旅するタヌキ

シェルターなんようホール 《 ホール 音響 ナビ 》ギネスブックに認められた世界一のホール 南陽文化会館

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音響面から見た シェルターなんようホール の特色

※ご注意;以下※印は当サイト内の関連記事リンクです。
但し、その他のリンクは施設運営者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

(詳しくはこちら公式ページ)

姫路城や東大寺大仏殿などの日本建築、アリーナ(体育施設)を除きモダン御堂建築では世界最大の木造施設。

大ホール

公式ガイドこちら)

大ホールは、「静けさと響きがよい音響空間」をコンセプトに、音楽から舞台芸術まで多様な催しが開催されるプロセニアム形式で最大1,403席の多機能ホールです。
木造の特性を生かしたやわらかい質感とダイナミックかつ美しい響きが演奏者と観客の皆様にすばらしい感動をご提供します。

「正真正銘」のオール木製ホール

ホール本体ストラクチュア-が集成材でできている「正真正銘」のオール木製ホール。

客席周辺側壁

フロアー客席側壁は木組みの大型パネルをアンギュレーションを持たせて巡らせて、対抗する壁面との平行をキャンセルしている。

側壁中上層部は、鎧張り(下見板張り)風にアンギュレーションを持たせた設えとなっている。

中層部再前方には、むき出しの照明コラムをあしらった流行のデザイン。

大向こう背後壁面

ホール背後の壁面は縦桟を用いた木質グルービングパネルで表装されている。

大型コーナー反響板

上層部天井とのコーナー部分にはホール全長にわたって凸面状の大型コーナー反響板が設えて有り。

デザイン上の特徴ともなっている。

天井

コーナー反響板で折上げられた天井は塗色したプレーンな本体天井に、「凸面状」の下面を反響版で表装した照明ガラリを兼ねた大型のキャットウォークブリッジが2箇所に設けられてある。

プロセニアム

可動プロセニアムから天井に大型のコーナー反響版を設けてある。

可動プロセニアムと、大型の反響板により、オープンステージ、シューボックスコンサートホールと同様な音響効果を備えている。

総評

※以下1,389名(親子席除く)のホールとして採点

意外と好評で、全国各地から観光客が訪れているようで、収容人員を稼ぎたい気持ちはわかるが、大向こうにスタッキングチェアーの補助席はいただけない!

どうしても収容人員を稼ぎたい時のためには、33列背後に手すりを付け「立見席」を設けたほうが、かえってよろしいのでは...。

ホール音響評価点:得点95点/100点満点中
§1 定在波」対策評価;得点50点/配点50点
  • ※各フロアーの配置・形状、壁面形状、をオーディエンス周辺壁面(概ね人の背の高さ:約1.8mの範囲内)の設えで評価する。
  • ※客席側壁が ホール床面積(or総客席数)の1/3以上に及ぶ範囲を「完全平行な垂直平面壁」で挟まれているときは 基礎点25点に減ずる。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§2 残響その1 「初期反射」軽減対策評価;得点23点/配点25点
  • 木質パネル等の素材基礎点25点から硬質壁材基礎点12点の間5段階で素材基礎点を与える。
  • 障害箇所1点/1箇所で基礎素材点から減じて基礎点とする。
  • 基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§3 「音響障害と客席配置」に対する配慮評価;得点18点/配点20点
  • ※壁際通路&大向こう通路の有無、天井高さ&バルコニー・テラス部の軒先高さ、平土間部分の見通し(眺望)不良、それぞれ-1点/1箇所で配点から減じて基礎点とする。
  • ※基礎点に障害エリア客席数比率を乗じて算出する
§4 残響その2「後期残響」への配慮評価得点4点/配点上限5
  • ※壁面形状、音響拡散体(相当要素)、テラス軒先形状、天井構成、その他の要素で評価。
  • ※上限5点の範囲内で上記1点/1アイテムで加算評価。

算出に用いた値;

※関連記事 「ホール音響評価法についての提案」はこちら

定在波評価

※客席周囲に完全平行部分がないのでなので基礎点50点とした。

基礎点B1=基礎点50点ー障害発生エリア数0=50点

定在波障害顕著席数;

