が定在波の発生を抑止できる。

定在波による共振パワー.を恐れるあまりのチャンバー消音作戦?

小生宅のエントランスホールの例で恐縮だが、オルガン曲や大太鼓の再生をすると、建てや全体が共振するのがはっきりとわかる!

拙宅のエントランスホールは2階上層部屋根裏(合掌造りの3角屋根)に繋がる約1.5m四方の開口部はあるが、屋根裏の床面は作業性(かつての養蚕場)と台風対策で壁土でしっかり固められており、床全体の重量・強度は木造古建築にしては大きいが、天井高さの1/4波長ぐらいに相当する、20数Hz(ヤマハサブウーファーの限界に近い重低音) のペダル音が鳴り響くと、天井も含め建物全体が軋む、すごさである!(※詳しくはこちらの自慢?記事をどうぞ)

定在波評価について

20m超のセオリーだけに頼る定在波対策で、他に扇形段床も、壁面のアンギュレーションも何も併用していないので基礎点を25点とし、障害エリアは平土間部分、前半スロープ部、後半ストレート段床部、2階両サイドテラス、併せて5エリア-5点とする、

但し1波長の平面方向の定在波が可聴帯域外の低周波振動なので、音響障害被害席は"0"査定とした。

ホール音響評価点:得点50点/100点満点中

※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。

§1 定在波」対策評価;得点20点/配点50点
  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点13点/配点25点
  • 木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点12点の間5段階で素材基礎点を与える。
  • 障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点12点/配点20点
  • ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
  • ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価得点5点/配点上限5
  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

算出に用いた値;

定在波評価

※実被害発生エリア皆無?基礎点50点とした。

基礎点B1=基礎点25点ー障害発生エリア数5=20点

参考想定在波障害席(周波数特性のうねり)

    • 上下軸定在波(20Hz前後);120席/1階最前部1~4列全席、

初期反射対策評価

※障害発生エリア壁面材質が木材・石材混在なので素材基礎点を18点とした。

基礎点B2=素材基礎点18点ー障害発生エリア数3=15点

初期反射障害1 壁面障害席 ;120席(24席/1階大向う、96席/2階テラスR2L2列全席)

初期反射障害2 天井高さ不足席;0席

重複カウント ;ー0席

音響障害席総計;120席

客席配置評価

基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数4=16点

眺望不良席数;24席/1階平土間中央部2~4列12番~19番

音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;0?席

音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;120席

音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足席;0席

重複カウント ;0席

音響障害席総計;144席

算定式 

評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

算出に用いた値;

定在波評価

基礎点B1=配点25点ー障害発生エリア数5=20点

定在波障害席数;0?席

初期反射対策評価

基礎点B2=素材基礎点13点ー障害発生エリア数2=10点

初期反射障害1壁面障害 194席/2Fサイドバルコニー後列

初期反射障害2 天井高さ不足 0席

重複カウント ;ー0席

音響障害席総計;194席

客席配置評価

基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数5=15点

眺望不良席数;32席/1F平土間中央部座席2

音響不良席その1;定在波障害席0?席

音響不良席その2 ;初期反射障害1壁面障害 194席/2F

音響不良席その3 ;初期反射障害2 天井高さ不足 0席

重複カウント ;ー席

音響障害席総計;226席

算定式 

評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

能楽堂

(公式ガイドはこちら)

切妻造りの屋根と総桧張りの能舞台は、そこに足を踏み入れた者を一様に、"雅"の世界へ引き込んでくれます。
  桃山時代を意識したこの能楽堂は、能・狂言ばかりでなく、琴・三味線・尺八をはじめとする邦楽や舞踊等、他の伝統的な舞台芸術にもご利用いただけます。<公式サイトより引用>

常設の能楽堂のホール内装も、ホール周辺の格子戸風内装や上層部の塗り壁風の仕上げ、波形天井等丁寧な設えで、能狂言に必要な、低反響、低残響の肉声の通りの良い優れた能舞台である。

ホール音響評価点:97点

§1,「定在波対」策評価点:38点/40点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:20点/20点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:19点/20点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

§4,客席配置への評価点:20点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

多目的ルーム

(公式ガイドはこちら)

間口9m、奥行き10m、天井高さ2.7m、床面積90㎡(約54畳)の平土間多目的ルーム。

窓から外が見渡せる多目的室で、壁面も「簀の子格子」で、カーテンをしめれば、サロンコンサートやお稽古事の発表会に最適のスペース。

ホール音響評価点:55点

§1,「定在波対」策評価点:20点/40点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:10点/20点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:5点/20点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

§4,客席配置への評価点:20点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ  はこちら。

リハーサル室

(公式ガイドはこちら)

床面積98㎡(約59畳)のリハーサル室1、93㎡(約56畳)のリハーサル室2の

2室有るリハーサル室は天井はやや低いが多目的室同様しっかりとした設えで、ストレスの無いリハーサルが可能。

ルーム音響評価点:50点

※会議室、宴会場、展示会場などがメイン用途のためルーム音響評価を適用しました。

§1,「定在波対評価点:25点/50点満点

  • ※ルーム低層部に1対以上の並行したプレーンな垂直壁がある場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

