旅するタヌキ

杉並公会堂《ホール 音響 ナビ》アマオケに超人気なコンサートホール 

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※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

杉並公会堂のあらまし

Official Website http://www.suginamikoukaidou.com/

アマオケにやさしい「使えるカラクリ」と「低料金」

このホールのご自慢は、使える「からくり小屋」にある。

大掛かりな、拡張ステージ迫り、天井反響板、可動プロセニアム機構

搖動タイプの「可動舞台袖壁」を開くサイドプロセニアムはよく見かけるタイプだが、コーナー反響板(&スピーカー)一体型の上部プロセニアムは、上部シーリング(天井)内に収納されており、「跳ね上げタイプ」のシーリング反響板の一部を跳ね上げた部分に、天井本体から引き出し吊り下げる仕組み。

同時にステージ上の3枚のシーリング反響板も90度回転し、上層部に隠れたバトン類が現れ、「3分割アダプタブルステージ迫り」(※1)が上昇して演劇用のプロセニアムホールに変身する"カラクリホール"。(断面図参照)

使える千変万化のステージ・客席配置

  • 標準のオープンステージ・コンサートホール形式:1190席/1階778席
  • 3分割エプロンステージ迫り中央部仕様:ステージ前1・2列両サイド14席と3列以降全席使用で1144席/1階732席
  • 3分割エプロンステージ迫りフル仕様A;3列以降座席で1130席/1階718席
  • 3分割エプロンステージ迫りフル仕様B;2列中央部10番~32番13席を補助席追加して1143席/1階721席
  • プロセニアム形式演劇ホール仕様;1041席(1階778席フル使用、2階L・R29番から後方座席412席※L・R20番~29番は照明テラス使用のため移動、19番より前方は未使用)

アマオケに人気がある訳

その1)前途の「使えるからくり小屋」

1190席のオープンステージ(コンサートホール仕様)が基本で、3分割エプロンステージ、可動プロセニアムの使用料負担(組み換え料金)、2階テラス席の移動料金(組み換え料金)などの追加料金が無い!※ただし組み換え時間は会館使用時間として料金に組み込まれる。

その2)奏者自ら自己陶酔にしたれる!

ステージ上では定在波(※2)による音響障害は現れず、「適度な音響フィードバック?」と評判で心地よく「自己陶酔にしたれる!」

その3)適当なキャパと料金体系!

客席フル仕様(アマオケの通常編成なら十分)でも1190席と適当なキャパで何とかチケットが売りさばける範囲?

「カラクリ小屋」を持つ他の多くの自治体でも見習ってほしい、料金システムである。杉並区ブラボー!

(※公式利用ガイドはこちら)

杉並公会堂のロケーション

所在地   東京都杉並区上荻一丁目23番15号

杉並公会堂へのアクセス

最寄りの駅 JR・東京メトロ荻窪駅北口から徒歩7分

建築音響工学面から眺めた杉並公会堂

杉並公会堂の施設データ

  1. 所属施設/所有者 杉並公会堂/杉並区。
  2. 指定管理者/運営団体 株式会社京王設備サービス/。
  3. 竣工   2006年1月
  4. 設計  佐藤総合計画(音響設計 By Nagata Acoustics Design)
  5. ゼネコン 大林組

付属施設・その他 

館内付属施設 

施設利用ガイド

大ホール

オープンステージコンサートホールを基本にした多目的ホール?

大掛かりな可動プロセニアムを用いて、プロセニアム形式にも成る流行りのデザインを採用した多目的ホール。

客席周辺が垂直壁で囲まれたオーディトリアム空間は、全体が長方形のまさしくシューボックスデザインのホールでもある。

フロアデザイン

1から3列までが完全に平土間で、4列以降13列までが平土間に近い緩やかなスロープ、14列から最後列24列までの後半部分が「ハノ字」型の低くて緩やかな段床座席となっている。

