狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

リビエールホール/柏原市 蘇生案

柏原市のお荷物施設「リビエールホール」問題シリーズ2017 第3回。

リビエールホール/柏原市 蘇生案2017その1

出来てしまった「子供とホール」は否が応でも育てなければ仕方ない!

そこで、「ぼやいて」ばかりいずに建設的(業者喜ぶ?)な提案をご披露することに。

最初の提案(※「利冷えホールは冷えている!」2006年3月13日公開)

会館運営に対する最初の提案から「11年以上」が経過しようとしているが、駐車場問題(河川敷の一時使用)以外は何ら改善されていない。

その間、当時の4代目市長岡本泰明氏が「前任者の豊満行政」を見直し、

ひたすら財政再建に明け暮れていた当時としては、具体的に対応できる余力(財源)など無かったのであろう。

しかし、その後も業界団体との絆が立ち消えとならないように、箱物行政は潜行しながらも密かに続いてきたのは事実。

本年(2017年)3月11日より 6代目冨宅正浩市長が「市議会の期待を一身に背負い」就任し、市長専用車のオークション売却(産経WEST・News)など、新生柏原市をアピールしていらっしゃる様ではあるが...。

文化行政とは縁遠い「大阪維新の会」のお墨付き市長、このままでは、リビエールホール閉館、解体整理共成りかねない。

計画骨子(概要)

1、ハード(ホール)改装

ホール外構改装事業として、防音壁、制振対策貯水槽を新設する。

2,ソフト(運営)面の見直し

指定管理者制度の導入で事業(運営)を民間代行に変える。

計画詳細

1,ホールの外構改修工事

ホールの外構改修工事として、新たに図に示す貯水槽(雨水一時貯留槽&防火水槽)と防音壁を新設する。

1-1)貯水槽

集中豪雨対策と称して、幅2m水深2m全長70m(有効水量280立米=280㌧)の水槽を新設する。

1-2)防災壁

同じく上部構造物として高さ4.5m(架線高さ)以上全長70mの防音壁を新設する。

1-3)JR西日本にとっては、虫の良い身勝手極まりない、迷惑至極なお願い!

改装事業に当たり、JR西日本に協力を仰ぎ、市が新たに取得する、JR北東側の市道路・用地部分に1~2m線路を移設(移転)協力していただく。

(最悪、移設交渉がまとまらなくても、2m幅のい水槽であれば、現私有地の敷地内に収まりはする。)

本来、線路際の悪条件が判っていながら、何の断りも無く勝手に建設した代物(リビエールホール)。

何で今さら線形を変更してまで、協力しなければならないのか、JR西日本にとっては全く合点の行かない迷惑至極なお願いではあろうが、文化事業への地域貢献度のPRと考え手頂いて、ご協力を仰ぐ。

1-4)JR西日本への向こう十年間の施設命名権無償貸与

前項に絡め、ご協力に報いる手立てとして、向こう十年間の施設命名権の無償貸与契約を取り交わす。

例えば「JR大和路ホール」とか...。

2、指定管理者制度の導入

蘇生後の会館は「柏原市総合芸術文化センター」と改称し、市文化財課の管轄に変更する。

新たに指定施設管理者制度を適用し、運営・施設管理を民間による業務代行に変更する。

改築理由現状分析

1)欠陥ホール!

現状の施設では本シリーズ前号で取りあげたように、音楽・演劇多目的ホールとして、致命的な欠陥(振動・騒音問題)を抱えており、当初の目的(シナリオ)を達成する処か、「悪評ばかり立ち」市民(観衆)、プロモーター(興業主)双方から敬遠され「整理対象事業」の1つになっている。

2)自主企画が泥沼運営を加速!

前項の理由で稼働率を向上すべく、(プロモーター依存の)自主企画興業を行えば行うほど赤字が嵩んでいる。

3)貸しホール業の不振!

現状市が直接運営を行っているが、周辺都市に比べ「べらぼうな高額使用料(※1)」も災いし、利用申し込み団体が無く貸し館業は不振続きでホール運営の大きな障害となっている。

施設改善(再投資)の期待効果

1)「ポルターガイスト・ホール?」の汚名返上

市民団体の決起集会や、市主催の公式行事(成人式?)ぐらいしか役立ておらず、普段は開店休業状態!

