旅するタヌキ

愛知県芸術劇場 《 ホール 音響 ナビ 》派手好きな名古屋の新名所「辺りを圧倒する威容を誇るアピアランス」をもつ文化施設

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Official Website http://www.aac.pref.aichi.jp/gekijyo/index.html

愛知県芸術劇場のあらまし

金のシャチホコで有名な「名古屋城記念資料館ビル」と双璧をなす名古屋の新名所。

3つのホールを持った大型商業劇場施設「愛知県芸術劇場」と「愛知県美術館」が1つの館やの中に同居している施設。

4面舞台を持つ本格的オペラハウススタイルの大ホール、国内最高水準のパイプオルガンだけがご自慢のコンサートホール。

実験劇場としては滅多に使われることの無い小ホールや「大中2つの本格的なリハーサル室 」を備えた、「見栄えを大事に評価する建築家」には受けの良い、あまり音響には配慮の見られない変な舞台芸術総合センター。

2017年6月には音痴揃いの評議員で有名な「優良ホール100選」?に選出された。

愛知芸術文化センターのロケーション

  • 所在地  名古屋市東区東桜一丁目13番2号

名古屋駅から地下鉄東山線で2駅名古屋の中心街オフィスビルが犇めく一等地の「栄」の錦通りに面している愛知芸術文化センターの中に「愛知美術館」と同居している

栄バスターミナルのあるオアシス21とはペデストリアンデッキで結ばれている、

近くには、テレビ塔で有名な公園通り、NHK名古屋放送局、東海テレビ、名古屋市中区役所、中日劇場など名古屋の経済・行政・文化の中心地となっている。

トリップアドバイザーの周辺口コミ ナビはこちら。

愛知県芸術劇場へのアクセス

最寄りの駅 地下鉄栄駅

愛知県芸術劇場これまでの歩み

1992年6月 ホール竣工同年10月30日アートプラザ、アートスペース、アートライブラリーなどを備えた 愛知県芸術劇場としてオープン。

2007年12月 、リハーサル室以外を休館して改修工事実施。

2008年3月 再開館

2016年12月 再び長期改修工事実施の為に休館。

2017年8月1日~ 改修工事の為にコンサートホール休館閉鎖。同年11月20日10階に同居している愛知県美術館が、改修工事のため?再休館。同年11月28日8階ギャラリーも改修工事のため?再休館

2018年4月1日から大ホール&リハーサル室施設改修工事のため1年間休館。同年11月26日 コンサートホール&8階ギャラリーリニューアル?オープン予定(2018年3月19日現在)

2019年4月 大ホール・リハーサル室&10階愛知県美術館リニューアル?オープン予定。

愛知県芸術劇場がお得意のジャンル

コンサートホールは名古屋フィルハーモニー交響楽団のフランチャイズにも成っている。

クラシックコンサー以外にも、演劇公演、歌謡ショーなど、幅白く利用されてい。

また在中京地区の見栄っ張りアマチュアオーケストラの御用達ホールの一つともなっている。

愛知県芸術劇場の公演チケット情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら

施設面から見たホールの特色

ご注意;以下の記事中※印は当サイト内の紹介記事リンクです。
但し、その他のリンクは事業主・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

大ホール

(公式施設ガイドはこちら)

本格的なオペラ上演が可能な、劇場(プロセニアム型ホール)です。
...主舞台だけでなく、両側舞台や後舞台も充実しています。
客席は2,500席。...。また、鑑賞条件の良い1,900席規模にも変更可能な可変(隔離壁)機構を備えています。
和物の上演時には、鳥屋付きの本花道が設置できます。...
<公式サイトより引用>

1階、平土間部分の客席両サイドの壁面は木質、客先背面は両側桟敷テラス相当部分以外は吸音材を多孔質化粧板で表装した「吸音壁」、

2・3・4バルコニー席背面壁も同様の作り。

最上層部分の客席上層部は開口部の大きなメッシュ格子で吸音材を表装した仕上げ。

とにかく初期反響対策に相当苦労した跡が在り在りと見てとれる。

このあたりが馬蹄形ホールの難しいところかも?

