狸穴ジャーナル・別冊『音動楽人(みゅーたんと)』

ネットブックはパンドラの箱? 《 パソコン ライフ 2009 》

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Windows 7登場で日本のネットブックブームの終わりが始まる。"


と言う記事を有るコラムで最近見かけた。
作者は著名なコラムニストであるが、小生はチョット...首をかしげたくなった。

現状PCメーカーへのOEMバージョンのWindows XP Home EditionやWindows Vista Home BasicのULCPC版(貧乏人救済バージョン?)では通常版が60ドルするところ半額の30ドルで納入されている、しかも実質は通常版と何ら変わらないフルバージョンの仕様である。

新たなWindows 7ではULCPC版としてStarterバージョンに一本化されると言う、情報によれば解像度や、同時に開けるウインドウの数などの機能に制限ができるのだという!

BDを除くマルティメディアファイル(jpeg、MP3、WMV,mpg)対応で、WEBブラウザーとメーラーがあれば十分なプライベートPCを購入する層に取って、現状3万円前後で購入できるフル機能ネットブックに変わって、機能制限があるWindows7Starter Editionを搭載した珍奇なネットブックやWindows7Home Premiumバンドルの為だけに新たに6万円以上の価格設定となるネットブックに購入意欲を示すだろうか?

有名コラムニストはこの事により、現状XPバンドルで最安値3万円前後で販売されているネットブックが日本国内から消滅するのでは?と書いている。

しかしそうだろうか?

一度開いてしまったパンドラの箱は2度と閉まらないのでは?!

ULCPC版をMicrosoftから恵んで貰っている?中国や第3世界の新興国では、既にWindows離れが起こり確実にLinuxが定着してきていると聞く。

事実ネットブックもこれらの国ではLinuxベースが主流と聞く。

何度も取り上げているが、Windowsに拘る必用は何もない!
100年に1度の金融恐慌が最低2年は続くと言われている今こそ、金満体質のWindowsから乳離れをし、Linuxを本気で見直す時では。

しかし、"日本語環境OS"という特殊事情を抱えた日本国内市場を考えれば、現状使い勝手の良い満足のいくLinuxは見あたらないのが現実でもある。

但し日本語環境という特殊事情を考慮しても、日本語IMEではLinux版ATOKが登場してかなり時間が経つし、事日本語入力においては困ることはないはず。

困るとすれば素人には厄介なアプリケーションソフトのインストールぐらい。

素人にも扱いやすい"インストーラー"が提供されれば、Linuxの敷居はグンと低くなるはず。

これもWEBブラウジングに特化したネットブックでは余り問題とは成らない。

問題が有るとすればセキュリティーソフトの充実ぐらい。

又グラフィックスカードの違いやその他の拡張デバイスで問題となるデバイスドライバーの豊富さも、通信カード以外、機能拡張を行わない事が前提となっているAtomベースのネットブックでは一部のUSBアクセサリを除いて殆ど問題とならないハズ。

PCメーカーさん、"ソフトが無ければタダノ箱"と卑屈になるばかりではなく、"ハードが無ければ絵に描いた餅以下"とMicrosoftにOS全般のライセンス料の引き下げを迫るか、新たに国内全PCメーカー協賛でLinux開発を促進する団体を結成してPCユーザーと共に不況を乗り切ろうでは有りませんか!

<この稿終わり>


 

公開:2009年2月12日
更新:2022年9月29日

投稿者:狸穴猫


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