タヌキがゆく

門真市内の駅周辺再開発についての考察 ーシリーズ「都市計画ってなんだろう?」2017-2

第2回 門真市の場合。

門真市内の駅周辺再開発について。

古川橋駅とその周辺

駅南側の駅前再開発事業は一応の成果を得ている

平日は門真運転免許試験場に通う人々で、土日祝日は一般客で賑わいを見せている駅と駅南側であるが、

1日の乗降客数1994年の36,794人をピークに減り始め、2016年現在21,930人1997年の開業以来順調に利用客を伸ばしている大阪モノレール門真市駅の乗降客数21,318人と同じ程度まで落ち込んでいる。

古川橋駅/現金降車人員変化(1985年~1988年)

(降車人員-定期券利用客)(※1)

  1.  7,372人/1985年
  2.  7,000人/1986年
  3.  7,372人/1987年
  4.  7,303人/1988年
  5.  7,718人/1994年
  6.  6,024人/2016年

※1、データは大阪府統計年鑑に基づいています。

1987年開所の光明池運転免許試験場による現金乗降客の減少を思いつく方がおられるかもしれないが、前後の4年間を比較しても7,300人前後で推移しており、影響は少ないと考えられる。

但し、近年は若年層の普通免許離れが起こっており、ご覧の通り若干減少傾向にはある。

古川橋駅周辺住人の減少問題

古川橋駅/京阪電鉄の基本データ

  1. 所在地 門真市  
  2. 乗降客数/調査年度  21,930人/2016年(※1)
  3. 乗車人員/内定期客/調査年度 11,006人 /4,930人/2016年(※1)
    (乗車人員/内定期客/調査年度 18,514人 /10,721人/1994年)(※1)
  4. 降車人員/内定期客/調査年度 10,924 人/4,900人/2016年(※1)
    (降車人員/内定期客/調査年度 18,280 人/10,562人/1994年)(※1)
  5. 大阪市内側ハブ駅 淀屋橋駅
  6. 鉄道距離 10.8km
  7. 所要時間 最短19分
  8. 速達列車種別 無し
  9. 駅構造/完成年度 高架駅自由通路有り/1980年
  10. ハブ機能 バスターミナル
  11. 駅側施設名/開業年度 ステーションモールコア古川橋/1981年、サンコアショッピングセンター/1984年
  12. 主要テナント名 イオン古川橋店
  13. 駐車台数 560台
  14. その他 ★★

問題なのは乗車人員に占める定期利用客すなわち駅周辺の「通勤・通学客=住人」の減少である。

ピーク時の10,721人が2016年現在4,930人と半数以下になり1日当たり5,791人も減少している!

これは地場産業のパナソニックとその協力会社が規模縮小や移転で、このエリアに住む労働者人口が減少している現れでもあるらしい...つまりは駅周辺特に駅北側の商店街の凋落はこのあたりに原因があるのであろう。

地方から集団就職で上阪した工場従事者で賑わった(らしい?)駅の北側も頼みの綱のパナソニックが今の状況では、今後このエリア居住者の既得権益を損なってでも「町ぐるみ」で相当の覚悟で再開発に協力しないと、時代の波に乗り損ね、せっかくの地の利(都心から10km、約20分)が活かせないままに、嘗ての九龍城砦のような見捨てられたエリアに成ってしまうかもしれない。

この、駅の北側の一等地に拡がる、2012年廃校になった元門真市立第一中学校跡地はいまだ更地のまま放置されている。

門真市の都市計画によると市民体育館が建設されるらしい...?

門真市は「市民活動」の盛んな土地柄なのでマアそういうことになったのであろうが、

これだけ立地条件が良い、駅前一等地に市民体育館建設用地に当てるとは?!。

前記の人口減少、商工業の凋落(=税収減少)を考えると、今さら市民体育館でも無かろうと思うのだが......。

大日駅前や久宝寺駅前(八尾市)のように、民間デベロッパーに開発事業をまかせ、都市型高層・高級マンションを建設し、高所得者層の住人を引き入れた方が、駅前市街地の活性化に繋がるような気がするのは小生だけか...?

