バーチャル居酒屋 「酒房 狸穴亭」

ベン・ネヴィス・シングルモルト 10年《 スコッチ ウイスキー ナビ 》

ベン・ネヴィス/Asahi

Official Website https://www.asahibeer.co.jp/products/whisky_brandy/scotch/ben-nevis/

本社所在地;東京都墨田区吾妻橋1-23-1

ベン・ネヴィス/Asahiのあらまし

現在1989年以来ニッカウヰスキー(現Asahi持ち株会社)の所有(※1)となっている醸造所が作るシングルモルトウィスキー。

本場スコッチウィスキーの聖地ウエストハイランド地域にあり、イギリス諸島最高峰のベン・ネビス山の麓にある町フォート・ウィリアムのロッキー川の畔のロッキー・ブリッジというところにある。

デジタヌのおためしレポート

一昨年(2016年)のお正月におとそ?として購入し、さっそく頂いてみた。

前々年の2014年後半のNHK朝連ドラで「マッサン」が放送され、その一環として当時竹鶴政孝の足跡をたどった関連特集が放送されており、ハイランド地方にある、とあるディステラリーが紹介された。

ニッカとは関係のない小さな蒸留所であったが、同じ番組内でスコットランドのパブで地元の人びとが夜な夜な集まりひと時を過ごす様子が紹介された。

デジタヌ65才のカルチャーショック

若いころから、ホテルのラウンジやスナックを飲み歩いてはいたが、ウィスキーと言えば、「カクテル」か「水割り」しか知らず、特に30代以降は、まるでウーロン茶のように、水割りをガブガブ煽る日々を過ごしていた。

この番組で、グラスに注がれた地元産スコッチを、舐めるように、チビチビやりながら、楽しそうに談笑している、お年寄り(小生と大して変わらない?)達の姿を見て、65才にして「目から鱗こ」状態のショックを受けた!

「そうか...、スコッチは水割りでガブガブ飲むものではなく、"常温で"こうやって(ちびちび)楽しむものなんだ......」「でもな...」

でもな...である

世界に冠たるジャパニーズブレンデッドウィスキーと言えば、バーボンを凌ぐショット(きつさ・辛さ)である、とてもとても、常温などで飲めた代物ではない!

「でも一度本物のスコッチをじっくりと味わってみたい...。」

そんなわけで、お正月の「おとそ」としてマミニャン・ママにおねだりしたわけである。

デジタヌ始めてベン・ネヴィスを舐める?

お正月前の暮れにお待ちかねの「ベン・ネヴィス10年」シングルモルトが届いた。

早速開栓し頂くことに...勿論ジャパニーズ・シングルグラスで。

あて?はもちろん「高純度ビターチョコ」

緊張の一瞬、マミニャンを呼び寄せ、TVもラジオの音もない、ほのかな裸LED電球?明かりの静かな部屋で開封し、グラスに注ぐ...。

いつものことながら、「肩のあるウィスキーボトル」から、奏でられる、特...徳...得...の音色?のなんと素晴らしいことか!

小生にとってはストラディバリウスもガルネリウスも目ではない程の「響と余韻」である。

そして一口、冷たくもなく、熱くもない「常温」のベン・ネヴィス10年を口元に運んでみる...。

「......言葉が出ない」

何とも言えない、味わい、43%と結構なアルコール度なのに、「喉を掻きむしらない!」「咳き込みもしない!」熱燗の銘酒と同じである?

「...ウン、これなんだ!これがスコッチなんだ、スコッチの味わい方なんだ!」

その昔1970年代の高級ナイトクラブで

1ドル=200円のその昔、やれバレンタインだ、やれシーバースリーガルだ等と気取って高級クラブ(もちろん本物の高級ナイトクラブ...ただし自費ではない!)で水割りを煽っていたあれはなんだったのか?

そしてスポンサー抜きの自費で通っていたスナックで供されていた「ダルマ、ローヤル」などのジャパニーズウィスキーの「冷たいオンザロック(オンザロックだから当たり前!)」や「冷たい水割り」は何だったのか?

呑兵衛を辞任するなら...

呑兵衛を辞任するなら、常温の(と言ってもアイルランドの冬場のパブは寒いが)「生ギネス」、常温のスコッチ、熱燗の日本酒?の味が解らないと!

というわけで、「ベン・ネヴィス10年」シングルモルトはデジタヌに最高の至福のひと時を与えてくれました!杯(ハイ)...」

ベン・ネヴィス蒸溜所のこれまでの歩み

創業 1825年  醸造所再開 1989年

1825年に西スコットランド王国の領主の子孫ジョン・マクドナルドによって設立された。

1856年にロングジョンが亡くなり息子であったドナルド・マクドナルドが所有することとなった。

1878年に2箇所目として立てられた蒸溜所がネヴィス蒸溜所と名づけられた。

20世紀の始めに2つの蒸留所が一か所に統合され現在の蒸留所となった。

1955年、蒸溜所はジョセフ・ホブスという人が率いるグループの手に渡った。

この時期新しい「連続蒸留法」(現在乙種焼酎やグレーンウィスキーの蒸留等に用いられている。)にも挑み蒸溜塔で26年間グレーンウイスキーも生産していた。

その後一度創業(蒸留)を一時停止しモルトの貯蔵施設になっていた。

1981年 ウィットブレッドが同社傘下の「ロングジョン」を通じて蒸溜所を買収。

1984年 生産(蒸留)を再開

1986年 再度生産(蒸留)を停止。

1989年 ニッカウヰスキー(現Asahi持ち株会社)がベン・ネヴィス蒸溜所を取得。

ベン・ネヴィス蒸溜所

ベン・ネヴィス蒸溜所のロケーション

本場スコッチウィスキーの聖地ウエストハイランド地域にあり、イギリス諸島最高峰のベン・ネビス山の麓にある町フォート・ウィリアムのロッキー・ブリッジというところにある。

醸造酒類と代表銘柄

単式蒸留釜によるモルトウィスキーを生産。

ベン・ネヴィス蒸溜所のこだわり

仕込み水

Coire LeisやCoire na'Cisteと呼ばれる水源から流れるAllt a'Mhuilinnと呼ばれる小川から水を引いて仕込み水に使用している。

原料

本場スコットランドの大麦

福原料

無し

ベン・ネヴィス蒸溜所のラインナップ

代表銘柄&ラインナップ

10年物のモルトウィスキーを中心に、16年、21年物のシングルモルトウイスキーをラインナップしている。

酒番長ネット店 からお取り寄せできます

※1、ベン・ネヴィス蒸留所は現・アサヒホールディングス傘下のニッカの所有だが、カスク・フィニッシュ、ブラックアダーやダグラス・レインなどといったボトリングメーカーのOEM先ともなっており、日本国内においてもAsahi以外の同蒸留所産のウィスキーが、ブレンデッド、モルトを含めて数多く流通している。


 

公開:2018年8月31日
更新:2018年8月31日

投稿者:デジタヌ


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