§2、「初期反射」対策評価点:25点/50点満点

  • ※ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

参合館の施設データ

  1. 所在地  愛知県豊田市西町1丁目200番地
  2. 所属施設/所有者 参合館/豊田市民センター地区市街地再開発組合。
  3. 指定管理者/運営団体 財団法人豊田市文化振興財団/豊田市。
  4. 開館   1998年11月3日
  5. 設計   青島設計・佐藤総合計画名古屋事務所設計監理共同企業体
  6. ゼネコン 竹中・矢作・佐藤・小野建設共同企業体
  1. 内装(音響マジック) 永田音響設計

豊田市コンサートホール

ホール様式
  • 『シューボックスタイプ』音楽専用ホール。
  • オーディトリウムサイズ;幅20m(2階22.5m)×奥行き43.5m×高さ15.5m(最高)
客席 

  1フロアー(1スロープ)、1,004席(1階席810席、2階バルコニー席194席)、車椅子席6席

舞台設備
  • 舞台形式;オープンステージ、 間口18m×奥行き11m(面積約157㎡)
  • パイプオルガン装備
その他の設備
  • 楽屋x7、ホワイエ、ロビー、リハーサル室x2
各種図面,備品リスト&料金表

豊田市能楽堂
  1. ホール様式 平土間能舞台形式
  2. 客席1フロアー 458席(正面205席、中正面127席、脇正面126席)、車椅子席3席
  3. 舞台設備 屋根付き常設能舞台

    本舞台 3間×3間
    地謡座 4尺×3間
    後 座 2間×3間
    橋掛り 1.5間×6間

    その他の設備 鏡の間、楽屋x5、板の間(リハーサルルーム)、玄関、ロビー、

付属施設・その他 

館内付属施設 

施設利用ガイド

付属施設・その他
  • 付属施設 楽屋x、ホワイエ、エントランスロビー、リハーサルルーム、バーラウンジ、図書館、能楽堂。
  • 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら。

豊田参合館のロケーション

  • 所在地  愛知県豊田市西町1丁目200番地

名古屋市営地下鉄が乗り入れている名鉄三河線「豊田市」駅前の東側に隣接している商業施設「コスモ・スクエア」と一体化した「市街地改造ビル」。

名鉄駅の反対側の西側に愛知環状鉄道「新豊田駅」がある。

この辺りには兄弟施設「コスモ・スクエア」以外にも豊田市役所、豊田産業文化センター、豊田市美術館、豊田市民文化会館、スカイホール、豊田スタジアム、などがあり豊田市の中心繁華街にもなっている。

トリップアドバイザーの周辺口コミ ナビはこちら。

豊田参合館へのアクセス

公共交通機関

名鉄「豊田市駅」、愛知環状鉄道「新豊田駅」

マイカー利用の場合

豊田参合館 地階には110台収容の有料駐車があり兄弟施設「コスモ・スクエア」地階のコスモパーキング(約250台収容)とも地下2階で繋がており計360の収容能力がありマイカー利用も可能。

東名高速 

  • 豊田ICから 約15分4.9㎞
  • 東名三好ICから 約25分9.2㎞

東海環状自動車道 

  • 豊田勘八ICから 約21分7.1㎞
  • 豊田松平ICから 約18分6㎞

猿投グリーンロード 

  • 終点力石ICから 約 21分9.4㎞

豊田参合館これまでの歩み

1992年8月 - 都市計画実施
1998年4月 - 商業施設、開店
1998年11月 - 図書館、能楽堂、コンサートホール開館
2003年8月 - コンサートホールにパイプオルガンを設置

豊田参合館がお得意のジャンル

豊田市コンサートホール

年間を通じ数多くのクラシックコンサートが開催されている。

プロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。

豊田市能楽堂

2ヶ月に1度程度「能狂言」が自主公演されている。

豊田参合館の公演チケット情報

豊田市コンサートホールで催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

豊田市能楽堂で催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

※参照覧

※1、定在波に関する解説記事 『定在波』とはこちら

※2、 第3章 ホールデザインの基本"定在波の根絶・阻止・駆逐" 法

※3、定在波で起こる音響障害『ミステリーゾーン』はこちら。

※4、直接音、初期反射音、残響音についての(株)エー・アール・アイさんの解説はこちら。

※5、第4章第4節 「ドームとヴォールト」等のアーチ天井の音響効果に関する解説はこちら。

※6、音響拡散体については、『第1節 音響拡散処理と音響拡散体となる要素』をご参照ください。

※7、エコールームに関する「音工房Z」さんの解説記事はこちら。※本物のエコールームでは定在波対策(平行壁面対策)はしっかり施されています。

※8、関連記事「理想の音響、日本最高のプレミアムホール"神戸女学院小ホール"」 はこちら。

※9 第3章 ホールデザインの基本"定在波の根絶・阻止・駆逐" 法

※10、関連記事 副則1 「壁面間隔20m超」のセオリーはこちら

※11 第4章第1節「高さ方向定在波の音響障害」回避策 はこちら。

※12、音響工学の基礎知識、「反射面(幅)サイズと波長の関係」はこちら

※ご注意;

※印は当サイト内の関連記事リンクです。
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公開:2017年11月 8日
更新:2019年5月18日

投稿者:デジタヌ

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