旅するタヌキ

旧・秋田県民会館  《 ホール 音響 ナビ 》2018年惜しまれつつも解体・処分された会館

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秋田県民会館

Official Website http://www.akisouko.com/ken_kai/closedinfo.html

秋田県民会館のあらまし

久保田城址公園(千秋公園)の南外れ「お堀端」に佇む伝統ある施設。

昭和36年に県内最大の座席数を持つホールとして開館した。

元は江戸時代に久保田藩の重臣である渋江氏の屋敷がおかれていた土地で、明治に入ってから久保田藩庁、官立病院、伝習学校などを経て、秋田県公会堂と成っていた。

その後幾多の変遷をへて、1961年「秋田県民会館」として開館しその後2011年隣接施設「秋田県生涯学習センター分館」を「県民会館分館」として施設に加え現在に至る。

秋田県民会館これまでの歩み

1904年 秋田県公会堂開館。

1918年4月29日 火災で焼失、秋田県記念館の庭園となる。

  • 10月31日 隣接地に秋田県記念館オープン。

1950年 秋田県児童会館が開館。

1961年 児童会館移転、跡地に「秋田県民会館」が開館。

  • 秋田県記念館が解体された跡地へ、秋田県立図書館開館、

1993年11月に秋田県立図書館が秋田市山王新町へ移転。

  • 元図書館をリニューアル、秋田県生涯学習センター分館「ジョイナス」として開館。

2011年 「ジョイナス」が生涯学習センター分館から県民会館分館へと移行。

秋田県民会館のある秋田県と秋田市

秋田県

旧令制国出羽国に属していた。
推計人口、985,021人/2018年4月1日

秋田市

秋田県の沿岸中部に位置する市で、同県の県庁所在地である。中核市に指定されている。東北の日本海側では最大の都市。
推計人口、308,052人/2018年4月1日

秋田市-東京駅 3時間57分/17,800円/秋田新幹線/662.6km

秋田駅ー(秋田空港)ー(羽田空港)ー(浜松町)ー東京 3時間35分/29,470円/空港バス-ANA-東京モノレール-京浜東北線

久保田藩時代から城下町として、また土崎港は北前船の寄港地として栄えた町で土崎地区には秋田港があり、秋田火力発電所を代表として工業団地が広がっている。

八橋・寺内地区を中心として国内最大の油田である八橋油田が広がっていることでも有名。

秋田県民会館のロケーション

所在地  秋田県秋田市千秋明徳町2番52号

久保田城址公園(千秋公園)の南外れ「お堀端」にあり、秋田市立中央図書館、秋田県立美術館、和田和洋女子高等学校、国学館高等学校、等が並ぶ JR秋田駅西口より徒歩10分の文教エリアにある。

正面左の「アトリオン音楽ホール」(※ガイド記事はこちら)とお堀を挟んで対面している。

トリップアドバイザーの周辺口コミガイドはこちら。

秋田県民会館へのアクセス

JR秋田駅西口より徒歩10分

秋田県民会館がお得意だったジャンル

大ホール

オーケストラコンサート、バレエ、ミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、有名タレントの座長ショー、現代演劇、伝統芸能、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショーまでジャンルに拘らない幅広い演目でこのエリアの多くの人達に受けいれられている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。

秋田県民会館の公演チケット情報

大ホールで催されるコンサート情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら

施設面から見た旧・秋田県民会館の特色

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

(詳しくはこちら公式ページ)

市内最高の立地!

北側は千秋公園の池、西側は高等学校校舎を挟んで久保田城址の旧内堀、同じく南側も旧内堀、東側は通行量の少ない「中土橋通り」ホールにとっては「最高の立地条件」(※1)にある。

大ホール

(公式施設ガイドはこちら)

全面秋田杉の内装

当時としては、東京文化会館(※ホールNaviはこちら)なみに天井の高い2フロアーのホール。

内装に「秋田杉をふんだんに使った」丁寧な設えの多目的音楽ホールである。

音響拡散体で構成された側壁

植木鉢を積み重ねた様なデザインの凸面形状の壁面をしており、

残響(初期反射と後期残響)の概念(※2)が定着していなかった当時としては非常に優れた壁面デザインと言える。

ホール背面壁

立て格子で表された木壁。

凸面反響板を並べた天井

天井も雨樋の様な凸面反響板を並べたデザイン。

巨大なプロセニアム前縁上方反響板

さすがに「お年を召していらっしゃる老兵?」なので、ステージ上の仮設?反響板は軽量級で、それから続くプロセニアム前縁上方には巨大な1体型の反響板が設えて有り、反響板とホールとの急激な断面変化を緩和しており「可変プロセニアム」など無かった時代にしては秀逸なデザインと言える。