いずれにせよ、2階以降のバルコニー間隔(軒下)が狭い!

ご自慢の客席バルクヘッド(音響隔離壁)機構(※1)

4階ベランダ後方部178席と、5階正面ベランダ424席を閉鎖出来る大規模なバルクヘッド(隔離壁)機構があり、1900席のホールとしても使用出来る。

と言うより最初から欲張らずに1900席にしておけば優れた音響だったかも?

オペラハウスに似合わないシミたれた剥き出し床!

通路部分にだけシミッタレタ・オフィス用テキスタイルマットが敷かれ他は剥き出しのフローリング床!

ホール音響評価点:66点

※改修後の客席配置で評価しています。

§1,「定在波」対策評価点:41点/50点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で 「完全平行・平面」の場合は、持ち点を満点x0.5=25点に減ずる。
  • ※障害エリア客席数/収容人員 の比率で持ち点から算出する。

§2、残響その1 「初期反射」軽減対策評価点:12点/25点満点

  • 木質パネル等持ち点25点から硬質壁在持ち点12点の間5段階持ち点評価。
  • 障害箇所1点/1箇所で持ち点から減点。
  • ※障害エリア客席数/収容人員 の比率で持ち点から算出する

§3,「客席配置」評価点:8点/20点満点

  • ※壁際通路、大向こう通路の有無、天井高さ、バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で持ち点から減点。
  • ※障害客席数/収容人員 の比率で持ち点から算出する

§4,残響その2「後期残響」への配慮評価点:5点/上限5

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。

総評

オペラハウスのデザインは難しい。

...にしても、この容積に4層2480人は詰め込みすぎだよね!

算出に用いた値;

●定在波対策持ち点;42点/障害発生個所6ケ所

想定・定在波障害席数;24席(8席/2Fテラス、8席/3Fテラス、8席/4Fテラス)

●初期反射持ち点 14点/素材点25点&障害発生個所11ケ所

想定・初期反射障害;322席(12席/1F、38席/3Fテラス、30席/4F、38席/4Fテラス、18席/5F、38席/5Fテラス、80席/3階天井高さ不足席、68席/4階天井高さ不足席)

重複カウント ;ー106席

※音響障害席総計;216席

●客席配置持ち点 9点/障害発生個所11ケ所

眺望不良席数;0席/1F平土間中央部座席千鳥配列

音響不良席その1;定在波障害席24席(8席/2Fテラス、8席/3Fテラス、8席/4Fテラス)

音響不良席その2 ;初期反射障害;322席(12席/1F、38席/3Fテラス、30席/4F、38席/4Fテラス、18席/5F、38席/5Fテラス、80席/3階天井高さ不足席、68席/4階天井高さ不足席)

重複カウント ;ー92席(42席/3階部延べ重複カウント、42席/4階部延べ重複カウント、8席/5階部延べ重複カウント、)

※音響障害席総計;254席

コンサートホール

(公式施設ガイドはこちら)

3重バルコニー構造のホール!?

コンサートホールは、クラシックを中心とする音楽専用ホールです。
演奏する人、聴く人の気持ちがひとつに溶けあうような、親近感のあるあたたかな空間づくりと、あくまでも"生音の演奏を聴く"という考え方を設計の基本にしています。<公式ホームページより引用>??????

舞台後方にも3重のバルコニーが!

変形シューボックスと言うより、ワインヤード・アリーナ?タイプに近い構造のホール。

対抗並行面が多いデザインで、ベルリンフィルハーモニーホール同様音響改善に相当苦労した(している)様子!