オーディトリアム全周に渡る2階バルコニー

オーディトリアム両側壁には1列座席を持つサイドテラス席が、ステージ背後にも3列3段の「ハノ字段床」バルコニー席が設けられている。

座席は比較的急峻で浅い「ハノ字」型の段床構成の座席配列を採用している。

天井

プラスターボード製(※3)の天井反響板は、客席両サイド、後方側壁の3方から丁寧に4段階に折り上げた設えで、中央部は、アンギュレーションを持たせた反響板になっている。

壁面

1階席と2階バルコニー席の客席周囲は木質パネルを使用

「ハノ字」配置のステージ両側反響板とメインフロアー周辺側壁は、縦桟を配した木質グルービングパネルを用い「シワ程度」の僅かなアンギュレーションをほどこした垂直壁。

完全に並行した2階・側壁面

2階サイドテラス席は垂直な木質のプレーンパネルで表装され、対抗面と「完全に平行な対」を成している。

半固定ステージ反響板と天井反響板でオープンステージコンサートホールに

上部にハノ字配置の3段のコーラステラス(ステージ背後客席)を持つステージ。

奈落はないが3段のひな段迫りが設けられたステージのステージ背後壁低層部は山形のアンギュレーションを持たせた木質パネルを、上層部コーラス席の前縁に沿ってややハノ字に変形した凹面の固定ホリゾント反響板が設えられている

ステージサイドには客席周辺壁同様の意匠の3分割の半固定揺動反響板が設置されており、忍者屋敷さながらにオープンステージにも、プロセニアムホールにも早変わりできる?

アダプタブル(エプロン)ステージ設備

最前列部を格納すれば幅約18.2mX奥行き約1.6m最大約30㎡(約17畳)のエプロンステージが拡張できる。

ステージ背後ホールコーラス席上部に設えられた巨大なコーナー反響板と天井反響板

ステージ背後のコーラス席バルコニー上部にはラウンド形状の「巨大なコーナー反響板」が設えられている。

天井にも客席天井と同意匠の吊り下げタイプ反響板が設置出来、全体として「変形の台形」ステージを持つオープンステージコンサートホールとなる。

プロセニアム形式演劇ホールとして使用する場合

演劇ホールとして使用する場合は、前途ステージサイド最前部の反響板を前方に開き、オペラカーテンで構築する「ソフトプロセニアム」形式を採用している。

但し、ステージ背後反響板が固定タイプなので、奥行きはオープンステージと変わらず最大奥行き約10mX最大幅推定約22.3mと狭くバックヤードを含むステージ推定有効面積202㎡(122畳)本舞台実行面積118.8㎡(約71畳)と狭く、奈落もないので実験・小演劇か寄席などの演芸程度にしか利用できないが...一応コンサート以外の舞台演劇にも対応はしている。

音響拡散体てんこ盛りの意匠

最上層部壁面のキャットウォークテラス、折りあげた天井、むき出しの照明バトンなど、音響拡散体(※4)をちりばめ「頬の骨格をうまく化粧でごまかした化粧上手な美人?」といったところ。

バルコニー・サイドテラスの軒先も木質パネルで表装された「山形形状に成形」された丁寧な設えの安全柵となっている。

3層目のキャットウォーク・テラス

最上層部3階に相当する最上層部壁面にはキャットウォーク(※5)テラスが設けられ、プロセニアムスタイル時の特設照明器具などの設置場所等にも用いられている。

背後壁面は山形材を重ねた鎧壁で1間ごとに上層部の装飾梁との間にリブ形状の装飾柱が設置されている。

天井反響板の間から「剥き出しのプロセニアムライト・サスペンションライト等」のバトン類を吊り下げる流行のデザイン。

特徴ある2重壁構造

ホール本体の外壁(シェルター)と客席内壁(オーディトリアム)との間が外廊下になっている公会堂スタイルのデザインで、外廊下とホワイエとの間にも防音扉のある2重壁のサウンドロック構造になっている。

  • 1階部分のオーディトリアム全幅が約19.5m 1波長基本定在波 約17.5Hz/1013hPa・28℃
  • ホール本体シェルター外壁の内法幅が約24m 1波長基本定在波 約14.5Hz/1013hPa・28℃

