旅するタヌキ

石橋メモリアルホール 東京 上野学園 《ホール 音響 ナビ》

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石橋メモリアルホール

Official Website http://www.ishibashimemorial.com/

1904年創設の上野女学校を母体とする国内屈指の歴史を誇る音楽大学 上野学園大学の中にあるホール。

石橋メモリアルホールのあらまし

後に続く数々の名ホールの先駆けともなった初代ホールは上野学園創立70周年を記念し、二代目学園長石橋益恵の「良い音楽が生まれ、聴かれますように。人の心が和み、洗われますように」という理念のもとに1974年に建立された。

「透明感のある豊かな響き」に定評があった銘ホールだったが惜しまれながら2007年に閉館した。

現ホールは本館新築に伴って2010年5月にリニューアルオープンした。

石橋メモリアルホールのロケーション

ところ 東京都台東区東上野4丁目

トリップアドバイザーの周辺口コミガイドはこちら。

石橋メモリアルホールへのアクセス

最寄りの駅 上野駅

石橋メモリアルホールがお得意のジャンル

主にセミナー、講演会、等の学校行事や、ソリストのリサイタル、アンサンブルの演奏会等、小編成の室内楽コンサートなどが行われている。

石橋メモリアルホール公演チケット情報


東京・春・音楽祭のサブ会場の1つとして使用されている

石橋メモリアルホールで催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

施設面から見たホールの特色

(公式施設ガイドはこちら)

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

現2代目ホールは2列の2階テラス席を設けたシューボックス型と言うより変形ホール。

ステージ上から、ホール後端まで続く、一体型のデザインの天井反響板構造を特徴とする、変形ホール。

永田音響設計としては、セオリー(※1)を守った堅実な設計で、「エレキテク(音響支援システム)」(※2)など用いずに防振対策と言った基本的な部分に予算を重点配分した設計。

壁面にも今流行の音響散乱用の凸凹パネル等用いず、比較的単純な面構成を用いながらも余裕のある敷地を活かし、全ての対抗する面が極力並行にならないようなデザインとし、部分的にしか木質パネルを使用していないにもかかわらず、耳障りな壁面反響や特有の定在波の無い、秀逸のデザイン。

鼻につくようなエコー(※3)の無い、客席最後列まで「奏者の吐息まで伝わるような透明感のある生音」を到達させ、

カツ演奏者には気持ちよいエコー(残響)がフィードバックされる、初代ホールの特色をみごとに蘇らせた、永田音響設計快心の一作である。

打ち放しコンクリート壁を上手に用いている

緩やかな1階フロアーも含みホール周辺壁はアンギュレーションを持たせた打ち放しコンクリート壁、

2階バルコニーの前縁とホール後部壁面は木質パネルで表装。

ステージ上から断端にスラントさせて続く1体型大型天井反響板を特徴とする。

6角型を押しつぶしたような変形ホール、但し対抗する並行面はステージ背後とホール最後部だけで他は並行にならないようにデザインされ「定在波(※4)」対策をしている。

高い天井で教会の礼拝堂を思わせるデザインとなっている。

防振構造を採用したホール

クラシック音楽録音にも使用できる静かな音楽空間を実現する為、地下鉄騒音等を考慮して、ホール全体を防振構造で浮かして支持している。

パイプオルガン

初代ホールより受け継がれたクライス社のオルガンを装備。

ホール音響評価点:84点

§1,「定在波対」策評価点:38点/40点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:10点/20点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:19点/20点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

§4,客席配置への評価点:17点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ  はこちら。

総評

元々先代がチャペルだったのでこういうデザインになったのであろうが...。

コンピューターシュミレーションレーションの結果、ホール中央部4番扉の前後G&H列の14・15番辺りにホワイトアウトする部分(ミステリースポット※5)が生じるみたいで、通常その部分は「神の席」と称して発券されないらしい。

オルガン曲では、この神の席と各フロアー大向う席でミステリースポットが発生しているようである。

エオリアンホール(小ホール)

ホール2階に併設された、木質の内装、木質反響板、高い天井を持つ平土間シューボックスの小ホール。

小ぶりではあるが低い演壇を設備し、平土間に84席を並べることが出来、アンサンブルの演奏には最適の音響空間を創出している。

壁面はアンギュレーションを持たせ、更にホール平面形状を台形とし「定在波対策」を講じている。

ホール音響評価点:94点

§1,「定在波対」策評価点:39点/40点満点

  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、天井形状、天井高さ、等の要素をそれぞれ減点法で算出。
  • ※客席側壁がプレーンな垂直壁で「完全平行・平面」の場合は、満点x0.5=20点をベースに算出。

§2、残響その1 「初期反射」対策評価点:20点/20点満点

  • ※壁面の素材・形状、客席配置、その要素で減点算出。
  • ※(コンクリート、人造大理石、タイル・陶器製などの)硬質材の客先周辺壁材仕様は、満点x0.5=10点をベースにして減点算出。

§3,残響その2「後期残響」への配慮評価点:16点/20点満点

  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で減点算出。

§4,客席配置への評価点:19点/20点満点

  • ※壁際席、大向こう席、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で減算。
  • ※客席周辺壁材が硬質壁の場合は、満点x0.8=16点をベースに減点算出。

※関連記事「後悔しないコンサート会場の見分け方」まとめ  はこちら。

総評

平土間なので標準84席に拘らず、スタッキングチェアーを千鳥配列にしたほうが名を良いであろう。

詳細データ

  1. 所属施設 上野学園。
  2. 運営団体 上野学園
  3. 開館   2010年5月(新館)
  4. ホール様式 『変形シューボックスタイプ』音楽専用ホール。
  5. 音響設計 By Nagata Acoめustics Design
  6. 収容人員 客席=508席(1階席=430席(車椅子スペース2を含む) 2階席=78席)
  7. 舞台設備 奥行き=11.5m、間口=10.3m~16.6m
  8. その他の設備 パイプオルガン
  9. 付属施設  エイリアンホール (シューボックス型座席数:84席)
  10. 設計 

    監修:株式会社プラットフォーム
    設計管理:清水建設株式会社一級建築士事務所
    ホール設計管理:株式会社現代建築研究所

    施工 清水建設株式会社

  1. 音響設計 株式会社永田音響設計
  2. ホール利用料金表はこちら。

※参照覧

※1、関連解説記事「芸術ホール設計のセオリーとは?」はこちら。

※2、現代の3大迷発明!「珍妙からくり(残響調整装置、可変段床設備、可変吊り天井)」に関する記事はこちら。

※3、関連記事『都市伝説・良いホールの条件"残響2秒以上"は本当か?』はこちら

※4-1、定在波の悪影響に関する一般人向けnatuch音響さんの解説記事はこちら

※4-2、定在波に関するWikipediaの(技術者向け)解説はこちら。

※5, 関連記事『ホールに潜む ミステリー ゾーン (スポット)とは?』はこちら。

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公開:2017年9月11日
更新:2018年9月27日

投稿者:デジタヌ

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