タヌキがゆく

【レビュー記事】2006  "Mホーム"は手抜きのオンパレード

<今回はプレハブ個人住宅の話>。

筆者は、東京在住時代木質プレハブ建築に関与したことがあった。 7年ほど前のことである。

Mホームが作る木質パネル工法と言うヤツである、木質パネル接着工法を武器にプレハブ住宅の中でも入居までの短い工期と業界屈指の価格の安さを武器にシェアーをのばしていた。

2000年頃から経営にボロが出だし2005年に新聞紙上を賑わしたアノ会社である。

マンション耐震強度偽装問題の続編でも書いたが、建築屋にとって"工期短縮=コスト削減=儲け"は"金科玉条・絶対条件"である。 この工期短縮の方法が問題で手抜きが横行する原因となる、 一般人が注文住宅を購入する場合直接メーカーには発注出来ない、関東....ホーム販売とかで購入契約することとなる。さらに契約会社が直接施工はしない、関東○○工事等という関連工事会社が施工責任を負いその又"協力会社"(俗に言う孫請け)が施工を受け持つ。

それも、実際は曾孫請け会社の○○工務店が"請負工事"で受注しさらにこの会社が契約しているしている大工さんが人を集めて実際の工事をする、この様な場合が殆どで有る。

この"請負制度"と言うのがくせ者で、曾孫請け会社の契約社員の大工の頭領としては時間をかけたく無い。

時間をかければけるほど利益を圧縮し、下手をすると"大赤字"となるからである。

だから2日掛かるところを職人に残業代を払ってでも一日ですませたい! しかしながらしょせん2日かかる作業を一日で済まそうとすると"手を抜く"以外道はない!そこで手抜きが横行することとなる。

小生が目撃した手抜き工事の方法は、"木質パネル同士の結合部の固定に、作業マニュアルにある規定部品のボルトナットを使わない!で5寸釘で止める?やり方であった!

マニュアル通り接合面に接着剤は塗布しているようではあったが?  素人は{接着剤さえ使っていれば、十分なのでは?}と思うだろうが、接着剤は原理上、剪断力には弱い!具体的に判りやすく言えば、家の角の壁の合わせ目に横から力がくわわれば、簡単に外れる!と言うことである、だから設計ではパネル同士は接着剤で密着させた上で"高張力ボルトでシッカリ締め付け固定"することになっている。

おそらくはこの手抜きで耐震強度は3割方減るであろう。関東大震災級の地震では必ず崩壊すると筆者は思っている!

さらに、この手抜きは巧妙で見つかりにくい。

何故か、壁や床の"パネル内部"にボルト接合部が有り内装や床材・天井で隠されるため内装をはがすかX線撮影でもしない限り目視では確認できない。

又、"ボルトだけは通しておく"(ナットで締め付けていない!)という巧妙な手口のため"裏側"に手を突っ込むか"内視鏡"でも使わないと内装や天井をはずしても発見は難しい、さらに空間があるためX線撮影も難しい!

つまりは、地震で崩壊した後の現場検証ぐらいでしか発見は難しいであろう。

このような手抜き欠陥住宅をつかまされたくなかったらどうしたらよいか?

有るとしたら購入者自身が"棟上げ"に相当する建築初日に立ち会い 手抜きをシッカリ監視することである。(※注、プレハブなので、手抜きをすれば12時間程度で家が建つ!もちろんインフラや内外装仕上げには相当数の日数は掛かるが、だから構造的欠陥を見抜くには初日しかない!)

それが無理なら少々高くても、木質なら工場一貫生産のユニット型プレハブ軽量鉄骨+軽量発泡コンクリートパネル構造のプレハブを選ぶことである。 また厳重な品質管理を協力会社に徹底しているメーカーを選ぶことである。 例えば筆者のしるかぎりでは旭化成のヘーベルハウスhttp://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/なら、安心と言い切って良いで有ろう!

<本記事は03/21/2006に初稿公開した記事です>

公開:2006年3月21日
更新:2017年9月16日

投稿者:デジタヌ

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