想定される定在波と定在波障害回避策評価について

間口方向定在波
1Fメインフロア平行壁部分
  • メインフロアー側壁間約19.9m;約17.5Hz/1λ、約26.3Hz/1.5λ、約35.2mHz/2λ、約43.8Hz/2.5λ、約52.5Hz/3λ、
  • ※両側壁のアンギュレーション処理で高次定在波抑制?。
  • ※両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。

2Fバルコニー・テラス部平行壁部分
  • 2F(バルコニー・テラス)側壁間約19.9m;約17.5Hz/1λ、約26.3Hz/1.5λ、約35.2mHz/2λ、約43.8Hz/2.5λ、約52.5Hz/3λ、
  • バルコニー後部約17.6m;約19.8Hz/1λ、約29.7Hz/1.5λ、約39.6Hz/2λ、約49.5Hz/2.5λ、約59.4Hz/3λ、
  • ※コーラス席部はハノ字段床で定在波障害を回避。
  • 前半は両側壁際通路配置で定在波「節部」を回避。
最大奥行き方向
1F(ステージホリゾント反響板→1F大向こう壁面)
  • 最大奥行き約36.4m;約9.6Hz/1λ、

  • ※高次定在波はステージ反響板のアンギュレーションと、大向こう背後壁面処理(波状・アンギュレーション・縦格子)で抑制。
2F(プロセニアム前縁→2階大向こう壁面)
  • 最大奥行き約44.4m;
  • ※コーラス席装飾梁のスラントで抑制。。
ステージ床面&・平土間床→天井最高部高さ方向
  • 客席平土間部約16m;約21.8Hz/1λ、約32.7Hz/1.5λ、約43.6Hz/2λ、約54.5Hz/2.5λ、約65.4Hz/3λ、約76.3Hz/3.5λ、約87.1Hz/4λ、
  • ステージ部約15.1m;約23Hz/1λ、約34.6Hz/1.5λ、約46.2Hz/2λ、約57.7Hz/2.5λ、約69.3Hz/3λ、約80.8Hz/3.5λ、約92.3Hz/4λ
  • ※高次定在波は天井反響板の気休めアンギュレーションで抑制?

赤字は可聴音域内重低音。

定在波を可聴帯域外に追いだす作戦?

このホールの定在波に対する見下した対応は「壁面間隔20m超」のセオリー(※6)のみに頼る消極策に尽きる!

前途の通り、オーディトリアムは完全シューボックスデザインで、完全に平行する壁面だらけ!

シワ程度のアンギュレーションでは...

メインフロアー側壁は気休めアンギュレーション(シワ?)が施されているが、これは初期反響軽減程度で...、更に気づかない程度のハノ字配列座席配列が施されてはいるが...これも見晴らしの確保が目的?で「緩やかな谷間」を形成するには、傾斜角度&「ハノ字の回り込み」共に不足し(せめて頭逸聞20cm程度の谷間は必要)定在波対策(※7)には程遠い!

特に2階バルコニー・テラス部は最前部のコーラステラス席を除き最悪

更に2Fフロアーに至っては、全くと言ってよいほどに定在波無視!

周辺は「ツンツルテン」のプレーンな垂直壁で覆われ、サイドテラス席に至っては壁際で通路も無い!更にメインバルコニー後部は17.6m幅の「背の高い壁」で囲まれ逃げ場無し?の状況。

定在波の心配がないのはステージ上とコーラステラス席のみ!

但しコーラス席は「ハノ字」に両サイドを面取りした凹面反響板&ハノ字段床座席、と両サイドの通路で実障害は回避している。

(コーラス(奏者)も使用する場合があるので当たり前か?)

高さ方向定在波はステージ上も

更に更に、高さ方向定在波対策(※8)に至っては、完全無視に近い状況。

前途のごとく天井反響板には、ほんの僅かな「気休めアンギュレーション」が施されているが、定在波の主役である「長波長の重低音(波長約6.6m52.5Hz)」から見れば無いに等しい!