アクリルエマルションペイント仕上げのプラスターボード製の天井の造詣はユニークを通り越して「異様」な光景。

苦労の後がうかがえるが、根本的な解決策は見当たらなかった様で、現在長~い改修作業期間に入り休館中。

どのようなデザインで再登場するか楽しみな?ホールである。

ホール音響評価点:54点

§1,「定在波」対策評価点:15点/50点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で 「完全平行・平面」の場合は、持ち点を満点x0.5=25点に減ずる。
  • ※障害エリア客席数/収容人員 の比率で持ち点から算出する。

§2、残響その1 「初期反射」軽減対策評価点:25点/25点満点

  • 木質パネル等持ち点25点から硬質壁在持ち点12点の間5段階持ち点評価。
  • 障害箇所1点/1箇所で持ち点から減点。
  • ※障害エリア客席数/収容人員 の比率で持ち点から算出する

§3,「客席配置」評価点:9点/20点満点

  • ※壁際通路、大向こう通路の有無、天井高さ、バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で持ち点から減点。
  • ※障害客席数/収容人員 の比率で持ち点から算出する

§4,残響その2「後期残響」への配慮評価点:5点/上限5

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。

総評

とりあえず、ステージ上以外では至る所に定在波(※2)が発生するデザインなので、被害の事態?は定かではなく、特にコーナー部に席を設ける、「掟破りのデザイン」なのでこの部分に陣取った方からもう少し(おそらく2階P席左右で+20名、2階バルコニー後部両翼で+44人、3階前方L・Rで+20名、3階バルコニー後部両翼で+12名)あわせて96名程度の追加被害者は出ているはずである。

この部分は最も「重低音の集まる」エリアで、通常は出入口を切って通路にしてある部分である!

チケット購入の際には、1階メインフロアー1列から14列の中央部14・15番席と各フロアー前方左右のコーナー席、同じく後方左右のコーナー席は避けられた方がよかろう。

さらに定在波が発生している範囲(波動上)では、どの席に座っても、周波数特性が乱れている、したがって、楽器本来の音色とは異なった音色にしか聞こえない(評判の良い?シューボックスコンサートホールでも2階バルコニーでなどでよく経験する!)。

聞いてる方はたまったものではないが、アマチュアオケが良く利用しているのも、ステージ上では定在波が発生しないためであろう。(為にステージ上で演奏している限りは気持ちが良い?)

算出に用いた値;

●定在波対策持ち点;16点/障害発生個所9ケ所

想定・定在波障害席数;76席(28席/1階、22席/2階P両翼、14席/3階L・R両翼、14席/3階スロープ)

●初期反射持ち点 25点/素材点25点&障害発生個所0ケ所

想定・初期反射障害0席

●客席配置持ち点 10点/障害発生個所10ケ所

眺望不良席数;36席/1F平土間中央部座席

音響不良席その1;76席(28席/1階、22席/2階P両翼、14席/3階L・R両翼、14席/3階スロープ)

音響不良席その2 ;初期反射障害0席

重複カウント ;ー6席

音響障害席総計;106席

小ホール

(公式施設ガイドはこちら)

演劇、舞踊、音楽、パフォーマンス、トークショーなど、ジャンルにとらわれない自由で創造的な表現の場としてご利用いただける小規模ホールです。
長方形の箱型ホール(約360m2)で、エンドステージ、アリーナステージ等様々な舞台型式に対応できます。
一点吊り装置を主力とする吊り物機構を備えています。
舞台機構、舞台照明設備、電気音響設備には、コンピューター制御システムが導入されています。<公式ホームページより引用>??????

アダプタブルステージ(可変床昇降システム※1)を備えた3階吹き抜けの平土間多目的イベントホール。固定席はなく可変ステージ周りにスタッキングチェアーを並べてホールとして使用する。

2階床相当部分に設備点検用のキャットウォークテラスが巡らされている。

天井は剥き出しの照明ブリッジを配置した流行の手法。

ホール音響評価点:55点

※標準?エンドステージレイアウトで評価。

§1,「定在波」対策評価点:22点/50点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で 「完全平行・平面」の場合は、持ち点を満点x0.5=25点に減ずる。
  • ※障害エリア客席数/収容人員 の比率で持ち点から算出する。

§2、残響その1 「初期反射」軽減対策評価点:16点/25点満点

  • 木質パネル等持ち点25点から硬質壁在持ち点12点の間5段階持ち点評価。
  • 障害箇所1点/1箇所で持ち点から減点。
  • ※障害エリア客席数/収容人員 の比率で持ち点から算出する

