群馬音楽センター/高崎市《ホール音響Navi》
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老兵は死なず去り行もせず文化を語り続ける
群馬音楽センターのあらまし
Official Website http://www.takasaki-foundation.or.jp/center/
ホールとしては有りがたくない称号DOCOMOMO Japanが選定する「日本の近代建築20選」 日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選ばれ、日本に於けるモダニズム建築の代表の一つとされる群馬音楽センター。
群馬音楽センターのロケーション
ところ 高崎市高松町28番地2
アクセス
JR・上信電鉄高崎駅西口から徒歩10分
群馬音楽センターのある高崎市のあらまし
- 推計人口、370,176人/2017年10月1日
- 高崎-前橋(県庁所在地)14分/両毛線/200円/9.8km
- 高崎ー東京 51分/4730円/新幹線
市内から赤城山・榛名山・妙義山の上毛三山を望むことができる。
また榛名山の南面は、大部分が市域に含まれる。
群馬音楽センターがお得意のジャンル
群馬交響楽団の定期演奏会場に成っている。
オーケストラコンサート、オペラ・バレエ、舞台演劇以外にも、ミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、有名タレントの座長ショー、現代演劇、伝統芸能、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショー等ジャンルに拘らない幅広い演目でこのエリアの多くの人達に受けいれられている。
またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。
群馬音楽センターの公演チケット情報
施設面から見たホールの特色
※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。
1,932席あるホールは、コンサートホールとしてはもちろん、日本の伝統芸術である歌舞伎や能、さらに世界各国の劇団によるオペラ、バレエなどが上演され、高崎市民のみならず多くの人々に、今なお親しまれています。<公式ガイドより引用>
ホール
モダニズムの巨匠 アントニン・レーモンドが設計した1フロアーの扇型プロセニアム形式ホール。
野外ステージに屋根が付いたようなデザインの扇形ホールである。
最大スパン60mの鉄筋コンクリートの「折板構造」と呼ばれる工法で作られている。
ちょうど「アルマジロ」のような鎧状に5角型断面の鎧?が前後方向に重なり合っている。
特徴ある打ち放しコンクリートのホール構造体剥き出しの内装は知育館を思わせるような不思議な空間でもある。
天井と側壁には明かり取りのガラス窓がホールを横に横断する形で数列に渡って列状に配置されている。
ステージ反響板はホールと同意匠の台形デザインであるが木質の反響板と成っている。
可動プロセニアムではないが、ホールと一体に成ってオープンステージコンサートホールと同様な効果を得ている。
ホール音響評価点:79点
(※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ はこちら。
内訳
定在波対策評価点:40点/40点満点(※客席周辺がプレーンな平行壁はx0.5=20点が持ち点と成ります)
残響その1(初期反射)対策評価点:10点/20点満点(※客先周辺石材壁の場合はx0.5=10点が持ち点と成ります)
残響その2(後期残響)への配慮評価点:15点/20点満点
客席配置 14点/20点満点(※客席周辺石材壁の場合はx0.8=16点が持ち点と成ります。)
シンフォニーホール(音楽練習棟)
鉄筋コンクリート造りの白を基調としたモダンな建物は、地上2階、地下1階で、大・中・小5つホールの練習ホールと会議室からなる音楽練習棟。
大・中練習室
2階吹き抜けの高い天井をもった、平土間練習場。
フローリング仕上げの大練習場とリノリウム床の中練習場は共にルーム周辺壁はアンギュレーションを持たせた木質。天井もアンギュレーションを持たせた木質で2回吹き抜けの高い天井と相まって、反響の少ないクリアーな音質で本番真柄の練習(リハーサル)が行える。
大・中練習室ルーム音響評価点:100点!
定在波対策評価点:50点/50点満点(ルーム低層部に1対以上のプレーンな並行壁がある場合は持ち点はx0.5=25点と成ります)
残響その1(初期反射)対策評価点:50点/50点満点(ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は持ち点はx0.5=25点と成ります)
群馬音楽センターの施設データ
- 所属施設/所有者 群馬音楽センター/高崎市。
- 指定管理者/運営団体 (公財)高崎財団/高崎市。
- 開館 1961年7月
- 設計 アントニン・レーモンド
ホール
- ホール様式 、『扇形タイプ』プロセニアム型式多目的ホール。
- 客席 1フロアー 収容人員
1,932席
車椅子 3席
立見席270人 - 舞台設備 、プロセニアムアーチ:間口:12.7m 奥行:14m 高さ:9m、ブドウ棚(すのこ)、バトン類、脇花道、反響板、オーケストラピット
- その他の設備 、楽屋x2、会議室x2、
シンフォニーホール(音楽練習施設)のデータ
- 開館 1991年
- 設計 レーモンド設計事務所
- 大ホール 床面積420㎡(約253,5畳)フローリング平土間2回吹き抜け施設
- 中ホール 床面積209㎡(約126畳)平土間2回吹き抜け施設
- 小ホール(音楽練習室)x3
- 会議室x2
- 指導者控え室
- 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら公式ガイドへ。
デジタヌの独り言
現在当施設の老巧化のため、高崎市栄町79番3に新施設「高崎文化芸術センター(仮称)」(公式ページはこちら)の建設が進んでいるようだが、
モダニズムに対する拘りをすて、京都会館/京都市のように「現状に見合った施設」に成る事を祈る次第である。
※ロームシアター京都のホールNaviはこちら
参照覧
※1、残響(初期反射と後期残響)についてのWikipediaの解説はこちら。
※2、定在波の悪影響に関するnatuch音響さんの解説記事はこちら。
公開:2018年2月26日
更新:2022年9月30日
投稿者:デジタヌ
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