タヌキがゆく

アスペルガーの母子に捧げる社会順応講座 第7回

第7回 人間は考える葦である。

「人間は考える葦である」とは有名な哲学者のことばである。

人は常に考えなければならない。

特に高度に発達した現代文明社会においてはこのこと抜きでは生きてゆけない。

アスペルガー星人がストレスに打ち勝ちパニックに陥らない為の唯一の方法は、 "考える葦"になることである。

そこであらためて人の思考過程における "感じる""思う""考える" の思考ステップの重要さが際立ってくる。

小学校から効率重視の偏重教育にドップリとつかっている、"現代っ子"は先を急ぎたがる。

そして何かを感じた瞬間に暴言・暴挙に出てしまい人を傷つけたり極端な場合は殺したりしてしまう。

今こそ小学校くらいから思考の過程・手順をしっかりと教育する必要がある。

Step1、

何かを、"感じたら"行動に出る前に、

Step2、

"思う":まずはいろいろ思いを巡らす。

Step3,

 "考える";そして考えをまとめ、計画を立ててから行動に移る。

また人と話をするときにも、何でもかんでも"...だと思います"ですまさずこの手順で話をするようにする。

例えば

「君はこの件をどう思っているのかね?」と質問されたら、

「ハイ、大変お困りになっているように"感じ"ました。」

「それなら、君の所で力を貸してくれる方向で検討してみてはくれないか?」

「ハイ、私もその方が良いのでは と"思って"おりまして...」

「そうか、それならどうかね、明日ぐらいには何か良い案を出してもらえないかね?」

「イヤー、明日に結論と申されても、...それは難しいのでは...」 「それなら、いつ頃までに返答をくれるかね?」

「ハイ、今週中にはご返事差し上げたいと、"考えております。"」 「そうか、ジャー 一つ宜しく頼むよタヌキ君」

「ハイ、それでは早速 社に持ち帰って検討させていただきます。」

とまあこんな風に、感じる、思う、考える、を使い分ける。

別の言い方をすれば。

※突然切り出された件には、その印象を"感じる"という言葉で表現し。

※以前から聞かされていたことについて、感想を求められたときには"思う"という言葉で表現し。

※現在進行中の行動又は決意したことについては、"考える"という言葉で主張を表現すればよい。

自分の考えがまとまってないうちに後先考えず"安請け合い"してしまい、後で考えると無理だと判ってもこれまたアスペルガー星人特有の"断りベタ"で"断るにも断れなくなり"泥沼にはまって"もがき苦しむ......、よりはじっくり考えてから返事をする癖を付けさせましょう。

この思考のステップが「あいつは、役に立たない人間だ!」風の謂われのない中傷から身を守ることにも繋がると思うのですが...。 <続く>

<本記事は05/25/2008に初稿公開した記事です>

公開:2008年5月25日
更新:2017年7月 3日

投稿者:デジタヌ

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