しかも、客席平土間部分3列に至ってはタブー高さの16m!(※8)この部分の聴衆は、もろに4波長約87.1Hzの「定在波の腹」サプライズゾーン(※9)に嵌り、大太鼓や弦バスの「重低音の嵐」に襲われている?可能性が高い。

ステージ上は15.1m高さなので、辛うじてセーフ?領域にはある?

ということで、"「壁面間隔20m超」のセオリー"以外は目ぼしい対抗策を講じていないので基礎点は25点に減じ、音響障害エリアはメインフロアー前半・後半、2F後部バルコニー、R・L各サイドテラスのー5点、として、音響障害席数は"0"席査定とした。

総評 

ウ~ン...なぜに定在波対策を無視してまで、残響2秒異常?(※10)にこだわるのか?

「頬の骨格をうまく化粧でごまかした化粧上手な美人」といったところか?。

パイプオルガンが設置されないことが分かっていたので、「手を抜いた?」のであろうが、ロマン派以降の作品例えば「幻想交響曲」などで用いられるバスドラムには可聴帯域(20~20KHz)外の重低音(低周波振動)が多く含まれており、バスドラムの連打の猛襲?にあうと、サプライズゾーンに当たる座席では、悲惨な状況を呈しているであろう。

ここまで徹底されれば業務上過失(音響)"障害"では?...と言いたくなる。

今後の改修に期待?

メインフロア前半部座席の千鳥配列化

メインフロアーステージ前面の平土間部分の奇数列1・3列から1席ずつ撤去、出来れば13列まで中央部分奇数列全てを千鳥配列座席として眺望を改善すべきである。

2階バルコニー席C4~7列の両サイド擁護壁側壁の高さ改善

格段共に最低肩の高さまで高さを削る?こと。

各フロアーのオーディトリアム側壁の撤去

各フロアー共に外郭シェルター壁を改修して防音性(遮音性)を高め、現オーディトリウム側壁(内壁)を撤去して京都コンサートホールや、オリンパスホール八王子で採用されているように木質の「簀の子」ないしは「縦格子」とし想定1波長定在波周波数を約14.5Hz(シェルター内法24m相当)まで引き下げるべきである。

これにより背後壁面の反射を緩和でき、ひいては高次定在波による音響障害の緩和(※11)にもつなげられる。

ステージ上部反響板の改修

ステージ上部シーリングはほぼ「プレーンな水平反響板」であるために、客席平土間部で約21.8Hz/1λ、約32.7Hz/1.5λ、約43.6Hz/2λ、約54.5Hz/2.5λ、約65.4Hz/3λ、約76.3Hz/3.5λ、約87.1Hz/4λ、可聴域高次定在波が生じてしまっている!

そこで、東京藝術大学 奏楽堂石川県立音楽堂 コンサートホール の様に上下可動タイプのカラクリ天井(※12)に改修し、この部分の高次定在波を抑止すべきである!

ホール音響評価点:得点56点/100点満点中

内訳
§1 定在波」対策評価;得点20点/配点50点
  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • ※客席側壁が ホール床面積の1/3以上に及ぶ範囲を「完全平行な平面壁」で囲まれているときには 配点25点に減ずる。
  • ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点18点/配点25点
  • ※木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点12点の間5段階で素材基礎点を与える。
  • 障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
  • ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点13点/配点20点
  • ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
  • ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価;得点5点/配点上限5
  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

算出に用いた値;

※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら。

※以下1190席フル座席で評価

定在波評価

基礎点B1=配点25点ー障害発生エリア数5=20点

定在波障害実被害席総計;0?席

初期反射対策評価

※障害発生エリアの側壁が「プレーンな木質パネル」で表装されているので23点配点とした

基礎点B2=素材基礎点23点ー障害発生エリア数3=20点

初期反射障害1 壁面障害席 ;117席(92席/2Fサイドテラス全席、25席/2F後方バルコニー大向うC7列6~30番席)

