狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

スケベ・アスペルガー親父の恋愛論

※<本記事は12/02/2008に旧サイトで初稿公開したエッセイのお引っ越し記事です>

尽くす女(NT)か?、慕(シタ)う女(アスペルガー)か?

前に告白したとおり名古屋で暮らしていた頃、8つ歳下の元邦 栄子(もとくに えいこ=仮名)という女の子と同棲していた。

栄子は女ばかり5人姉妹の丁度真ん中、姉二人、妹二人に"挟まれた"存在であった。

ある時は、

『アンタは妹だからお姉さんの"お古"で我慢しなさい!』

そして別の時には、

『アンタはお姉ちゃんだから、"妹に"譲ってあげなさい!』

といつも"我慢"を強いられて育ってきた。

そんな栄子が、答案用紙に漢字でチャント名前さえ書ければ合格できる某3流商業高校を、留年すれすれの成績で何とか卒業し、あるスーパーの店員として就職し5年ほど経ってから、我が社の名古屋出張所が打った新聞の求人広告をみて面接にやって来た。

真面目で従順そうで 「この娘ならお金をまかせても悪いことはシナイだろう...」。

と言うことで、小生の前任者が採用したらしい。

確かに、商業高校を卒業し商業簿記も何とかこなせ、スーパーでレジ係をした事もあり自ら横領はしなかった。

が、前所長の"使い込み=公金横領"には気がつかなかった!

んな栄子であるが、一つだけ感心することがあった、毎日お昼休みに持参のお弁当を食べながら、会社で取っていた読売新聞を眺めているのである。

ある時感心した小生が何気なくのぞき込むと、それは新聞ではなく新聞に入っている中折り広告であった!

彼女はスーパーの出す新聞の中折り広告を眺めては今日はどこそこの店が"特売"だ、マンションの広告をみては"お金が出来たらこんなマンションに住んでみたい!

海外旅行のチラシを見ては"誰かいい人が現れたら私も海外旅行につれていってほしい"、と妄想するのが趣味?であったのだ!

そんな少々オツムの弱い栄子だが、昼間は一言の文句も言わずアスペである小生の"気まぐれと思いつき?"に従い、夜は夜とて旺盛な小生の愛情を受け入れてくれて、本当に小生に良く尽くしてくれていた。

しかし、腰は括(クビ)れているが、胸は無いし!鼻ペチャのフィリッピン顔、アキノ元大統領とソックリのハッキリ言って"ブス"であった!(フィリピーナの皆さまゴメンなさい)

その頃の小生は飛ぶ鳥を落とす勢いの、新進気鋭の所長である。

金には困っていないし、自他共に認める"男前"ときている。

名古屋くんだりの"現地妻"に拘らなくとも、大阪に帰れば"可愛い彼女"がチャントいた。

(栄子ゴメン) 会議と言っては、大阪に帰って別の彼女とデートし、

『偶には実家に帰ってこい!』

と親に言われた、と言い訳しては"スーパーバイク"で飛んで帰り、彼女と一日中遊び回っていた! 全くお恥ずかしい限りである。

この彼女 仮に"愛子"と呼ぶことにするが。

愛子は典型的なお馬鹿さんで仕事は鈍(ノロ)いし間違いだらけ、外見は可愛いがオツムがかなり弱かった。

しかし、小生を慕ってくれていたし、何よりアピアランスが抜群に可愛かった!

正直言ってこのお馬鹿さんには振り回され続け、尻拭きにカネの懸かる実害もままあった。

が、小生はこの娘にゾッコン参っていた。

今にして思えば、偶々(タマタマ)栄子はフツー(NT)のそこいらにいる"おばさん姉チャン"で、愛子はオツムの弱い"気まぐれアスペ"の女の子であった様に思う。

その後、小生は素知らぬ顔で大阪に戻り、栄子をあっさりと切り捨ててしまった。

お粗末な、醜態話でお恥ずかしい次第ではある。

しかし小生がアスペだからというのではなく、

男は"暇と金"さえあれば、"尽くす内助"が居ても手の掛かる"慕う女"を放っておけないで外に作ってしまう。

と言うお粗末な例になればと思ってあえて告白した?

そう言う意味では"貧乏暇無し"は良い物で、

今ではすっかり心を入れ換えた小生は、可愛い娘"ミチャポン"と良く尽くしてくれる"狸穴猫"のため、毎日"文句たらたら言いながら"も馬車馬(馬車タヌキ?)のように早朝から夕方まで、盆も正月もない"キツーイ仕事"を続けているのである! <以上 本日の懺悔(ザンゲ)?終わり>

 

公開:2008年12月 8日
更新:2017年7月24日

投稿者:デジタヌ

大阪市電 の走っていた頃 《 鉄タヌエッセー 2007》TOP私の仕事とマイペース。


 

 



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