旅するタヌキ

豊田市コンサートホール 《 ホール 音響 ナビ 》豊田参合館  

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Official Website  http://www.sangohkan.co.jp/hall.html

豊田参合館のあらまし

豊田市の表玄関「豊田市駅」前にそびえる10階建ての複合施設。

豊田市民センター地区市街地再開発事業として、豊田市駅前に商業施設「コスモ・スクエア」とともにオープンした複合施設で、3階以上が豊田市中央図書館、豊田市能楽堂、豊田市コンサートホールなどを備えた文化施設になっている。

豊田市には同じ公益財団法人豊田市文化振興財団が運営する、1708席の大ホールを有する豊田市民文化会館が1981年に先にオープンしており、豊田参合館は豊田市にとっての2つ目の「複合文化施設」となり、名古屋市内から地下鉄直結というアクセスの良さで、豊田市観光の目玉施設の一つともなっている。

豊田参合館のロケーション

  • 所在地  愛知県豊田市西町1丁目200番地

名古屋市営地下鉄が乗り入れている名鉄三河線「豊田市」駅前の東側に隣接している商業施設「コスモ・スクエア」と一体化した「市街地改造ビル」。

名鉄駅の反対側の西側に愛知環状鉄道「新豊田駅」がある。

この辺りには兄弟施設「コスモ・スクエア」以外にも豊田市役所、豊田産業文化センター、豊田市美術館、豊田市民文化会館、スカイホール、豊田スタジアム、などがあり豊田市の中心繁華街にもなっている。

トリップアドバイザーの周辺口コミ ナビはこちら。

豊田参合館へのアクセス

公共交通機関

名鉄「豊田市駅」、愛知環状鉄道「新豊田駅」

マイカー利用の場合

豊田参合館 地階には110台収容の有料駐車があり兄弟施設「コスモ・スクエア」地階のコスモパーキング(約250台収容)とも地下2階で繋がており計360の収容能力がありマイカー利用も可能。

東名高速 

  • 豊田ICから 約15分4.9㎞
  • 東名三好ICから 約25分9.2㎞

東海環状自動車道 

  • 豊田勘八ICから 約21分7.1㎞
  • 豊田松平ICから 約18分6㎞

猿投グリーンロード 

  • 終点力石ICから 約 21分9.4㎞

豊田参合館これまでの歩み

1992年8月 - 都市計画実施
1998年4月 - 商業施設、開店
1998年11月 - 図書館、能楽堂、コンサートホール開館
2003年8月 - コンサートホールにパイプオルガンを設置

豊田参合館がお得意のジャンル

豊田市コンサートホール

年間を通じ数多くのクラシックコンサートが開催されている。

プロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。

豊田市能楽堂

2ヶ月に1度程度「能狂言」が自主公演されている。

豊田参合館の公演チケット情報

豊田市コンサートホールで催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

豊田市能楽堂で催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

施設面から見た豊田参合館の特色

(公式ガイドはこちら)

最上層部10階から13階が「豊田コンサートホール」となっており、中層部の3階から7階の5フロアーが豊田市中央図書館、8・9階が本格的な能狂言小屋「豊田市能楽堂」で、1・2階がイーオン等が入居する商業施設となっている複合施設いわゆる「下駄ばき施設」地下1・2階には有料駐車施設を備えている。

コンサートホール

(公式ガイドはこちら)

最上層部10階から13階を占める「立派なパイプオルガン」を備えた、4層吹き抜けの1,004席の中規模コンサートホール。

2層デザイン

最前列から4列までが完全平土間で5列目か緩やかなスロープの「ハノ字」段床上に配置されたホール前半と16列以降の比較的急峻な階段スロープの後半部から構成されあメインフロアーと、側壁両サイド2階部分に22列の客席を持つサイドテラスで構成されている、1スロープ2層構成のシューボックスホール。

パイプオルガンを備えた無宗派の大聖堂!

