旅するタヌキ

所沢市民文化センター ミューズ 《 ホール 音響 ナビ 》 

,

建築音響デザインから眺めたミューズ

公式施設ガイドはこちら)

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

アークホール

公式施設ガイドはこちら)

所見

よくよく見ると「けち臭いホール」で愛知芸術文化センター・愛知県芸術劇場(※ガイド記事はこちら。)同様にステージ後方のテラス席を「コーナー部分」にまで配置してしまっているのは大チョンボ!

オルガン曲などではここに座ったオーディエンスはたまったものではない!1階メインフロアー中央部1~15列の13番 から24番席は千鳥配列にすべきであった。

ウィーンに言った気分だけは味わえるか?(本物の学友協会ホールは比べ物にならないほど良い韻きです!)

最大の特徴はシューボックス型の音楽専用ホール

ウィーン楽友協会大ホール同様の、階上席・舞台後部席を備えたシューボックス型音楽専用ホール 。

首都圏では有数の音楽専用大ホールである。

コンサートホールの条件パイプオルガン装備

欧米のコンサートホールと同様にパイプオルガンを備え手いる。

又このオルガンはオーストリア・リーガー社製で国内でも有数の規模を誇っている。

利用者(プロモーター)にとっては

東京近郊の大ホールにしては比較的リーズナブルな使用料。

さて施設デザイン面では

平土間部分から連なる緩やかなスロープを持つメインフロアーと、両翼から側壁に沿って前方に伸びたサイドテラス席を持つ2.・3階バルコニー席を持つ3スロープ3層構造のシューボックスホールである。

2階サイドテラスはそのままステージ後方のオルガン下まで回り込んでいる。

さらにメインフロアー両側壁に高床サイドテラス席が設けられている。

基本「のっぺらぼう」の塗装仕上げコンクリート壁!

音響拡散体を配した額縁?付きの出入口がホールを取り囲ンでいる。

天井は組格子風の折り上げ天井(反響板)。

このデザインなので1・2階大向う背後壁は縦格子で表装された吸音壁となっている。

ステージ前縁、メインフロアー両サイドテラス床囲い共に塗装仕上げのコンクリート。

各フロアー「大向う」が通路になっているのが救い。

ホール音響評価点:61点

§1,「定在波対」策評価点:20点/40点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:8点/20点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:19点/20点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

§4,客席配置への評価点:13点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ  はこちら。

マーキーホール

公式施設ガイドはこちら

所見

馬蹄形は一見並行する対抗面がなさそうに見えるが、円形コロシアム同様に中央部に壁面反響が集中する、さらに意外と定在波も発生しやすい。

特に本ホールのように周辺が硬質壁の場合は顕著にあらわれる。

JKL列の17・18番席は周波数特性に乱れがあり、コンサートでは避けたほうが良かろう。

最低平土間(オーケストラピット)部の12番~23番ABC列は千鳥配列座席にすべきであった。

1・2階各バルコニーの大向う迄座席を詰め込んだのは明らかに欲張りすぎ。

建物解説

平土間部分から続くスロープを持つメインフロアーと3層のテラスが有る3層のホール。

1層目のサイドテラスはメインフロアー最後部から両翼に広がっている。

メインフロアー周辺壁面(高床サイドテラス床囲い)は塗装仕上げのコンクリート!

当然というか各テラス背後壁は横格子で表装された吸音壁。

4階フロアー相当最上層部にキャットウォークテラスが設けられている。

ソリストのリサイタルやアンサンブルのコンサートには使えそう?

ホール音響評価点:61点

§1,「定在波対」策評価点:20点/40点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:10点/20点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:19点/20点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

§4,客席配置への評価点:12点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

キューブホール

(公式施設ガイドはこちら)

所見

問題は左右席の背後壁がプレーン垂直壁であること、ホール全体には、アンギュレーションを設け、それなりに定在波対策はしてあるが、この一番肝心な客席背後壁はノッペラボウの垂直壁!

ために、ステージ中央部は定在波の影響で、周波数特性がかなり乱れているようで、プレーヤーたちは中央を避けてステージに立っている?

デザイナーは4周の壁面を同意匠で統一したかったのであろうが、この部分(左右)壁面は、大胆にスラントもしくはアンギュレーションをもたせるべきであった。

どうも音響学に通じていないデザイナーは見た目の感じで凸型の天井反響板を使いたがる傾向にあるが、実際には効果がない!

直径6mの凹面パラボラをつるしたほうが効き目がある。

※先人の知恵ヴォールト天井(※関連記事はこちら

どうも響き過ぎるようで...

通常は、湯あたりならぬ「音あたり」するようなホール形状(真四角)でプレーヤーには適度以上のフィードバック?が得られ好評なはずだが...