初期反射障害2 天井高さ不足席;0

重複カウント ;ー0席

音響障害席総計;117席

客席配置評価

基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数4=16点

眺望不良席数;45席/1F平土間中央部2~4列10~24番席

音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;12席

音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;117席

音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足席;0席

重複カウント ;ー1席

音響障害席総計;173席

算定式 

評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

大ホールの施設データ

※以下"畳表示"は全て中京間(半坪)です。

ホール様式 『シューボックスタイプ』プロセニアム型式多目的ホール。間口約19mx奥行き約41m

客席  (座席表はこちら) 

  • 収容人員 1,190席、(1,063席/プロセニアム舞台使用時)
  • 1階メインフロアー 最大778席(車椅子4台含む) 幅約18.2mx奥行き約33.4m
  • 2階バルコニーテラス 最大408席 幅約19mx奥行き約41m

舞台設備 オープンステージ&可動プロセニアム、

  • コンサート形式時:最大幅19.7m(奥部分17m)×奥行9.98m×天井高14.7m
  • プロセニアム幕形式時:可動プロセニアム(可動サイド反響板)間口12.5m×高さ8.5m、ステージ有効奥行き約9.5m/水引幕→ホリゾント幕、推定有効幅;約22m、本舞台実行面積;118.8㎡(約71畳)有効面積;202㎡(122畳)、照明バトン類;プロセニアムライト、サスライトx2、ブリッジライトx2、美術バトンx8(幕類除く)すのこ高19.5m
  • オーケストラひな壇迫り、
各種・図面・備品リスト&料金表

その他の設備 大楽屋:3室、小楽屋:5室(うち1室にアップライトピアノあり)

施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら。

公式施設ガイドはこちら)

大ホールがお得意のジャンル

オーケストラコンサート、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、などジャンルに拘らないバラエティーに富んだイベントが行われている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している>

フランチャイズ団体

日本フィルハーモニー交響楽団がフランチャイズとして使用している。

杉並公会堂の公演チケット情報

大ホールで催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

小ホール

(公式施設ガイドはこちら)

小さいながらも見事な音響性能を有し、コンサートや発表会、演劇などに適した落ち着いた空間。
客席は平土間形式と段床形式に切り替えが可能です。<公式サイトより引用>

平土間多目的イベントスペース

2階吹き抜けのボックス空間の前部に設えられた可動プロセニアムになる高さ約6mの揺動側壁のあるステージ部分と可動床で段床フロアーとして使用できる客席部分を配した平土間イベントスペースでスタッキングチェアーを並べてホールとして使用する。

回転壁と沈降床に釣り天井(客席天井反響板)まるで忍者屋敷!

全長約17.4mのうちの前方部5.8m迄をステージとして後半部分のうちステージ前端から約3.6mが沈降床でさらに約5.7mの部分が6分割の段床となる傾斜機構ろそなえたアダプタブルステージ機構(※1)と高さ約6mの3分割ステージサイド反響板の前端部分の幅約1.6m部分を90度回転させて、サイドプロセニアムとして使用する。

ステージとして利用できる前方部5.8mの部分はサイド反響板を90度曲げると、両サイドが広がり最大約18mのステージ幅があり、小演劇や寄席・演芸程度の催しには対応できる。

総評

何なんですかこのホールは?

間口約11.9m×奥行約17.4m×天井高約6m の完全シューシューボックス?

完全対抗した垂直壁で囲まれた正真正銘の「靴箱」!、

段床と天井反響板を用いても高さ方向の低音域可聴音定在波も生じてしまっている!

  • 客席で約9m(平土間床沈降位置→天井シーリング内壁)周波数約39Hz
  • ステージ上で約8.3m(平土間標準位置→天井シーリング内壁)周波数約42Hz

おまけに

  • ホール幅11.9m相当のホール横断定在波 約29Hz
  • ホール奥行き17.4m相当のホール軸方向定在波 ジャスト20Hz!

と重低音定在波の嵐、これでは『コンサートや発表会、演劇などに適した落ち着いた空間。』とは言えないでしょう!

グルービングパネルをホール全周に巡らせてあるので、「初期反響」抑制効果だけはあり、寄席・演芸ならあまり気にならない音響と言ったほうが良さそう!