駅の北側へのアクセスは京阪の高架化事業で出来た2車線の市道が整備されている程度で、道路整備も市街地再開発(計画すら立たない状況のようで)と共に進んでおらず、駅北エリアは周囲から取り残されたエリアになっている様である。

近隣駅の現状は

門真市駅/京阪電鉄 

  1. 所在地 門真市
  2. 乗降客数/調査年度 31,119人/2015年(※1)
  3. 大阪市内側ハブ駅 淀屋橋駅
  4. 鉄道距離 10.1km
  5. 所要時間 最短17分
  6. 速達列車種別 無し
  7. 駅構造/完成年度 橋上駅舎自由通路有り
  8. ハブ機能 大阪モノレール・バスターミナル
  9. 駅側施設名/開業年度 門真プラザ/1973年
  10. 主要テナント名 イズミヤ門真店/1973年、
  11. 駐車台数 無し!(駅周辺提携駐車場のみ)
  12. その他 駅下商業施設(地下街有り)

 

門真市駅/大阪モノレール

  1. 所在地 門真市
  2. 乗降客数/調査年度 21,318人/2015年(※1)
  3. 大阪市内側ハブ駅 無し
  4. 鉄道距離 
  5. 所要時間 最短 分
  6. 速達列車種別 無し
  7. 駅構造/完成年度 高架駅/1997年
  8. ハブ機能 京阪電車、駅前バスターミナル
  9. 駅側施設名/開業年度 門真プラザ/1973年
  10. 主要テナント名 イズミヤ門真店
  11. 駐車台数 ?

冒頭にも記したように両駅とも1997年の大阪モノレール門真市駅の開業以来順調に利用客を伸ばしている。

但し、駅前商業施設は建物の老巧化と貧弱な駐車施設で魅力を失い、お隣りのイオンモール大日に客を奪われ、思うように客足が伸びずに苦戦しているようである。

さらに老巧化した門真プラザの立て替え計画問題で古川橋駅北側同様の問題が起こっているようである。

「下駄履き住宅」の門真プラザは1973年の建設で、築後半世紀近く経っており、この手の鉄筋コンクリート建築物の標準耐用年数30年をはるかに超えており、耐震性の観点からも問題の多い建物で「メインテナント」であるイズミヤが、立て替えを要請したが市民活動家を巻き込んだ住民運動で解決の目処が立たづ、暗礁に乗り上げているらしい。

設計が古いため、電気設備が貧弱で昨今のホーム電化にも対応しておらず、元々が低所得者層向けの市営住宅として建設されたいきさつから、入居者の高齢化と共にスラム化が進んでいるようである。

このまま住人との交渉が進まないと最悪、イズミヤが撤退しないとも限らない

門真南駅」周辺都市開発事業計画

門真南駅/地下鉄永堀鶴見緑地線

  1. 所在地 門真市
  2. 乗降客数/調査年度 10,788人/日(2016年)
  3. 大阪市内側ハブ駅 心斎橋駅
  4. 鉄道距離 12.3km
  5. 所要時間 最短23分
  6. 速達列車種別 無し
  7. 駅構造/完成年度 地下駅/1997年
  8. ハブ機能  市バス・京阪バスターミナル有り
  9. 駅側施設名/開業年度 無し
  10. 主要テナント名 
  11. 駐車台数 
  12. その他 

1997年の地下鉄延伸により門真市内 5つ目の鉄道駅として誕生した

開業以来、他線とのハブポイントが多く(蒲生4丁目駅、京橋駅、森ノ宮駅、玉造駅、谷町6丁目駅、長堀橋駅、心斎橋駅))利便性が良いため中小の民間デベロッパーによる駅周辺の乱開発?と共に順調に乗降客が伸びている。

更に、大阪モノレールの延伸計画も決定しており、今後の状況如何では地下鉄の東進も考えられる。

都市圏鉄道網のアクセスハブとして今後ますます発展が期待出来る「門真市希望の星」である。

さらにマイカー世代のヤングファミリー層にとっても、第2京阪国道、大阪中央環状線、第2京阪道路、近畿自動車道と大阪の東西南北交通の要と成っており、人気の高いエリアで有り、門真市の未来をになう期待が掛かっているエリアなのだが...。

此処でも、府道15号線(都市計画道)南進計画が住民の反対運動で解決の目処が立っておらず、市の南北を結ぶ主要幹線は府道2号大阪環状線と府道21号(八尾ー枚方線)にたよらざるをえず、今後の都市計画道の進展状況如何では、国道163号線により門真市が南北に分断される恐れも出てきた。