これが「柏原市総合舞台芸術・文化センター」に生まれ変われ、全国に向けて柏原市の文化レベルの高さ?を発信する象徴的施設と変貌することが出来るであろう。

2)「指定施設管理者制度」導入への道筋が

音楽ホールとして胸を張れる施設になれば、施設レンタルや自主興業の道も開け「指定施設管理者制度」に基づく民間企業の公募を行える素地が整い、公募に応じる一般ビル管理会社も現れるはずである。

3)赤字増産の「自主企画・運営事業」からの撤退

不慣れなプロモーター事業から市当局も手を引くことが可能となり、本来の市民生活サービス業?に専念できる。

4)JR西日本にとってはイメージアップのチャンス

JR西日本にとっても「田舎自治体の迷惑会館」のため、「線路形状を変えてまで騒音対策に協力」したとなれば、美談となり福知山線事故以来「地に落ちた金儲け優先の悪い企業イメージ」を払拭する良いチャンスでもある。

今後の計画推進に当たっての注意事項

とは言っても先立つもの(事業費)をどうするか?

現在検討が進められている、市庁舎建て替え計画(概算事業費約60億円)、更に道路建設(JR山側移転に絡む、市道移設)に絡め、国の助成金を使いまくれば何とかなるような気もするが?

最大の難関はJR西日本の山側移設課題

新市庁舎建て替え問題にしろ、現状の猫の額のような用地では動き(建設計画)がとれないのは事実、やはりJR西日本の協力を仰ぎ大和路線を山側に5m(2車線市道用地)程度移設し、市の文化・行政施設用地を拡幅する以外道は無い様に思うのだが....

いずれにせよ、JR西日本の出方如何にかかっているので、慎重に、粘り強く、「ひたすらお願い」する以外、道はないのではないだろうか。

参照覧

※1、(料金詳細はこちら公式ガイドで)

基本料金(非公開&無料公開公演)

大ホール (1175席):110,000円/ 全日(平日)143,000円/全日(土・日・祝日)

小ホール (281席) 30,000円/全日(平日)   39,000円/全日(土・日・祝日)

大ホール割増料金(有料公開使用)

チケット料金2,999 円以下 2 割増し(1.2倍)
チケット料金3,000 円 ~ 4,999 円 3 割増し(1.3倍)
チケット料金5.000円以上 5 割増し(1.5倍)

小ホール割増料金(有料公開使用)

チケット料金1,499 円以下 2 割増し(1.2倍)
チケット料金1,500 円 ~ 2,999 円3 割増し(1.3倍)
チケット料金3.000 円以上 5 割増し(1.5倍)

参・近隣銘ホール料金

プリズムホール/ 八尾市(1988年開館)

基本料金(非公開&無料公開公演)

大ホール :153,000円/ 全日(平日)204,000円/全日(土・日・祝日)

小ホール (281席) 50,000円/全日(平日)   65,000円/全日(土・日・祝日)

割増料金(有料公開使用)

大ホール... 入場料等の額が5,000 円以下の場合 5割 5,000 円を超える場合 10割 加算(2倍)

小ホール... 入場料等の額が3,000 円以下の場合 5割 3,000 円を超える場合 10割加算(2倍)

すばるホール/富田林市(1991年10月開館)

  • 806席/ホール、250席/小ホール。
  • 料金詳細はこちら公式ガイドで、ホール小ホール

基本料金(非公開&無料公開公演)

大ホール :100,000円/ 全日(平日)120,000円/全日(土・日・祝日)

小ホール : 33,000円/全日(平日)   39,600円/全日(土・日・祝日)

パープルホール/藤井寺市民総合会館(1973年11月オープン2002年改修)

  • 1,400席/大ホール、170席/小ホール。
  • 料金詳細はこちら公式ガイドで、大ホール小ホール

大ホール :112,560円/ 全日(平日)134,400円/全日(土・日・祝日)/市内団体

小ホール : 25,200円/全日(平日)   30,240円/全日(土・日・祝日)

市内団体有料公演割増し。

大ホール :146,320円/ 全日(平日)174,720円/全日(土・日・祝日)/市内団体

小ホール : 32,760円/全日(平日)   39,310円/全日(土・日・祝日)

 

公開:2017年9月21日
更新:2019年2月20日

投稿者:デジタヌ

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