聖堂様式にも通ずる石室パネルをふんだんに用いた?内装のホールである。

木と石で創られた柔らかく暖かい自然空間。音響の良さを追求したシューボックス型のこのホールは、演奏する者、聴く者の両者の立場に立って創られた、クラシックを中心とした音楽専用ホールです。...<公式サイトより引用>

木と石????

石壁だらけ!でどこに"木"があるの?

パイプオルガン

開館に送れること5年の2003年(平成15年)8月 -アジアで初めてとなるジョン・ブランボー社(米国・オレゴン州)製のパイプオルガンが設置された。

プレーンな垂直壁

大聖堂様式?でメインフロアーも2階テラス席周辺も大部分の壁面がプレーン(つんツルテン)な軽量発砲コンクリートの垂直壁で表装された所謂「物流倉庫仕様」の壁面。

特徴ある「2重壁共鳴チャンバー」構造

2重構造のホール内壁

1・2階共に全面2重壁になっている。

1階メインフロア側壁

メインフロア側壁は「音響スリット(スピーカーシステムでいうバスレフポート?)」が設置され、前方から後方に向かって、次第に段階的にホール巾が狭く成り、側壁内に仕掛けられた「チャンバー容積」を4段階に変化させ共鳴周波数(吸音周波数)を変化させている。

2階テラス側壁

2階は同じく2重壁で囲まれた「5室の共鳴チャンバー?」と装飾窓を兼ねた「開口部」で繋がっている。

ステージ背後壁面オルガン両側壁

こちらも左右2つのチャンバーとサイドテラス同様にスリット&装飾窓を開口部とした構造。

ホール後方大向う背後壁面

こちらは低層部大向う背後と上層部左右が2重内壁となっており低層部の2重壁内は通路になっており、左右で2階テラスと繋がる狭い通路(階段)が設けられている。

たぶん、併設された「能楽堂」の"橋掛かり"でよく用いられる「床下の吸音壺」にヒントを得た設備ではないか?

大仕掛けの理由

つまりこの「靴箱!」ではあまりにも「ブーミー」過ぎて低音域の吸音を狙った仕掛けであろう。

但し後述するが「定在波」(※1)対策には成らず、「定在波障害(※2)」は抑止出来ていない!と言える。

見事なホール後部吸音壁!?

前途した後部大向う背後内内壁面は低中層部がほぼ全面に渡り「音響ネットで表装された吸音壁」となっている。

栄音域の定在波と並んで、物凄い「初期反響(エコー)」(※3)の嵐で、少しでも緩和しようという狙いであろう。

※発生順としては、初期反響が「引き金」となり定在波が発生する。

小さなヴォールトを仕込んだセグメント天井

小さなヴォールト(窪み※4)を仕込んだセグメント(分割)反響板を3段階に段差を付けて並べた反響板となっている。

大型のパイプオルガンを装備した"聖堂"なので定在波による共振で天井全面が共振し"天井崩落"を招きかねない想定で、分割振動に有利な強固な造りの手の込んだセグメント天井にしたのかもしれない?

呆れた定在波回避策

前途したように5列目以降のメインフロアー前半部326席(車椅子スペース6台分含む)は「扇形段床」(※4)上に設置され、中央部にわずかな(1段分)谷間(窪み)があり、手耳元での定在波は回避している。

しかし16列以降の430席についてはホール前後軸の定在波はともかくとして、ホール横断の定在波(横幅19m周波数換算15Hz)には無防備である!

急峻なスロープほど効果が出る「ハノ字」を含む「扇形段床」を何故採用しなかったのか!?理解に苦しむ!

