狸穴ジャーナル『タヌキがゆく』

何故隠す、アスペルガー症候群《 天声狸語2006 》新たなる社会問題、 

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<本記事は03/10/2006に旧サイトに初稿公開した記事のお引っ越し記事です>

NHK(ラジオ)、民法そろって、番組中でアスペルガーの言葉を耳にしたことがない。特に報道番組では一切聞いたことはない。
日本自閉症協会か厚生省あたりが何らかの圧力をかけているのでは、と妻は言った。
自閉症協会はアスペルガーへの迫害をおそれて、厚生省(現厚生労働省)は対応に困っているがただ今専門家の育成に躍起になっている所」では、と言うのである。

いくら、報道管制をしても、今やWEBではアスペルガー症候群と言う疾患は公知の事実である。

妻が作っているホームページには、毎日相当のアクセスがある。

簡単に言うと、アスペルガー症候群は脳の機能障害の一つであり、治療して治るものではない。しかし、障害による本人の不便さ、生きづらさ、周囲とのコミュニケーションのとれづらさ等を無くすような精神療法、療育は有効であり保険医療の対象ともなっている。

しかし、このコラムで取り上げてきた、教育問題。すなわち現状の学習指導要領下では、明らかに問題となる。それは何か
"協調性"偏重教育と相容れないところがあるからである。

アスペルガー症候群、別の呼び名を高機能広汎性発達障害。この障害は、コミュニケーション能力障害を抱えている場合が多いからである。教育現場に於いて、一般的には協調性に欠けると判断されてしまうからである。

又これが原因で、"イジメ"にも合いやすく。"窮鼠猫を噛む"のたとえ通り、事件を起こす可能性すら否定出来ないからである。

残念であるが、小生は最近起こった、精神障害を伴う数多くの、理解しづらい少年犯罪の多くは、アスペルガー症候群がその根底にあったものもあるのではないか?と睨んでいる。(境界性人格障害・統合失調症....等、犯罪に関連すると思われる精神障害はほかにもいくつか考えられる)

実は、筆者もアスペルガー症候群であるらしい。

らしいというのは、専門医の診断を受けていないからである。妻に勧められある自己診断テスト
 を軽い気持ちで試してみたところ、そういう結果が出た。
妻によると、全国平均で百人に一人程度、学年に2、3人程度だそうだが、大々的な調査が実施されたわけではないので、はっきりとした数字はつかめていないそうだ。
小生は地域間の格差がかなりあり、地域によっては、モット多いような気もする。

例えば、浪速<河内<,,,、あたりはモット多い比率でアスペルガー人?がいる。

というのは、現在居住している集落では小生も家族も余り違和感を感じない無いからである。まあそのことはお役所(厚生省)あたりに任せて,,,と。

少なくとも教育現場にいる教師はモット、アスペルガー症候群について理解を深めるべきである。そして生徒の挙動に注意する必要があるだろう。当局も場合によっては、特別養護学校あたりを増やし、症状に応じてそちらに編入させる必要があるやも知れない。

現状、潜在アスペルガー症候群の生徒達は、一般学級に編入されひっそりと耐える毎日を強要されている。

当たり前、高機能自閉症は学校社会において未だ障害と認められていないからである。しかし、脳機能に障害を持ち、一般とは違う反応をしがちな一群の人間を一般人と、同じように扱い、協調性を強要するのは問題があると思う。

凝り性で興味のあることに熱心なアスペルガー症候群者は、うまく育てば、学者、芸術家、,,,,に有能な人材となることも多い。これが理解を得られないまま、ないしは、自身がアスペルガーである自覚がないままに社会の過大なストレスに晒されると、時として犯罪者になってしまう可能性すらある。

昨今の社会現象、青少年による、一般人から見た"動機無き殺人"はその危険性を我々に訴えかけてきているように感じる。

 

公開:2006年3月10日
更新:2024年2月17日

投稿者:デジタヌ

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