伝統芸能への配慮

伝統芸能王国「秋田県」のホールだけ有り、「回り盆」こそ設備されていないが、すっぽん(迫り)を設備した脇花道、大・小迫りが装備されており、伝統・伝承芸能への対応もぬかりない。

オーケストラピット設備

可動床では無いが、ステージ前縁の白土間部分にオーケストラピットを備え付ける事が可能で、「ミュージカル、レビュー・ショウ」への対応もしてある。

リハーサル室はない。

当時の「多目的ホール」の定形でリハーサル室、練習室の類いの施設はない。

詳細データ

  1. 所属施設/所有者 秋田県民会館/秋田県。
  2. 指定管理者/運営団体 財団法人秋田県総合公社/秋田県。
  3. 開館    1961年9月30日
  4. 設計  
  5. ゼネコン 
  6. 内装(音響マジック) 

大ホール

  1. ホール様式 プロセニアム型式多目的ホール。
  2. 客席  2フロアー 1,839席(大ホール 1階1,192席、2階647席)可動床、1階平土間中央部千鳥配列、
  3. 舞台設備 プロセニアムアーチ:間口20m、プロセニアム高8m、奥行11.4m、ブドウ棚(すのこ)、脇花道、大・小迫り、花道すっぽん(迫り)可動反響版、オーケストラピット
  4. その他の設備 、楽屋x4、

付属施設・その他

  • 付属施設 大会議室x、展示室、別館「ジョイナス」等

デジタヌの独り言

「ホール建設ビジネス」の新たなるターゲットに...。

2013年現在、秋田県民会館と秋田市山王にある秋田市文化会館を統合して、新たに県と市が共同で文化施設を整備する構想が持ち上がっている。

1981年施行新建築基準法に不適合の「老いぼれ会館?」を解役(かいえき)し始末!

秋田県民会館は築50年以上、1980年開館の秋田市文化会館は築30年以上と1981年施行新建築基準法に不適合の「老いぼれ会館?」とされ更に秋田県の人口減少が進む中で、県市共同で新文化施設を建設して機能の重複する施設を統合することを目的として建て替え計画が浮上?

検討委員会が設置され2015年2月「新たな文化施設に関する基本計画 (案)」が示された。

時代錯誤、県民無視の「こじつけ」理由!

その言い訳の一つが「現施設では大がかりな舞台装置を必要とする「オペラ等」が実演できない等、ニーズに対応できない」というこじつけ!

らには「竿灯祭り」の常設展示館「秋田市民俗芸能伝承館(ねぶり流し館)」、小坂町の「康楽館(※ガイド記事はこちら)」や仙北市の「わらび劇場」(※ガイド記事はこちら)の例を上げるまでも無く「伝承芸能」が盛んな当地に於いて、「ミュージカル」ならまだしも「突然オペラ公演」...?。

「ソンなしろもの」どこから出てきた発想なの?

更に今やあの「サントリーホール」「東京文化会館」(※ガイド記事はこちら)でさえ舞台形式の「オペラ公演」を行うご時世...。

何で「伝承芸能」の盛んな当地において「無駄な設備(最低でも前・後ろの2面舞台(※5))

が必要な数年に1度の「グランドオペラ公演」の為に「オペラハウス・モドキ」の多目的ホールを作ってどうするおつもり?

「秋田県の人口減少が進む中で...」

更にすでに1989年11月に1億2千万円もする立派なパイプオルガンを備えた700席の「アトリオン音楽ホール」が開館して「クラシックコンサート」はそちらがメインになって久しい。

今さら

「2,000人規模の多目的型ホール」と、「800席規模の舞台芸術型ホール」の2つのホールを核として、3,000人程度までの大会・会議に対応できる施設<公式サイトより引用>

を作ってどうするの?

根拠の無い収容人員2000人超規模!

全国どの田舎町...いや失礼「地方都市」でアセスメント(公聴会&調査)を行っても、「音より儲け主義」の呼び屋・プロモーター連合はお題目の如く「主要人員2000人超」を唱え、市民団体は集客のし易さで「3・400席程度の良質のロールバック施設」を希望する。

更にプロ芸術団体(歌劇団、演劇団)は1500人程度の規模を希望し、つまり共に「エゴ」を主張しあい「啓蒙意識」等いささかも見られず、新国立劇場(※ガイド記事はこちら)建設の事例を持ち出すまでも無くお互いの主張は平行線を辿るだけである。

甘い建設計画!