つまり硬直した市北部と未来に向けて発展し続ける南部の姿である。

南進(門真南駅周辺再開発)も出来ず、北進(京阪沿線の再開発)も出来ず、さりとて「市東部」はバス以外の公共交通から見放され、第2京阪国道と中央環状線と言う大動脈を要しながら、市内交通は国道163号と府道八尾枚方線にたよらざるをえずそれ以外の道路整備が遅れている現状では、門真南駅周辺の一部を除いてマイカー世代の「ヤングファミリー層」からも敬遠され、少子高齢化の波に四方から責められ「四面楚歌」の状況に立たされているのが門真市の現状であろう。

お隣、守口市に大日駅周辺開発で先手を討たれ、長引く景気低迷で税収面で苦しい立場に立たされている市当局・商工会にとっては頭の痛い問題が山積している様である。

 

大日駅/営地下鉄谷町筋線

  1. 所在地 守口市
  2. 乗降客数/調査年度 30,569人/2015年(※1)
  3. 大阪市内側ハブ駅 東梅田駅
  4. 鉄道距離 10.3km
  5. 所要時間 最短19分
  6. 速達列車種別 
  7. 駅構造/完成年度 地下駅/1983年
  8. ハブ機能 大阪モノレール
  9. 駅側施設名/開業年度 イオンモール大日/2006年
  10. 主要テナント名 イオン大日店
  11. 駐車台数 2400台
  12. その他 

 

大日駅/大阪モノレール

  1. 所在地 守口
  2. 乗降客数/調査年度 13,394人/2015年(※1)
  3. 大阪市内側ハブ駅 無し
  4. 鉄道距離 
  5. 所要時間 最短 分
  6. 速達列車種別 無し
  7. 駅構造/完成年度 高架橋上駅/1997年
  8. ハブ機能 地下鉄谷町筋線・バスターミナル
  9. 駅側施設名/開業年度 イオンモール大日/2006年
  10. 主要テナント名 イオン大日店
  11. 駐車台数 2400台
  12. その他 

※1、データは大阪府統計年鑑に基づいています。

門真市駅/京阪電鉄

  1. 所在地 門真市
  2. 乗降客数/調査年度 人/年
  3. 大阪市内側ハブ駅 
  4. 鉄道距離 10.1km
  5. 所要時間 最短17分
  6. 速達列車種別 
  7. 駅構造/完成年度 橋上駅舎
  8. ハブ機能 大阪モノレール・バスターミナル
  9. 駅側施設名/開業年度 門真プラザ/1973年
  10. 主要テナント名 イズミヤ門真店/1973年
  11. 駐車台数 無し!(駅周辺定型駐車場のみ)
  12. その他 駅下商業施設(地下街有り)

 

門真市駅/大阪モノレール

  1. 所在地 門真市
  2. 乗降客数/調査年度 21,318人/2015年
  3. 大阪市内側ハブ駅 無し
  4. 鉄道距離 
  5. 所要時間 最短 分
  6. 速達列車種別 無し
  7. 駅構造/完成年度 高架駅/1997年
  8. ハブ機能 京阪電車、駅前バスターミナル
  9. 駅側施設名/開業年度 門真プラザ/1973年
  10. 主要テナント名 イズミヤ門真店
  11. 駐車台数
  12. その他 

 

大日駅/営地下鉄谷町筋線

  1. 所在地 守口市
  2. 乗降客数/調査年度 30,569人/2015年
  3. 大阪市内側ハブ駅 東梅田駅
  4. 鉄道距離 10.3km
  5. 所要時間 最短19分
  6. 速達列車種別 
  7. 駅構造/完成年度 地下駅/1983年
  8. ハブ機能 大阪モノレール
  9. 駅側施設名/開業年度 イオンモール大日/2006年
  10. 主要テナント名 イオン大日店
  11. 駐車台数 2400台
  12. その他 

 

大日駅/大阪モノレール

  1. 所在地 守口市
  2. 乗降客数/調査年度 13,394人/2015年
  3. 大阪市内側ハブ駅 無し
  4. 鉄道距離 
  5. 所要時間 最短 分
  6. 速達列車種別 無し
  7. 駅構造/完成年度 高架橋上駅/1997年
  8. ハブ機能 地下鉄谷町筋線・バスターミナル
  9. 駅側施設名/開業年度 イオンモール大日/2006年
  10. 主要テナント名 イオン大日店
  11. 駐車台数 2400台
  12. その他 

 

公開:2017年8月 3日
更新:2018年3月24日

投稿者:デジタヌ

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