しかもこの配列だと定在波の節に当たる中央部は通路にして障害を回避するものだがしっかりと15・16番席が設けられている。

"救い"はステージ上

神の御加護?でステージ上周囲の木質反響板は、両側が「ハノ字」、背後が山形の凹面となっており、ステージ上の演奏者には災い(定在波)は降りかからない。さらに2階オルガンテラスの奏者もオルガン自体が歪な形状なので前後軸の定在波は免れている。

但しオルガン両側壁はプレーンな垂直壁面なので、可聴帯域外ではあるが「最悪の前後軸定在波(前後長約44m基本周波数約8Hz)」が発生しておりサイドテラス最後部両サイドのL1・R1各列53番席2席は定在波の「節」に当たり、ミステリースポット(※2)となっている。また前半部分1番から32番席は1段下がって配置されているので軸方向定在波からは逃れている。但し後列R2・L2全席はホール横断定在波(巾約20m周波数約16Hz)の「節」目に当たり影響を受けている。

てんこ盛りの音響拡散体

セグメント天井、シャンデリア、むき出しのステージ照明ブリッジ、ホール上層部の明かり窓風の切込み、パイプオルガン、テラス軒先、2階中上層部装飾梁、同じく装飾窓、ホール後方大向う背後壁面の装飾窓、等々...ありとあらゆる化粧品(音響拡散体)で残響の厚化粧をした「女装の無骨な三河武士」といったところ?

つまり、永田音響設計の最近の定番、残響には配慮するが定在波は無視?の音響デザインのホールといえる。

ホール音響評価点:得点47点/100点満点中
§1 定在波」対策評価;得点17点/配点50点
  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • ※客席側壁が ホール床面積の1/3以上に及ぶ範囲を「完全平行な平面壁」で囲まれているときには 配点25点に減ずる。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点13点/配点25点
  • 木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点12点の間5段階で素材基礎点を与える。
  • 障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点12点/配点20点
  • ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
  • ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価得点5点/配点上限5
  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

総評

いくら残響で厚化粧しても、お里が知れている、銭湯の洗い場的、物流倉庫紛いの空間。

はっきり言わせてもらって、エコールーム(※5)の方が定在波対策がしっかりしていて、よほど心地よい?音響であろう。

定在波の嵐

このホールで定在波が発生していないのは、ステージ上だけ!

つまり奏者は銭湯の湯舟に浸かって、気持ち良く鼻歌を歌うつもりで自己陶酔にしたれるというすんぽう。

(だから、プロ・アマの隔てなく演奏家には評判が良い。)

定在波の周波数はオルガンのペダル音(重低音)にかぶさっている!

ステージかぶりつき部分(1列~6列)の間口が約20.5m定在波周波数に換算して約16Hz、

中間部分(7列~15列)の間口が約20.1m定在波周波数に換算して約17Hz、

後半部分(16列~30列)の間口が約19m定在波周波数に換算して約18Hz、

2階テラス前列(L1・R1)の背後壁面ピッチが約17.5m定在波周波数に換算して約19Hz、

2階テラス後列(L1・R1)の背後壁面ピッチが約20.5m定在波周波数に換算して約16Hz、

これに平土間部分&ステージ上の天井と床面との発生する定在波が

ステージ上の天井高さ約15.2m定在波周波数に換算して約22Hz、

客席平土間部分の天井高さ約16.1m定在波周波数に換算して約21Hz、

とまあ素晴らしい多層構造?

これらの重低音はすべてパイプオルガンのペダル音域とぴったり符合している!

完成検査(受入検査)時にはオルガンが無かったのでパスしたのであろう。

後半スロープ部分は天井と並行ではないので定在波の心配はない!

さらにホール前後長も約45mあるので周波数にして7.5Hzこれは可聴帯域外だし、ステージ背後は背後壁面バスドラムの連打でもない限りはトリガーになる要素もなく、上層部はサイドテラス席後列以外は定在波障害には関係ない?

(サイドテラス席ホール横断方向、軸方向の2段攻め?なので周波数特性は大幅に乱れているはずなので、よほどチケットが無い限りは辞退したほうが賢明かも)

スリット部を設けたサイドパネルの効果は?