『新施設は市街地への設置が適当であること、敷地面積が10,000平方メートルを超えることが望ましいこと等の指針が示され、建設予定地については「市街地」という表現のみで明言されてこなかったが、2015年9月1日県民会館を解体し跡地に建設する方針が示された』

『2016年度に整備計画を策定し、2017年度までに設計に着手するとしており、早ければ2021年度までに完成の見込み、総事業費200億円規模と想定』

  • 1998年開館の滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール(※7)が総工費;240億円
  • 1996年5月開館のタッタ1,376席の大ホールと457席のちっぽけな小ホールだけの「泉佐野市総合文化センター・エブノ泉の森ホール」(※8)で総事業費 約210億円!

それに幾ら『地元秋田杉をふんだんに使用して建設費を抑える』にしてもこの事業費ではとてもとても...。

大規模改築で延命も?

前項「施設面での特徴」でのべたとおり、奇をてらった癖の強い音響の「アトリオン音楽ホール」より「育ちの良いホール」であり、「耐震補強」と「可動プロセニアム新設」「ステージ・増改築」などの大規模改修?程度で引き続きの使用は十二分に可能なホールである。

公共施設「耐用年数80年」方針を打ち出す自治体も...。

さらには、全公共施設「耐用年数80年」を掲げ、高度成長期の「メタボリズム」と決別し、1981年施行新建築基準法施行以前の「公共ホール」を改修し「生き返らせ」大事に使い続けようとする岡崎市のような自治体も現れている。(※1967年6月生まれ三河切っての音響を誇る御歳50歳の「あおいホール」ホールNaviはこちら)

県民の声は「無駄な投資より、企業誘致を!」

秋田藩士?の再就職口確保の為に「土建屋」に「おべっか・ご祝儀予算」を組む余裕があるなら(有るわけ無いよね?。

200億円近くの「借金(長期債券)」で文化施設を増設しても、「働き盛りの県民流失には歯止めが掛からない」し、長期的にも、「つけ」を回される事になる元県民組のUターンJターンは益々期待薄になる!

例えば秋田空港IC付近に「大規模サイエンスパーク」など

「バイオ研究機関」等バイオ産業を誘致する為に秋田空港IC付近に「大規模サイエンスパーク」とか、秋田新幹線東口の遊休地にITベンチャー企業(ハード産業では無くコンテンツ・ソフトハウス)を集めた高層ビル「秋田先端テクノロジーセンター」とか、もっと速効性・実効性のある「箱物投資」を充実させるべきでは?

県会議員・視界偽淫?のお偉い先生方は「市民への当面の媚びへつらい」をすて、県民の行く末を真剣に憂う時では無いのか?

蛇足、同規模都市・背比べ?

秋田市 推計人口311,178人/、2017年10月1日現在。(2000年以来年々人口減少中...)

秋田県 推計人口 995,374人/2017年10月1日現在。(1980年以来年々人口減少中...)

山形市 推計人口 252,095人/2017年10月1日現在。(2005年以来年々人口減少中...)

山形県 推計人口 1,101,452人/2017年10月1日現在。(1985年以来年々人口減少中...)

岡崎市(中核市)推計人口 385,221人/2017年10月現在。(2017年現在人口増加中!)

愛知県 推計人口 7,526,911人/2017年10月1日現在。(2017年現在人口増加中!)

※少子高齢化・働き手流失・財政難にあえぐ秋田県・秋田市は同様のお隣「山形県」のように「再建団体まっしぐらの建て替え路線」(※6)を突っ走らず、「質素・倹約・質実剛健の三河武士の伝統を受け継ぐ岡崎市」を見習いもう一度再考してみられてはいかがであろうか!

参照覧

※1、関連解説記事「ホール設計における「立地」と「本体構造」」はこちら。

※2、直接音、初期反射音、残響音についての(株)エー・アール・アイさんの解説はこちら。

※5、劇場(舞台)形式のWikipedia解説はこちら

※6、関連「山形テルサ」と新「山形県民会館」の関連記事はこちら。

※7、びわ湖ホール(※7)(※ガイドしたくない記事はこちら)

滋賀県のデータ:推計人口 1,412,956人/2017年10月1日現在。(2017年現在微増中)

※8、泉佐野市総合文化センター・エブノ泉の森ホール」(※解説したくないガイド記事はこちら)

泉佐野市のデータ:推計人口 100,567人/2017年10月1日現在。(2017年現在微減中)

※、定在波の悪影響に関する解説記事はこちら。

「都市伝説・良いホールの条件"残響2秒以上"は本当か?」はこちら

※エコールームに関する「音工房Z」さんの解説記事はこちら。

公開:2017年12月24日
更新:2018年11月 5日

投稿者:デジタヌ

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