但し剥き出しのキャットウォーク、むき出しのらライトバトンなどで「残響」だけは豊富!

小さいながらも、見事な化けっぷりの化粧美人?..

大ホール同様にグルービング材を用いた化粧で"角ばった素顔"を見事に残響(※13)でお化粧して誤魔化して、公式サイト風に表現すれば「小さいながらも、見事な化けっぷりの残響美人?...」とでも言いますか...。

※ホール上下(高さ)軸については全席サプライズエリアに含まれているが着座時の頭部(耳)の位置が床面(定在波の節)より1m程度の高さにあるので「多少ブーミーな低音」ということで大目に見た!

更にホール奥行き方向については20Hzジャストなのと標準座席配列でホール大向こうが通路に設定されているので一応セーフとした?

運用上の改善箇所

幅方向座席配列(通路配置)を、幅方向5通路(壁際・1/4幅の部分、中央)として約29Hzのホール横断「定在波の節目」を避ける!

可変角度反響板を立て気味に起こして使用する。

今後の改修に期待!

左右両壁面をスラント設置、出来ればステージ側壁相当部分は回転カラクリ壁?のヒンジ位置を内側にずらしハノ字の台形設定が可能な壁面に改修。

いっそのこと役立たずの凸面天井反響板を撤去して、シーリング本体にアンギュレーション&凹型山形スラント(緩い山形天井)処理モルタル・&耐火グラスウール吹き付け処理を行い「格子と音響ネット」で表装し直すぐらいの処置を実施して、初期反響軽減と合わせて「丁度程よいころ合い?」になるのではなかろうか。

収容人員を大幅に減じてでも「謳い文句に恥じないコンサートホール」に改修していただきたい!

ホール音響評価点:得点56点/100点満点中

※ホール推奨標準座席配列194席で評価

§1 定在波対策評価;得点19点/配点50点
  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • ホール床面積(or総客席数)の1/3以上に及ぶ範囲が「完全平行な垂直平面壁」で挟まれているときは 基礎点25点に減ずる。
  • ※但し、壁間距離が20m以上あり定在波周波数が可聴帯域外(20Hz以下)の場合は基礎点50点にすえおく。
  • ※また扇形段床などの座席アレンジで、実被害を回避し、被害席が生じていない場合も基礎点50点にすえおく。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点20点/配点25点
  • 木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点12点の間5段階で素材基礎点を与える。
  • 障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点13点/配点20点
  • ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
  • ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価得点4点/配点上限5
  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

算出に用いた値;

※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら

定在波評価

※完全垂直面にかこまれて全席定在波被害エリアなので基礎点25点とした。

基礎点B1=基礎点25点ー障害発生エリア数1=24点

定在波「節」部席;38席(20席/中央部座席10・11番席前列、車椅子席含む18席/B列~J列両側壁際座席1&20番席、)

定在波「腹」部席;0席(※標準配列では側壁から1/4幅の部分は通路なのでOK)

重複カウント ;ー0席

定在波障害実被害席総計;38席

初期反射対策評価

※障害発生エリア壁面材質が木質グルービングパネルなので素材基礎点25点とした。

基礎点B2=素材基礎点25点ー障害発生エリア数2=23点

初期反射障害1 壁面障害席 ;18席/B列~J列両側壁際座席1&20番席(車椅子席含む)

初期反射障害2 天井高さ不足(3m以下)席;0席

重複カウント ;ー0席

音響障害席総計;18席

客席配置評価

基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数3=17点

眺望不良席数;20席/中央部座席2~3列6番~15番

音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;38席

音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;18席

音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足(2.5m以下)席;0席

重複カウント ;ー20席

音響障害席総計;38席

算定式 

評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

小ホールの施設データ

ホール様式 
  • プロセニアム型式平土間多目的ホール。
  • シェルター天井最高;約9m(平土間床位置→天井シーリング内壁)
  • 平土間設定時最低高さ;約6m(平土間床位置→キャットウォーク下面)
  • ステージ(段床)設置時最低高さ;約6.5m.(ステージ被り付き床下げ位置→天井反響板設置下面)
客席 (座席表はこちら)
  • 収容人員 194席。客席可変段床機構
舞台設備 断面図はこちら