一般的に、音波は1/2波長以上の(直径)対角線をもつ反射面からは反射することになっている。(実験では1/20波長の反射面からの反射も確認されている。)

見かけ狭いスリットでも音は通過出来る!

あなたの耳を思い出せばよいが、反射には大きな面が必要でも、微小な空隙(スリット)があれば音はその部分を通過できる

ブーミーな(盛り上がった)低音域への消極的な対策

客席サイド壁のスリットを持つ2重内壁構造は、前途したように「内壁同士でできたバックチャンバー容積」のヘルムホルツの原理による"共鳴"を利用した消極策?で、低音域の盛り上がる原因である「定在波」対策とは全く異なる手法である。

つまり諸悪の根源定在波を駆逐しないと問題解決にはならない!

これだけの容積のホールならば、これだけ手の込んだ設えをするよりも、メインフロアー周辺は木質グルービングパネルを、アンギュレーションと外反スラントを持たせて設置し、上層部もアンギュレーションを持たせた重超級木質プレートで表装したほうが手っ取り早かったように思う。

階下への低周波振動公害対策とトレードした音響?

複合ビルの最上階で「大型パイプオルガン」を設置した施設だったので、階下への低周波振動(重低音)公害を懸念したのかもしれない。京葉銀行文化プラザ(※ホール 残凶 ナビはこちら)や、石橋メモリアルホール(※ホール音響ナビはこちら)等のようにホール全体を「フローティング」させるなど他の方法もあったのではなかろうか?

算出に用いた値;

※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。

定在波評価

※障害発生エリアが収容人員の1/3以上 なので基礎点25点とした。

基礎点B1=基礎点25点ー障害発生エリア数4=21点

定在波障害顕著席

  • 定在波「節」;160席(:8席/1階最前部1~4列15・16番、30席/1階16~30列、24席/1階大向う30列全席、96席/2階テラスR2L2列全席、2席/2階テラスR1L1列53番、
  • 定在波「腹」:38(8席/1~4列両脇1/4巾の部分、30席/1階16~30列8(9)番&22(23)番、)

重複カウント ;ー4席

音響障害席総計;156席

初期反射対策評価

※障害発生エリア壁面材質が木材・石材混在なので素材基礎点を18点とした。

基礎点B2=素材基礎点18点ー障害発生エリア数3=15点

初期反射障害1 壁面障害席 ;120席(24席/1階大向う、96席/2階テラスR2L2列全席)

初期反射障害2 天井高さ不足席;0席

重複カウント ;ー0席

音響障害席総計;120席

客席配置評価

基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数4=16点

眺望不良席数;32席/1階平土間中央部座席1~4列12番~19番

音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;156席

音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;120席

音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足席;0席

重複カウント ;ー108席

音響障害席総計;200席

算定式 

評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

算出に用いた値;

定在波評価

基礎点B1=配点25点ー障害発生エリア数3=22点

定在波障害席数;256席(60席/1F、194席/2F)

初期反射対策評価

基礎点B2=素材基礎点12点ー障害発生エリア数2=10点

初期反射障害1壁面障害 194席/2F

初期反射障害2 天井高さ不足 0席

重複カウント ;ー0席

音響障害席総計;194席

客席配置評価

基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数4=16点

眺望不良席数;32席/1F平土間中央部座席

音響不良席その1;定在波障害席256席(60席/1F、194席/2F)

音響不良席その2 ;初期反射障害1壁面障害 194席/2F

音響不良席その3 ;初期反射障害2 天井高さ不足 0席

重複カウント ;ー198席

音響障害席総計;284席

算定式 

評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

能楽堂

(公式ガイドはこちら)

切妻造りの屋根と総桧張りの能舞台は、そこに足を踏み入れた者を一様に、"雅"の世界へ引き込んでくれます。
  桃山時代を意識したこの能楽堂は、能・狂言ばかりでなく、琴・三味線・尺八をはじめとする邦楽や舞踊等、他の伝統的な舞台芸術にもご利用いただけます。<公式サイトより引用>