§3,「客席配置」評価点:15点/20点満点

  • ※壁際通路、大向こう通路の有無、天井高さ、バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で持ち点から減点。
  • ※障害客席数/収容人員 の比率で持ち点から算出する

§4,残響その2「後期残響」への配慮評価点:2点/上限5

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。

総評

実験演劇専用?ホールだからまあいいか。

算出に用いた値;

●定在波対策持ち点;24点/障害発生個所1ケ所

想定・定在波障害席数;24席(14席/可変段床部、10席/ロールバックシステムスロープ席)

●初期反射持ち点 17点/素材点20点&障害発生個所3ケ所

想定・初期反射障害6席(6席/1F席)

●客席配置持ち点 17点/障害発生個所3ケ所

眺望不良席数;24席/1F平土間中央部座席

音響不良席その1;定在波障害席数;24席(14席/可変段床部、10席/ロールバックシステムスロープ席)

音響不良席その2 ;初期反射障害6席(6席/1F席)

重複カウント ;ー6席

音響障害席総計;24席

リハーサル室

(公式施設ガイドはこちら)

大・中2室。それぞれ控え室2室付き。

上層部床面に相当する部分にキャットウォークが巡らされた、バレエ・ダンスレッスンバーを装備した壁面ミラー(カーテン付き)のビニタイル床のリハーサル室を備えている。

全周有孔音響ボードで表装された遮音(吸音)構造を持ち、どういうわけか、お粗末なホールにしては立派なリハーサル室。

天井が高く(2階吹き抜け)広々としたリハーサル室は広さ的には問題なさそう。

ルーム音響評価点:50点

§1,「定在波対評価点:25点/50点満点

  • ※ルーム低層部に1対以上の並行したプレーンな垂直壁がある場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

§2、「初期反射」対策評価点:25点/50点満点

  • ※ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

施設データ

  1. 所属施設/所有者 愛知県芸術劇場/愛知県
  2. 指定管理者/運営団体 (公財)愛知県文化振興事業団/愛知県。
  3. 開館   1992年10月30日
  4. 設計   A&T建築研究所

  1. ホール様式 、『馬蹄形』プロセニアム型式多目的ホール。

客席   4層フロアー(3重バルコニー) 収容人員 2,480席

  1. 客席仕様;客席配置図・座席表はこちら4スロープ4層5フロアー
  2.  
  3. 収容人員2480席、(車椅子用スペースX8台、親子室X16席含む、)
    • 1階席X720席、1階(オーケストラピット部可動床可動席X176席、含む)、1階平土間中央部千鳥配列、
    • 2階席X524席、(車椅子用スペースX8台、多目的室、親子室X16席、含む)
    • 3階席X376席、
    • 4階席X354席、(バルクヘッド使用時178席)
    • 5階席X486席、(バルクヘッド使用時62席)
    • フローリング、

  1. 舞台設備 疑似4面舞台、可動プロセニアム:

    間口 18.2m(移動ポータルにより14.7mまで縮小可能)
    高さ 12.0m(移動ポータルにより6.5mまで縮小可能)

    回り盆(回り舞台;直径16.38m)、主舞台のほぼ全面にわたる5基の大迫り(0~10度の傾斜床機能付)上手側舞台から主舞台に移動する5基の大型スライディングワゴンステージ、反響版、オーケストラピット(可動床)
  1. その他の設備 小楽屋6室(バス・トイレ付き)、中楽屋4室、大楽屋4室、スタッフ室3室、衣装室、主催者控室、シャワー室2室

コンサートホール

  1. ホール様式 『シューボックスタイプ』音楽専用ホール?。
  2. 客席   3フロアー 収容人員 1,800席、3重テラス、舞台背面3重テラス、
  1. 舞台設備 オープンステージ。
  2. その他の設備 パイプオルガン、楽屋x、

小ホール

  1. ホール様式 平土間型式多目的イベントホール。
  2. 客席   1フロアー 収容人員 収容人員 最大330席、可動床、ロールバックシステム固定席
    1. 客席配置図・座席表はこちら
  3. 舞台設備 オープンステージ形式 3分割アダプタブルステージ(可動床システム)
    1. 昇降舞台(9m×7.2m)1基、(9m×3.6m) 2基、道具バトン10本、高さ7.5m(ライトブリッジ迄)
  • 各種図面,備品リスト&料金表。

付属施設・その他

    1. 付属施設 リハーサル室x2、練習室x、
    2. 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら。

デジタヌの独り言

(狸穴総研・音響研究室 しゅかん(酒燗?)