定在波「節」部席;0席

定在波「腹」部席;0席

定在波障害顕著席総計;0席

初期反射対策評価

※障害発生エリア壁面材質が木質アンギュレーションパネルなので素材基礎点25点とした。

基礎点B2=素材基礎点25点ー障害発生エリア数1=24点

初期反射障害1 壁面障害席 ;38席/1階34列番全席

初期反射障害2 天井高さ不足席;0席

重複カウント ;ー0席

音響障害席総計;38席

客席配置評価

基礎点B3=基礎点20点ー障害発生エリア数1=19点

眺望不良席数;0席/1階中央部座席全席千鳥配列

音響不良席その1 定在波障害顕著席 ;0席

音響不良席その2 初期反射障害1壁面障害席 ;38席

音響不良席その3 初期反射障害2 天井高さ不足席;0席

重複カウント ;ー0席

音響障害席総計;38席

算定式 

評価点V=基礎点X(総席数ー障害座席数)/総席数

小ホール

詳しくはこちら

400㎡(241畳)の高い天井を持つ体育館型の多目的イベントホール。

右側面にガラス窓の部分が多く、音楽・演劇公演時は、仮設遮音壁(衝立)が必要、移動型可動ステージと楽屋六室を備えている。

他に同じ設えの150㎡(約90畳)展示ギャラリーも有る。

ホール音響評価点:70点

内訳

定在波対策評価点:20点/40点満点(※客席周辺がプレーンな平行壁はx0.5=20点が持ち点と成ります)

残響その1(初期反射)対策評価点:15点/20点満点(※客先周辺石材壁の場合はx0.5=10点が持ち点と成ります)

残響その2(後期残響)への配慮評価点:15点/20点満点

客席配置 20点/20点満点(※客席周辺石材壁の場合はx0.8=16点が持ち点と成ります。)

練習室1(リハーサル室)

巾10.9mx奥行き7m天井高さ3.5m床面積87㎡(約52.5畳)の小ホール同様の設えの練習室1と、少し小ぶりな巾4.9mx奥行き9m床面積55㎡(約33畳)の練習室2の2つの練習室を持つ。

練習室1ルーム音響評価点:30点

内訳

定在波対策評価点:15点/50点満点(ルーム低層部に1対以上のプレーンな並行壁がある場合は持ち点はx0.5=25点と成ります)

残響その1(初期反射)対策評価点:15点/50点満点(ルーム低層部3面以上がプレーンな垂直壁の場合は持ち点はx0.5=25点と成ります)

微酔い狸の独り言

指定管理者のおかずに「南陽市」直営の施設であるが「山下達郎」「宝塚歌劇団」などを'呼び'地元プロモーターもあきれる程積極的な「自主公演」を行っている。

市域街、県外からの観光客も増加し(開館1年で227,700人の入場者を記録するなど「経済効果」は予想以上に上がっており、長年苦しい財政の中「必死にため込んだ」10億円と、市債を発行してまで拠出した23億円の計33億円(残りの33億円は国の補助)は市民にとって甲斐のある投資であったと言えよう。

シェルターなんようホールのあらまし

Official Website http://nanyoshi-bunkakaikan.jp/

世界最大の木造コンサートホール

地元南陽の山から切出したスギ材を活用し国内最先端の耐火木造技術を取り入れた集成材を採用しています。...一般的に鉄筋コンクリート造の文化会館が多い中にあって、日本初となる大型木造耐火の本施設は、メインとなる大ホールが「最大の木造コンサートホール(Largest wooden concert hall)」として、平成27年12月21日、ギネス世界記録Rに認定されました。<公式サイトより引用>

シェルターなんようホールのある南陽市のあらまし

山形県の南東にある鶴の恩返しの民話が伝わる里で知られる町。

山形市と米沢市の中間位にある山形新幹線「赤湯駅」が最寄り駅。

推計人口、31,555人2017年10月1日。

南陽市役所ー(赤湯)-山形/38分/ 770円/山形鉄道フラワー長井線・JR/31.9km

南陽市役所ー(赤湯)-東京 2時間52分/10,870円/山形鉄道フラワー長井線・つばさ(新幹線)/329.8km

米沢市の北16km程の所にある「南陽市役所駅」前にある「世界最大の木造ホール」。

「木の音楽空間」をうたい文句にしている。

築45年を迎えた旧市民会館が東日本大震災で被災したことを機に、新築した。

シェルターなんようホールのロケーション

  • 所在地  山形県南陽市三間通430番地の2

山形新幹線「赤湯駅」で山形鉄道フラワー長井線に乗り換え「南陽市役所駅」前にある市役所の道路を挟んで真正面小國街道沿いにある。

国道13号線南陽バイパスから旧国道113号線小国街道で「赤湯」の市街地を抜けた辺りの山形鉄道フラワー長井線「南陽市役所駅」前にある市役所の道路を挟んで真正面小國街道沿いにある。