可動プロセニアム形式

コンサート形式時:間口11.9m×奥行5.8m×天井高6m
幕形式時:間口9m×奥行5.8m×天井高6m

  1. その他の設備 中楽屋:2室、小楽屋:1室
  2. 施設利用(利用料金等)案内 詳しくはこちら

小ホールがお得意のジャンル

主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられ、ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会等、小編成の室内楽コンサート等のクラシックコンサート、ジャズコンサート、小編成バンド、のコンサートや落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンスショーなどジャンルに拘らないバラエティーに富んだ催しが行われている。

小ホールで催されるコンサート情報

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グランサロン

グランサロン(大規模音楽練習室)の施設データ

  1. ホール様式 音楽専用ホールリハーサル室
  2. 客席   収容人員 160名、

(公式施設ガイドはこちら)

大ホールの舞台面と同じ広さを有する、オーケストラ等のリハーサルが可能な広さと設備を備えているリハーサルルーム。

通常は(客席を備えたホール)としては貸し出しされていない!

床面積約245㎡(約147畳)天井高さ;、木質パーケット床、

低層部壁面は大・小ホール同様に縦桟を用いたグール―ビング材で表装され、上層部は部分的片面は音響スクリーンで表装された吸音壁、対抗面上層部は天井反響板と 同質のプラスターボードと木質パネルのコンビネーションでアンギュレーションを持たせて内傾スラントさせ、短辺壁面もアンギュレーションを持たせたプラスターボード反響板で表装されている。

天井は部分的に有孔音響ボードで表装されたアンギュレーションを持たせた、半面片流れ天井。

大ホールの舞台面と同じ広さを有する、オーケストラ等のリハーサルが可能な広さと設備を備えている。

総評

どうしたらこんな「お間抜け」なデザインができるのだろう、これだけ丁寧ね設えで、肝心要の、背の高さまでの低層部がプレーン壁な垂直壁とは?

せめて対抗する2面だけでも僅かな内傾スラントかアンギュレーションでもつけておけば満点だったのに...。

ルーム音響評価点:50点

※会議室、宴会場、展示会場などがメイン用途のためルーム音響評価を適用しました。

§1,「定在波対策」評価点:25点/50点満点

  • ※ルーム低層部に1対以上の並行したプレーンな垂直壁がある場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

§2、「初期反射」対策評価点:25点/50点満点

  • ※ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は、満点x0.5=25点をベースに減点算出。

スタジオ

(公式施設ガイドはこちら)

完全防音の5室のスタジヲ(音楽練習室)を備えている。

豆知識

※参照覧

※1、その2、アダプタブルステージ についてはこちら。

※2、定在波に関する解説記事 『定在波』とはこちら

※3、アクリルエマルションペイント仕上げのプラスターボードについての建材メーカーの解説記事はこちら

※4、音響拡散体については、『ホールデザインのセオリー 第9章第3節第1項 音響拡散処理と音響拡散体となる要素』をご参照ください。

※5、キャットウォークについてのWikipediaの解説はこちら

※6、関連記事 副則1 「壁面間隔20m超」のセオリーはこちら

※7、 第3章 ホールデザインの基本"定在波の根絶・阻止・駆逐" 法

※8 第4章第1節「高さ方向定在波の音響障害」回避策 はこちら。避けなければならない天井高さは7、8、10、12、14、16、20m!

※9、定在波で起こる音響障害『ミステリーゾーン』はこちら。

※10、関連記事『都市伝説・良いホールの条件"残響2秒以上"は本当か?』はこちら。

※11 第5章 補則3 定在波の音響障害を緩和(滞在時間短縮)する方法

※12、その3、真打・可変容積ホール? についてはこちら。

※13、第1章 初期反響エコーと後期残響は別物 はこちら

 

公開:2017年9月10日
更新:2019年6月 6日

投稿者:デジタヌ

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