ホール音響評価点:97点

§1,「定在波対」策評価点:38点/40点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:20点/20点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:19点/20点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

§4,客席配置への評価点:20点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

多目的ルーム

(公式ガイドはこちら)

間口9m、奥行き10m、天井高さ2.7m、床面積90㎡(約54畳)の平土間多目的ルーム。

窓から外が見渡せる多目的室で、壁面も「簀の子格子」で、カーテンをしめれば、サロンコンサートやお稽古事の発表会に最適のスペース。

ホール音響評価点:55点

§1,「定在波対」策評価点:20点/40点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:10点/20点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:5点/20点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

§4,客席配置への評価点:20点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ  はこちら。

リハーサル室

(公式ガイドはこちら)

床面積98㎡(約59畳)のリハーサル室1、93㎡(約56畳)のリハーサル室2の

2室有るリハーサル室は天井はやや低いが多目的室同様しっかりとした設えで、ストレスの無いリハーサルが可能。

ルーム音響評価点:50点

※会議室、宴会場、展示会場などがメイン用途のためルーム音響評価を適用しました。

§1,「定在波対評価点:25点/50点満点

  • ※ルーム低層部に1対以上の並行したプレーンな垂直壁がある場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

§2、「初期反射」対策評価点:25点/50点満点

  • ※ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

施設データ

  1. 所在地  愛知県豊田市西町1丁目200番地
  2. 所属施設/所有者 参合館/豊田市民センター地区市街地再開発組合。
  3. 指定管理者/運営団体 財団法人豊田市文化振興財団/豊田市。
  4. 開館   1998年11月3日
  5. 設計   青島設計・佐藤総合計画名古屋事務所設計監理共同企業体
  6. ゼネコン 竹中・矢作・佐藤・小野建設共同企業体
  1. 内装(音響マジック) 永田音響設計
豊田市コンサートホール
  1. ホール様式 、『シューボックスタイプ』音楽専用ホール。『
  2. 客席   1フロアー(1スロープ)、1,004席(1階席810席、2階バルコニー席194席)、車椅子席6席
  3. 舞台設備 オープンステージ、最大 間口18m×奥行き11m(面積約157㎡)
  4. その他の設備 パイプオルガン、楽屋x7、ホワイエ、ロビー、リハーサル室x2
各種図面,備品リスト&料金表

豊田市能楽堂
  1. ホール様式 平土間能舞台形式
  2. 客席1フロアー 458席(正面205席、中正面127席、脇正面126席)、車椅子席3席
  3. 舞台設備 屋根付き常設能舞台

    本舞台 3間×3間
    地謡座 4尺×3間
    後 座 2間×3間
    橋掛り 1.5間×6間

    その他の設備 鏡の間、楽屋x5、板の間(リハーサルルーム)、玄関、ロビー、

付属施設・その他 

館内付属施設 
  • 付属施設などのフロアー配置図 はこちら;8Fフロアー9Fフロアー10Fフロアー11Fフロアー
  • 館内施設配置図・見取り図・フロアマップはこちら(フロアマップ:1Fはこちら、2Fはこちら、B1Fはこちら、B2Fはこちら)
  • 施設図面別:リハーサル室、音楽実習室、音楽スタジオ、練習室、レセプションホール、展示ホール、多目的室、研修室、会議室、和室・茶室、カフェレストラン、コインロッカー等。
共用備品

全館共通備品リストはこちら。

全館共通各種装備
  • 全館共用・幕装備リストはこちら、
  • 全館共用・備品(敷物等・小道具)リストはこちら、
  • 全館共用・音響設備・機材リストはこちら
  • 全館共用・映像設備・機材リストはこちら
  • 全館共用・照明設備・機材リストはこちら
  • 全館共用貸し出し楽器リストはこちら;フルコンサートピアノ(スタインウェイD-274、ベーゼンドルファー290、YAMAHA CF3S、KAWAI RX-6、フルコンサートピアノメーカー型式不詳)、チェンバロ(アトリエフォンナーゲル社製)、和太鼓(口径不詳)ティンパニセット(ラディック社製直径32、29、26、23インチ)、バスドラム(直径36インチ、深さ16インチ等