見栄っ張り名古屋の象徴的施設

見てくれに拘る、愛知県民気質を象徴している施設群。

敷地は十分確保?していたはずだが、建設費をケチり立派な外観(見てくれ)の割には、この敷地に3つの大型文化施設(美術館、大歌劇場、大型コンサートホール)と雑多な付属施設は完全に欲張りすぎであった!

これだけ欲張るなら、隣りの名古屋市立東桜小学校と第2号栄公園を整理しもう少し余裕のある敷地面積で事業に望むべきであった!

但し中京地区最大の収容人員2500席は呼び屋・プロモーターには「絶大な人気」で、大ホールの最も得意とする「オペラ公演」は滅多に聞けない状況!

さらには、中京地区のアマオケのメッカ共なり、運営上は「大成功」と言ったところ。

さすが「抜け目の無い尾張商人気質」ではある。

伝統芸能の盛んな尾張・三河にある、伝統芸能無視の「大ホール!」

回り舞台、スライディングステージと立派な「モダン芝居小屋」で有るにもかかわらず、本花道、はおろか、袖花道の設備も無い、更にミュージカルでは便利な、オーケストラピット前縁花道も無い!

広大なステージに、仮設リンクとパイプ椅子を並べ、何処かの東京隣接都市(※紹介したくない記事はこちら)の様にプロレス興業でもやりますか...?

収容人員を欲張ったせいであろう

設計事務所お得意の、ワインヤード(段々畑テラス)を配した馬蹄形のオペラハウスの紛い物!

特に3層のテラスは最低!軒が低い上に、軒先が深い(不快!)。

これでは、PA頼りのミュージカルはまだしも、肉声のオペラでは軒先反響で歌手の滑舌がはっきり聞こえず、長時間の鑑賞は「我慢大会」ものであろう。

醜悪なコンサートホール?

禁則のオンパレード、全く酷い施設である!(※「失敗しない・ホール計画の手引き」講座2017参照)

設計者は、ホール設計の「ド素人」か、それとも「大洞吹き」?

(この施設以外では、サンポートホール高松(※ガイド記事はこちら)など優れたホールも設計している?ハズなのに...、愛知県の施設課が余程「無茶な仕様(要求)」を押しつけたのであろう!)

2017年6月には優良ホール100選に選出されたらしいが、どうしてこのホールが...?

選考委員の先生方はコンサートに行かれたことがあるのか?

前代未聞の多層シューボックス?

そもそもシューボックス型ホールは、「1階平土間」、と「高層の1段桟敷」、「高い天井」、が基本でオペラハウスに代表されるような多層構造のバルコニー(桟敷)は設けないのが基本!

なぜなら、頭上の障壁(軒)を出来るだけ遠ざけ、無用な(反響)を無くす為である。

平行で平面な軒先天井

多層バルコニーを作る場合は奥行きはできるだけ浅く、各フロアーの天井と壁面とのコーナーは、額縁のような「飾り梁」を入れるか、最低でもスラントさせ軒先に向かって天井を上昇させるのが常識であるのにこの処理がなされていない!

中途半端な角型ワインヤード?

一応コーナーは落とし(面取り)しコーナーでの低音障害(こもり)には対処しているかのようだが...?

最もホーン効果の影響がでやすいステージ後方コーナー部分の天蓋?付きの、2層バルコニー席は酷すぎる!

この当たりは、センター配置のオルガンが10数Hzのペダル音を鳴らすと、悲惨な状態になるであろう。

全周にわたって配置された、訳のわからないワインヤード客席?

