狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

堺万博の夢《鉄タヌ・ファンタジー》夢州だけが万博最適地では無い?...

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「誰がために槌音は響く」シリーズー狸穴総研・都市交通研究工房・提言2017

昨年(2016年)あたりから、大阪万国博覧会誘致の声が上がってきている。

「維新の会」はこれを好機と捉え、此花区、夢洲・舞洲あたりで万博を開催して、閉幕後の跡地を、ICTTownと称した一大ギャンブル拠点にして、シアヌークビルのようなギャンブル・犯罪都市に変貌させようと企てている!

しかし待てヨ!万博誘致は、その経済波及効果から考えて良いアイデアかもしれないが、此花だけが候補地ではないと思う!

この機に乗じて公共交通、地下鉄、トラムの延伸整備を遣ってしまおうと言う考えなら、何も此花区に限ったわけでわない!

万博誘致は堺or高石に!

嘗て「大和川付け替え」までは貿易港として栄え、明治維新後は「堺県」として、現大阪府の大半と奈良県域までも含む広大な「堺県」の県庁所在地だった、「誇り高き」栄光ある「堺市」。

堺県」廃止後、大阪市の「お勝手口」「作業場」として長きに亘り苦汁をなめさせられていた「堺・高石両市」にかつての「栄光」と「繁栄」を呼び戻す絶好のチャンスでは無いだろうか!

こんなにたくさんある「堺・高石」の遊休地?

その1堺市、築港八幡町(日鉄跡地利用案)

かなりの跡地転用(転換)は進んでいるようだが、まだ広大な跡地が売却の目処も立たずに更地のまま放置されている。そこでこの跡地を利用すれば、万国博覧会の用地程度は十二分に確保出来るだろう。

更に図中の黒線のように地下鉄四つ橋筋線を更に以前からあったが計画が立ち消えとなった赤線のトラムを敷設すれば、会場アクセスとして利用できる。

また、建設費も、大阪万博、愛知9泊の例に漏れず会期中の利用客から得られる現金収入でほとんどまかなえるであろう。

その2高石工業地帯遊休地利用案

ここにも広大な遊休地が遊んでおり、中百舌鳥から府道24号府道34号経由で御堂筋線を延伸しJR上野芝、南海石津川を経由して、以遠階上迄は、70年万博流の仮設軌道で対処すれば、開催後は御堂筋線沿いの関空アクセスが数段良くなるはずである。

何れの案も、泉南、紀州和歌山の人達にとっては、地域活性化の起爆剤になると期待できるだろう。

何れの候補地も、都心部を通過せずに関空からアクセス出来る。

否これを機会に。泉州・紀州長年の夢「なにわ筋線」が実現できるかもしれない!

※本稿は2017年7月6日に初稿公開したレビュー記事です。

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後書き《LRT と Omnibus で築く21世紀の地方都市》シリーズについて

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世界のMetropolis・地方都市ではナチュラルバイアフリーTramに脚光が...

※路面あり、地下あり、高架あり! ハーグの HTM RandstadRail の例

世界のMetropolis(大都市・地方都市)では都市圏交通システムの"trend"は、地下鉄やモノレール、新都市交通、等のMetroに拘らずに...

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更に♥軌道レス交通システム・バストラムも普及!

更に"軌道"に拘らずに一般公道(専用レーン)を走る超低床バストラムを用いた"都市型BRT(Bus rapid transit)基幹バスとomnibus(乗り合いバス)システムで構築されたOmnibus Town も着実に増えています

21世紀を都市圏赤字ローカル線が生き抜く為に...

急成長している"バイアフリー関連の鉄道施設産業!"すが...

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小規模な公共交通事業者や地方都市の公営鉄道について、"利用者"であり出資者(納税者)でもある一般市民の立場に立って、コストパフォーマンス(費用 対 効果 )などの総合的な検討を加えた上で、(現在計画中の路線も含めて)交通事業者が(分相応な背伸びしない)"身の丈に合った都市交通システム"としての路面交通の優位性を考察してみました。

狸穴総合研究所 地域交通問題研究室 出自多留狸

 

公開:2017年7月 6日
更新:2022年9月13日

投稿者:デジタヌ

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