施設利用ガイド

  • 利用案内 公式利用ガイドはこちら。
  • 市内団体・全施設利用料金案内 利用料金表 はこちらへ
  • 市外団体・全施設利用料金案内 利用料金表 はこちらへ
  • 全施設利用料金(付属設備・機材・備品利用料金含む)案内; 利用料金表はこちら。
  • 全館・設備・備品利用料金案内 利用料金表 はこちらへ。
  • 全館・舞台設備・備品利用料金案内 利用料金表 はこちらへ。
  • 全館・音響設備利用料金案内 利用料金表はこちら。
  • 全館・照明設備利用料金案内 利用料金表はこちら。
  • 全館・映像設備その他の備品 利用料金表はこちら。
付属施設・その他
  1. 付属施設 楽屋x、ホワイエ、エントランスロビー、リハーサルルーム、バーラウンジ、図書館、能楽堂。
    施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら。


デジタヌの独り言

コンサートホール

バブル経済が終息してからの建設なので、オルガン設置が5年遅れたり、景気低迷の影響を受け、「絢爛豪華」とはいえないが、公会堂風に回り込んだサイドテラス、セグメント反響体を用いた天井等、丁寧な設えの中型コンサートホールなのだが...

これでは、「初期反響」及び「定在波」のコントロールがかなり厄介そうでは有る

当初パイプオルガンが設置されていなかったので、完工時の音響測定では、問題が露呈しなかったのであろうが...。

ホールサイズ幅20m(2階22.5m)×奥行き43.5m×高さ15.5m(最高)から考えて、奥行き、幅、高さ各々17Hz,(15Hz),約7.8Hz,約22Hzの定在波(1波長基本周波数)が発生し易い環境で有り、これはパイプオルガンのペダル音(最低音域)に一致する、上方に拡がる僅かなスラント傾斜の壁面に改修をした方が良いのでは?

定在波による共振パワー.を恐れるあまりのチャンバー消音作戦?

小生宅のエントランスホールの例で恐縮だが、オルガン曲や大太鼓の再生をすると、建てや全体が共振するのがはっきりとわかる!

拙宅のエントランスホールは2階上層部屋根裏(合掌造りの3角屋根)に繋がる約1.5m四方の開口部はあるが、屋根裏床面は作業性(かつての養蚕場)と台風対策で壁土でしっかり固められており、床全体の重量・強度は木造古建築にしては大きいが、天井高さの1/4波長ぐらいに相当する、20数Hz(ヤマハサブウーファーの限界に近い重低音) のペダル音がすると、天井も含め建物全体が軋む、すごさである!(※詳しくはこちらの自慢?記事をどうぞ)

能楽堂

常設の能楽堂のホール内装も、ホール周辺の格子戸風内装や上層部の塗り壁風の仕上げ、波形天井等丁寧な設えで、能狂言に執拗な、低反響、低残響を達成している優れた能舞台である。

※参照覧

※1-1、定在波の悪影響に関する一般人向けnatuch音響さんの解説記事はこちら

※1-2、定在波に関するWikipediaの(技術者向け)解説はこちら。

※2、関連記事『ホールに潜む ミステリー ゾーン (スポット)とは?』はこちら。

※3、直接音、初期反射音、残響音についての(株)エー・アール・アイさんの解説はこちら。

※4、音響工学の基礎2応用編ー「ヴォールト天井とパラボラ収束音場クロス拡散法について」はこちら。

※5、エコールームに関する「音工房Z」さんの解説記事はこちら。※本物のエコールームでは定在波対策(平行壁面対策)はしっかり施されています。

※ご注意;

※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

公開:2017年11月 8日
更新:2018年10月11日

投稿者:デジタヌ

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