更にステージ前方も、平土間に相当する1階部分はほんの一部?

両サイドの壁は、装飾(額縁加工や装飾柱)や「テーパー無しの垂直壁」。

唯一の救いは木質壁である点だけ。

2階大向こうまで続く1階フロアー両袖のスラント桟敷?

は見晴らしには貢献するやもしれぬがここはアリーナでは無い!

シューボックスの天井桟敷?

極(悪)めつけは、ステージ正面の3層目の客席。

ナンダこれは!これじゃ映画館では無いか!

いずれにせよ、2階・3階の大向こうは天井(&軒先)が迫り最悪で有ろう!

額縁加工のない平面パネルの壁面

オープンステージ周辺の1階壁はさすがに、凸面に湾曲が施された、木質パネルを並べて反響音の拡散に対する配慮が見られるが、この部分だけ!

他は全て平面・垂直の額縁無し平面パネルのオンパレード。

これでは定在波や、対抗面との間で続く反響(エコー)の嵐で、音楽鑑賞処では無かろう!

前代未聞の異様な天井!

基本構造と細部の処理(壁面処理)をケチった(手抜き?)した「付け」を天井で解消しようとしたために、このような異様な天井となったのであろうが......。

効果の程は奏者と聴衆が一番ご存じのハズ!

特に3階バルコニー周辺の処理は最低の安普請!

客席が減っても、角を落とした装飾柱とそれに続く天井4周の装飾梁、で音響特性を改善すべきだった。

そして、段付きの装飾梁をあしらった段付きの「伝統的公会堂風の天井」にすれば、大向こう上部の無様の長物「残響調節マジックボックス?(※4)」に頼らなくても、景観も音響も数段良くなっていたであろう。

(※ついでに申し上げれば、定在波と、残響は全く別物で、この手のマジックボックスでは定在波対策にはならない!)

開館10年で2度の長期に渡る改修は異常!

何処を、同改修(若しくは調査・検討)しているのか判らないが、開館10年で2度の長期に渡る改修は異常!

狸穴総研・音響研究室・の具体的改修提案
①1階フロアー周囲の壁の改善
  • 最低、天井に向かって僅かな広がりを持たす「外傾スラント」or「内傾スラント」は必要。
  • できれば各パネル中央部にビクトリア調の凸面山形装飾パネルを張り付ける。
  • 「額縁加工」若しくは、「装飾柱と装飾梁」の追加
②3階改装
  • 露出柱?前面に天井に至る「半円形の装飾柱」を付加する。
  • 天井桟敷最低3列、できれば5列撤去!
  • 天井に至る「簀の子格子」でマジックBOXと空調、照明&"拡声"装置を覆う。
  • 天井に向かって窄まる、壁面内傾スラント設置。できれば壁と3階軒の付け根に装飾梁を追加。
③3階軒形状の改善
  • 少なくとも天井に向かって窄まるテーパー処理をする、できれば前縁ラウンド処理。
  • 2階テラス天井(3階テラス軒)を最低テーパー処理。
④2階・3階柱・梁と壁の取り付けは部

額縁処理(段付き)で角を無くす。

⑤天井付け根の改善

同じく巨大なカーテン形状の段構えの付け根の鋭角部は「面取り」もしくわ「ラウンド形状」とし、「コーナーこもり」を改善する。

2017年10月19日 狸穴総研・音響研究室 しゅかん(酒燗?) 微酔狸。

参照覧

※1、現代の3大迷発明!「からくり小屋列伝」はこちら。

※2、定在波の悪影響に関する解説記事はこちら。

※3、アクリルエマルションペイント仕上げのプラスターボードについての建材メーカーの解説記事はこちら。

※4、現代の3大迷発明!「からくり小屋列伝」はこちら。

※、「都市伝説・良いホールの条件"残響2秒以上"は本当か?」はこちら

※、直接音、初期反射音、残響音についての(株)エー・アール・アイさんの解説はこちら。

※、「ホール酔い」に関する関連記事はこちら

公開:2017年9月 7日
更新:2018年11月 4日

投稿者:デジタヌ

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