どうも響きすぎるようで素人考えで?ステージ背後に、スクリーンをつるしたがるプレーヤーが多いようだが、はっきり言って効果はない。

残り3面の壁面に厚手の音響カーテンをつるすほうがまだましであろう。

デザイン上の特徴

オープンステージの大聖堂タイプの真四角のホール。

天井が高くステージを3方から囲むように配置された比較的傾斜の強い客席で、左右最後部席以外は定在波の心配はない。

基本塗装仕上げのコンクリート壁というエコールーム仕様(※3)のホール

前後方向の定在波対策として?、ステージ背後には音響拡散体をあしらった反響板が前傾スラント設置されている。

リサイタルや、アンサンブル、ジャズ、コンサートなどに使用されている。

ホール音響評価点:64点

§1,「定在波対」策評価点:18点/40点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:10点/20点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:20点/20点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

§4,客席配置への評価点:16点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ  はこちら。

リハーサル室

公式施設ガイドはこちら

リハーサル室 間口18m×奥行10m 床面積180㎡(約109畳)の音響にも配慮したリハーサル室を有する。

ホール音響評価点:50点


内訳

定在波対策評価点:25点/50点満点(ルーム低層部2面以上がプレーンな並行壁の場合は持ち点はx0.5と成ります)

残響その1(初期反射)対策評価点:25点/50点満点(ルーム低層部2面以上がプレーンな並行壁の場合は持ち点はx0.5と成ります)

微酔い狸の独り言

埼玉県は良質のホールの宝庫でも有る様で、所沢も西武ドームのポップスコンサートだけかと思いきや、どっこいクラシック音楽の殿堂と呼んでも過言でない、お宝ホールが有ったとは。

安普請ではあるが所沢のミューズは彩の国さいたま芸術劇場に勝とも劣らない施設であると同時に「みなとみらいホール」などとは比べものにならない程出来の良いホールでも有る。

所沢市文化センターミューズ

Official Website http://www.muse-tokorozawa.or.jp/

所沢市文化センターミューズのあらまし

バブル景気集結と共に着工し、完全に熱の冷めた1993年に開館した不運なホール?

3つのホールとリハーサル室、イベント会場、練習室、会議室などを備えた、所沢市の誇る総合舞台芸術センター。

ミューズのある所沢市とこれ迄の歩み

令制国武蔵国入間郡に属していた。
推計人口、341,091人/2018年4月1日。

所沢―(高田馬場)ー新宿 42分/¥480‐/西武新宿線ーJR

所沢市文化センターミューズのロケーション


埼玉県所沢市

最寄りの駅 西武新宿線「航空公園」駅より徒歩約10分/バス約3分

トリップアドバイザーの所沢市周辺にある観光スポット 口コミ ナビはこちら。

所沢市文化センターミューズがお得意のジャンル

アークホール

オーケストラコンサート、Jポップ関係のコンサートやミュージカル、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、落語・吉本演芸寄席などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体も利用している。

マーキーホール

ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会等、小編成の室内楽コンサート、Jポップ関係のコンサートやミュージカル、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、邦楽、落語・演芸寄席などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体も利用している。

などが行われている。

キューブホール

主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、プロの小編成バンドのコンサートや落語・演芸寄席などジャンルに拘らないバラエティーに富んだ催しが行われている。

所沢市文化センターミューズの公演チケット情報

アークホールで催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら

マーキーホールで催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら

キューブホールで催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら

詳細データ 

  1. 所属施設/所有者  所沢市文化センターミューズ/所沢市
  2. 指定管理者/運営団体 (公財)所沢市文化振興事業団/所沢市。
  3. 開館   1993年
  4. 設計  
  5. ゼネコン 
  6. 内装(音響マジック) 

アークホール(大ホール)

  1. ホール様式 『シューボックスタイプ』音楽専用ホール。
  2. 客席   収容人員 2002名1・2・3桟敷席付き3層テラス、2階舞台背面席、
  3. 舞台設備 間口21.58m×奥行14.87m×高さ17.0m (オープンステージ)
  4. その他の設備 パイプオルガン、楽屋x7、

マーキーホール(中ホール)

  1. ホール様式 馬蹄形プロセニアム型式3層構造多目的ホール。
  2. 客席   収容人員 798 席(オーケストラピット使用時710席)(1F/647席 2F/109席 3F/42席)

  3. 舞台設備 可動プロセニアム(間口14.58m×奥行15.45m×高さ9.45m)、可動反響版、
  4. その他の設備 楽屋5室(洋室)、シャワー室、洗濯室

キューブホール(小ホール)

  1. ホール様式 公会堂タイプ音楽専用ホール。
  2. 客席   収容人員318席(ステージ迫り未使用時342席)
  3. 舞台設備 オープンステージ間口18.5m×奥行15.0m×高さ14.2m、2分割迫り(ひな壇)、天井設置可動反響版、
  4. その他の設備 楽屋4室(洋室)

付属施設・その他

詳しくはこちら。

    • 付属施設 ザ・スクエア(イベントホール)、第2展示室、会議室X4室、和室X2室、リハーサル室、練習室X2室、駐車場(350台収容)レストラン 
    • 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら。

 

※参照一覧

※1、定在波の悪影響に関するnatuch音響さんの解説記事はこちら。

※2直接音、初期反射音、残響音についての(株)エー・アール・アイさんの解説はこちら。

※3 エコールームに関する「音工房Z」さんの解説記事はこちら。

 

公開:2017年9月 2日
更新:2019年2月 6日

投稿者:デジタヌ

このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP彩の国さいたま芸術劇場 《 ホール 音響 ナビ 》「和と洋」が織りなすハーモニー!?


 

 

 



▲このページのトップに戻る
▲埼玉県 の劇場 コンサートホール ナビへ戻る

 

ページ先頭に戻る