タヌキがゆく

見栄を張らずに智恵を出せ!ー「失敗しない・ホール計画の手引き」講座2017ーその3 

ご注意※印は当サイト内の紹介記事リンクです。

但し、その他のリンクは当事者・関連団体の公式サイト若しくはWikipediaへリンクされています。

理工系出身の自治体施設課・建築課の担当者に捧げるシリーズ「失敗しない・ホール計画の手引き」講座。

第3回。金も無いのに、欲張るな。

衛星都市の大規模多目的ホール(&コンサートホール)は(県庁所在地の大都市の大劇場との)競合も多く興業・招聘、集客共に運営困難に陥りやすい!

特に、主要幹線鉄道(&新幹線)から離れた政令指定都市では、大都市の陰に隠れやすい。

(※以下竣工年代順に紹介。)

主要幹線鉄道沿いでの好例。

2005年竣工 兵庫県立芸術文化センター/2001席/大ホール(※紹介記事はこちら

2004年竣工 ミューザ川崎シンフォニーホール/1997席(※紹介記事はこちら)

施設に見合わない低い利用率の例。

1967年竣工  千葉県民文化会館/1,787席/大ホール

1970年竣工 和歌山県民文化会館/1,998席/大ホール

1993年竣工 所沢市文化センターミューズ/2002席/コンサートホール(※紹介記事はこちら

1994年竣工 三重県総合文化センター/1,903席/大ホール

観客心理、

ウィークデーのコンサートはなるべく仕事場周辺(大都会)で、休日の娯楽・歌謡ショー程度なら地元でも...。

大都市近郊では大規模多目的ホール(2000人超)は失敗しやすい。

専用設計に比べ、ピントがぼけやすく、

特に予算が乏しい「安普請の自治体ホール」では、

多枝に渡り中途半端なホールに成りやすい。

プロレススタジアムに落ちぶれた?例。

1990年竣工 川口総合文化センター・リリア/2002席/メインホール(※紹介記事はこちら)

地方都市(大都市近郊都市)は芝居小屋(演劇ホール)をメインに。


大都市周辺都市では、集客の容易な中規模(1000人前後)の良質の演劇・演芸ホールと小規模(600人前後)な音楽専用ホールの組み合わせが運営(興業)面でも有利。

2004年竣工 石川県こまつ芸術劇場 うらら/851席(※紹介記事はこちら)

無理な立地は後悔の基、狭い敷地に無理矢理、大型ホールは禁物。

その1。鉄道の間際、幹線道路の間際は絶対に避ける!

最低10m(歩道付き2車線)以上の側道か、幅5m以上の堀、or用水路で隔てる事。

広々とした敷地を上手く使った恒例。

1997年竣工 ハーモニーホールふくい 1456席/大ホール(※紹介記事はこちら)

1997年竣工 札幌コンサートホール Kitara 2008席/大ホール(※紹介記事はこちら

非常識な立地条件で大失敗した例。

1998年竣工 リビエールホール 1175席/大ホール(※お粗末極まりない紹介記事はこちら


用地確保が困難ならば、大型ホールはあきらめろ。

テラス・フロアーで収容人員を稼ぐな!

大型ホールを狭い敷地に無理やり押し込めて音響的に失敗した例その2

1972年竣工 NHKホール 3,800人!(※紹介記事はこちら)

1986年開館 愛媛県県民文化会館 3,000席!

※、世界の丹下先生も「泣く子とクライアントには勝てない?」残念!

1990年竣工 川口総合文化センター・リリア/2002席/メインホール(※紹介記事はこちら)

1992年竣工 愛知県芸術劇場/2,500席!/大ホール、&1,800席/コンサートホール(※紹介記事はこちら)

1998年竣工 横浜みなとみらいホール/2020席(※紹介記事はこちら

2012年竣工 フェスティバルホール 2700席!(※紹介記事はこちら)

※、世界の「永田音響設計」もシミッタレ朝日の前には屈した?

<第4回 音響工学の基礎>へ続く。

公開:2017年10月25日
更新:2017年11月16日

投稿者:デジタヌ

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