市のもう一つの市街地「宮内駅」からも1駅離れた町外れの農地が拡がる一帯にある。

南陽文化会館へのアクセス

JR山形新幹線 赤湯駅から約1km徒歩[ 約15分 ]タクシー[ 約4分 ]
山形鉄道フラワー長井線(南陽市役所駅下車)[ 約3分 ]

シェルターなんようホールがお得意のジャンル

大ホール

オーケストラコンサート、バレエ、ミュージカル、Jポップ関係のコンサートや、往年のアイドル・エンタテイナーのワンマンショウ、ジャズコンサート、歌謡ショー、懐メロ歌手の歌謡ショー、落語・演芸寄席、大道芸、パフォーマンス・ショーまでジャンルに拘らない幅広い演目でこのエリアの多くの人達に受けいれられている。

またプロ演奏団体、以外にも数多くのアマチュア団体が利用している。

小ホール

主にセミナー、講演会、市民団体の集会、お稽古事の発表会などに用いられている。

シェルターなんようホールの公演チケット情報

チケットぴあ該当ページへのリンクはこちら。

シェルターなんようホールの施設データ

  1. 所属施設/所有者 南陽市文化会館/南陽市。
  2. 指定管理者/運営団体 南陽市。
  3. 開館   2015年10月6日
  4. 設計   大建設計
  5. ゼネコン 戸田建設・松田組・那須建設JV
  6. 総事業費 約66億5000万円

大ホール

  1. ホール様式 、『シューボックスタイプ』プロセニアム型式多目的ホール。
  2. 客席   1フロアー 収容人員 1,403名、中央部千鳥配列。
  • 固定席 1037席(8,9列3~41 77席)

       (14~32列 1~43 807席)
       (33列 1~13、31~43 26席)

  • 個室席  14席(個室7席、親子室7席)

       (34列1~43 38席)
       (33列 14~30 17席)

  • 移動席(キャスター式)

     68席(8,9列 1,2,42,43 8席)
       (13列 1~43 43席)

  • 移動席(スタッキング式)

     284席(1列12~7列43 246席)

  1. 舞台設備 プロセニアムアーチ:間口:18.2~21.4m 奥行:14m 高さ:10m、ブドウ棚,可動プロセニアム、反響版、
  2. その他の設備 楽屋x、リハーサルルーム、
各種・図面・備品リスト&料金表

小ホール

  1. ホール様式 平土間形式多目的イベントホール。
  2. 客席   1フロアー 収容人員 500名、
  3. 舞台設備 オープンステージ形式 移動型可動ステージ18枚(2X1m)
  4. その他の設備 、楽屋X5、

付属施設・その他

シェルターなんようホールこれまでの歩み

1966年 旧市民会館落成。

2011年3月 東日本団震災被災、建設専門委員会設置。

市が設置した建設専門委員会において坂本龍一のほか専門家が生の演奏音が効果的に響くとされる木造の大ホールを推す意見を出したことや、市の面積の6割が森林で占めているものの、林業の衰退などにより、それが有効に活用されていない状況を踏まえ、市は公共施設の建設に、地域の森林資源を活用すれば、地元経済に効果をもたらし、管理の行き届いていない森林の保全を期待できるとして、地元産の杉を使用しての新施設建設を決断した。<Wikipediaより引用>

2015年3月 竣工

2013年10月 新ホール着工。

2015年10月6日 開館。

2015年に本施設は全日本建設技術協会の全建賞を受賞した。

2016年1月には「最大の木造コンサートホール」として、フィンランドのラハティにあるシベリウス・ホール(座席数1250席)を上回ったとして、ギネス世界記録

2017年4月より3年間、「シェルター」が命名権を取得し、「シェルターなんようホール」の名称となる

参照覧

※、関連記事「音の良いホールの条件」はこちら

※、現代の3大迷発明!「からくり小屋列伝」はこちら。

※、定在波の悪影響に関する解説記事はこちら。

※、ミステリースポットに関する解説はこちら。

※、「都市伝説・良いホールの条件"残響2秒以上"は本当か?」はこちら

※、直接音、初期反射音、残響音についての(株)エー・アール・アイさんの解説はこちら。

※、「ホール酔い」に関する関連記事はこちら

 

公開:2017年11月26日
更新:2019年3月14日

投稿者:デジタヌ

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